ついに発売を迎えた「スーパーロボット大戦」シリーズの25周年記念タイトル第2弾『スーパーロボット大戦V』。その魅力を、電撃PlayStation編集部がお届けする特集記事の第4回は、必見のプロデューサー陣へのインタビューに加え、担当ライターのプレイインプレッションも掲載!
当初のサプライズは1つ? 驚愕の秘話満載のインタビュー!!
本作の寺田貴信プロデューサー(株式会社B.B.スタジオ)&佐竹伸也プロデューサー(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)に制作中の苦労や、25周年記念タイトルとしての想いなどを直撃インタビュー。意外な事実が満載なのでしっかりチェックしてほしい!
「スパロボ」シリーズの総合プロデューサーで本作でも開発を統括した寺田貴信氏(写真右)と、本作からシリーズに参加して主にプロモーションを担当した佐竹伸也氏(写真左)。
――まずは開発を終えての感想をお聞かせください。
佐竹伸也氏(以下、敬称略):発表が2016年6月に行なった「スーパーロボット大戦 鋼の超感謝祭2016 ~25周年の感謝を込めて~」でしたので、時間がかかったなというのが正直な気持ちですね。初めて「スパロボ」シリーズを担当することもあり、それも含めて感慨深くて、ぜひ早くお客さんに遊んでいただきたいです。
寺田貴信氏(以下、敬称略):『スパロボOG ムーン・デュエラーズ(以下、OGMD)』など、ほかのタイトルと並行して制作していた時期があり、そのときはたいへんでしたが、ようやく完成したな、という感じです。
――本作は『Z』のようなシリーズ作ではない単発での作品となりますが、その理由とは?
寺田:これまでの「スパロボ」は、『スパロボα』や『Z』のような大きなシリーズ作を主軸にし、他に単発の作品があるという形でした。今回は25周年の節目ということもあり、より多くの人に入ってきていただけるよう単発にしました。ただ、今後、シリーズ作をやらないというわけではありません。
――25周年ということを意識しての単発の作品、というわけではないのですね。
寺田:25周年なので、昔は「スパロボ」を遊んでいたけど、今は離れている方にもアピールしたいという狙いもあって単発にしていますが、ハードについてはバンダイナムコエンターテインメント(以下、BNE)さん側で決定されることですので。
佐竹:私は、長く遊んでいただいているファンの人に楽しんでもらうのはもちろん、間口の広いお客さんに遊んでいただくため、シリーズ未体験の方にあらためて魅力を知っていただく、ということを意識していました。実際「ビギナーズモード」もあり、新しく遊ぶ方でも問題なく楽しめる作品になっているので。
――本作は、グルンガストとヒュッケバインの参戦も大きな話題となりました。これはどなたのアイデアだったのでしょうか?
寺田:あれは私ではなく、塚中君(BNEの塚中健介氏)の提案ですね。彼は『第4次スパロボ』のときにユーザーだった、先ほどの”昔プレイしていた”人なんですね。その彼が「主人公機のグルンガストとヒュッケバインが印象に残ったので、25周年ということで『V』にも出したいです」と開発途中で言ってきて。私は最初反対だったんですよ。現状、グルンガストやヒュッケバインの後継機が「OG」シリーズに出ていますし、『V』とは関係がないのでややこしいかな、と。サプライズとしてはマジンエンペラーGをあらかじめ用意しており、『OGMD』が『V』の前に発売されたこともあって、グルンガストとヒュッケバインの参戦はさほど話題にならないのではと思っていたのですが、実際には想像以上の反響がありました。これは彼のお手柄ですね。
――オリジナル機体では、ほかにも主人公機のヴァングレイがありますが、その魅力、特徴はいかがでしょう?
寺田:デザイナーである清水栄一氏ならではの格好良さが出ているのではないかと思います。性能は遠距離射撃戦が得意なサポート機という感じですね。今回、わりと全体的に射程を短めに調整しており、序盤で長射程の武器を持つ機体は少ないので。さらにユーザーさんに使っていただけるよう修理装置も付けました。ちなみにヴァングレイには後継機が存在していますので、どうかお楽しみに。
――本作から採用された「スキルプログラム」で特殊スキルを30個も付けられるなど、カスタマイズの幅が広がっていますが、バランスをとるのが非常に難しかったのでは?
寺田:じつは「30個は多いんじゃないか」と思っていたのですが、「スパロボ」には改造や育成を重ねた機体とパイロットの強さを堪能する楽しみもあるじゃないですか。私は基本的に平均的なプレイを心がけ、機体やパイロットをまんべんなく改造、育成するタイプなんですが、今回はそのルールを破って、とある1機を集中的に強化してみました。そうしたらものすごく強くなってしまったんですが、それはそれで使っていて面白かったです。
――システムの話が出たところでお聞きしますが、今回は1機で1ユニットの単騎制ですが、この理由は?
寺田:これは、やはり間口を広げるために、スタンダードなスタイルである単騎に戻すべきだろう、という理由からですね。単騎には単騎の、複数には複数のメリットデメリットはありますが、今回は標準的な単騎を選びました。
――新システムとしては「EXアクション」、「EXオーダー」というものも追加されています。
寺田:これは『Z』のタッグコマンドの進化系で、戦い方の幅を広げるために用意したものの1つですね。行動終了後にも精神コマンドが使えるとか、精神コマンドの使いどきが増えていますので。例えば「必中を使い忘れた」といったときに、かけられる。これまでなら「もう手詰まりだ」となったところで、状況を打開できる方法が見つかるかも知れません。「EXアクション」も、ひたすら移動力を稼ぐ人がいれば、とにかく再行動を狙う人もいるでしょう。これらの要素による戦い方、行動の幅が広がっているのが本作の特徴ですね。
――詰将棋的な奥深さも楽しめそうです。では、最後に発売を待っていたファンにメッセージをお願いします。
佐竹:本作は25周年記念タイトル第2弾ということで、グルンガストやヒュッケバインが早期に使える初回特典や、シリーズで初めて原作の音源を収録した限定版も用意しています。また、PlayStation®4版やローカライズした海外版、「ビギナーズモード」の搭載などロボットアニメが参戦する「スパロボ」としては初の要素が多くなっています。これまで遊んでいただいたお客さまにはもちろんですが、まだ「スパロボ」を遊んだことが無いという方にも、ぜひ手に取って遊んでいただきたいと思っています。
寺田:いろいろな楽しみ方ができる作品になったと思いますので、国内外の方に遊んでいただければありがたいです。長年続いているシリーズではありますが、新規のユーザーさんにもプレイしていただけるとうれしいですね。あと、久しぶりに「スパロボ」をやってみようという方にも。PS4®版だけでなくPlayStation®Vita版もあるので、プレイしやすいほうを選択して遊んで、楽しんでください。
壮大な航海の序盤を体験! サポート機でも十分強い!?
『OGMD』から約8ヵ月で新たな「スパロボ」に触れられることに感動しつつ『V』をプレイした担当ライターのLです。あ、プレイに”華”がほしかったので、主人公は女性の如月千歳を選択。で、まだ序盤を体験しただけのインプレッションになりますが、「宇宙戦艦ヤマト2199」がメインとなる第1話から原作をモチーフにしたイベントが多く、先が気になりまくりです。というか、ヤマトが中心なので地球が滅亡寸前! 心強い味方のスーパーロボット軍団も不在のようで、先が気になりつつも不安のほうが大きかったりします。
なお、実際の戦闘は味方がそろっていない序盤のためか、サポート機のヴァングレイが主人公機らしい強さで頼りになる感じ。寺田氏の言うとおり武器の射程が長く、遠距離から一方的に攻撃できることも多いです。もちろん、戦艦のヤマトはさらに長射程なのですが……。おまけにかなり強くて、沖田艦長が自軍の撃墜数トップを独走しそうな予感がしています。
ヴァングレイは遠距離射撃戦が得意なサポート機とのことですが、敵ユニットの射程外から攻撃できるなど序盤は十分頼りになります。修理装置を使うよりも攻撃優先でOKそう。それで敵を撃墜していき、たまったExC(エクストラカウント)で「EXアクション」の「マルチアクション」を使うと、一騎当千な気分が味わえます!
戦闘マップでアニメムービーが流れるなど、序盤から演出にも気合が入っている感じ。マップ兵器を使った際と同様のカットインだけでなく、メッセージウィンドウがない特別版の戦闘アニメが流れる場合もあり、気分がかなり盛り上がります。機体がグリグリ動く&武装のギミックも再現している戦闘アニメと合わせて、見ているだけでも楽しめますよ!
本作は物語や戦闘だけでなく、進化した育成要素も見逃せません。「スキルプログラム」によりキャラクターの育成の幅が広がっているとのことですが、それは実際にプレイしてもヒシヒシと感じます。
「スキルルート」でほしい特殊スキルの「スキルプログラム」を作成し、好きなように付けられるだけでなく、パラメータ系で地形適応などを上げるのもラク。なにせシリーズ過去作では主に敵を撃墜した際に入手できるポイントが必要でしたが、それが全部隊共通のTacP(タックポイント)になったことで、1度も敵を撃墜していないキャラクターに特殊スキルを付けまくる、能力を上げまくるということができるのです。これはステキ!
とりあえず、(個人的な)問題は「スキルルート」でどのルートを進むか決められないことくらい。どの特殊スキルも便利そうで、優柔不断な人間としては悩みまくり!
「Eセーブ」などもほしいけど「ヒット&アウェイ」もほしい……などと考えると進むルートを決められません。とりあえず、左端から順番に作っていこうと思いつつも、やっぱり悩む!
資金や強化パーツをゲットできるボーナスシナリオを収めたDLCが配信!
本作にDLC(ダウンロードコンテンツ)として全20本の「ボーナスシナリオ」が、発売同日から配信開始! これは本編のストーリーを補完するようなミニシナリオになっており、クリアすると資金や強化パーツを入手できる。価格は各150~200円で、オトクなフルパックセットもアリ。ぜひゲットして本作の壮大な物語をより深く楽しみつつ、貴重な強化パーツなども手に入れよう!
博多大吉さんの”スパロボ愛”あふれる映像を見逃すな!
本作の公式サイトでは、お笑い芸人の博多大吉さんがシリーズについて熱く語る映像が絶賛配信中。しかも、映像は多数用意されていて、2バージョンにTVCMに「ロングインタビュー」、「体験プレイ」に「スパロボ大喜利」など、どれも大吉さんの”スパロボ愛”が感じられるものばかり。ついに発売された本作をプレイするだけでなく、こちらも要注目だ!
スーパーロボット大戦V(PS4®版)(新しいウィンドウで開く)
オンライン配信版 ¥9,460
スーパーロボット大戦V(PS Vita版)(新しいウィンドウで開く)
オンライン配信版 ¥8,360
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スーパーロボット大戦V
・発売元:バンダイナムコエンターテインメント
・フォーマット:PlayStation®4/PlayStation®Vita
・ジャンル:シミュレーションRPG
・発売日:好評発売中
・価格:PS4® パッケージ通常版 希望小売価格 8,600円+税
PS4® ダウンロード通常版 販売価格 9,288円(税込)
2017年3月22日まで早期購入価格 8,359円(税込)
PS4® パッケージ期間限定生産版 希望小売価格 12,600円+税
PS4® ダウンロード期間限定生産版 販売価格 13,608円(税込)
2017年3月22日まで早期購入価格 12,247円(税込)
PS Vita パッケージ通常版 希望小売価格 7,600円+税
PS Vita ダウンロード通常版 販売価格 8,208円(税込)
2017年3月22日まで早期購入価格 7,387円(税込)
PS Vita パッケージ期間限定生産版 希望小売価格 11,600円+税
PS Vita ダウンロード期間限定生産版 販売価格 12,528円(税込)
2017年3月22日まで早期購入価格 11,275円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:C(15才以上対象)
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©賀東招二・四季童子/ミスリル
©賀東招二・四季童子/陣代高校生徒会
©賀東招二・四季童子/Full Metal Panic! Film Partners
©カラー
©Go Nagai・Yoshiaki Tabata・Yuuki Yogo/Dynamic Planning
©サンライズ
©SUNRISE/PROJECT ANGE
©ジーベック/1998 NADESICO製作委員会
©創通・サンライズ
©永井豪/ダイナミック企画
©1998 賀東招二・四季童子/KADOKAWA 富士見書房・刊
©1998 永井豪・石川賢/ダイナミック企画・「真ゲッターロボ」製作委員会
©2009 永井豪/ダイナミック企画・くろがね屋
©2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
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