2月の「State of Play」でのお披露目では、サイドアームとテレキネシスを使った戦闘の強烈なコンボをご覧いただきました。先月の「PlayStation®Showcase」では、開発元であるnDreamsが発売日を発表するとともに、世界を破滅させる大惨事を回避するために他者の精神に飛び込む孤高のスパイのストーリーと、ブラックオプススタイルのミッションに再び加わることとなった人気声優のおふたりについてご紹介しました。
そしてこのたび、特別に用意されたプレイアブルデモを体験して、『Synapse』のゲームプレイをより深く理解することができたので、ご紹介させていただきます。
まずは、コアとなるゲームプレイについて。ゲームプレイは、銃弾やテレキネシス、さらにインタラクティブなオブジェクトを利用しながら複数のステージにまたがって敵が待つアリーナを一掃する、戦術的な戦闘によって展開します。これらの戦闘では、複雑さや激しさを増していく、パンチのあるアクションがた畳みかけるように進行します。敵は多勢であり、つねに裏をかこうと企み、短距離テレポートでよりよいポジションに移動しようとしますが、着実にアンロックされていくアビリティとランダム化されたバフにより、プレイヤーは勝利を手繰り寄せることができます。あらゆるツールが、プレイヤーが楽しみながら効率的かつクリエイティブにスキルを発揮できるよう設計されており、ローグライトのDNA を感じる作りになっているのです。
さらに詳しく見ていきましょう。プレイヤーは複数のステージにわたって、バリエーション豊かなさまざまなタイプの敵の群れと戦います。これらのステージの順番はランダム化されていて、多数のロケーションの候補から選ばれます。ステージの攻略が完了すると次のステージへの扉が開き、その入り口でふたつの特性からひとつを選んで進み、そのあとの進め方に変化が出る面白いシステムが採用されています。たとえば、テレキネシスでオブジェクトを掴んで、スローモーションで蹴り飛ばすもよし。銃弾の軌道にカーブを施すもよし。テレキネシスで掴んだ敵を短時間だけ味方にしたり、ほかの敵からの攻撃を逸らすための的として利用することもできます。
『Synapse』のミニマップは考え抜かれて制作されていて、テレキネシスの手を上に向けると、放射状の装置が出現します。その上に3D空間が浮かび、敵やコレクションアイテムの位置が表示されるようになっています。スマートウォッチで通知を確認するのと同じようにシンプルな満足感が得られるインタラクションでありつつ、同時に体も鍛えられます!
『Synapse』には”Revelation”と呼ばれる、テレキネシス、武器、一般的な回復力の3つのスキルツリーにそれぞれ分かれる、恒久アップグレードがあります。このツリーは周回で利用できるようになっていて、なかには敵を掴んでボロ布のように投げたり、グレネードを飛んでいる間に掴んだり、武器のロードアウトを増やせるものも。ステージ内に配置される神殿を有効化して、HPブーストや新しい武器を獲得する能力もあります。
このたびは、デモ用に大量のXPをいただいたので、体験プレイ中はすべてのアップグレードをアンロックして使用できることに。しかし、アリーナに踏み込んで超能力を試す前に、まずはコアメカニクスであるキューのチュートリアルと基本メカニクスの仕組みを学ばねばなりません。
移動はこだわり抜かれたFPSスタイル。キャラクターの動きとカメラはPlayStation®VR2 Sense™コントローラーのスティックで操作し、好みに合わせて快適にプレイするためのコンフォート設定も用意されています。また、両手の操作も選択することができます。
見てとれる通り、握っているだけで扱えるわけではありません。銃を再装填するには、マガジンを取り出して、再び位置に戻すという動作が必要です。そこで、もう片方の手を使うこともできますし、硬い場所があれば(身を隠したカバー場所はもちろん敵の頭まで)それを利用して装填することもできます。プレイ中、リロードするたびにその感覚が楽しめるようになっています。
もう片方の手では、マルチタスクが活躍します。PS VR2 Senseコントローラーの動きがゲーム内に反映されるようになっているので、身を隠しているカバー場所を掴みながら、上や横などに顔を引き出すことができるのです。PS VR2 Senseコントローラーのトリガーを指で引いている限り、プレイヤーはその場所に固定された状態になります。これは、nDreamsが開発した過去のPlayStation®VRタイトル『Fracked』から引き続き実装されているデザイン。自分の体の動きと連動することで、場所を固定した状態でも移動の選択肢を与えてくれるという、うれしい機能です。
音楽は、『No Man’s Sky』の作曲家でもあるPaul Weir氏が作曲。楽曲制作でインスピレーションの源とされたのは、Christopher Nolan氏による大ヒット映画。作曲家Zimmer氏のようなサウンドトラックが『Synapse』に生まれることとなりました。
テレキネシスの動力源となるのが、この手と、PlayStation®VR2の視線トラッキングです。『Synapse』でインタラクティブのアイテムである木箱、足場(そして後には敵と敵のグレネード)は、すぐに識別ができるはず。完全にモノクロームな世界のなかで、操作可能なオブジェクトは色鮮やかな色で縁取られています。PS VR2 Senseコントローラーで掴めば、テレキネシスを使って思いのままに動かすことができます。
オブジェクトの動きや速度は、手の動きや速度に左右されます。木箱をしっかりと掴んで引き寄せれば、動くカバーになります。放り投げた箱にテレキネシスを使って敵にキャノン砲よろしく打ち込むこともできますし、しっかり狙えばワンショットキルにもなります。テレキネシスの動きが見せる繊細さや精密さは、驚きの体験です。チュートリアルでは、ついつい木箱を慎重に積み上げたり、3つを空に投げ上げて、それぞれを掴んでは離してどんどん速く回転させ、より高く投げ上げたりしてしまって、必要以上に時間を過ごしてしまいました。
テレキネシスを活用した戦闘のサンプルです。箱は、掴んで前後に動かしたり、敵にぶつけてボーリングのピンのように倒したりできます。樽は爆発させることで身を隠す敵を排除することも。
ここでもPS VR2 Senseコントローラーのアダプティブトリガーがうまく活用されていて、樽やグレネードなどの爆発物は、安全に動かしたいときには軽く掴む必要があります。トリガーを完全に引くと潰してしまい、爆発が起きてしまいます。爆発物を投げ上げてから、集まった敵の頭上で握るのなら完璧ですが、左右からの流れ弾で樽は簡単に起爆してしまうので注意です。
このたびプレイした序盤の戦闘だけでも、アクションは即座に激しくなり、便利なアイテムや敵の位置、危険を回避するためのルートなどを、より素早く見つけて考えるゲームプレイが必要とされました。ローグライト作品にはお馴染みの要素ですが、テレキネシスによって『Synapse』には独特の風味が生まれています。
アートディレクションによって生まれた特徴についても、ぜひコメントしておきたいです。モノクロのステージに鮮やかな色が突然現れると、最初はショールームでの有機LEDテレビのデモのように思われましたが、ずっと見ているうちに、周囲の環境に感心するようになりました。初期のインスピレーションとして、スタジオはシュールレアリスムのアートを挙げていますが、白黒の海岸線と岩場の荒涼とした様子は、チェスで死神と戦う騎士が描かれたスウェーデンの映画「第七の封印」を思い起こしました。
この類似性は偶然ではないかもしれません。『Synapse』の物語は、大佐と侵略者のふたつの精神の知恵比べを中心としています。実際には、大佐の精神、プレイヤーのキャラクター自身の精神、そしてシステムを制御しているAIの3つの精神が存在します。視覚的なデザインの面でも『Synapse』から目が離せませんね。nDreamsは、物語を完全に解き明かすには3回の周回プレイを必要とするような、引き込まれる物語になると約束しています。結末を迎えたあとでも、ゲームのローグライトなデザインによって、再びマインドダイブしたくなること間違いなしです。
Synapse
・メーカー:NDREAMS LTD
・フォーマット:PlayStation®5
・ジャンル:アクション
・発売日:2023年7月4日(火)予定
・価格:ダウンロード版 販売価格 4,180円(税込)
・プレイ人数:1人
・レーティング:IARC 12+(12才以上対象)
※ IARC (the International Age Rating Coalition) は、世界のゲーム評価機関により管理される国際年齢評価連合です。
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