「BitSummit Let's Go!!」PlayStation®ブースレポート──出展12タイトルをプレイしてみた!

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「BitSummit Let's Go!!」PlayStation®ブースレポート──出展12タイトルをプレイしてみた!

7月14日(金)から16日(日)までの3日間、日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit Let’s Go!!」が京都・みやこめっせ(京都市勧業館)にて開催された。ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、プラチナスポンサーとしてPlayStation®ブースを出展。本記事では、PlayStationブースの模様と、出展タイトルの試遊インプレッションをお届けする。

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12タイトルの試遊にゲームファンや家族連れが大賑わい!

一般公開日となった7月15日(土)・16日(日)の2日間、会場のみやこめっせは多くの来場者であふれかえった。映えを意識したデザインのPlayStationブースも、ゲームファンや家族連れでいっぱいに。ブースでは未発売作品を中心とした12タイトルを試遊出展しており、各試遊台は終日フル稼働。新たな可能性を秘めたインディーゲームを楽しむ、来場者たちの笑顔が印象的だった。

意欲作が目白押し! 12タイトル試遊インプレッション!

ここからは、PlayStationブースで出展した全12タイトルの試遊インプレッションをお届けしていこう。担当したPS Blogスタッフも実際にプレイするのは初めてというタイトルが多くあり、斬新なシステムや興味深い世界観設定など、インディータイトルならではの新鮮なプレイ体験を楽しむことができた。

TrinityS

・発売元:Phoenixx ・開発元:Indie-us Games
・ジャンル:オンライン協力マルチプレイアクション
・発売日:2023年10月20日(金)予定

ファンタジーアクションRPGのボス戦だけを抽出し、連続で遊べることにフォーカスした、最大3人で遊べる協力オンラインアクションゲーム。強大なボスとステージギミックによる、短時間で濃厚なゲーム体験が可能だ。プレイヤーはそれぞれ役割の違うキャラクターを選択し、仲間と協力しながらボスの撃破に挑む。攻略のカギとなるのは「移動」と「位置取り」。プレイヤーの操るキャラクターは、その場に留まることで加護によるパワーアップが可能になるため、ボスの苛烈な攻撃を見極め、有利な状況を作り出していくことが求められる。

【プレイ インプレッション】
本作は最大3人のプレイヤーがオンラインで協力できるが、今回の試遊はシングルプレイ。3人パーティの残りふたりはAIがサポートしてくれる。攻撃魔法でパーティの大きなダメージソースとなるウィザード、ボスの攻撃を引き付ける盾役のナイト、仲間の回復などサポート役となるプリーストの中から操作キャラクターを選び、チュートリアルおよびボス戦をプレイできた。ボスラッシュがゲームのコンセプトとなっているだけあって、最初のバトルから演出やエフェクトがド派手。いきなりクライマックスという印象でテンションが上がる。バトルシステムで「移動」「位置取り」と同じくらい重要なのは、キャラクターごとのロールを意識することだ。ウィザードがしっかりと火力を出すためにナイトがボスのヘイトを集め、ナイトの傷はプリーストが治し続ける……この関係がうまくいっているうちは安定して戦えるが、崩れはじめると一気に劣勢に傾いてしまう。AIの仲間はロールに忠実に演じてくれるので、自分が気を付けていればパーティは機能するが、協力オンラインプレイで安定した戦いをするのは難しそう。絶対にカオスな状況が生まれるだろうし、そこからうまく連携してボスを倒したなら絶対に面白いはず!

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Dungeon Drafters

・発売元:Dangen Entertainment ・開発元:Manalith Studios
・ジャンル:デッキ構築ダンジョンクローラー
・発売日:2023年予定

ローグライトのダンジョンクローラーと、カードゲームの要素を持つタイトル。プレイヤーは6人の冒険者から自分のキャラクターを選び、古代遺跡のダンジョンを探検していく。本作の戦闘システムは、手持ちのカードで魔法を繰り出せることが特徴。最初に選んだキャラクターによってスタートデッキが異なるが、探索の中でレアなカードを手に入れ、より強力なデッキを構築していける。自動生成されるダンジョンの構造は毎回異なり、途中で力尽きれば手に入れたカードを失うというローグライト要素があり、一筋縄ではいかない攻略の楽しさを味わえる。

【プレイ インプレッション】
選べるキャラクターはメイジ、ブローラー、モンク、バード、忍び、探索者の6人。それぞれ見た目とスタートデッキが異なり、今回は忍びを選んでみた。ダンジョンの各フロアは、マス目で区切られたタイルベースで構成され、移動と攻撃を繰り返して敵を全滅させると次のフロアに進める。戦闘はターン制となっており、1ターンに最大3回の行動ができ、移動、直接攻撃、魔法カードの使用が行動としてカウントされる。カードには指定範囲の攻撃魔法、フィールドにトラップを設置する魔法、自分の移動や敵を吹き飛ばす効果を伴う魔法などがあり、1ターンでカードの3連コンボを繰り出せることもある。ただし、デッキ内のカードを自由に使えるわけではなく、手札にある5枚をうまく組み合わせることがポイント。数手先の展開を読み、効果的に敵を倒す手順を考える時間がたまらなく面白い。今回の試遊はスタートデッキを使ったバトルシステムの体験といった内容だったが、ゲームを進めていけば、新たなカードを手に入れて強力なデッキを組んだり、町でカードの交換や売買をしたりと、自分だけのオリジナルデッキを構築して、さらなるダンジョンを攻略していく楽しさが待っている。

『Dungeon Drafters』公式サイトはこちら

きみのまちサンドロック

・発売元:EXNOA ・開発元:Pathea Games
・ジャンル:まちづくりシミュレーション
・発売日:2023年9月26日(火)予定

災害によってほとんどの現代技術が破壊されてから300年後の世界を舞台とする、まちづくりシミュレーション。プレイヤーは新人ビルダーとして、資源を集めて機械を作ったり、個性豊かな住人たちと仲良くなったり、モンスターから街を守ったりしながら、荒れ果てた砂漠の街サンドロックを復興させていく。広大な砂漠を探索して集めた素材は、さまざまな機械でたくさんのユニークアイテムを生産可能。片手剣や槍などの武器を使用した近接戦闘と三人称視点のシューティングを素早く切り替える、ダイナミックなアクションバトルも魅力だ。

【プレイ インプレッション】
ゲームプレイの流れは、サンドロックの住人から依頼を受け、目的の素材を集めたりツールを作ったりして依頼を達成し、主人公のレベルや住人との親密度を上げていくことが基本となるようだ。サンドロックの街自体が大きくて住人もたくさんいるし、街の周囲には広大な砂漠が広がっているため、探索の舞台はかなり大きい。主人公はワークショップのあるホームを拠点に、ビルダーとして成長していくわけだ。最初のクエストで「ツルハシ」を作成するのはすぐに達成できたが、続く「リサイクラー」は素材を加工した材料も必要で、素材探しに四苦八苦。街の近くにいるモンスターを倒せば新しい素材が手に入るかと思って戦ってみると、ローリングで華麗に回避するまではよかったが、手持ちのオノとツルハシでは有効なダメージを与えられず。見るからに弱そうなモンスターを相手に撤退するしかなかった……。とはいえ、こうしたビルダーゲームでは、主人公やツールの強化を地道に続けていくことで、序盤の不自由さが一気に解消されることが楽しいポイント。試遊の短い時間でも、できることの多さは感じられたので、コツコツと遊ぶことが好きな人は確実にハマりそう!

『きみのまちサンドロック』公式サイトはこちら

Viewfinder

・発売元:THUNDERFUL PUBLISHING ・開発元:Sad Owl Studios
・ジャンル:一人称アドベンチャーゲーム
・発売日:2023年7月18日(火)予定
※無料体験版を配信中

認知が歪むような体験ができる一人称視点のアドベンチャーゲーム。この世界では、インスタントカメラで撮影した写真、絵画、スケッチ、スクリーンショット、絵葉書などに「命を吹き込む」ことができ、その風景を現実世界の空間に置き換えられる。何もない空間に道を作ったり、壁を取り払ったりと、世界を再構築することが可能だ。行き詰まったときは、時間を巻き戻して任意のタイミングからやり直すこともできる。パズルを解くように世界を改変する中で、知的好奇心を刺激するめくるめく体験が待ち受ける。

【プレイ インプレッション】
写真や絵画の風景が新しい空間として現れるという、残新なゲームシステムに驚かされた。途切れた床の先に行きたいときは、床のある部屋の絵画を設置することで奥へ進めるようになるし、側面からの視点で橋の絵画を設置することもできる。写真や絵画を設置する際は、位置を調節するだけでなく、回転させて角度を変えることも可能。壁の絵画を斜めにして、坂道を作って高所に移動したり、台の上に乗ったパーツの写真を逆さまにして、落としたパーツでギミックを作動させたりと、自分自身の発想力が現実になる感覚がとても面白い。ただし、新しい空間を作るということは、置き換えられた元の空間を破壊することでもあり、先に進むために必要な道を消してしまう場合もある。そんなときは巻き戻し機能の出番だ。○ボタンを押しているあいだは、ビデオを巻き戻すように時間が遡り、行動をやり直すことができる。ステージの最初からリスタートする必要はなく、場面ごとに思いついたことを気軽に試し、すぐにリトライできる親切設計。試遊の終盤には、カートゥーン調の空間や子どもの落書きの空間に入り込むこともあり、次々と転換する自由で不思議な世界観も魅力的だった。

『Viewfinder』公式サイトはこちら(海外サイト)

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Nour: Play With Your Food

・発売元:Panic Inc. ・開発元:Terrifying Jellyfish
・ジャンル:シミュレーション
・発売日:未定

プレイしているうちにお腹が空いてくる、実験的なフードアートゲーム。スコア、時間制限、現実的な制約などはすべて取り払われており、片付けの手間など考えず、思いっきり食べ物で遊ぶことができる。昔ながらのアメリカンダイナーのようなカオスなものから、ミルクティーのコップにタピオカを1個ずつ入れていく禅の境地まで、20以上のステージを探索。美味しそうな料理を準備し、完璧な写真を撮り、さまざまなボタンのコンビネーションを好きなように使って、想像力を全開にして楽しめる。

【プレイ インプレッション】
今回試遊した中で、とくに印象に残るタイトルのひとつになった。プレイヤーができることは、料理や食材を降らせ、呪文を唱えて燃やしたり圧縮したり、ツールを使って刻んだり叩いたり写真を撮ったりすること。「ちょっと何言ってるかわからない」と思われるかもしれないが、事実なのだから仕方ない。例えばスープの入ったラーメン丼のステージでは、食材ボタンを押すと麺やネギ、海苔、塊肉がボトボトと降ってくる。呪文を唱えればスープがグツグツと沸騰し、肉をナイフで切ったりガスバーナーで焦がしたりできる。ミートミンサー(挽肉機)のステージでは、ドーナツやチョコチップなどを降らせ、ハンドルを回せばよく分からない色味のミンチが出てくる。色が気に入らなければ着色料をぶち込んで、よりカオスな光景になったところを撮影しよう……などなど、実験的なフードアートゲームというだけあって、食べ物で自由に遊べることが本作の特徴。味を追求したりキレイに盛りつけたりすることを考える必要はないし、スコアやタイムも関係ない。小さな子どもがそうするように食べ物で遊んでいると、心の何かを解放できた気になるのは私だけ?

『Nour: Play With Your Food』公式サイトはこちら(海外サイト)

Eternights

・発売元 / 開発元:Studio Sai
・ジャンル:アクション
・発売日:2023年9月21日(木)予定

手に汗握る戦闘とラブストーリーを融合させた恋愛アクションゲーム。荒廃した世界で生き延びるため、物資を探し、ダンジョンを探索して……そしてデートへ! ある日、何かが、あるいは何者かが人間を危険なモンスターに変えてしまった。今や彼らを突き動かすのは暴力の衝動のみ。治療法を見つけ、元の世界を取り戻すためには、モンスターに立ち向かうしかない。だが何よりも重要なのは、この戦いが自分のためだけのものではないということだ。プレイヤーはこの世界で、愛する者たちのために戦わなければならない。

【プレイ インプレッション】
試遊では、物語の冒頭と戦闘アクションを体験できた。主人公は友人に誘われるまま、女の子との出会いを探す少年。空振り続きの友人を尻目に、最新のデートアプリで待ち合わせの約束をすることに成功する。しかし、デートの当日、人間が危険なモンスターに変貌し、街が巨大な壁で閉ざされるという事件が発生。平穏な日常は消え去り、危険な世界を生き抜かなければならない……といった導入が描かれる。また、シェルターに避難した主人公は夢の中で、失った右腕が剣のような武器になり、モンスターと戦う。バトルアクションはテンポが速く、近接攻撃のコンボも爽快。敵の攻撃は素早く回避するほか、完璧なタイミングで回避すると動きがスローになった敵に連撃を加えられるシステムもある。敵が赤く光った予兆に合わせる回避タイミングはシビアだが、成功して強烈な反撃を叩き込むのはかなり気持ちいい。時間の都合で恋愛ゲーム要素を体験することはできなかったが、命の危険が隣り合わせの世界で繰り広げられる恋愛要素も本作の重要な部分となっているだけに、製品版が発売されたらじっくりと楽しみたいと思う。

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ゾンビ・オブ・ザ・ドット

・発売元:ケムコ ・開発元:ヒットポイント
・ジャンル:RPG
・発売日:好評配信中

70年代アメリカの空気感漂うドット絵の世界で、ゾンビ映画のような分厚いドラマをターン制コマンドバトルで楽しめるゾンビRPG。とある病院で目覚めた警察官のベン。院内には人の気配が全くなく、得体の知れないうめき声が聞こえてくる。なんとか脱出した街で人に声をかけるが、振り返ったその顔は……。果たして仲間を集め、ゾンビにあふれた大陸から脱出することができるのか? シンボルエンカウント形式のターン制コマンドバトルでは、貴重な銃弾を使うべきか、リスクを冒して接近戦に持ち込むか、選択と決断が迫られる。生き延びるためには、物資の確保も重要なポイントだ。

【プレイ インプレッション】
バトルはターンが進むに連れてゾンビが少しずつ近寄ってくる仕組みになっており、ゾンビが迫ってくるスリルをターン制のコマンドバトルで非常にうまく表現している。試遊ではオノによる攻撃、ベンのスキルである投石、そして銃器を使った攻撃を選べ、接近される前に大ダメージを与えられる銃器はやはり強力。しかし、銃弾の数に限りがあるため、オノ攻撃や投石も使う必要がある。オノ攻撃はゾンビにダメージを与えるとともに後方へ押し戻せるが、攻撃の反動でベンもダメージを負ってしまう。投石は距離を取って攻撃できるが、与えるダメージはわずか。銃弾を温存するか、体力を温存するか。ゾンビサバイバルの醍醐味といえる、先を見据えた選択と決断を楽しめる。また、ドット絵で表現されるグラフィックも特徴。リアルすぎるグラフィックでは怖くて遊べないという方も、これならゾンビゲームの世界観を味わえるだろう。さらに、本作の企画・原案・監修は『428 ~封鎖された渋谷で~』などを手がけたイシイジロウ氏が担当しており、同氏が表現する世界観やドラマは本格的。冒頭からゾンビ映画さながらの展開やセリフ回しが見受けられ、どんなストーリーが描かれるのかワクワクが止まらない!

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Paper Trail

・発売元 / 開発元:Newfangled Games
・ジャンル:パズルアドベンチャー
・発売日:未定

「故郷からの旅立ち」をテーマとする、個性的な紙の世界でできたトップダウン型パズルアドベンチャー。プレイヤーは、研究のために初めて故郷を離れる新米学者ペイジとしてゲームを進めていく。人生という旅路の中で、世界を折り紙のように折りたたみ、両端を合わせてパズルを解いて新たな領域を探索したり、はるか昔に失われた秘密を明らかにしたりする。折り紙状のフィールドは、端をつまんで折り曲げると裏に描かれた地形が現れる。道が行き止まりになっていても、紙を折り曲げたり、傾けたり、回転させてりして、道を切り拓いていこう。

【プレイ インプレッション】
第一印象として、絵本の中を歩いているような美しい世界にうっとり。ここに、フィールドを折り曲げて道を作り出す独自のゲーム体験が加わり、立体絵本で遊んでいる感覚に。ただし、パズルゲームのレベルとしては、頭をしっかり働かせないと解くのは難しい。序盤はフィールドの上下を折り曲げれば道が現れるという簡単なギミックだったが、先に進むに連れて考える時間が長くなっていった。基本的なルールとして、主人公キャラクターを巻き込むように折り曲げることはできないため、キャラクターを動かしたうえで折り曲げて道を作り、ちょっと移動させてから別の形に折り曲げる、といった段階的な操作が必要な場面もある。さらには「辺」だけでなく、複数の「角」をつまんで折り曲げ合わせることで道ができる場面も。フィールドの裏面を確認しながら、トライアンドエラーを何度も繰り返すことになるのだが、正解にたどり着いたときはパズルゲームならではの達成感と解放感で満たされる。また、ストーリー面も気になるところ。どこか寂しさを感じる世界観の中で「故郷からの旅立ち」をどのように描き、どんな結末が待っているのか。製品版が発売される際は、パズルに頭を悩ませながらペイジの行く末を見届けたい。

『Paper Trail』公式サイトはこちら(海外サイト)

PixelJunk Eden 2

・発売元 / 開発元:Q-Games
・ジャンル:プラットフォーム
・発売日:2023年予定

ジャンプ、スピン、スイングで色や形が変化する、不思議な世界のアクションゲーム。植物があふれるガーデンの住人・グリンプを操り、新たな植物を発芽させ、それらに飛び移りながらオーガニックに躍動し続ける美麗な世界を冒険する。グリンプはその体から出すシルクを駆使してガーデンを自在に動き回ることができ、スイングやジャンプなどの動きはブラシのストロークのように世界に不思議な色と形の変化を与えていく。個性的でユニークな能力を持つたくさんのグリンプたちや、さまざまな効果で能力を変化させるスパイスが生むプレイバリエーションがある。ガーデンのどこかに存在する生命の源「スペクトラ」を、グリンプの能力やスパイスを駆使して手に入れよう。

【プレイ インプレッション】
ゲームステージとなるガーデンには植物の足場があり、グリンプはそこへ飛び移ったり、シルクを伸ばしてスイングしたりしながら、空中に漂うポレン(花粉)を集めていく。ポレンは近くにあるシード(種子)にたまり、発芽可能になったシードに触れると植物が成長し、新たな足場が増える。こうして行動範囲を広げていき、ゴールであるスペクトラにたどり着くというのが基本の流れだ。アクションゲームではあるのだが、プレイ中に感じるのはスリルや迫力ではなく、癒しや陶酔感だった。グリンプのアクションに連動して色とりどりに変化する世界は美しく、幻想的なエフェクトは見ているだけで心地良い。また、陶酔感を誘うスタイリッシュなテクノ/ディープハウスサウンドも大きな魅力。今回の試遊はモニターのスピーカーでプレイしたが、ヘッドセットを着けてプレイしたほうが絶対に楽しめるはずだ。能力が異なるグリンプもたくさん登場するとのことなので、次に遊ぶときはプレイバリエーションの違いも試してみたい。

『PixelJunk Eden 2』公式サイトはこちら

Animal Well

・発売元 / 開発元:Shared Memory LLC
・ジャンル:アクション
・発売日:未定

個人スタジオShared Memoryによる、2Dアクションアドベンチャー。250以上の部屋にあるパズルを好きな順番で解きながら、謎めき複雑に絡み合った世界を発見していく。そんな戦闘のないメトロイドヴァニア作品で、知恵を絞って危険を回避しよう。美しくも不気味な生物に出会いながら、何が安全で何が危険かを判断しなければならない。ピクセルアートで描かれた世界を意外かつ意味のある方法で操作して、闇に潜むものから生き延びよう。この世界では、目に見える以上のものが存在している。

【プレイ インプレッション】
プレイヤーが操作するのは、小さく弱々しい球体の生き物。移動とジャンプのプラットフォームアクションを駆使して、幻想的な雰囲気の地下迷宮を探索する。「戦闘のないメトロイドヴァニア」というとおり、主人公は敵を倒す手段を持たない。ゴーストのような存在に遭遇したときは、触れるだけでやられてしまうため、さっさと迂回路に逃げ込むほかなかった。足場から足場へと飛び移り、隠された細い通路を進み、クランクを回して足場を浮上させ、スイッチを踏んで扉を開けた先で見つけたのは、爆竹のように燃える花。これを先ほどのゴーストがいる部屋で使うと、その火花で撃退して先に進めるようになった。さらっと説明しているが、道中は迷いに迷ったし、足を踏み外してのリトライを何度もしている。ゴーストを撃退する手段はどこにあるのか? マップとマップはどのようにつながっているのか? ギミックを作動させる影響とタイミングは? などなど、迷宮を探索しながら少しずつゴールへ近づいていくプレイ体験は、まさにメトロイドヴァニアだ。また、ピクセルアートで描かれるグラフィックも美しい。レトロスタイルに感じるかもしれないが、キャラクターや環境が滑らかに動く表現力は一見の価値ありだ。

『Animal Well』公式サイトはこちら(海外サイト)

東京サイコデミック

・発売元 / 開発元:グラビティゲームアライズ
・ジャンル:リアル科学捜査シミュレーション
・発売日:2023年予定

科学捜査で超常現象に立ち向かう、2Dシネマティック・リアル科学捜査シミュレーションゲーム。世の中の殺人事件の5%は未解決事件だ。それら未解決事件を再検証。物証などを専門的な能力をもつ仲間と協力し、解析ツールや自身の捜査能力を使って事件を解決。探偵事務所に届く未解決事件の情報を元に、被害者の身辺情報や防犯カメラなどによる行動履歴など、関わりがありそうな状況を調査していく。エビデンスボードでの情報集約や確認を行ない、仲間とともに整理して、真実を導き出そう。

【プレイ インプレッション】
本作の舞台は、新型感染症が蔓延してから3年が経過した東京。新政府を立ち上げ、総理大臣となった元感染症専門医の手腕により事態は収束に向かっており、プレイヤーはそんな時代に多発する超常的事件の解決にあたる組織に属している。試遊では第1章の人体自然発火事件に挑み、本作ならではの科学捜査の要素を体験できた。エビデンスボードは、事件に関わる人物や情報を貼りつけていき、その関係性を整理するもの。情報は自動的に整理されていくため非常にわかりやすい。動画解析や画像解析では、防犯カメラの映像や写真などを細かく確認可能。事件解決のヒントになりそうなところを拡大してスクリーンショットに保存し、専門的な知識や技術を持つ協力者たちに送ると、新たな情報が得られることも。こうしてエビデンスボードを充実させながら、事件の真相に迫っていくのが捜査の流れとなるようだ。事件の生々しさを感じるグラフィックと、地道ながらもリアルな科学捜査の要素が組み合わさり、推理アドベンチャー好きの方にはぴったりだろう。そして冒頭で伝えられた新型感染症と新政府が、どのようにストーリーと絡んでくるかも気になるところ。

『東京サイコデミック』公式サイトはこちら

幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-

・発売元 / 開発元:インティ・クリエイツ
・ジャンル:探索型2Dアクションゲーム
・発売日:2023年11月16日(木)予定

アニメ「ラブライブ!」シリーズ第2作「ラブライブ!サンシャイン!!」の公式スピンオフ作品である、「幻日のヨハネ」の世界を舞台にした探索型2Dアクションゲーム。プレイヤーは主人公・ヨハネとなって相棒のライラプスとともに、モンスターが跋扈する謎の海底ダンジョンに消えていった仲間たちの救出を目指す。ダンジョン内で入手した素材アイテムを組み合わせることで装備品を作ったり、救出した仲間の力を借りたりすることで、探索範囲は徐々に広がっていく。ダンジョン内には一部、ランダムに構造が変化する場所もあり、飽きのこないハック&スラッシュ体験が楽しめる。

【プレイ インプレッション】
ヨハネが探索するダンジョンにはモンスターがあふれており、このバトルアクションはかなり爽快だ。攻撃手段は、武器攻撃と仲間の召喚。巨大なオノは威力が高くレンジも長いが、懐に入られると当たらないため、攻撃を振るうタイミングが重要だ。召喚ではライラプス、ハナマル、リコを呼び出すことができる。召喚といっても、呼び出したら自動的に戦ってくれるわけではなく、一時的な攻撃手段というほうが正しい。ライラプスは至近距離の敵に攻撃を加え、ハナマルはごろごろ転がりながら突撃し、リコは火球を投げつける戦い方。これらの仲間を敵との距離によって使い分け、オノ攻撃に交えながらリズミカルにコンボをつないでいく。ジャンプ中は攻撃タイミングで空中に少しだけ留まれるため、オノから召喚、そしてオノへと連続ヒットするのが気持ちいい。ダンジョンの最奥では、巨大なチョウチンアンコウのようなボスとの戦闘に。上空から垂直に、あるいは高さを変えながら水平に放たれる高速の雷撃には手を焼いたが、予兆をよく見てパターンがわかってくると、反撃の大きなチャンスにもなっている。経験とプレイヤースキルが活かされる、アクションゲームとしての楽しい部分だ。ボス撃破後にチカを発見したところで試遊は終了となったが、製品版ではさらに多くの仲間や武器を使えるようになるとのことで、豊富な戦闘バリエーションも楽しめそうだ。

『幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-』公式サイトはこちら

▲『Nour: Play With Your Food』コーナーでは、Yogiboのソファでくつろぎながらプレイ。不思議なフードアートゲーム体験を、子ども連れや友達どうしで楽しむ姿が多く見られた。

▲ブースの入り口に設置されたメッセージボード。来場者が自由に書くことができ、3日目には空きスペースがなくなるほどたくさんのメッセージで埋め尽くされていた。

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