『鉄拳8』クローズドベータテスト・プレイレビュー! 大規模オンラインロビーで対戦や人間味あふれるAIとバトル!

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『鉄拳8』クローズドベータテスト・プレイレビュー! 大規模オンラインロビーで対戦や人間味あふれるAIとバトル!

シリーズ累計5,500万本以上の世界販売本数を誇る3D対戦格闘ゲーム「鉄拳」シリーズの最新作として、2024年1月26日(金)に発売が予定されているPlayStation®5用ソフトウェア『鉄拳8』。本作のクローズドベータテスト(以下「CBT」)が、10月20日(金)から10月23日(月)にかけて開催された。

7月に行なわれたクローズドネットワークテスト(以下「CNT」)で遊ぶことができたのはオンライン対戦の「ランクマッチ」のみでプレイアブルキャラは16人だったが、今回のCBTでは「ランクマッチ」に加えて気軽に遊べる「クイックマッチ」や、大規模オンラインビジュアルロビー「TEKKEN FIGHT LOUNGE」、人間の動きを学習したAIとの戦い「SUPER GHOST BATTLE」などのテストも実施された。さらに、CNT以降に発表されたレイヴン、アズセナ、フェンの3人や新たなステージも選択することができた。また、初心者向けの新操作方法「スペシャルスタイル」といった要素などにも、CNTから調整が加えられていた。

今回はCBTで体験できた注目の「TEKKEN FIGHT LOUNGE」や「SUPER GHOST BATTLE」、新たなプレイアブルキャラ、「スペシャルスタイル」の調整などについてのレビューをお届けしよう。

『鉄拳8』──アグレッシブな“殴り合い”を楽しめる新バトルシステムや「アーケードクエスト」などを総まとめ!

「TEKKEN FIGHT LOUNGE」で多くのプレイヤーとの対戦や試合観戦を満喫!

「TEKKEN FIGHT LOUNGE」は、たくさんのプレイヤーが集まることができる大規模オンラインビジュアルロビーだ。顔や髪型、衣装などをカスタマイズ可能な自分のアバターを操作し、エモートやテキストチャットを通じてほかのプレイヤーとコミュニケーションをとりながらゲームプレイを楽しむことができる。

「バトルエリア」「カスタマイズショップ」「ビーチエリア」「TEKKEN DOJO」という4つのプレイエリアで構成されており、アバターで自由に動き回ることが可能。CBTでは「バトルエリア」と「カスタマイズショップ」というふたつのエリアが体験できるようになっていた。

「バトルエリア」は、その名の通りほかのプレイヤーとの対戦や観戦を楽しめる場所だ。CBTに参加している多くのプレイヤーがここに集まり、ゲームセンターにあるような筐体に座って対戦したり、ランクの高い強豪プレイヤーの試合を観戦したりなど、思い思いの方法でCBTを満喫している姿が印象的だった。

対戦のマッチング方法は、真剣勝負のガチバトルとなる「ランクマッチ」と気軽に遊べる「クイックマッチ」に加えて、CBTで初めて体験できる「グループマッチ」、そして筐体に座らなくても対戦相手を探すことができる「どこでもマッチング」となっていた。

「バトルエリア」に置いてある筐体は2台、4台、8台のグループに分けられており、同じグループに座ったプレイヤーとバトルを楽しめるのが特徴だ。4台と8台のグループ筐体では、より多くのプレイヤーとマッチングしやすいので、さまざまなキャラとも戦えるはず。多くのプレイヤーやキャラとの対戦経験を積みたい人にオススメしたい。

ほかのプレイヤー同士の試合観戦中は、画面にダメージや攻撃判定、フレームなどの情報や、コマンドの履歴をリアルタイムで表示させることもできる。強いプレイヤーの試合を観ることで、コンボや立ち回りはもちろん、どういった状況でどんな操作をしているかといったことまで学べるのがうれしい。

プレイヤーの動きを学習したAIを相手に対人戦の気分が味わえる!

本作の大きなポイントが、「TEKKEN FIGHT LOUNGE」にいるほかのプレイヤーの分身となるゴーストデータと対戦できる「SUPER GHOST BATTLE」だ。ゴーストデータは、プレイヤーの過去のプレイデータをAIが学習して自動生成され、人間らしい動きを再現しているのが特徴となる。

ほかのプレイヤーのアバターに近づいて×ボタンを押すとプロフィールを見ることができ、メニュー内の「ゴーストと対戦」を選ぶと、そのプレイヤーのゴーストデータと対戦できる。ほかの人と直接対戦するのは苦手だという人でも、気兼ねすることなく対人戦の気分が味わえるだろう。得意なコンボや立ち回りなどは元になったプレイヤーのクセや特徴を再現しているので、通常のCPU戦とは異なるバトルが味わえて面白い。うまいプレイヤーのゴーストデータが相手でも、たまに空中コンボをミスすることがあるのが人間らしくて驚いた。

実際のプレイヤーと戦う前にゴーストデータと対戦し、立ち回りで使用してくる技を覚えたり、対策を練ったりすることもできるはず。自分と同じキャラを使っているランクの高い人のゴーストデータと戦うことで、立ち回り方や強い技はもちろん、空中コンボなども学ぶことができた。自分のゴーストデータがほかのプレイヤーとどんな勝負を繰り広げているのかも気になって仕方ない。これまでの格闘ゲームにはない、新たな楽しみを予感させてくれる要素だ。

また、今回のCBTでは実施されていなかったが、本作では自分自身のゴーストデータと戦えることも発表されている。AIとはいえ、まさか自分自身と対戦できる日が来るとは思ってもいなかったので、今からとても楽しみだ。

アバターをカスタマイズして個性をアピール!

「バトルエリア」のほかに体験できたもうひとつのエリアが「カスタマイズショップ」だ。ここでは「アバターカスタマイズ」と「プレイヤーカスタマイズ」という要素を体験できた。

「アバターカスタマイズ」は、「TEKKEN FIGHT LOUNGE」内の移動や、新たなシングルプレイモードとなる「アーケードクエスト」で使用するアバターをカスタマイズできる新要素。顔や髪型、肌の色、服装、アクセサリなどを自分好みにカスタマイズし、個性をアピールできる。服やアクセサリの一部は、対戦で入手できるゲーム内通貨の「鉄拳ファイトマネー」で購入する仕組みだ。派手な見た目で周囲にアピールすれば多くのプレイヤーの目にとまり、試合を観戦してくれたり自分のゴーストデータと戦ってくれたりする人が増えるかも?

「プレイヤーカスタマイズ」では、称号や体力ゲージ、プレイヤーカード、プロフィールなどを細かく編集できる。対戦に直接影響をおよぼす要素ではないものの、こういったところへのこだわりがゲームプレイのモチベーションにつながる人もいるはずだ。

牧歌的な雰囲気が目を引く「Ortiz Farm」ステージ

今回のCBTにおける対戦ステージは、CNTでプレイできた5種類に加えて、「Ortiz Farm」というステージが新たに用意されていた。「Ortiz Farm」は、のどかな雰囲気が漂うペルーのコーヒー農園ステージだ。なんとステージ上にはアルパカの姿も。軽快な音楽も含めて、ほかのステージにはない雰囲気が印象に残るフィールドとなっていた。

それらの視覚的要素だけでなく、ステージギミックにも注目だ。周囲の柵に相手をぶつけたり地面に叩きつけたりするとそれらが壊れ、バトル中にフィールドを移動。コンボを伸ばすチャンスとなるので、相手の位置や状況を把握しながら空中コンボを決めたい。

CBTから新規で参戦したレイヴン、アズセナ、フェンの3人をお試しプレイ!

今回のCBTには、CNTでも使用できた16キャラに加えて、CNT以降に発表されたレイヴン、アズセナ、フェンがプレイブルキャラとして登場。この3人を使用して対戦や「SUPER GHOST BATTLE」もプレイしてみたので、そのプレイフィールを紹介しよう。

レイヴン──分身や瞬間移動を用いた変幻自在の攻めが熱い!

前作の『鉄拳7』では登場しなかったレイヴンが待望の復活を遂げた。レイヴンは国際協力連合軍・独立部隊に所属するエージェントであり、忍術を用いた諜報活動に従事してきたキャラだ。彼は『鉄拳6』での戦い以降、厳しい修行を経てよりマッシブな体型になり、進化した影分身の術を会得。本作でもトリッキーな忍術と引き締まった体躯から繰り出されるパワフルな打撃は健在のようだ。

影分身や瞬間移動などを駆使し、相手を翻弄するような戦い方ができるのがレイヴンの大きな特徴となっている。ヒート状態になると影分身の色が金色となり攻撃がさらに強化され、より隙のない波状攻撃が可能に。ヒートスマッシュは複数の分身で攻撃を仕掛ける怒濤の連携となっており、豪快かつアクロバティックなアクションがカッコいい。

アズセナ──特殊な構えで相手の攻撃をかわす快感!

アズセナは”コーヒー・クイーン”の異名を持ち、天真爛漫な性格と恐れ知らずのファイトスタイルで愛されるMMA(総合格闘技)のチャンピオン。格闘技だけでなくモデルやダンサーとしても活躍しているとのことで、ダンスを彷彿とさせるアクションやスラリと伸びた脚から繰り出される鋭い蹴りが強く印象に残ったキャラだ。

相手を挑発するような構えをとる「リベルタドール」は、発動中はガードできないものの、相手の上段攻撃と下段攻撃を自動的に見切ってかわすことができる特殊な動作だ。派生技や専用の移動操作が存在し、相手の行動を読んでうまく活用できたときの気持ちよさは格別。ただし、うまく相手の攻撃をかわすことができても反撃が決まらなかったことが多かったので、回避後に反撃を確定させるには慣れが必要かもしれない。ヒート状態では「リベルタドール」がパワーアップして回避からの反撃がセットになるため、積極的に狙っていくといいかも?

フェン──豪快かつパワフルな攻撃で相手を圧倒せよ!

フェンは神拳奥義之書に記された教えに従い、人を超えた究極の武人である”龍神”を目指して闘い続ける太極拳の達人だ。純粋かつ圧倒的な力のみが真の武人たる資質だと考えており、そのバトルスタイルはまさに質実剛健。岩のように鍛え上げられた身体から繰り出される豪快な技はシンプルながらカッコよく、相手に強力な一撃をドカンと当てる快感がたまらない。

怒濤の攻撃を駆使して相手を攻めることができるので、攻撃をガードされても体力を削ることができるヒート状態との相性はかなりいい印象だった。ただし、トリッキーな技や立ち回りはあまりないため、相手を攪乱するような戦い方は苦手かも? これまでのシリーズ通りにパワフルな攻撃で相手を圧倒する、豪快なバトルスタイルを好む人に強くオススメしたいキャラだ。

初心者用の新操作「スペシャルスタイル」の使い勝手がアップ!

『鉄拳8』には、キャラの四肢に対応した4つの打撃ボタンを駆使する従来の操作方法「アーケードスタイル」に加えて、シリーズの醍醐味である空中コンボや、状況に応じたアクションをワンボタンで簡単に繰り出せる「スペシャルスタイル」という操作方法が用意されている。

しかし、前回のCNTでは使用できる技が「アーケードスタイル」と比較するとかなり少なかったため、より戦略的な駆け引きを楽しむことができるように今回のCBTで調整が加えられた。

□ボタンの得意技は、方向キーとの組み合わせによって繰り出せる技が新たに追加。前回のCNTでは「スペシャルスタイル」に発生の早い技があまりなく、相手のラッシュには×ボタンのパワークラッシュ属性の技くらいしか対抗手段がなかった。しかし、今回から方向キーの左と□ボタンでワンツー系の素早い攻撃を繰り出せるようになったのは大きい。

また、○ボタンの下段攻撃もバリエーションが増え、方向キーとの組み合わせで異なる下段攻撃を繰り出せるようになった。CNTでは「スペシャルスタイル」での下段攻撃が1キャラにつきひとつしかなかったので、発生の遅い下段攻撃が割り振られていたキャラは特にうれしいはず。これらの調整によって、「鉄拳」の醍醐味である技の読み合いや駆け引き、華麗な空中コンボを決める壮快感などが、さらに味わいやすくなっていた。

こういった「スペシャルスタイル」の追求はもちろん、気兼ねなく対人戦の気分が味わえる「SUPER GHOST BATTLE」など、シリーズ経験者だけでなく初心者に向けた要素にも注目の『鉄拳8』。このCBTを元にどのような調整が加えられるのか、楽しみにしておこう。


鉄拳8

・発売元:バンダイナムコエンターテインメント
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:格闘
・発売日:2024年1月26日(金)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 通常版 9,680円(税込)
    パッケージ版 希望小売価格 特装版 26,180円(税込)
    パッケージ版 希望小売価格 フィギュア付通常版 31,680円(税込)
    パッケージ版 希望小売価格 超特装版 53,680円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 Standard Edition 9,680円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 Deluxe Edition 13,970円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 Ultimate Edition 14,960円(税込)
・プレイ人数:1~2人(オンライン時:1~16人)
・CERO:審査予定

※「特装版」「フィギュア付通常版」「超特装版」はECサイト「アソビストア」「プレミアムバンダイ」にて販売しています。


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TEKKEN™8 & ©Bandai Namco Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。

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