※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。
こんにちは、霧の森の皆さん!
もし80年代のホラーを象徴する顔ぶれを集めろと言われたら、映画「ヘル・レイザー」のピンヘッドを入れないわけにはいきません。
ホラー映画界の主要キャラであるピンヘッドほど、記憶に残り、多作で、独創的な悪役はそうそういません。だからこそ、『Dead by Daylight』にピンヘッドを迎えるにあたって、彼を様々な角度から見つめることが重要でした。
本日は、ピンヘッドをピンヘッドたらしめるすべての要素をゲームに反映させるプロセス、その喜び、そして苦しみについて、私たちのクリエイティブチームに語ってもらいました。
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セノバイト(魔道士)の風格
ピンヘッドは、”認識できて当たり前”と言っても過言ではありません。ただし、あのセノバイト(魔導士)の代表ともいえるキャラクターをどんなに楽しくプレイできても、外観と雰囲気が適切でなければキャラクターへの思い入れは失われてしまいます。その”適切さ”を実現するには、まずピンヘッドの資料を集めなければいけませんでした。
「私たちは、オリジナルの映画を何度も何度も見て、ゲーム内での動きや行動が忠実に再現できていることを確認しました」とアニメーションディレクターのDavid Prenoveauは言います。「デザインチームとアートチームと議論した後、既存のキラー(トラッパー)で動きをテストし、他のキャラクターモデルでもセノバイト特有の風格が感じられるかどうかをチェックしました」
オリジナルの「ヘル・レイザー」制作時には、ピンヘッドに対して動きや仕草を抑えるよう明確な指示があったようです。その目的は、キャラクターのオーラを保つためでした。そのためDavidのチームは、映画での抑制された動きを、機敏に動く必要のある『Dead by Daylight』で表現することに挑戦しなければなりませんでした。
「映画の最初の2作品において、ピンヘッドはとてもストイックでした。動きは抑制されていて、無理している様子もありません」とDavidは説明します。「膝を付けてサバイバーを拾い、肩越しに投げるような動きは想像できませんでした」
「『Dead by Daylight』では、サバイバーを持ち上げてフックに引っ掛けるなど、すべてのキラーに共通する基本的な動作が用意されています。今回は、その動作を細かく見直し”どうすればピンヘッドらしく感じられるのか”を考えました。その結果、ピンヘッドの鎖やフックを使うことにしました。ピンヘッドでプレイする際、他のキラーが手でサバイバーを襲うところを、ピンヘッドの場合プレイヤーの皆さんは鎖を操作することになります。これにより、皆さんがピンヘッドとしてのプレイをよりそれらしく感じていただけると思います!」
ピンヘッドのアニメーション
『Dead by Daylight』のキラーにアニメーションを付ける際、すべてのキラーにはそれぞれ独自の課題があります。Davidによると、ピンヘッドの課題は最も基本的な動きから始まり、最も残酷なアニメーションにまで及んだそうです。
「ピンヘッドは、映画で機敏な動きを見せないキャラクターなのですが、ゲーム内ではスピード感のある動きが求められます。そのため歩く動作ひとつさえも、挑戦となりました」とDavidが語ります。「最終的には、視覚的にもゲームプレイとしても成立する妥協点を見つけました」
「最後に挑戦したのは、「メメントモリ」――ピンヘッドのユニークな殺害アニメーションです。ピンヘッドのメメントモリは、映画に登場するフランク・コットンの死から着想を得ました。サバイバーの体や顔に鎖が突き刺さり、皮膚が伸びて、セノバイトの次元に引きずり込まれていく光景…。あの恐怖をゲーム内で再現しました」
ピンヘッドのゲームプレイ
見た目、動き、主要なアニメーションが完成し、次はゲームデザインチームがピンヘッドのゲームプレイ全体に”忠実性”を織り込む番です。ゲームデザインディレクターのMatt Spriggensは、『Dead by Daylight』に追加する”地獄の魔道士”の能力とパークを作り出したプロセスと、プレイヤーの皆さんがピンヘッドとしてプレイする際に期待できることについて語ってくれました。
「オリジナルの映画「ヘル・レイザー」で触れられていた主なテーマは、束縛、拷問、快楽、そして痛みでした。これらを『Dead by Daylight』のゲームプレイにどう組み込むかは、私たちの素晴らしいデザインチームにかかっていました」とMattは説明します。「鎖は、ピンヘッドらしい体験を生み出すための鍵となりました。ピンヘッドの鎖は、能力、メイン武器、メメントモリなど、キャラクターのほぼすべての側面に取り入れられています。そしてこれは、ゲームプレイと見た目、両方のテーマをうまくまとめ上げてくれました」
特殊能力:「苦しみの召喚」
本作におけるピンヘッドの特殊能力、苦しみの召喚。ピンヘッドは、門を作り出し、地獄の底から召喚した鎖を操りながらサバイバーを誘導します。命中した鎖は、サバイバーに取り付いて動きを鈍らせます。
「このユニークな特殊能力は、プレイヤーの皆さんが放つ遠距離攻撃に発射物に操作性をもたらします。ピンヘッドを操る際の最大の課題は、門を設置して鎖を放つタイミングや場所における戦略や心理戦をマスターすることです」とMattは続けます。「苦しみの召喚の素晴らしさは、実際に鎖を召喚しなくても門を開くことができる点にあります。これは、マップの特定のエリアに物理的な存在感を出すことなく偵察することができるということです」
次にゲームデザインチームは、サバイバーを最大限に苦しめたいプレイヤーの皆さんのために、”痛み”と”拷問”という「ヘル・レイザー」の古典的なテーマがピンヘッドの各パークにしっかりと反映されるように取り組みました。
パーク:「デッドロック」
デッドロックは、発電機がひとつ完全に修理されたと同時に、最も修理が進んでいる発電機を停めることで、サバイバーの希望を打ち砕きます。
パーク:「呪術:玩具」
呪術:玩具は、サバイバーが最初にフックされたときに呪いを発動させることで、その被害者の苦しみを増大させます。この呪いは忘却のステータス効果を付与し、ピンヘッドが近づいてきても心臓の鼓動が聞こえなくなり、さらなる緊張感を生み出します。
パーク:「悶絶のフック:苦痛という名の賜り物」
悶絶のフック:苦痛という名の賜り物は、マップ上に複数の悶絶のフックを作り出します。これらのフックから取り外されたサバイバーは、出血と重症のネガティブなステータス効果を負うことになります。また治癒された後、再び負傷するまで修理、および治癒速度が低下します。
パズルボックス
「ヘル・レイザー」のなかで最もユニークな要素のひとつは、「ルマルシャンの箱」としても知られる、悪名高く、謎が深いセノバイトのパズルボックスです。『Dead by Daylight』でのピンヘッド体験は、この箱がゲームプレイで重要な役割を果たします。
「パズルボックスを今回のチャプターの重要な要素にしたいとずっと考えていました」とMattは言います。「あれは、セノバイトが地球にやってくるきっかけそのものです! その神話を尊重しつつ、楽しくゲームプレイに組み込む方法を見つけるのは難しい課題でした」
ピンヘッドが儀式(マッチ)に参加すると、ルマルシャンの箱がマップ上のどこかに出現し、サバイバーもしくは、セノバイトが発見することができます。
「儀式が進むにつれ、サバイバーたちは「チェーンハンティング」の発動に刻一刻と近づきます。その脅威を先延ばしにする唯一の方法は、サバイバーがパズルボックスを拾うことです。しかしパズルボックスを拾うと、解くまで鎖に脅かされることになります。さらにセノバイトが素早く反応すれば、解除したサバイバーの近くに直接テレポートすることも可能です」
「ピンヘッドが先にパズルボックスを見つけた場合、残っているサバイバー全員を対象としたチェーンハンティングが始まります。これは、キラーとサバイバーの両方にとって、面白い要素になるはずです。ルマルシャンの箱は、プレイヤーの皆さんがパズルボックスに触れるだけでなく、それを解除したいと思えるような動機を設定したかったので、このような形になりました。最終的には、このパズル“ボックス”において目標としていたチェック“ボックス”すべてにレ点を入れることができ、とても満足しています(笑)」
『HELLRAISER』チャプターは、PlayStation®5とPlayStation®4でただいま配信中!
それでは皆さん、霧の中でお会いましょう!
Dead by Daylight
・発売元:3goo / Behaviour Interactive,Inc.
・フォーマット:PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル:ホラー・アクション
・発売日:好評発売中
・価格:ダウンロード版 販売価格 3,080円(税込)
ダウンロード版 販売価格 Ultimate Edition 7,700円(税込)
・プレイ人数:2~5人(オンライン専用)
・CERO:Z(18才以上のみ対象)
※PS4版(パッケージ版・ダウンロード版)を購入すると、100円(税込)でPS5版(ダウンロード版)にアップグレードできます。
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※本記事で紹介しているトレーラーは英語版となります。
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