永遠の一日を繰り返しながら追う者と追われる者の命懸けの死闘を描く、9月14日(火)発売予定のPlayStation®5用ソフトウェア『DEATHLOOP』。先日、開発を手掛けたArkane Lyonスタジオのスタッフによるプレビューイベントがオンラインで行なわれたので、その模様をレポートしよう。
本イベントでは、最新のゲームプレイデモを上映しながら、開発スタッフによるプレゼンテーションを実施。そののち、ゲームディレクターのDinga Bakaba氏とアートディレクターのSebastien Mitton氏を交えて、質疑応答が行なわれた。
『DEATHLOOP』──永遠の一日を繰り返すふたりの暗殺者の死闘を描く新世代FPS
ゲームプレイデモの上映に先駆けて、開発スタッフより本作の概要があらためて語られた。『DEATHLOOP』の舞台は、謎に包まれた広大な「ブラックリーフ島」。この島で、主人公のコルト・ヴァーンとジュリアナ・ブレイクという、敵対するふたりの暗殺者が謎のタイムループに閉じ込められ、永遠に同じ一日を繰り返す運命に翻弄される。
このループを終わらせる唯一の方法は、一日がリセットされる前に8人の重要人物「ヴィジョナリー」を始末すること。繰り返されるループで得た知識を活用しながら、新しいルートを試し、情報を収集し、新たな武器やアビリティを見つけ出そう。8人のターゲットを一度のループ中に始末するには、この世界の仕組みを知り尽くしておかないと難しい。
やられてしまうと一日がリセットされ、コルトはスタート地点へ戻り、前回のループで手に入れた武器はなくなってしまう。しかし、ゲームを進めれば武器をなくさないようにすることも可能で、何よりプレイヤー自身の知識と経験が増えていく。自身の死は決して無駄ではなく、ループを繰り返すことでコルトは強くなっていくそうだ。
また、本作はオンラインマルチプレイにも対応。本編はコルトを操作するシングルプレイヤーキャンペーンだが、もし腕に自信があるなら、ジュリアナとして友達や見知らぬ人のゲームに乱入し、ひと暴れすることもできる。他のプレイヤーが自分のゲームへ入ってこないように設定することも可能だ。
最初のループの流れを開発スタッフが解説
本作の概要紹介に続いて、いよいよ最新のゲームプレイデモを上映。朝日がのぼるなか、コルトがブラックリーフ島の浜辺で目を覚ますところからスタートする。しかし、彼は記憶を失っており、自分の名前すらも思い出せないようだ。
ゲームプレイデモを見ていると、何やら不思議な現象が起きていることに気づく。なんと、空中に「break the loop」「you know the code」といった謎のメッセージが浮かび上がっているではないか。記憶のないコルトや、始めたばかりで右も左もわからないプレイヤーにとっては大きな助けとなるだろうが、これはいったい……? 開発スタッフによると、このメッセージはコルトが周りの状況を把握するために役立つものらしい。ただし、誤っているものや一部しか見えていない可能性があるメッセージも存在するので、注意が必要とのことだ。
しばらくして、コルトは銃や弾薬をゲット。トランシーバーの形状をした多機能ツール「ハッカマジグ」を使って扉を遠隔操作している様子も確認できた。開けるために暗証番号が必要な扉もあったのだが、情報がないためか今回はスルーしていたようだ。どこかで暗証番号を入手できれば、次のループでは最初から開けることができるのかもしれない。
ゲームプレイデモは進み、コルトが敵を発見する。彼らは「エターナリスト」と呼ばれるブラックリーフ島の住人で、ヴィジョナリーに忠誠を誓い、ループを維持するためにコルトへ襲いかかってくるという。ここでは銃撃戦だけでなく、接近戦やステルスキルも楽しめることが確認できた。しかしコルトは撃たれてしまい、最初の浜辺で目を覚ます……。
殺戮のサイクルが繰り返される、閉ざされたブラックリーフ島
ゲームプレイデモは、再びコルトがブラックリーフ島の探索を始めるシーンへ。しかし、先ほど入手したはずの銃や弾薬、そしてハッカマジグが元の場所にあり、タイムループによって一日がリセットされていることを実感する。このようにループを繰り返して手がかりを集めることで、ブラックリーフ島についてより深く知ることが重要だという。
ブラックリーフ島は、研究所、ウプダーム、フリスタッドロック、カールスベイという4つの地区にわかれており、島の時間帯は、朝、正午、午後、夜の、4つの時間帯にわけられている。同じ時間帯をどれだけプレイしても、次の時間帯へ自動で進むことはない。同じ地区でも時間帯によって行ける場所が増えたり、異なるヴィジョナリーが現われたりすることもあるそうだ。
多彩な武器と便利な能力を使いこなせ!
入手できる武器は、ハンドガンをはじめ、サブマシンガン、ライフル、ショットガンなど、多数用意されており、使い道もさまざま。「サッパーチャージ」というグレネードにはふたつのモードがあり、これを用いて爆発トラップをしかけることもできるという。ブラックリーフ島には通貨の概念がなく店も存在しないが、各地に配置されている機械を使えば弾薬を補充できる。
「トリンケット」はロードアウトのカスタマイズに使用できるアイテムで、武器や後述の「スラブ」、またはコルトの能力に特別なボーナスを付与してくれる。トリンケットを武器に装備させると、サイト越しに行なうエイム動作の高速化や銃のリコイル減少などの効果が。コルト自身に装備させると、ダブルジャンプができるようになったり、落下ダメージが軽減したりする。トリンケットの効果は、レアリティが高くなるほど上昇。何十種類ものトリンケットを自由に組み合わせて、自分好みのビルドでブラックリーフ島を探索しよう。
また、ブラックリーフ島では「レジドゥム」と呼ばれる謎の資源を集めることもできる。武器やトリンケットなどに注入すると、注入した物体がループをまたいでも失われなくなるそうだ。
そして希少なアーティファクト「スラブ」を手に入れると、コルトは超自然的な能力が使えるようになる。今回のプレビューイベントで明かされたスラブと、その詳細をお伝えしよう。
【今回明らかになったスラブ】
リプライズ
死んだ瞬間から時間を巻き戻せる能力で、2回まで使用可能。3度目の死を迎えるとループがリセットされる。
シフト
ステージの中をテレポートで移動できる。
エーテル
コルトが透明になり、エターナリストやヴィジョナリーから視認されなくなる。
ハヴォック
敵から受けるダメージを吸収し、それを強力な衝撃波として放つことができる。
カーネシス
自由自在に敵を投げ飛ばすことができる。
ネクサス
敵同士をリンクさせ、同じ運命を辿らせる。そのうちのひとりを倒すと、リンクしている全員が倒れる。
ループを活用した暗殺ミッションの遂行手段とは?
ゲームプレイデモは、8人のヴィジョナリーのひとりであるアレクシスの暗殺ミッションの模様へ。夜のウプダーム地区へ向かい、彼が主催する仮面舞踏会を襲撃するという内容だ。しかし、参加者全員が仮面をつけているため、誰がアレクシスなのかわからない……。
ひとりで参加者全員を相手にすることも可能だが、かなり難しいそうだ。上映されたゲームプレイデモでは健闘およばずコルトはやられてしまったが、夜に閉まってしまう図書館には金庫があるという情報をゲット。その中には、アレクシスの暗殺に役立つ”何か”があるかもしれない。
そこで、次のループでは正午に図書館へ行き、金庫からその”何か”を入手。詳細は伏せられていたのだが、その”何か”は、かなり有益だったようだ。夜では聞けなかった敵の会話からもさらなる情報も得て、準備は万端。夜を待ち、再び仮面舞踏会の襲撃を目論む。しかし、暗殺者でありヴィジョナリーでもあるジュリアナの気配がして……というところで、ゲームプレイデモは終了した。
ループの仕組みはもちろん、ターゲットであるヴィジョナリーを倒すための道筋は無数にあり、そのための手段も多数用意されていることが確認できた今回のゲームプレイデモ。集めた情報や手がかりをパズルのように組み合わせ、どうやってターゲットを追い詰めようかと策を練るのが楽しそうだ。
質疑応答で語られた、世界観やシステムについて
プレビューイベントを締めくくる質疑応答では、参加している各国のメディアから開発スタッフへ、さまざまな質問が寄せられた。その中から、特に印象に残ったものを紹介しよう。
──『DEATHLOOP』の世界観を構築するにあたり、影響を受けたものはありますか?
本作は「60年代+サイファイ」を意識した世界になっています。街並は60年代の映画を参考に構築しました。特にインスパイアされたのは、1967年に公開された「POINT BLANK(邦題:殺しの分け前)」という映画です。ずっとこの世界を維持したい……と思っているのが、エターナリストという連中です。
大好きな60年代という要素を、やっと取り入れることができました。皆さんにも、過去にタイムスリップしたような感覚になってもらえるとうれしいです。
──タイムループをテーマにしたゲームに触れたことはありますか?
タイムループがテーマのゲームはたくさんありますが、どういったやり方でループを盛り込んでいるかはそれぞれ異なるので、遊んでいて楽しいです。『DEATHLOOP』でも新たなループの形をお見せできたらいいなと思っています。本作もゲームなので「楽しい」ということが大事なのですが、皆さんに楽しんでほしいのはストーリーです。同じストーリーを何度も繰り返すことになりますが、プレイするたびにキャラクターやストーリーについて深く知ることができる……ということを意識して作っています。
──一度も死なずにゲームをクリアすることは可能ですか?
ストーリーの流れとして死が避けられない場面もあり「完全に一度も死なずにクリア」は不可能ですが、ゲームプレイとして死なずに最後までクリアすることはできます。
──8人すべてのヴィジョナリーをひとつの地区に集めることも可能だそうですが、その方法もいくつか用意されていますか?
8人全員をひとつの地区に集める方法はひとつしかありません。しかし、どうやってその手段を見つけるかということであれば、もちろん複数の選択肢があります。また、たくさん敵を倒す、あまり人を殺さない、といった異なるプレイスタイルも楽しめるので、さまざまな遊び方を試してほしいです。
──新たなループが始まる際に、スタート地点から行ける場所などに制限はありますか?
ストーリーを進めるために最初は制限があるのですが、少しずつ4つの地区のどこにでも行けるようになっていきます。本作はオープンワールドではないのですが、マップ自体はとても広いので、さまざまな場所を捜索したり、たくさんのキャラクターと会話をしたりと、ブラックリーフ島の冒険を満喫してほしいです。
──マルチプレイでジュリアナを操作しているプレイヤーは、コルトの位置がわかるのでしょうか?
ヴィジョナリーたちがコルトを見つけると、ジュリアナに位置を知らせるヒントが送られる仕組みを想定しています。AIが操作するジュリアナに関しても、そういう仕組みで動きます。
──マルチプレイで他のプレイヤーに勝利すると、ストーリーに影響はあるのでしょうか?
特に影響はありません。
──PS5での開発にあたり、どのようなメリットがありましたか?
マップをより広く、そしてロード時間を速くできるのは大きいです。本作はスピード性が重要なゲームですから。これまでにArkane Lyonスタジオが手掛けたゲームと比較して、かなりレベルアップしていると思います。
DEATHLOOP
・発売元:ベセスダ・ソフトワークス
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:ファーストパーソンシューター
・発売日:2021年9月14日(火)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 通常版 8,778円(税込)
パッケージ版 希望小売価格 Deluxe Edition 10,978円(税込)
ダウンロード版 販売価格 通常版 8,778円(税込)
ダウンロード版 販売価格 Deluxe Edition 10,978円(税込)
・プレイ人数:1人(オンライン時:最大2人)
・CERO:審査予定
※ダウンロード版ご購入の際のご注意
このコンテンツをPS Storeでご購入いただくには、クレジットカードによる決済が必要です。
© 2021 BETHESDA SOFTWORKS LLC, A ZENIMAX MEDIA COMPANY. DEATHLOOP™ DEVELOPED BY ARKANE STUDIOS, A ZENIMAX MEDIA COMPANY. DEATHLOOP, ARKANE, ZENIMAX, BETHESDA, AND BETHESDA SOFTWORKS AND RELATED LOGOS ARE REGISTERED TRADEMARKS OR TRADEMARKS OF ZENIMAX MEDIA INC. IN THE U.S. AND/OR OTHER COUNTRIES. ALL RIGHTS RESERVED.
コメントの受付は終了しました。