Insomniac Gamesの今後の展望

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Insomniac Gamesの今後の展望

長きにわたって計画されていたTed Priceの退任についてお話しする前に、ロサンゼルス地域で発生した大火災において、Insomniac Gamesの社員やバーバンクのスタジオの安否についてご連絡いただいた皆さんに心より感謝申し上げます。この大火災によって、周辺のコミュニティーは壊滅的な被害を受けています。当スタジオは、ソニー・インタラクティブエンタテインメントと日々連絡を取り合いながら、被災された方々に最新の情報やリソースを届け、互いに支え合うことに引き続き尽力していきます。

TedがInsomniac Gamesのプレジデント 兼 創業者を退任することについて、こうして記事を書く間も胸の張り裂けそうな思いがしています。私たち、Chad、Jen、Ryanの3名は、長きにわたってTedと肩を並べて働いてきました。TedはInsomniacのリーダーであるだけでなく、長年の友人でもあります。そして、私たちにとってかけがえのない人物です。Tedがこれほど惜しまれるのには、多くの理由があります。

Tedの素晴らしいところのひとつは、周囲にインスピレーションを与えながら、成長を促すことです。また、ただ正しいことを言うだけでなく、それらを実行に移すことのできる、お手本のような存在でした。ゲーム制作だけでなく、リーダーやスタジオの行動理念においても、その姿勢は変わりませんでした。

何十年にもわたってTedの経営手腕を見てきたおかげで、Tedがこれまで背負ってきた大きな責任を引き継ぐ覚悟はできています。しかし、誰も“Tedのようになる”ことはできませんし、それを目指すべきでもありません。私たちは自らの姿勢を崩すことなく、私たちらしいリーダーシップを発揮しなければなりません。一方で、個人またはチームとして意思決定を行なう際に、「Tedならどうするだろう?」と一度は振り返ることでしょう。

今回の発表を受け、私たちが一体何者で、今後私たちに何を期待できるのか、疑問を感じた方も多いと思います。この場を借りて、私たちがスタジオの新たな共同責任者としての役割をどのように考えているか、そして私たち自身についても、もう少し詳しくお伝えしたいと思います。


私は、PlayStation®2時代にスタジオのマーケティングコミュニケーション部門からInsomniacでのキャリアをスタートし、すぐにInsomniac初のコミュニティーディレクターとして、PlayStation®のエコシステム内での役割の確立に尽力しました。数年前にInsomniacのシニアリーダーシップチームに加わり、フランチャイズ戦略&スタジオリレーションズ部門の責任者など、さまざまな役職を務めてきました。この役割では、SIE内外のチームと協力し、ゲーム内におけるクリエイティブの連携など、ゲームについてどのように、どのようなタイミングで発表するかについて話し合いを行なっていました。直近では、ブランド&リーダーシップ戦略の責任者として、 自社や自社タイトルについての情報発信が、Insomniacの使命や行動理念に沿って行なわれるよう、コミュニケーション、コーチング、カルチャーを推進し、統括していました。

プライベートでは、毎晩のように家族とゲームを楽しんでいます。冬休みの間は『アストロボット』や『LEGO ホライゾン アドベンチャー』をクリアしました。また、サイクリングも大好きです(ロードとグラベルの両方!)。

Insomniac Games共同責任者、Ryan Schneider


私は8年前、CFO兼 ファイナンス責任者としてこの素晴らしいスタジオに加わりました。それ以来、私はチームの魅力の虜です。リーダーシップチームの一員として、私はすべてのタイトルの開発チームを直接サポートし、プロジェクト計画、プロダクション戦略、事業運営、リソース計画、共同開発パートナーシップなどを監督しています。私がこの世界最高のチームに加わってから、12本ものタイトルを発売しました。これからも、プレイヤーの皆さんに忘れられないような体験をお届けできることを、とても楽しみにしています。

Insomniac Gamesに入社する前は、財務担当役員として、グローバルなテクノロジー企業やエンタテインメント企業で財務戦略を担当していました。

私は、スタジオとコミュニティーを発展させるイノベーションの推進に力を注いでいます。プライベートでは、子どもたちとゲームをプレイしたり、カリフォルニア州グレンデールの近隣図書館を支援したりしています。長期休暇中は『アストロボット』と『Horizon Zero Dawn Remastered』に熱中し、思い出に残る冒険を楽しみました。

Insomniac Games共同責任者、Jen Huang


ある日の午後、私は“研究”目的で『スパイロ・ザ・ドラゴン™』を手に取りました。結果、私はそのゲームの魅力と細部へのこだわりに圧倒されました。一流のチームが制作したことは明白で、私はInsomniacのゲーム制作の秘訣をもっと知りたいと思ったのです。

そして、私は1998年にInsomniacに入社しました。以来、私は環境アーティスト、アートディレクター、ダラムスタジオのスタジオディレクター、そして2017年からはクリエイティブ部門の責任者として、光栄なことに5世代にわたるPlayStationタイトルに貢献してきました。現在もシニアリーダーとして、Insomniacならではのビジョンを体現した高い完成度のゲームを世に送り出せるよう、すべてのタイトルにおけるクリエイティブ、ストーリー、リサーチチームをサポートしています。

私が追い求め、学ぶことができたInsomniacの“秘訣”。それは、才能あふれる人たちが互いにアイデアを持ち寄り、自分たちのスキルを向上させるため切磋琢磨するときに起こる素晴らしい化学反応だと思います。新たなポジションにおいても、RyanやJenと共に、Insomniacが誇るクリエイティブなコラボレーションを続けていくことをとても楽しみにしています。

Insomniac Games共同責任者、Chad Dezern


30年以上にわたりInsomniacが育んできた類まれなる創造力と革新性を守りつつ、これからもInsomniac Gamesが繁栄し続けるため、どのように戦略的に発展できるかを模索する必要があると、私たちは考えています。

透明性とコラボレーションを軸としたスタジオ文化を今後も育んでいき、社員が自身のキャリアにおいて最高の仕事ができるような職場を目指していきます。

さらに、これからも引き続き、プレイヤーやファンの皆さんに愛されるゲームの制作に全力を注いでいきます。同時に、ゲームを作り上げていく社員たちのことも、大切にしていきます。これは、さまざまな人たちにポジティブなインパクトを与え続けたい、というInsomniacのビジョンとも一致しています。

Tedの退任は大きなニュースであり、おそらくは受け入れるのに時間がかかると思います。Tedは、PlayStationを代表する「スパイロ・ザ・ドラゴン」「ラチェット&クランク」「Resistance〜人類没落の日〜」の3シリーズの立ち上げとクリエイティブディレクターを務めた、ゲーム業界のレジェンドです。彼は、すべてのPlayStation世代のみならず、業界全体を導き、リードしてくれました。

TedはInsomniacの礎を築き、ゲーム業界に変革をもたらし、最も素晴らしい成果を残したスタジオリーダーのひとりです。そして、これからも、Insomniacが末永く繁栄していけるかどうかは、私たち次第です。責任は重大ですが、Tedの類まれなる指導力とリーダーシップのおかげで、私たちの準備は万全です。

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