2014年に発売された「龍が如く」シリーズの歴史スピンオフ『龍が如く 維新！』。幕末を舞台に、坂本龍馬の新たな伝説を描いたあの名作が、”極”クオリティで蘇る！ 2月22日（水）発売予定のPlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『龍が如く 維新！ 極』は、オリジナル版からあらゆる面で進化を遂げたフルリメイク作品。グラフィックが美しくなったうえ、一部キャストが刷新され、新たなサブストーリーやコンテンツも追加されている。
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『デジタルデラックスエディション』は、アーリーアクセス権が付属しているため、2月18日（土）から本編をプレイできるようになっている。発売に先駆けてゲームをプレイしたので、龍馬が新選組に入る序盤までのインプレッションをお届けしよう。
坂本龍馬が「新選組」入隊!? 奇想あふれる幕末復讐ドラマ
「龍が如く」と言えば、現代日本を舞台に極道の熱いドラマを描いた人気シリーズ。『龍が如く 維新！ 極』は、そんな「龍が如く」シリーズの登場人物が幕末の志士を演じる歴史スピンオフとなっている。シリーズの初代主人公・桐生一馬が坂本龍馬、真島吾朗が新選組の沖田総司といった具合に、それぞれの個性に合った人物を演じているのが見どころのひとつ。しかも『極』では一部キャストが新しくなり、『龍が如く０』『龍が如く６』『龍が如く７』のキャラクターも登場している。おりょうを『龍が如く０』のユキが演じるなど「そう来たか！」という意外な配役も見られ、シリーズファンはキャスティングを見るだけでワクワクするはずだ。
物語は、坂本龍馬が江戸での修行を終え、土佐に帰ってくるところから幕を開ける。土佐は身分制度が厳しく、庶民は上級武士「上士」の横暴に怯える日々。そんな土佐に改革を起こすべく立ち上がったのが、龍馬の育ての親である吉田東洋と龍馬の兄貴分・武市半平太だった。彼らは龍馬も仲間に引き入れ、今後の計画について話し合うことにする。
だが、そのさなか、突然現われた覆面の男が東洋を殺害。龍馬はその場から逃れ、覆面の男に復讐を果たすため土佐を脱藩する。
やがて流れ着いたのは京の町。近ごろ京をにぎわす新選組隊士の数人も、覆面の男と同じ武術「天念理心流」の使い手だと知り、龍馬は「斎藤一」という偽名を名乗って新選組に潜入する。
……というのが、第三章冒頭までのストーリー。幕末ものと聞くと日本史が苦手な人は尻込みしそうだが、主軸となるのは坂本龍馬の復讐劇。そのため、歴史に疎くてもまったく問題なく物語についていける。そのうえ、「坂本龍馬が新選組に入ったら……」という奇想あふれる展開で、プレイヤーをぐいぐい引き込んでいく。
さらに面白いのは、舞台を幕末に移そうとも「龍が如く」らしさを失っていない点だ。「親父」と慕う人物が殺され、濡れ衣を着せられる展開は、さながらシリーズ第1作『龍が如く』のよう。新選組や薩摩藩、長州藩、江戸幕府などそれぞれの思惑が入り乱れ、スケールの大きなドラマを生み出している点も、これまでのシリーズ作品を彷彿とさせる。何よりも、義侠心にあふれ、自分が決めた道を突き進む龍馬の人物像は、桐生一馬そのもの。どんな時代であろうと、漢たちのまっすぐな生き様を描き、プレイヤーの心を熱くたぎらせる。そんな「龍が如く」シリーズの真骨頂が感じられる作品となっている。
サブストーリーも和風の娯楽場も！ 寄り道の楽しさがさらにアップ
フルリメイクにあたって、グラフィックも一新されている。ほの暗い日本家屋から外に出た時の陽射しの眩しさ、提灯が揺れる夜景の美しさが見事に描き出され、思わず目を奪われてしまう。これまでの「龍が如く」シリーズでは高層ビルがそびえるコンクリートの街並みを歩いていたため、着流し＆草履姿で土を踏みしめ、空の高さを感じながら町を駆けまわるだけでも新鮮な気分を味わえる。活気あふれる京の町を散策し、当時の人々の暮らしに思いを馳せるのも歴史スピンオフならではの楽しみ方だ。
そのうえ、プレイスポットも充実。シリーズでおなじみのカラオケが「歌声酒場」になったほか、町には「競鶏」「お座敷遊び」など和風の娯楽場が点在している。そのため、幕末テーマパークに入り込んだかのように、さまざまな遊びを楽しむことができる。当然ながら飲食店も和風なので、茶屋で団子を食べたり、飲み屋で伏見の酒と芋煮を味わったりと、幕末グルメで英気を養うのもいいだろう。
もちろんサブストーリーも盛りだくさん。「ええじゃないか」を踊ったり、文豪・夏見創作（どこかで聞いたことのある名前だが……）の執筆活動を手伝ったりと、シリアスな本編とは打って変わってコミカルなストーリーを楽しむことができる。
こうして寄り道を楽しんでいると、本編がまぁ進まない進まない！ だが、それこそが「龍が如く」シリーズの醍醐味でもある。プレイスポット以外にも、町に落ちている福引券を拾い集めたり、祠に手を合わせて徳を積んだりといろいろな楽しみが待っているので、気の向くままのんびり歩き回り、町の隅々まで味わいつくしてほしい。
敵に応じて4つの「型」を切り替える、ダイナミックなバトルが気持ちいい！
『龍が如く 維新！ 極』では、「型」と言われる4つのバトルスタイルを使い分けて戦うことになる。刀を使う「一刀」、銃を使う「短銃」、刀と銃を併用する「乱舞」、素手で挑む「格闘」と、それぞれ異なる特徴があるので、敵や戦況に応じて即座に型を切り替えながら戦うのが楽しい。
例えば、鎧や防具を装着した敵は銃弾を跳ね返してしまうため、「短銃」の型は不利になってしまう。そのため、「一刀」や「乱舞」でまずは装備を破壊したいところだ。大きな武器を抱えた敵に遭遇したら、渾身の一撃を食らわないよう「短銃」で遠方から射撃する。大勢に囲まれたら、1対1で張り合おうとせずに「乱舞」や「格闘」で敵を一掃するのも気持ちいい。時には、風呂屋の中で戦闘が発生してしまい、やむを得ず「格闘」で戦わざるを得ない……なんてこともある。
強敵とのバトルでは、ぜひとも「一刀」で戦いたい。音を立てて敵と刃を交わし合う剣戟アクションは、「これぞ時代劇！」というスリルと迫力にあふれている。
このように、その都度あれこれと戦術を考えるのが楽しく、町で野盗やならず者に出会うと「来た来た！」と手ぐすねを引いて待ち構えてしまうほど。
さらに、レベルアップ時や昇段時に獲得した「魂球」を使って能力を強化したり、師匠と修行を行なったりすると、ド派手なヒートアクションや絶技を覚えることも。これがまた気持ちいいことこのうえない。倒れた敵が仰向けかうつ伏せか、近くにどんなオブジェクトがあるかなどシチュエーションによってアクションも変わるので、どんな一撃が出るのかあれこれ試してみたくなる。習得した技を試したくて、またバトルに身を投じ、経験値を稼いでまた新しい技を覚え……と、エンドレスで戦いを繰り返してしまう。
強化できる能力は型ごとに違うため、どの型から伸ばしていくかも悩みどころだ。まんべんなく能力を伸ばしたほうがゲームを進めるうえでは有利だが、あえて好きな型だけを一点突破で伸ばせば「縛りプレイ」のような楽しみ方もできる。それに加えて、鍛冶屋ではそれぞれの型で使う武器を鍛えることも可能だ。バトルはもちろん、育成の奥深さも存分に味わえるはずだ。
ストーリー、バトルアクション、町歩きのどれもが楽しく、時間を忘れて遊び続けてしまう『龍が如く 維新！ 極』。「龍が如く」のエッセンスを凝縮しつつも、幕末に舞台を移したため、シリーズ作品を知らなくても楽しめるタイトルになっている。幕末好き、時代劇ファンはもちろん、とにかく面白い人間ドラマを味わいたい人、爽快感あふれるアクションを楽しみたい人にもおすすめしたい1本だ。
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龍が如く 維新！ 極
・発売元：セガ
・フォーマット：PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル：アクションアドベンチャー
・発売日：2023年2月22日（水）予定
・価格：パッケージ版 希望小売価格 7,689円（税込）
ダウンロード版 販売価格 スタンダードエディション 7,689円（税込）
ダウンロード版 販売価格 デジタルデラックスエディション 8,789円（税込）
・プレイ人数：1人
・CERO：D（17才以上対象）
※『デジタルデラックスエディション』は、2月18日（土）から先行プレイできます。
©SEGA
※画面はすべて開発中、PS5版のものです。
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