PlayStation®4オンライン配信専用タイトル『The Tomorrow Children (トゥモロー チルドレン)』(以降『トモチル』)の魅力をQ-Gamesが開発目線でご紹介している「トモチルウォーカー」特別編! テーマは「サウンド特集:前編~BGM編~」です。そして、本題の前にぜひご覧いただきたいのがこちらのトレーラー。各国のスタッフが楽曲制作に懸けた思いや貴重な収録の様子を垣間見ることができます!
◆『The Tomorrow Children (トゥモロー チルドレン)』メイキングトレーラー(音楽篇)
さて今回は、連載第10回を記念して趣向を変えた内容でお届けします! ソニー・インタラクティブエンタテインメントのサウンドデザイナーである井村氏に、楽曲制作に込められたこだわりや収録の思い出をみっちりと語っていただきました。7月19日(水)まで期間限定セール中のサウンドトラックアプリとあわせて、ぜひお楽しみください!
サウンドデザイナー井村氏インタビュー
Q1. 井村さんの普段のお仕事の内容や今まで関わったSIEタイトルを教えてください。
A1. JAPAN Studioタイトルのサウンドデザイン業務を担当しています。これまでに担当した主なタイトルは『torne』(PS4®/mobile)、 『みんなのGOLF 6』(PS3®)、『みんなのテニス ポータブル』(PSP®)、『まいにちいっしょ』(PS3®/PSP®)、『ニッポンのあそこで』(PSP®)などです。
Q2. 本作のサウンド制作における、井村さんの役割を教えてください
A2. サウンドデザイン、BGM・ボイスの制作進行、効果音・各サウンドデータの制作、Q-Gamesさんとのやりとり、音声ローカライズ、プロモーションビデオのサウンド制作、サウンドトラック制作など、タイトルの音に関する部分ほぼ全てに関わっています。
Q3. ゲーム内のBGMについて、開発会社であるQ-Gamesからはどのようなイメージが提案されたのでしょう? また、そこからの制作の流れについて教えてください。
A3. トレーラーでも紹介されていますが、『トモチル』の音楽には2つのテーマがあります。【1】「1960年代のソ連をイメージしたプロパガンダ曲(ロシア語風造語の合唱オーケストラ)」、そして、【2】「VOIDの世界をシンセサイザーで表現したアンビエント系ミュージック」です。
【1】はQ-Gamesさんからのオーダーで、【2】は開発初期からさまざまな音楽を模索してたどり着きました。テーマの決定後、両極端な楽曲を誰に依頼するかなかなか決まらず、SIEA(ソニー・インタラクティブエンタテインメントアメリカ)の音楽チームに相談したところピッタリな作曲家がいるとJoel Corelitz氏(ジョエル・コレリッツ:『ホホクム』や『Unfinished Swan』の音楽制作などを担当)を紹介してくれました。不思議な世界をシンセサイザーで表現するセンスが抜群で、かつオーケストラも書けるコンポーザーでした。彼はこのゲームの世界観に大変興味を持ち、さまざまなデモを制作してくれました。
写真後列の一番左が井村さん、左から三番目がジョエルさん。
Q4. ジョエルさんを始めとした、海外スタッフとの制作作業はどのように進められたのでしょうか。
A4. 私の方でQ-Gamesさんの要望を咀嚼してSIEAに制作依頼する流れでしたが、やはり言葉の壁や意思疎通の難しさがありました。日本人同士でも音楽のイメージを伝えるのは難しいですが、各スタッフと諦めずに取り組み、最終的に全員が満足する仕上がりになりました。コーラスのレコーディングはロンドンのアビーロードスタジオで行ったのですが、その際SIEAのスタッフと我々はSIEAのサンマテオスタジオからネットワークを介してディレクションしました。日米欧にまたがって音楽制作するのは弊社のタイトルでも珍しく、それぞれの持ち味を活かした音楽が生まれました。
Q5. コーラス収録の感想、思い出やエピソードがあれば教えてください。
A5. レコーディングまでは機械的なコーラスが入ったデモ音源をずっと聞いていて、そのイメージが根付いていました。しかし録音が始まって生の合唱がスタジオに響いた瞬間、すごい迫力が押し寄せてきて、音楽の成功の確信を得たのを覚えています。ジョエルさんやSIEAのスタッフはとてもフレンドリーで、このゲームために全力を尽くしてくれました。
Q6. BGM制作全体を通して苦労した点、またやりがいを感じたのはどのような点でしょうか
A6. ゲーム音楽は作って終わりではなく、ゲーム上でBGMが自分たちの意図通りに再生されるまで調整する必要があります。ゲームの状況に合わせて音楽の鳴り方を変化させているのですが、なかなか思った通りに再生されず、Q-Gamesさんとトライ&エラーを繰り返しました。
たとえば、これは今まで公開していない情報になりますが、島の音楽は「その島」での労働値がある一定の基準を超えるとパートが増していきます。これは最初に島を訪れた時の「孤独」や「不安」から始まり、徐々に島での労働に慣れて「楽しく」「活発」になってゆく様子を表現しています。同じように、バンクローツの曲は楽曲の展開で怪獣の侵攻段階を把握できるようになっています。曲を聴きながらバンクローツが町を通過していく様子を眺めてみると、その変化がわかると思います。
苦労した分、音楽に対するユーザーの皆さんのコメントをSNS上などで見かけることができたときは、とても嬉しかったです。
Q7. サウンドトラックがPlayStation™Storeと各音楽配信サイト(後述)にて好評配信中ですが、井村さんのお気に入りトラックとその理由を教えてください。
A7. どの曲も愛着や思い出がありますが、最も苦労した「栄光のマーチ」(Track.03)です。個人的には『トモチル』の世界の国歌のようなイメージを持っています。Q-Gamesさんとしても、テーマ曲としての位置付けで聞かれていたと思います。サントラにはこの曲のアレンジバージョンも入っているのでぜひそちらもチェックしてください。配信サイトではハイレゾ版も配信されていますよ!
サウンドトラックの配信サイトURLは下記の通り! また、PlayStation™Storeで配信中のサウンドトラックアプリは、2017年7月19日(水)まで最大50%オフのたいへんお得な価格で販売中です!
【PS Store】
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【iTunes】
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【mora】
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井村さん、貴重なお話をありがとうございました! 次回、第11回でも引き続き、特別編としてゲームのサウンドについてお話を聞いていきたいと思います。次回はどんな制作秘話が飛び出すのでしょうか……どうぞお楽しみに!
<『The Tomorrow Children (トゥモロー チルドレン)』はPS Storeで配信中>
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<プレイヤーズインフォメーション>
リリース以来、ハイペースで新アイテムや新要素の追加といったアップデートや調整を行なっている『トモチル』ですが、サーバーのメンテナンス情報や、アップデートの詳細などはプレイヤーズインフォメーションページに掲載されています。ぜひチェックしてください。
『The Tomorrow Children (トゥモロー チルドレン)』プレイヤーズインフォメーションはこちら
<Twitterのフォローのお願い>
トモチルの新機能の説明やアップデートの情報などの情報発信の場として。そして、トモチルの世界の魅力をお届けするコミュニティーのハブとして、同志の皆さんとのコミュニケーションの場にできればとTwitterで情報発信中!!
ぜひフォローよろしくお願いします。
【Twitter】
『The Tomorrow Children (トゥモロー チルドレン)』 公式アカウント
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<オンラインマニュアル>
プレイされている時に迷うことがあったら、ぜひオンラインマニュアルをご確認ください。プレイに慣れている同志の皆さんも、改めて見直すと新しい発見があるかもしれません。
『The Tomorrow Children』オンラインマニュアルはこちら
【「トモチルウォーカー」のバックナンバーはこちら】
第1回:『The Tomorrow Children』を開発目線でご紹介!
第3回:ユーザーの皆さんによる『The Tomorrow Children』名シーン・珍風景をご紹介!
第4回:「いいね」して(もらって)ますか? 12月8日のアップデート後の変化を振り返る
第5回:これから始めるプレイヤー必見! 序盤に押さえておきたい7つのポイントをご紹介
第6回:キャラクターを彩り独特の世界観を構成する”衣装デザイン”へのこだわりとは?
第8回:個性的な「建築物」のデザイン誕生秘話と未公開アート!
第9回:憎たらしくも可愛い!? AIキャラクターたちの、ちょっと切ない裏設定を初公開!
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The Tomorrow Children(トゥモロー チルドレン)
・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:ソーシャルアクション
・配信日:建国者パック 好評配信中
入植者版 好評配信中
・価格:建国者パック 販売価格 2,700円(税込)
入植者版 基本プレイ無料(一部アイテム等課金あり)
・プレイ人数:1人(オンライン専用)
・CERO:B(12才以上対象)
※ダウンロード専用タイトル
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『The Tomorrow Children (トゥモロー チルドレン)』公式サイトはこちら
『The Tomorrow Children』プレイヤーズインフォメーションはこちら
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