『KID A MNESIA EXHIBITION』が本日よりPS5™で配信！ Radioheadのアルバムリリース21周年を記念して作られた、“展示品”をチェック！

※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。

こんにちは。
えっと…。
そう…。
さて…。

いろいろと起こっておりまして…。

『KID A』と『Amnesiac』がオックスフォードシャーの田舎の改装された納屋から無防備な世界に放り出されてから21年。これを記念して、私たちは…何か(?)を作りました。
なんと言えばいいかわかりません。

これを考え始めた当初は、ロンドンの中心地に物理的な展示を作るつもりでした。

ケンジントンにあるヴィクトリア＆アルバート博物館のクラシックな建物に、残忍な宇宙船が不時着したかのような構造で、輸送用コンテナを溶接して作られた巨大な赤い建築物になる予定でした。

鋼鉄製の甲羅は、まるでトロツキーに刺さるアイスピックのようにロンドンの都市構造に挿入され、イギリスの灰色の空に突き出るのです。そして、輸送用コンテナで作られているため、世界中に出荷することができます。ニューヨーク、東京、パリ…などにですね。

しかし、ヴィクトリア＆アルバート博物館では、建物の一部を崩壊させてしまうため、設置できませんでした。
そこで、ロイヤル・アルバート・ホールの側面に衝突したかのように見えるよう、場所を変更しました。
しかし、ウェストミンスター議会は、このアイデアを気に入ってくれませんでした。
そして、コロナウイルスが最後のとどめを刺したのです。

私たちの夢は死にました。
――それが｢実際に存在しない方がいいのではないか｣と気が付くまでは…。

そうすることで、展示会における通常のルール、さらには現実にも従う必要がなくなります。
こっちの方が断然いいと思います。

なので…。

ナイジェル・ゴッドリッチ氏と共に約2年間、ロックダウン、自宅待機、そして何度も行われたビデオ電話を経て、この作品に取り組みました。
私たちは、天才的なビデオ/コンピュータアーティストであり、畏敬の念を抱くほどの献身とエネルギーですべてを監督したシーン・エバンス氏、劇場のセットデザイナーであるクリスティーン・ジョーンズ氏、ゲームデベロッパーの[namethemachine]とArbitrarily Good Productionsと協力しました。
そして最終的には、Epic Gamesを説得して、この作品を世界に向けて発表することができました。

また、私たちは視覚的にひとつの指針を共有していました。
それは、“新しい仕事は無し”ということです。

なぜなら、すでに大量の仕事に追われていたからです。

本当に。

本当の本当に大量でした…。見ればわかります。

私たちが作ったものはすべて、20年前に作ったものを何らかの形でそのまま使っています。

また、アルバムのマルチトラックレコーディングもすべて残っていたため、単なるステレオではなく、新しくコントロールされた空間で、オリジナルのデータからオーディオを再構築することができました。凄く楽しかったです。

このような奇妙なものを、世界中の大規模な技術者チームとビデオ電話で作業したことは、これまでで最も奇妙な経験のひとつでした。
あらゆる意味で非現実的。特に誰とも会えない数ヶ月間はそうでした。
そんな空白の日々のなか…。
片方の肩には小さなミノタウロスが座り｢あまりにもクレイジーだ。こんなことできっこないって｣と言いました。
もう片方の肩にも、別のが座り｢いやいや、できるでしょ」と言いました。

私たちが作ったもの…それは、『KID A』と『Amnesiac』を突然変異的に再構築したようなものです。
ここらで十分でしょう。もういい十分です!!
ここからは、皆さんのものですから…。