アトラスの人気ジュブナイルRPG「ペルソナ」シリーズが、初のアクションRPGとなって登場! 『ペルソナ5』のその後の物語を描く『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』の発売まで、あと数日となった。
特集第3回では、多彩なアクション要素にズームイン。本作のバトルシステムは「ペルソナ」らしさと多彩なアクションが融合しており、非常にユニーク。「ペルソナ」ファンだけでなく、アクションゲーム好きのゲーマーにとっても新鮮味のあるバトルシステムになっている。今回はバトルシステムに加えて、主人公たち怪盗団メンバーの個別アクションについて、電撃PlayStation編集部が迫っていく。
前回までの特集記事はこちら
「ペルソナ」要素をふんだんに取り入れたバトルシステム
まずはバトルの基本的なシステムについて解説しよう。本作では「ジェイル」と呼ばれる異世界を探索していくが、怪盗団は最大4人パーティで行動できる。操作キャラクター以外のキャラクターも一緒に行動し、敵への攻撃や操作キャラクターへのサポートを適宜行なってくれる。また、「バトンタッチ」で瞬時に操作キャラクターを切り替えることも可能。バトル中以外なら、控えメンバーとの交代も行なえる。
出現するシャドウ(敵)の種類や弱点の傾向に応じて、メンバーを入れ替える、操作キャラクターを変える、というのがジェイル攻略では有効だ。
基本の攻撃方法は、□ボタンで通常攻撃、△ボタンで特殊攻撃。「□□□□□」や「□△」といった□と△ボタンの組み合わせで、さまざまなコンボを繰り出せる。ペルソナのスキル(属性攻撃)をSP消費なしに発動できるコンボも存在する。ほかにもL1ボタン+R1ボタンで銃撃、R1+○ボタンでペルソナを召喚してスキルを使用することができる。これらを駆使してシャドウと戦っていく。
「ペルソナ」ならではの要素としては、”シャドウの弱点を狙う戦法が非常に有効”であることが挙げられる。弱点属性で攻撃すれば、与えるダメージ量が増えるだけでなく、ダウンゲージというゲージを削ることが可能で、ダウンゲージ全てを削り切ると相手はダウンする。ダウンした相手に対しては、味方全員による「総攻撃」が可能で、周囲の敵をも巻き込んで大ダメージを与えることができる。
ボスや強いシャドウの場合はダウンゲージが長くなっており、全て削り切るまで「総攻撃」はできないが、本作はリアルタイムのアクションバトルであるため、ターン制RPGでは味わえない怒涛の波状攻撃で一気にゲージを削る……といったこともできる。
また、「ペルソナ」シリーズで特徴的な「1MORE」攻撃は、ダウンゲージを1メモリ削りきるたびに放つことが可能。総攻撃と1MOREといった追加攻撃のチャンスを活かし、バトルを有利に進めていこう。
バトル中は、味方がスキルの使用やオブジェクトの利用を提案してくることも。これを「スクランブル攻撃」といい、方向キーの対応するボタンを押すことで発動。操作キャラクターを交代しつつ、提案した手段で即座に攻撃を繰り出してくれる。提案内容はシャドウの弱点を突くなど、戦況に適したものが多いため、基本的に応じた方がより有利な展開になる。ただしスキル使用の場合は、その分のコストは消費してしまう。
ほかにも、高所への移動に活用したり、シャドウの不意を突いて先制攻撃を仕掛けることができる「ファントムムーヴ」は、バトル中であればオブジェクトを利用した攻撃手段としても利用できる。オブジェクトに応じて、多彩なアクションを繰り出すことが可能だ。「ペルソナ」らしいスタイリッシュなアクションで、シャドウの大群をなぎ倒すことができるだろう。
また、バトル中にたまるショウタイムゲージが最大になると、特別な演出とともにペルソナ攻撃を広範囲に向けて放つ「ショウタイム」が使用可能となる。ペルソナを自在に切り替えることができるジョーカーは、そのとき使用しているペルソナで「ショウタイム」の演出が変化するので、ファンにとっては注目ポイントだろう。
各キャラクターの個性にマッチした個別アクションで戦え!
操作キャラクターは、おなじみの怪盗団メンバーに、新キャラクターのソフィア、長谷川善吉を加えた計9人(ナビこと双葉はバトルのサポート役として活躍)。もちろん、通常攻撃や銃撃、ペルソナ召喚など、すべてのアクションはキャラクターごとに異なっている。
ここからは、各キャラクターのアクションについて解説していく。また、キャラクターを使い込むことで習得できる「マスターアーツ」もあわせて紹介する。
主人公
コードネーム:ジョーカー
CV:福山潤
ペルソナを切り替えて戦う怪盗団のリーダー。
ナイフを使った通常攻撃はスピードがあり、一気に踏み込む突きや多くの敵を巻き込む回転斬りなど、多彩な攻撃が可能。銃器は拳銃で単発攻撃。△ボタンで、即座の射撃が可能だ。
主人公の最大の特徴は、複数のペルソナを使い分けられる「ワイルド」の能力。ペルソナを切り替えることで幅広く属性攻撃を選択でき、味方の回復や補助を担う役回りもこなせる。また、セットしているペルソナに応じてパラメータや弱点、耐性なども変化。シャドウが多用する属性攻撃に耐性を持つペルソナに切り替えたりすれば、バトルはグッと楽になる。
「マスターアーツ」では、銃攻撃からの追撃が可能に。もともとあらゆるシチュエーションへの対応力が高いジョーカーが、さらに多彩なシチュエーションに対応できるようになる。△ボタンでの銃撃で弾丸消費がなくなる「ファントムショット」などは、ぜひ覚えておきたい。
ソフィア
コードネーム:ソフィー
CV:久野美咲
ヨーヨーの扱いが上達するほど戦闘能力もアップ!
ヨーヨーをぶつけたり、回転させたりするコンボは変幻自在。ヨーヨーが手元から離れて戻ってくるとき、タイミングよく□ボタンや△ボタンを押せば「ジャストキャッチ」となり、攻撃の威力や範囲が一定時間強化され、またコンボによって発動するスキルもパワーアップする。攻撃の威力や範囲の強化は、△ボタンを押しての「アップグレード」でも同様の効果を得ることが可能。銃器はブラスターで、貫通力のある光線を発射する。
ソフィーはペルソナの代わりに「ピトス」という浮遊物体の力を借りてスキルを発動。主に祝福属性や回復、補助系のスキルが使用できる。シャドウの防御力を下げる「ラクンダ」系スキルは、強敵と戦う際にぜひ使っていきたい。
「マスターアーツ」は特定のコンボや銃撃を強化できるものを習得。「ジャストキャッチ」直後の△ボタン攻撃が強化される「ディープラーニング」を覚えれば、一部のコンボの最後の攻撃が△ボタン連打で継続できるようになる。
坂本 竜司
コードネーム:スカル
CV:宮野真守
一撃にかける心意気と根性を武器に戦う
コンボは、鈍器と蹴りの組み合わせで戦う。□ボタン後の△ボタン攻撃は、ボタン長押しでタメることが可能。
この攻撃にはいくつか段階があり、一定時間タメるごとに攻撃の威力と範囲が強化される。△ボタン単独では「根性」が発動し、防御力アップ効果に加えて、攻撃されてもひるみにくくなる。また、タメ中はR2ボタンで回避行動を取ることができるので、「根性」を発動させた後、ためながら回避行動でシャドウのふところに飛び込んで最大攻撃をブッぱなす、という戦法も有効だ。
銃器はショットガンで、複数の弾を同時に発射する。近距離から全弾命中させれば威力も高い。
ペルソナは「キャプテン・キッド」で、電撃属性と物理属性のスキルが得意。物理属性スキルはHPを消費するが、スキルで消費したHPは時間経過で回復するので、適度に使っていきたい。
「マスターアーツ」では、コンボや「根性」の効果を強化可能。タメ攻撃の段階が上がるまでの時間が短縮される「スプリンター」を覚えると、火力がさらにアップ。一気に敵を殲滅させる爽快感がより得られるだろう。
モルガナ
コードネーム:モナ
CV:大谷育江
ネコのごときスピードと変身アタックで勝負!
スピードに優れ、素早い攻撃で敵をかく乱する。また、□□△で出せるパンチは、前方の広範囲を攻撃でき、使い勝手がいい。△ボタン単独では『ペルソナ5』でおなじみの「モルガナカー」に変身。そのままシャドウに体当たり攻撃を仕掛けることもできる。銃器のパチンコは、一度に複数の弾丸を発射可能なほか、敵を追尾する。
ペルソナは、疾風属性と回復系のスキルを使いこなす「ゾロ」。攻撃役と回復役のどちらでも、安心して任せられる。
「マスターアーツ」では、コンボやモルガナカー変身時の攻撃を強化できるものを習得。「ミラクルパンチ」を習得すると、一部のコンボで、稀に超強力なミラクルパンチが出るようになる。
高巻 杏
コードネーム:パンサー
CV:水樹奈々
情熱的なムチさばきと火炎攻撃でシャドウを焼き払う
広範囲をカバーできるムチの使い手。△ボタンでは、ムチに火炎属性を付与する「エンチャント」が発動する。「エンチャント」は通常攻撃を火炎属性に変化させるだけでなく、発動後に△ボタンを押すことで、炎をまとった強力な攻撃を繰り出せる。パンサーの攻撃の主力として、積極的に使っていこう。
銃器のマシンガンは連射可能で弾数も多く、多数のシャドウを相手にするときに役立つ。また△ボタンを押すことで、撃ち方を切り替えることが可能だ。
ペルソナの「カルメン」は、火炎属性と回復、補助に状態異常と、多彩なスキルが使用可能。補助系の「タルンダ」はシャドウの攻撃力を下げられるため、強力な攻撃をしてくる相手に使いたい。
「マスターアーツ」は、特定のコンボから追撃や「タルンダ」発動ができるものを習得。「エンチャント」後の攻撃をさらに強化する「お熱いのがお好き?」を覚えれば、パーティのメイン火力としての役割も担えるだろう。
喜多川 祐介
コードネーム:フォックス
CV:杉田智和
素早い斬撃とカウンターに勝機を見出せ
刀による斬撃は、威力が高く攻撃範囲も広め。コンボ終わりに△ボタンを連打することで攻撃回数が増え、より多くのダメージを与えられる。△ボタン単独では、納刀状態に移行。納刀直後の、体が白く光った瞬間にシャドウから攻撃を受けると「カウンター」が発生し、すぐさま反撃ができる。「カウンター」成功後は、コンボ終わりの△ボタン連打の回数上限が増加。ダメージをさらに増やすためにも、チャンスがあれば「カウンター」を狙っていこう。
銃器は長射程のライフルで、シャドウを狙撃しやすい。また△ボタンで撃ち方を切り替える事もできる。
ペルソナは氷結系スキルを得意とする「ゴエモン」。物理系スキルや行動速度を上げる「スクカジャ」系スキルも使える。速度アップはシャドウの攻撃を自動回避する確率も上がる効果を持つため、乱戦で役立つ。
「マスターアーツ」はコンボからの追撃や「スクカジャ」発動が可能になるものを習得。「ハイパーカウンタ」を覚えれば、「カウンター」や特定のコンボ後に、特殊攻撃の連打継続時間が長くなる。きっと「カウンター」を使いこなしたくなるだろう。
新島 真
コードネーム:クイーン
CV:佐藤利奈
格闘とバイクで戦う姿は世紀末覇者のごとし!
拳具や蹴りで攻撃する、武闘派のクイーン。パンチはリーチが短いものの出が速く、蹴りならリーチも十分だ。コンボのなかにはバイク型ペルソナ「ヨハンナ」に搭乗するものもあり、そのままシャドウに体当たりが仕掛けられる。
△ボタンでは「バースト」が発動可能。発動すると、格闘攻撃や「ヨハンナ」の体当たりに核熱属性が付与され、攻撃範囲も広がる。核熱属性の攻撃は、炎上や氷結、感電した相手には「TECHNICAL」が発生し、ダメージ量が上がる。そのため、とくに通常攻撃で炎上を付着させられる杏との相性がいい。銃器のリボルバーは、射程が長く連射も可能だ。
ペルソナの「ヨハンナ」は、核熱属性や物理属性のスキルを使用可能。回復系や味方の防御力を高める「ラクカジャ」系も覚えられる。攻撃役もサポート役もこなせるので、さまざまな状況に対処しやすい。
「マスターアーツ」では、「バースト」発動時の攻撃を強化できるものが多い。バースト後、打撃による特殊攻撃が強化される「ハイボルテージ」を覚えると、戦闘能力は飛躍的に向上する。
奥村 春
コードネーム:ノワール
CV:戸松遥
豪快な斧の一撃と大火力でシャドウをせん滅
細腕に見合わぬ巨大な斧を苦もなく振り回すノワール。□ボタン後に△ボタンを押すコンボでは、△ボタンを長押しすることで発動中のたたきつけや回転攻撃を持続できる。
銃器は広範囲を攻撃可能なグレネードランチャー。△ボタンでは、ペルソナ「ミラディ」とともにランチャーの十字砲火を行なえる(これも△ボタン長押しで連射が可能)。そのため、総合的な火力は怪盗団でもトップクラスといえる。
ペルソナの「ミラディ」は、念動属性に加えて銃撃属性のスキルが得意。基本的には攻撃スキルで敵をなぎ倒すことに長けているが、状態異常を回復する「アムリタドロップ」も使える。
「マスターアーツ」は、コンボを強化できるものを多数習得。銃撃をさらに強化し、△ボタンでの銃撃の弾丸消費がなくなる「弾雨に唄えば」を覚えれば、ボス戦などの長期戦で火力に磨きがかかる。
長谷川 善吉
コードネーム:ウルフ
CV:三木眞一郎
狂うほどに強く、危険になる公安の狼
武器は大剣で、威力・リーチともに優秀。通常攻撃やコンボでは、シャドウのHPを吸収することもできる。□ボタン後の△ボタンでは竜司(スカル)同様、△ボタン長押しによるタメ攻撃が使用可能だ。
最大の特徴は、△ボタンで発動できる「狂化」。発動中は攻撃速度や威力が上昇するほかすべての攻撃で衝撃波が発生し、より多くのシャドウをまとめて攻撃できるが、HPが徐々に減ってしまう。通常攻撃のHP回復でリスクヘッジしながら、ハイリスク・ハイリターンな「狂化」を積極的に狙っていくテクニカルな頭脳プレイが、ウルフ操作時のカギとなるだろう。
なお、銃器は二丁拳銃で、素早い連射が可能。R1ボタン長押し後の射撃では、全周囲に向けて銃弾を発射できる。
ペルソナ「バルジャン」は万能属性スキルが使用でき、シャドウの耐性を問わず、安定したダメージを与えられる。また、強力な銃撃属性スキルも魅力。さらに「タルカジャ」などの補助スキル各種も扱うことができ、単独でも粘り強く戦える。
「マスターアーツ」は「狂化」の性能を引き上げるものが多い。「狂化」中のHP減少量を減らせる「ハウリング」を習得すれば、ウルフの使い勝手・総火力は激変する。「HPが減少するのはちょっと……」と「狂化」に踏み出せない人は、ぜひ「マスターアーツ」を覚えてからチャレンジしてほしい。
佐倉 双葉
コードネーム:ナビ
CV:悠木碧
サポートを一手に請け負う怪盗団のナビゲーター
ナビは直接戦闘に参加せず、回復や補助、ショウタイムゲージの増加速度アップなどの効果を持つスキルを使い、パーティメンバーをサポートしてくれる。
だが、彼女のハッキング能力が必要となる場面では、前線に立ってハッキングを開始。ハッキングが完了するまで襲い来るシャドウから彼女を守る、防衛戦へと展開する。これを「ハッキングバトル」といい、このバトルはナビが無事なほど早く終了する。シャドウを素早く倒すのはもちろん、回復や補助のスキルを彼女にかけておくと、スムーズにクリアしやすい。
ナビのペルソナは「ネクロノミコン」。回復や補助スキルを使う「モラルサポート」や、各種ゲージの上昇速度を上げる「アクティブサポート」、これらの効果を引き上げるスキルなどを習得できる。
以上、怪盗団メンバーのアクションについてお届けした。次回は発売当日の2月20日(木)に本作のプレイインプレッションを掲載するので、ぜひチェックしてほしい。
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ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ
・発売元:アトラス
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:アクションRPG
・発売日:2020年2月20日(木)予定
・価格:パッケージ版 通常版 希望小売価格 8,800円+税
パッケージ版 オタカラBOX 希望小売価格 13,800円+税
ダウンロード版 販売価格 9,680円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:B(12才以上対象)
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