サバイバルホラー「バイオハザード」シリーズのナンバリングタイトル第8作に相当する『バイオハザード ヴィレッジ』。PlayStation®5版の同作が、PS5向け次世代バーチャルリアリティシステム「PlayStation®VR2」に対応する。主人公・イーサン・ウィンターズの決死行をより深い没入感で味わえるよう、ストーリーモードの全編がVRでプレイできるように開発中だ。
『バイオハザード ヴィレッジ』 PlayStation VR2版 発表映像
今回は、メディア向けの体験会でPS VR2版の『バイオハザード ヴィレッジ』を試遊することができたので、そのレビューをお届けしよう。
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新たなサバイバルホラーの世界へ飛び込もう──試遊レビュー
体験会は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント、グローバル商品企画部チーフの野村雅則によるPS VR2の紹介によってスタート。PS VR2ヘッドセットの被り方、アイトラッキングのキャリブレーション、シースルービューの起動方法、プレイエリアの設定についての解説が、実演を交えて行なわれた。
そしていよいよ、PS VR2のヘッドセットを体験会の参加者が装着。初めて目にした実物は思っていたよりも小さく、手に持つと初代PS VRよりも軽い印象を受けた。また、初代PS VRと同じく眼鏡をかけていても問題なく装着できるのがうれしい。
ヘッドセット装着後は、アイトラッキングのキャリブレーション。レンズ調整ダイヤルで両目のレンズ間距離を自分の目の間隔に合わせ、画面に表示される点を目で追うだけで設定できるので、とても簡単だ。
そして、ヘッドセットを装着した状態でも自分の周囲を確認できる「シースルービュー」により、ヘッドセットを外すことなくPlayStation VR2 Sense™コントローラーを両手に持つことができる。
プレイエリアのカスタマイズは、ヘッドセットに埋め込まれたカメラとPS VR2 Senseコントローラーで行なう。プレイスタイルや部屋の環境に応じて、プレイエリアの拡大や調整が可能だ。
▲カメラで実際に周囲をスキャンし、PS VR2 Senseコントローラーを使ってプレイエリアを指定する。
▲設定したプレイエリアの境界線に近づくと、画面にプレイエリアの境界線が表示される。一度設定したプレイエリアは保存されるため、同じ場所で遊ぶ場合は設定をし直す必要はない。
よりリアルに感じられる世界と「ドミトレスク城」の威容に心を奪われる
今回の試遊はゲームの序盤である「ドミトレスク城」の一部を体験でき、城へと続く洞窟からスタート。4K HDRディスプレイならではの鮮明なグラフィックで映し出される雪景色や薄暗い洞窟は、臨場感が抜群。もともと主観視点の”アイソレートビュー”を採用しており、高い没入感を演出していた『バイオハザード ヴィレッジ』ではあるものの、PS VR2のヘッドセットによって視界いっぱいに広がる美しくも不穏な空気が漂う景色には、あらためて目を奪われてしまった。そして、実際に目の当たりにしたドミトレスク城の威圧感といったら……。視線は自然と上を向き、「こんなに大きかったのか!」とその威容を再確認したのだった。
恐る恐る扉を開けて城内に入ると、きらびやかな調度品や壁画が出迎えてくれる。鮮明なVR空間に描き出されるそれらは、サイズ感や質感がよりリアルに感じられ、本当に『バイオハザード ヴィレッジ』へ迷い込んだ気分を味わえた。
PS VR2 Senseコントローラーによって直感的な操作を実現
PS VR2版『バイオハザード ヴィレッジ』の大きな特徴が、PS VR2 Senseコントローラーで遊べるということ。本コントローラーを使用すると、プレイヤーの手の動きがイーサンの手の動きとシンクロ。敵の攻撃をガードしたり銃を構えたり、ナイフを振るといった操作は、コントローラーを持つ手を実際に動かすことで実行できる。
今回の試遊では、イーサンの右腰にはハンドガンが、左手首にはナイフが装着されており、そこへ持っていった手のコントローラーにあるL1ボタンもしくはR1ボタンを押すことで装備できた。ナイフは斬りつけるだけでなく、投げつけることも可能だ。ハンドガンをリロードする際は、まず○ボタンを押してマガジンを排出。そしてハンドガンを持っていない方の手で左腰にある予備のマガジンを取り出し、ハンドガンに近づけることでリロードできる。同じくハンドガンを持っていない方の手で、ハンドガンのスライド操作もできるというこだわりぶりがたまらない。
ハンドガンの狙いを安定させたいときは、もう片方の手を自然に添えていたのだが、そういった無意識かつ直感的な動作がちゃんとゲームの攻略に役立つのが面白い。また、左右の手に別々の武器を持つことができるので、左手のハンドガンで敵をけん制し、近寄られたら右手のナイフで突き刺すといったこともスムーズにできる。慣れるまでは、左右の手に持った武器の使い分けや一連のリロード操作が難しく、焦って敵の前でハンドガンを落としてしまったこともあったのだが、そのドタバタ感もまた楽しい。
そしてPS VR2 Senseコントローラーには左右のどちらにもアナログスティックがあるため、移動操作やカメラ操作は通常のコントローラーと同じ感覚で行なえるのが大きなポイント。PS VR2版『バイオハザード ヴィレッジ』では、左アナログスティックが移動、右アナログスティックが体の向きの変更となっている。慣れ親しんだ移動操作と直感的な攻撃操作の融合が、新たなサバイバルホラー体験を演出していた。
ドミトレスク夫人のデカさに仰天! 通常版をプレイした人こそ見る価値あり!
PS VR2版『バイオハザード ヴィレッジ』をプレイして心底驚いたのが、ドミトレスク夫人と対峙したときだ。
2.9mもの巨躯と鋭利な爪で多くのプレイヤーを恐怖させた彼女だが、通常の『バイオハザード ヴィレッジ』プレイ時にTV画面の中で出会った彼女と、PS VR2版『バイオハザード ヴィレッジ』のVR空間で出会った彼女とでは、そのインパクトが段違いだ。
VR空間では対峙するキャラクターやオブジェクトの大きさを自身の目線で体感できるため、大きなキャラクターを本当に”デカい”と感じられるのが大きな魅力。2.9mという数値だけの情報は、もはや不要。こちらを見下ろすドミトレスク夫人の存在感は圧倒的で、見上げて目線を合わせることもはばかられるほどの威圧感を漂わせていた。
また、ドミトレスク夫人の娘たち3人によって夫人の前に連れて行かれるときの演出も、PS VR2ならではの体験に。娘たちがこちらに迫ってくるスリルもVR空間では格別なのだが、捕まってズルズルと引きずられていく際にプレイヤー自身の頭部をヘッドセットフィードバックによる振動が襲うため、パニック感が半端じゃない!
VR空間ならではの醍醐味とPS VR2ならではの機能により、新たなサバイバルホラーを体験できるPS VR2版『バイオハザード ヴィレッジ』。幕張メッセで行なわれる「東京ゲームショウ2022」のリアル会場では、一般公開日の9月17日(土)・18日(日)に試遊することができるので、会場に行く人はぜひ体験してほしい。
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