PlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『マニフォールド ガーデン』は、だまし絵で知られるM.C.エッシャーの「相対性」からインスパイアを受けて誕生した一人称パズルゲームだ。幾何学的な建造物が連なる広大な世界を、重力を操作しながらパズルを解いて探索していくアーティスティックな世界観が楽しめる。
『マニフォールド ガーデン』アナウンストレーラー
『マニフォールド ガーデン』PS5版リリーストレーラー
重力の向きを変えながら広大な世界を探索
一人称視点で、幾何学的な建造物が建ち並ぶ3D世界を探索していく本作。プレイヤーは前後・左右・上下と6方向の重力の向きを変更できる力を使って、この世界に散りばめられた仕掛けを解いて先を目指していく。重力変更のシステムを使ってスイッチやブロックなどの仕掛けを動かし、行く手を阻むドアなどを開けながらひたすら先を目指すのが本作の基本的な内容だ。
重力の向きは無差別に変えられるわけではなく、自分の足場となる場所が近くにあるときだけ変更が可能だ。例えば壁を目の前にしている場合、重力変更ボタンを押すことで目の前の壁が床になり、それまで立っていたところは壁になる。つまり、閉じた構造の部屋であれば重力を切り替えることで床、天井、壁を自由に歩き回れる仕組みだ。
重力がかかる6つの方向にはひとつずつ色があてはめられており、そこから絶対的な向きを判断することができる。デフォルト状態では、画面中央にプレイヤーの視線を示す点があり、対応する色が表示されるので、それを目安に行動するといいだろう。また仕掛けを動かすスイッチやブロックもプレイヤーと同じく重力の影響を受けていて、プレイヤーと同じ方向に重力がかかっているときだけ作動する。こちらもスイッチやブロックの色で、合わせなければいけない重力の向きが判別できる。
なお、途切れた足場などから落ちた場合は当然ながら落下する。建物の外など、周囲に足場がない場所では重力も変更できずに延々と落ち続けることになるが、空中でも少しずつは移動できるので目に入った足場に近づいて着地すれば問題なし。この世界の屋外は一定の場所でループした構造になっているので、足場がまったくなくなることもない。
謎解きはノーヒント! 観察力とひらめきがカギになる
本作にはチュートリアルが存在せず、パズル要素に関するヒントもまったくといっていいほど表示されない。行く手を阻む扉を開け、先に進むためにはプレイヤーの観察力やひらめきが重要になる。
謎解きの基本パターンは、色のついたブロックを決められた場所に置いてドアを開けるといったシンプルなもの。しかし少し先に進むと、ある色のブロックを決められた位置に置くために、別の色のブロックを足場にするなど、重力の変更も組み合わせる必要が出てくる。
空間の構造の把握に加えて、重力の向きやブロックへの影響も考えなければならないパズル要素はかなり複雑で、最初はとにかくトライアンドエラーを繰り返すことになるはず。しかし、慣れてくると目的の場所にブロックを運ぶための手順がなんとなく頭に思い浮かび、少しずつスムーズにパズルが解けていくようになる。
さらに先に進むと、大きな仕掛けを動かすために複数の場所の仕掛けを動かしたり、建物からブロックを外に持ち出して一緒に飛び降りなければならなかったりと、ひと筋縄ではいかない新しい仕掛けが次々と登場する。行き詰まらないようにするには広大な空間をしっかり探索し、ヒントなしで多彩な仕掛けと対峙する根気が必要だが、見事にクリアできたときは大きな達成感を味わうことができる。エリアをクリアしたときに挿入される美しいビジュアル演出も必見だ。
整然としていながら混沌とした雰囲気も感じさせる、だまし絵のような不思議な世界を自分のひらめきでクリアしていく『マニフォールド ガーデン』。ゲームにはフォトモードも搭載されていて、お気に入りの風景を自分好みのエフェクトをかけて撮影し、好きな時に眺めることもできる。難易度はやや高めだが、一風変わったパズルゲームに挑戦したい人や立体系のパズルが好きな人には、ぜひ挑戦してもらいたい。
『マニフォールド ガーデン』プレイ動画
※記事内のプレイ動画をまとめたものです。
マニフォールド ガーデン
・発売元:PLAYISM
・フォーマット:PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル:一人称パズルゲーム
・発売日:好評発売中
・価格:PS5 ダウンロード版 販売価格 2,200円(税込)
ダウンロード版 販売価格 デラックスエディション 3,300円(税込)
PS4 パッケージ版 希望小売価格 4,620円(税込)
ダウンロード版 販売価格 2,200円(税込)
ダウンロード版 販売価格 デラックスエディション 3,300円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:A(全年齢対象)
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