『デカポリス』試遊レビュー！推理とバトルで事件に挑む、仮想空間が舞台のクライムサスペンスRPG【TGS2023】

PlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『デカポリス』は、オープンワールドの巨大な犯罪都市を舞台に、現実と仮想空間を行き来しながら凶悪犯を追い詰めるクライムサスペンスRPG。主人公である新人刑事のハーバード・マークスが、現実の町を完全再現した仮想空間「DECASIM（デカシム）」を駆使して、事件解決に挑む。

バーチャル世界で事件を捜査する不可思議な刑事の物語

主人公ハーバードは新人刑事としてブロードストーンポリスセンターに配属される。そこではバーチャル空間「DECASIM」を利用した新世代の訓練が行なわれていた。現実が完全にコピーされた仮想世界では、現実と全く同じように町は動き事件が起きる。しかし、そこは多くの事件の真実が眠るもうひとつの「現実」だった……。

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推理とバトルで宝石強盗事件の真犯人を暴け！

9月21日（木）から24日（日）にかけて開催中の「東京ゲームショウ2023」では、本作の試遊バージョンがプレイアブル出展されている。「DECASIM」で起こった宝石強盗事件を舞台に、調査システムや刑事バトルを体験できたので試遊レビューをお届けしよう。

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エリート新人刑事と仲間たちが巨大都市の仮想空間で事件に挑む

スタートは「DECASIM」で再現された巨大都市ブロードストーンの路上から。ハーバードを含めた新人刑事チーム5人の訓練ミッションとして、宝石強盗事件を解決するよう通達される。4人の仲間は教官にしっかり敬礼するのに、ハーバードは腰に手を当てて仁王立ち。ミッションに対して鋭い質問を投げかけ、強烈なリーダーシップを発揮している。この冒頭のシーンだけでも、ハーバードの自信家な性格がよくわかる。

ミッションの説明を受けたあとは、事件現場となる宝石店へ走って移動する。「DECASIM」は仮想空間だが、通りは人々や車の往来が活発で、まさに生きた町だ。ガイド表示を目印に進む宝石店までの道中でもさまざまな風景が見られ、ブロードストーンのスケールの大きさを感じられた。

情報収集中に事件勃発！刑事バトルで現行犯逮捕に成功するが……？

宝石店に到着すると、店内はいたって平穏。しかし、「DECASIM」は現実を完全にコピーした仮想空間であり、過去に現実で起きた事件はここでも必ず発生する。まずは店内の様子を先行調査しておくことにする。

「DECAスキャナー」を使うと、調査対象となる人物やオブジェクトがハイライトされ、詳しい情報を知ることができる。店内には店員と警備ロボット、そして数人の客がいて、彼らの会話内容や様子をチェックしておく。また、店の奥にはとても高価な宝石が展示されていることもわかった。

しばらくすると店の外で交通事故が発生し、その混乱に乗じてクマの着ぐるみを着た人物が店内に侵入。銃を発砲しながらショーケースの宝石を次々と奪っていく。ハーバードが警察手帳を掲げて投降するように諭すと、強盗犯は逃走。店の外にいた仲間とバトルが発生する。

「刑事バトル」はコマンド選択式。物理攻撃や相手の心に訴えかけるマインド攻撃があり、これらのコマンドを使い分けて戦う。敵の状態に合わせた攻撃を選ぶと効果的にダメージを与えることができ、動きを止めたところで近づけば逮捕可能だ。

推理フェーズで事件の謎と真犯人を解明！

強盗犯を見事に逮捕した新人刑事チームだが、ハーバードは違和感を覚えていた。この事件には、真犯人が別にいる！

店内に戻ったハーバードたちは再調査を開始。「DECAスキャナー」と聞き取りで新たな証言と物証を集めていく。聞き取りでは、何か隠し事をしている人物に対して揺さぶりをかけることもできる。新人刑事チームのメンバーによって、威圧的だったり共感したりと対処が変わり、新たな証言を引き出すことができるのだ。

情報が集まったら推理フェーズへと移行。人物や物証などの情報は「エビデンステーブル」に並べられ、これらを「事件ボード」の関係図にクリップして当てはめていく。ミスリードを誘うような証言もあったが、証拠を正しい位置に加えることで、容疑者の中から真犯人を絞り込むことができる。

「事件ボード」の関係図が完成したら、いよいよ解明フェーズだ。「シンキングビジョン」で最終的な推理をまとめ、真犯人に突き付ける！

見事に真犯人を割り出すことに成功すると、ここからはハーバードの独壇場。事件の顛末を暴きながら、あくまでシラを切る犯人を追い詰めていく。着ぐるみの強盗犯が宝石を奪っている裏で何が起きていたのか、自信満々かつ挑発的な言葉で解明していく。事件の謎が明かされる解明フェーズは推理モノの醍醐味であり、ハーバードが真犯人を追い詰める態度も痛快そのものだ。

しかし、ハーバードの態度が挑発的すぎたのか、犯人が逆上して再びの刑事バトルに突入！ハッキングした警備ロボットを従えた犯人は、さらにチームの仲間を人質に取り、物理攻撃を封じられた状態で戦わなければならない。警備ロボットの攻撃に耐えながら、説得系のマインド攻撃を犯人に向けてヒットさせていく。もっとも、エリート新人刑事を自負するハーバードは、人質を取られたからといって動じない。「刑事が人質になったら死を覚悟しろ！」と言い放ち、仲間に当たるかもしれない状況で正確に犯人を撃ち抜く。そして犯人を逮捕し、事件を解決することに成功したのだった。

今回の試遊版では倒し切って逮捕できたが、「DECASIM」の中では犯人の悪意が具現化した「クライムビースト」と戦うこともある。「クライムビースト」との戦いでは強力な攻撃コマンドを使えるようになり、ド派手でスリリングな刑事バトルを楽しめるとのことだ。

推理とバトルが融合し、事件を解決する楽しさが本作の魅力。とくに「事件ボード」に証拠をクリップしていくとき、関係図が完成に近づくとともに自分の推理がまとまっていく感覚がとても気持ちいい。真相の細部まで推理することはできなかったが、解明フェーズでのハーバードの自信満々な言動と相まって、キレ者の刑事になった気分だ。

製品版では「DECASIM」に異変が起こり、ハーバードと因縁のある巨悪に立ち向かうストーリーが展開される。数々の事件を推理して解決するのはもちろん、ハーバードたちの壮大な物語にもぜひ期待したい。

デカポリス

・発売元：レベルファイブ
・フォーマット：PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル：クライムサスペンスRPG
・発売日：2023年予定
・価格：未定
・CERO：審査予定

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