錯覚を使った一人称パズル『Superliminal』──遠近法や立体視がもたらす不思議体験をプレイレビュー!

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錯覚を使った一人称パズル『Superliminal』──遠近法や立体視がもたらす不思議体験をプレイレビュー!

米国・シアトルのインディースタジオPillow Castle(ピロー・キャッスル)が開発した『Superliminal』(スーパーリミナル)が、PlayStation®4ダウンロード専用タイトルとして配信中!

錯覚が現実になる!? 不思議な現象が次々と起こる夢の世界から脱出せよ!

本作は目の錯覚を利用したギミックを解いていく一人称視点のパズルゲームだ。プレイヤーは夢療法プログラムの暴走により、眠りから抜け出せなくなる事態に。行く手を阻む難解なパズルを解きながら、幻覚の最中にいるような夢の世界から抜け出そう。この世界では、型にはまらない自由な考え方が必要になる。

【イントロダクション】

午前3時──ピアーズ博士の夢療法プログラムのコマーシャルを見ながら眠りにつく。目覚めると見慣れない光景が目に飛び込んできた。

そして、自分の知覚が現実となった夢の世界に閉じ込められていることに気づく。

目に見えるものを疑い、想像を信じることで道を拓く。目の錯覚を駆使したパズルアドベンチャー

本作では一人称視点で移動しながら、夢の世界の出口を探していく。先へ進むためには、高い場所へ登るための足場を探したり、ドアを開けるスイッチを作動させたり、一筋縄ではいかないギミックを解く必要がある。では、本作の特徴である、錯覚を利用したギミックとはどんなものなのか。実際にプレイしたレビューを通して紹介していこう。

遠近法のトリックを逆手にとり、物体のサイズを自在に変える!

遠くのものが小さく見えて、近くのものが大きく見えるように、同じ物体でも距離によって見える大きさは違う。この遠近法による視覚トリックを使って、本当は巨大な月をあたかも指でつまんでいるように見せたり、近くの人物が巨人のようになって遠くの人物を手の平に乗せた構図で撮られた写真を見たことがあるだろう。

こうした視覚トリックは、”実際の大きさは変わらないのに、まるで大きくなったり小さくなったりしたように見える”ことが楽しさのポイントだ。しかし『Superliminal』の世界では、目に見えた大きさそのままに物体のサイズが変化し、それがギミックを解くひとつの方法となっている。

例えば上の画面では、チェスの駒が大きく見える。これは目の前に近づけているから大きく見えるわけではなく、通路をふさぐほど巨大なサイズの駒だ。ところがプレイヤーが駒をつかんで壁際や床を向くと、遠近の関係が変わって駒が小さく見えるようになる。そしてその状態で駒を手放すと、駒のサイズが小さくなるのだ。遠くでつかんで足元に落とすといった、より小さく見える行動を繰り返せば、駒のサイズはどんどん小さくなっていく。

反対に、近くでつかんで遠くで放せばサイズは大きくなる。遠近法のトリックを逆手にとり、物体を大きくしたり小さくしたり。シチュエーションに合わせて必要な大きさに変化させ、先に進むためのパズルを解いていくわけだ。

小さな物体を巨大化させて足場を作ったり、大きな物体を縮小して狭い場所にあるスイッチを作動させたり、変幻自在の遠近法ギミックをプレイ動画で見てほしい。

錯覚を使った一人称パズル『Superliminal』──遠近法や立体視がもたらす不思議体験をプレイレビュー!

なお、本作の世界ではつかんでアクティブにできる物体がその都度決まっており、チェスの駒すべてをつかめるとはかぎらない。そのため、行き詰まったらつかめる物体を探すクセがついていくはずだ。多くの場面でパズルを解く糸口になるので、正しいアプローチではあるものの、それを見透かしたように不要な物体も紛れ込んでいるのが悩ましい!

立体視アートが現実の物体に! 平面と立体の区別がなくなる不思議な体験!

立体視とは、平面に描かれた模様をある角度から見ると、立体的に浮かび上がって見えること。サッカーのテレビ中継で、ゴールラインの後ろに広告看板が立っているように見えても、実際に近づくと平行四辺形のシートが置いてあるだけ、というのも立体視を利用したものだ。自動車を運転している人なら、ブロックが置いてあるように錯覚させ減速を促す道路表示を見たことがあるかもしれない。

そんな立体視を使ったギミックも、本作には登場する。

上の画面では、壁や柱、台車にチェック柄が描かれているが、一見するとバラバラで無意味な落書きのように思えてしまう。でも「きれいに重なればひとつの絵になるのでは?」と考え直し、正しく見える場所を探してみると……。

チェック柄のキューブが浮かび上がって見える立体視アートに。そしてその瞬間、平面に描かれていたアートが現実のキューブとなって出現! じつはこの直前、高くて届かない場所に通路があり、足場にできるものを探していたのだが、つかめる物体が見つからなかった。まさか平面から立体が具現化するとは思ってもみなかったから、このギミックには驚きとともにスッキリ感を味わえた。

こうした立体視を使ったギミックもプレイ動画で紹介しよう。

錯覚を使った一人称パズル『Superliminal』──遠近法や立体視がもたらす不思議体験をプレイレビュー!

さて、あまり具体例を挙げすぎてもネタバレになってしまうのでこれくらいに。錯覚の楽しさや、ギミックを解く発想力とスッキリ感が本作の醍醐味であり、夢の世界からの脱出を自分の手で成し遂げてほしい。

プレイを続けるうちに、目に見えるものすべてが正しいとはかぎらないと疑うことに慣れていく。「もしかしたらこれで先に進めるかも?」と想像をふくらませることによって、この不思議な世界に順応していくことができるようになるだろう。しかし、ギミックのパターンは理解したと思っていると、それを裏切るような憎い仕掛けも待っている。つねに自由な発想を持ち、この世界との知恵比べを楽しもう!


Superliminal (スーパーリミナル)

・発売元:PILLOW CASTLE LLC
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:パズル / アドベンチャー
・配信日:好評配信中
・価格:ダウンロード版 販売価格 2,330円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:A(全年齢対象)

※ダウンロード専用タイトル


PS.Blogの『Superliminal』記事はこちら


『Superliminal』公式サイトはこちら(海外サイト)

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