『Wo Long: Fallen Dynasty』プレイレビュー! 三国乱世のハードな死にゲーで極上の達成感を味わおう!【特集第2回】

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『Wo Long: Fallen Dynasty』プレイレビュー! 三国乱世のハードな死にゲーで極上の達成感を味わおう!【特集第2回】

コーエーテクモゲームスのTeam NINJAブランドの最新作として、3月3日(金)発売予定のPlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『Wo Long: Fallen Dynasty(ウォーロン フォールン ダイナスティ)』。三国志の世界が舞台の新たな死にゲーとなる、ダーク三國アクションRPGだ。特集第2回では、製品版を発売に先がけてプレイしたレビューをお届けする。

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三国志の英傑たちと乱世を戦い抜くストーリーがアツすぎる!

ゲームをスタートすると、オープニング後に主人公のキャラクタークリエイトが行なわれる。本作の主人公は三国志に登場する特定の人物ではなく、ゲームオリジナルのキャラクター。名もなき義勇兵のひとりとして、三国乱世の戦いに身を投じることとなる。

Team NINJAが手掛けた『仁王2』でもそうだったように、キャラクタークリエイトの自由度はかなり高い。テンプレートから手軽に選ぶこともできるし、輪郭や顔の各種パーツ、髪や髭などを細かく調整することもできる。中国の三国志が舞台だが、金髪碧眼で西洋風の外見にすることも自由だ。また、キャラクタークリエイトは、ゲーム進行後に作り直しができるようになる。最初から納得いくまで作り込むもよし、すぐに遊びたい方があとからゆっくり仕上げるもよし。キャラクタークリエイトのこだわり派にうれしい仕組みとなっている。

ダークな世界観の三国乱世をひとりの義勇兵として立ち回る

本作は三国志を舞台にしながらも、異形の存在「妖魔」がはびこるダークファンタジーな世界観。ストーリーは「黄巾(こうきん)の乱」の頃から始まり、義勇兵の主人公は黄巾討伐に向かった村で、とある若者と出会い、神獣の加護を得る。その後は、やがて英傑となる数々の有名武将との出会いを重ね、ダークな三国乱世の歴史を戦い抜いていくことになる。

ストーリー序盤から趙雲、劉備、曹操、孫堅といった面々が登場し、彼らと共闘していく主人公。どの勢力にも属さないひとりの義勇兵という立場だからこそ、三国志の歴史を追う物語のさまざまな場面で、さまざまな英傑たちとの共演が実現している。英傑たちも三国志ファンが期待するとおりカッコよく描かれており、そんな彼らに一目置かれながら共闘できるのは、欲張りでアツい展開だ。

さらに、ミッションによって同行・共闘する武将は決まっているが、「援兵」コマンドが使用可能になってからは、すでに親交を深めた武将を任意に追加できる(ミッション固定の同行武将を含めて最大2名まで)。お気に入りの武将とチームを組んで戦えるだけでなく、信頼度を意味する「結義」のレベルが最大まで上がれば、その武将固有の装備がもらえることもまたうれしい。

中国武術を使った攻防一体のハイテンポアクション!

本作のバトルは、中国武術をベースにしたアクションが特徴。扱う武器種によってアクションの手触りは変わるものの、中国武術らしい流麗な動きが楽しめた。また、敵がアグレッシブに攻撃してくるため、バトルの展開は自然とハイテンポになっていく。激しい攻撃をしのぎ、素早く反撃に転じる。攻防一体のハイテンポバトルは爽快感があり、操作しながらテンションが上がりまくりだ。

全13カテゴリの近接武器を使い分ける

アクションの操作感は、武器種によってガラリと変わる。本作には全13カテゴリの近接武器が登場し、振りの早さやリーチ、1発の威力などの特徴を考慮すると、6系統に分類できそうだ。近接武器はふたつを装備して切り替えながら戦えるので、組み合わせ方によってもプレイヤー独自のバトルスタイルを構築できる。なお、近接武器とは別に、遠距離攻撃が可能な弓と弩があり、さらには五行の力によるスキル「仙術」も重要な戦闘手段となっている。

剣/直刀/曲刀
早さ、リーチ、威力のバランスが取れた武器種。クセがなく、スタンダードで扱いやすい。

槍/矛
リーチが長く、長物の中では攻撃の発生が早め。遠めの間合いから素早く当てられることが強み。

大刀/戟
大型で重いため振りは遅いが、威力が高い。広範囲の薙ぎ払いで、複数の敵に対応することもできる。


通常攻撃は回転が早く、密着戦向き。氣勢攻撃ではリーチの長さを活かした重い一撃を繰り出す、変幻自在のテクニカルな武器種。

双剣/双刀/双戟
振りの早さは最速で、二刀による手数の多さが強み。リーチは短いため懐に飛び込む必要があるが、中国武術らしさを存分に味わえる。

大斧/大槌
一撃の威力は高いが、最重量で振りが大きい。たしかなプレイヤースキルが求められる、ハイリスク・ハイリターンなロマン武器種。

武技や特殊効果による武器選びの思考錯誤も楽しい!

それぞれの武器には、カテゴリとしての特徴のほかにも、その武器固有の武技と特殊効果で違いがある。例えば、剣カテゴリのひとつ「鉄剣」を複数持っていたとして、カテゴリの特徴である攻撃性能じたいはどれも同じだが、付いている武技と特殊効果は1本1本ランダムで違う。特殊効果は付け替えできるようになるが、武技は固定で変更できない。そのため、自分が使いやすい武器種が見つかったあとも、実際に装備・強化する1本を決めるべく厳選していくことになるわけだ。ハクスラ的な要素となっており、武器選びの思考錯誤はまさに沼だ。

「氣勢」「化勁(かけい)」「士気ランク」……。逆境を覆す独自システムが満載!

本作には独自のゲームシステムがいくつも導入されており、コンセプトである「逆境を覆す」という戦いを味わえるようになっている。

攻勢に出るほど有利に働く「氣勢」システム

本作はスタミナの概念がなく、武技や仙術を発動するための残弾としてのリソースもない。代わりに、これらをひっくるめた要素となるのが「氣勢」システムだ。氣勢は文字どおり、戦闘中の氣の勢いを意味しており、氣勢ゲージのプラスとマイナスで表現される。初期状態の氣勢はゲージの中央にあり、積極的に攻撃することでプラス方向に動き、敵の攻撃を受けるとマイナス方向に動く。また、ゲージは時間経過によって中央に戻っていく特徴もある。

氣は武技や仙術、強攻撃である氣勢攻撃を発動するエネルギーとして使われ、ゲージがプラス方向に溜まっているほど武技や仙術を続けて発動できるし、氣勢攻撃の威力や効果も高まる。一方で、氣勢が完全にマイナスのときは武技や仙術、氣勢攻撃を発動できなくなるし、さらにここで攻撃を受けると一定時間動けなくなってしまう。

氣勢ゲージは同じように敵にもあり、敵のゲージを完全にマイナスにしたところに攻撃すれば、大ダメージを与えられる「絶脈」を決めるチャンスだ。

細かく説明するとこのようになるが、ざっくりと「攻め続けることで有利になる」と考えればいい。そしてこのシステムがあるからこそ、プレイヤーは慎重に立ち回るよりもガンガン攻めに出ることを選び、結果としてバトルのテンポの早さが強調されることになるわけだ。

「化勁」は最重要アクション!?

「化勁」は、敵の攻撃を受け流すことのできるアクションだ。ディフェンスのアクションとしてはガードや回避もあるが、「化勁」はディフェンスアクションでもっとも、いや、バトルアクションでもっとも重要なものだと思う。なぜなら「化勁」は、敵の攻撃から身を守れるうえに、氣勢でも有利になるからだ。

「化勁」が成功すると、敵の氣勢を減少させるとともに氣勢ゲージの下限を削り、さらに自分の氣勢は上がる。ガードや回避と異なり、ディフェンスアクションでありながら攻勢に出ることができる。また、ガードできない敵の特殊攻撃も受け流すことができ、強烈なカウンターにつなげることも可能だ。

もちろん、「化勁」の入力タイミングが合わなければ、敵の攻撃をまともに受けてしまうリスクもある。とくにボスともなれば、さまざまな攻撃モーションを持っているため、「化勁」を狙った結果ボコボコにされることも多々あった。しかし、本作のバトルを極めようと思ったら「化勁」の習得は欠かせないし、決まったときの爽快感もハンパじゃない。死にゲー初心者であっても、まずは臆せずチャレンジしてほしい。

主人公の強さが変動する「士気ランク」

「士気ランク」は、レベルとは別軸の成長要素。挑戦しているミッション中限定のものとなっており、「士気ランク」が高いほど主人公の能力が強化される。また、敵にも「士気ランク」があり可視化されており、自分より「士気ランク」が高い相手は強敵だとひと目でわかる。そして「士気ランク」の影響の大きさは、実際にランクの高い敵と戦うと如実にわからされる……。

「士気ランク」で面白いのは、上がるだけでなく下がることもあるところだ。「士気ランク」はポイントで管理されており、敵を倒したり、武技・氣勢攻撃・絶脈などを決めたりすることでポイントを獲得し、一定量が溜まるとランクアップする。

一方で、敵の特殊攻撃を受けると1ランクダウン。さらにゲームオーバーになると、コツコツ積み上げてきたランクがまるごとなくなってしまう。リトライ後、自分を倒した敵にリベンジを果たすと失ったランクを取り戻すことができるが、自分は弱体化しているうえに、因縁の相手は1ランクアップして強化されている。ここでプレイヤーは選択を迫られる。戦力差が開いた相手に果敢に挑んで強さを取り戻すのか、ランクが低い別の敵を倒しながらリベンジの機が熟すのを待つか、を。

ちなみに私は、迷わず前者を選ぶ。自分より強い敵を倒すとレアなアイテムをドロップしやすくなる影響があるとともに、逆境を覆す緊張感も楽しめるからだ。もっとも、それで後悔することもたくさんあるのだけれど……。

「士気ランク」はかなりリスキーなシステムに見えるかもしれないが、救済措置も用意されている。各ステージには、プレイヤーが制圧したことを示す、旗を立てる場所がいくつかある。旗には大きな「軍旗」と小さな「標旗」の2種類があり、「軍旗」を立てた場所は体力回復やレベルアップなどのメニューを利用できる拠点となる。そして、これらの旗を立てるたびに「不屈ランク」がアップしていく。「不屈ランク」は、ゲームオーバー時に失う「士気ランク」の限度だ。「士気ランク」が10でゲームオーバーになったとして、「不屈ランク」が0ならリトライ時の「士気ランク」も0になるが、「不屈ランク」を5まで上げておいた場合は「士気ランク」も5でリトライできる。この保障は大きい。

私はどのゲームでもマップの隅々まで歩き回らないと気が済まないタイプだけれど、本作ではもっと入念に探索して旗の場所を見つける必要がありそうだ。コンプリート欲を満たすためだけでなく、攻略の安定感にもつながるのだから。

難しいから面白い! 自分の成長と工夫で逆境を覆す達成感!

死にゲーである本作は、けっして簡単なゲームではない。殺意むき出しで襲ってくる敵とのバトルはハイテンポで慌ててしまうだろうし、ボスの強力な攻撃で何もできないまま倒されることもあるだろう。今回のプレイでも、最初のボスに勝つまで何戦かかったか数えきれないほど死にまくった。ステージの道中も危険にあふれており、宝箱に飛びついたら隠れていた敵にやられることだって何度もある。個人的な印象としては、同じTeam NINJAの『仁王』『仁王2』より難しいゲームだと思う。しかし、難しいからこそ、ようやく勝てたときの達成感は格別であり、死にゲーの醍醐味だ。

前述のように、本作では「化勁」の使い方が重要になる。死にゲー好き(うまいとは言っていない)のひとりとして、このハイリスク・ハイリターンでひりつくアクションを極めたいと思ったのだけれど、なかなかに難しい。新しいボスが見たことのないモーションで攻撃してくるたびに、タイミングが合わずに失敗し、大ダメージを受けて慌て、立ち直せないまま負ける戦いを何度も経験した。だから、「化勁」に限界を感じたときは再戦をいったん中断して、この逆境を覆すために必要なことを考えてみた。

まずは主人公の強化。ステージ道中の敵を倒して仙氣(経験値)を稼いで、レベルアップに努める。本作は五行のどれを伸ばすかによって任意のステータスを強化できるので、ボスの攻撃属性への耐性が上がる方法も試してみた。また、武器や防具の装備も見直す。アイテムを拾い集めているうちに、いま使っているものより強い装備を入手しているのはよくあることだ。ステージによっては鍛冶屋がいることもあるので、装備品の強化もしていく。

道中をマラソンしていると、「士気ランク」も上がっていく。敵を倒しやすくなっていくし、軍旗を立てた拠点にアクセスすれば敵が復活するので、仙氣稼ぎマラソンがどんどんはかどる。

さらに「援兵」を使い、助っ人となる同行武将を増やすのも手だ。仲間がいることで自分への攻撃が少なくなり、格段に戦いやすくなる。オンライン共闘でほかのプレイヤーに手伝ってもらうのもいいだろう。

これらの地道な準備と工夫をしたからといって、ボスに再戦したとき「化勁」がうまくなっているわけではない。しかし、主人公を強化したことによって体力に余裕が生まれ、同行者のおかげで回復や観察する時間が増える。負け続けていたときよりも落ち着いて対処できるようになっているので、「化勁」の精度も上がっていく。自分のプレイヤースキルも上がっているわけで、こうなれば勝機が見えてくる!

本作のバトルはたしかに難しいが、プレイヤースキルの上達以外にも、勝つための手段がしっかりと用意されている。アクションゲーマーや三国志ファンはもちろん、これまで死にゲーを遊んだことのない方にもぜひおすすめしたい。何度も絶望したさきの達成感を味わったら、死にゲーマーの仲間入りだ。

序盤の2ステージをプレイできる最終体験版が3月27日(月)までの期間限定で配信中!

現在配信中の最終体験版は、序盤の2ステージをプレイ可能。オンラインマルチプレイも搭載しているほか、冒頭のステージをクリアしたセーブデータを製品版に引き継ぐことで、製品版で使用できるゲーム内アイテム「臥龍の兜」が獲得できる。

<配信機種>
PS5 / PS4

<配信期間>
2023年2月24日(金)17:00 ~ 3月27日(月)15:59

※上記期間を過ぎると、ダウンロードおよびプレイはできなくなりますのでご注意ください。

<クリア特典>
ゲーム内アイテム「臥龍の兜」

※冒頭のステージをクリアしたセーブデータを製品版に引き継ぐことで入手可能となります。
※2022年9月に配信された体験版の特典と同じアイテムです。
※本特典は、製品版ゲーム内で取得できます。

※開発中のバージョンにつき製品版とは内容が異なります。
※本体験版はオンライン専用となっております。PlayStation™Networkに接続していない状態ではプレイできませんので、あらかじめご了承ください。
※本体験版のマルチプレイは、PlayStation®Plusへの加入は不要です。
※本体験版のセーブデータは製品版に引き継ぐことが可能です。

『Wo Long: Fallen Dynasty』最終体験版をPS Storeでダウンロードする

これから挑戦するプレイヤーにアドバイスを送ろう! 『ウォーロン』アドバイスキャンペーンが3月5日(日)まで実施中!

最終体験版の配信を記念したTwitterキャンペーンが実施中! 体験版または製品版のプレイ動画またはスクリーンショットと、攻略のアドバイスを投稿した方の中から10名に、「東京ゲームショウ 2022」での試遊クリア特典として配布したオリジナルTシャツがプレゼントされる。応募期間は3月5日(日)まで。応募方法などの詳細については、以下のページをチェックしよう。

『ウォーロン』アドバイスキャンペーンの詳細はこちら

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Wo Long: Fallen Dynasty(ウォーロン フォールン ダイナスティ)

・発売元:コーエーテクモゲームス
・フォーマット:PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル:ダーク三國アクションRPG
・発売日:2023年3月3日(金)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 通常版 8,580円(税込)
    パッケージ版 希望小売価格 Treasure Box 13,530円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 通常版 8,580円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 Digital Deluxe Edition 11,880円(税込)
・プレイ人数:1人(オンライン時:最大5人)
・CERO:D(17才以上対象)


PS Blogの『Wo Long: Fallen Dynasty』記事はこちら


『Wo Long: Fallen Dynasty』公式サイトはこちら

『Wo Long: Fallen Dynasty』公式Twitterはこちら

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