
プレイヤーの位置取りと連携が攻略のカギとなる、地獄のような立方体がどのように生まれたのかを紹介します
※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。
皆さん、こんにちは。Bad Robot Gamesでチーフクリエイティブオフィサーであり、『4:Loop』のゲームディレクターも務めているMike Boothです。前回の記事では、本作のコアとなるゲームプレイシステムがどのように組み合わさり、予測不能で繰り返し遊べる体験を生み出しているかをご紹介しました。今回は、本作に出てくるボス戦のひとつについて詳しくお届けしたいと思います。
具体的には、我々がこうしたボス戦をどのように設計しているのか、どのようにしてユニークな敵のひとつ“スキャナー”を生み出したのかについて紹介します。
ボス戦を設計するときに大切なこと
『4:Loop』でボスを設計する際の大きな目標のひとつは、ビジュアルだけでなく、挙動も含めてそれぞれを固有の存在にすることです。プレイヤーに新たな協力方法やその場での対応、装備やアビリティの組み合わせが求められるようになったとき、私たちは正しいボス戦を制作できていると実感します。スキャナー、あるいは開発内部では“Cube”と呼ばれるこのボスを検討し始めた当初は、少し異なるアプローチを試みていました。それは、直接的な戦闘ではなく、ナビゲーションや空間認識、マップ全体での連携を軸にしたボス戦です。
動き続けなければ生き残れない
一部のボス戦では、遮蔽物に身を隠して耐えつつ大ダメージを与えることで攻略できます。しかし、スキャナー戦ではその戦法は通用しないでしょう。スキャナーはプレイヤーを直接攻撃するのではなく、マップ全体にレーザーマトリクスを展開します。これも開発内での別の呼び名ではありますが、この“Grid of Doom(破滅の格子)”は、赤く発光する極めて危険なレーザーが格子状に組み合わさったものです。1回の被弾でダウンし、2回目で戦闘不能になります。
このグリッドはゆっくりと移動し、視認もしやすいため、戦闘序盤では十分に対処可能に見えます。しかし、戦闘が進むにつれてレーザーの間隔は次第に狭まり、移動と生存の難易度は大きく上がっていきます。もちろん、生き残るだけでは不十分で、最終的にはスキャナーを破壊しなければなりません。
六面に宿る絶望
スキャナーは立方体で、6つの面を持ちます。それぞれに9枚の破壊可能なパネルが配置されており、合計54のターゲットが存在します。ダメージを与えるには、これら54すべてのパネルを同時に破壊し、内部のリアクターコアを露出させる必要があります。
一見すると単純に聞こえるかもしれませんが、実際にはスキャナーが動くため複雑な攻略が必要になります。スキャナーは常に回転し、まるで地獄から来た巨大なキューブパズルのように、各セクションを入れ替え続けます。さらに、ダメージを受けたパネルは時間経過でリセットされるので、プレイヤーは複数の角度から攻撃を仕掛けると同時に、次第に間隔が狭まっていくスキャナーのレーザーマトリクスを回避し続けることが求められます。
その結果、ユニークなゲームプレイが生まれます。“破滅の格子”を回避できるだけの機動力を保ちつつ、パネルの破壊に集中し、リアクターコアが露出した瞬間にチーム全体で連携して攻撃を仕掛けるのです。
全火力を叩き込め
54枚すべてのタイルを破壊すると、スキャナーはごく短い時間だけ弱点であるリアクターコアを露出します。この瞬間こそ、チームが一体となって可能な限り大きなダメージを与える場面です。この時点ではメンバーがマップの両端に分散している可能性もありますが、それでも連携して攻撃を仕掛ける必要があります。
こうした短い時間に生まれる連携は直感的で自然なものであり、ボスの設計そのものから引き出されるものです。
選択が結果を左右する
『4:Loop』では、プレイヤーに選択を迫り、その結果と向き合わせるようなゲームプレイの設計を常に意識しています。スキャナーも例外ではありません。
ゲーム内のプロバビリティマップによって、最後にどのボスと戦うことになるかがあらかじめ分かります。これが、プレイヤーに装備やアビリティの選択を考えさせる起点となります。ショットガンは確かに強力ですが、遠距離にあるスキャナーのリアクターコアには効果的ではありません。また、光学迷彩バックパックを選ぶ代わりに、レーザーマトリクスの回避に役立つ装備を選ぶような判断も求められます。
設計そのものが違いを生む
スキャナーは『4:Loop』に登場する複数のボスのひとつに過ぎませんが、いずれもプレイヤーの連携や協力、そして創造的な問題解決力を引き出すよう設計されています。すべてのボス戦が、勝っても負けても、その後も長くフレンドと語り続けたくなるような、強烈な瞬間を生み出すことを願っています。
スキャナーは、破壊可能なパネルを持つ巨大な浮遊キューブパズルというシンプルな発想から始まりました。それが時間をかけて本作を象徴する存在のひとつへと発展し、プレイヤーが圧倒的な状況を乗り越えるために即興的に工夫するあらゆる要素を体現するものになりました。そしてそれは、プレイヤーに一切直接攻撃を行なうことなく実現されています。
4:Loop
・メーカー:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation®5
・ジャンル:シューティング
・発売日:未定
・価格:未定
・プレイ人数:未定
・レーティング:審査予定
※本記事で紹介している映像および画像は英語版です。
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