全身共感覚体験──シナスタジア・スーツが2.0にバージョンアップ!
PlayStation®4用ソフトウェア『Rez Infinite』は、2001年にPlayStation®2で発売された『Rez』をリマスターしたほか、新ステージ「Area X」を含む全編がPlayStation®VR対応となった共感覚(シナスタジア)シューティングゲーム。美しい映像や洗練されたサウンド、ゲームプレイからフィードバックされる振動が快感をもたらし、新時代の共感覚体験を味わえる。
「PlayStation® Awards 2016」における「PlayStation®VR特別賞」、米国のゲームアワード「The Game Awards 2016」でも「Best VR Game」を獲得するなど、世界中で絶賛されているタイトルだ。
本作を手掛けるクリエイターの水口哲也氏は、ゲームが人に与える感動のさらなる可能性を求め、水口氏が特任教授を務める慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科と、世界的なメディアアートシーンで活躍するライゾマティクス社との連携により、シナスタジア・スーツの研究開発を展開している。
これまで公開されてきたシナスタジア・スーツは、胴体部分と両腕、両足、合計26個の振動子がついたインナーと、LEDライトが仕込まれたアウターに分かれており、プレイヤーはゲームプレイに合わせた振動を全身で感じ取り、周囲の人は振動に呼応する色鮮やかな光を見て楽しめるというもの。より詳しい紹介や開発者のコメントを以前の記事で公開しているので、興味のある方はチェックしてほしい。
このシナスタジア・スーツがバージョン2.0に進化を遂げたということで、さっそくPS.Blogスタッフが実際に体験してみた。
インナーとアウターの一体化、Area Xへの対応を遂げたシナスタジア・スーツ2.0を体感!
シナスタジア・スーツ2.0では、これまで分離していたインナーとアウターが一体化。アンプが付いているためスーツの重量じたいは増えているはずだが、腰の後ろに位置して安定感があり気にならない。
ゲームプレイは、バージョン2.0で新たに対応したArea Xのステージを体験することに。前回はArea 1とArea 4でのプレイだったが、パーティクル(粒子)で構成された幻想的な世界を自由に飛び回れるArea Xで、新たな振動体験はどんな化学反応をもたらすのか?
PS VRを着けてArea Xの世界にダイブすると、静かな導入に合わせた振動が体を心地よく刺激する。やがて次々と出現するエネミーを撃破するたび、腕に、足に、そして胴体にさまざまな強さと質感の振動が訪れる。とくにワープのシーンでは前回感じたことのない振動が全身を襲い、ゲームの世界へ一気に引き込まれる感じだ。そこからは光と音と振動に身を委ね、体験終了まで新たな共感覚体験に浸っていた。
今回はArea Xの途中までとなっており、最深部のボス戦やエンディングを体験できなかったのは心残りだが、シナスタジア・スーツ2.0が『Rez Infinite』の共感覚をさらに引き上げているのは間違いない。発売以来、Area Xを繰り返し遊び続けているのに、まったく新しい別次元の感動を味わうことができた。
まだまだ研究開発の途上にあり、世界に1着しかないシナスタジア・スーツ。今後、どんな発展を見せてくれるのか、あらためて期待がふくらむ体験会となった。
水口氏が語る、シナスタジア・スーツの研究とVRの未来
シナスタジア・スーツ2.0の体験後、水口氏に話を訊くことができた。スーツの進化とVRの未来に思いを馳せる、氏の言葉を紹介しよう。
――進化したシナスタジア・スーツ2.0のコンセプトは?
水口:まずはインナーとアウターを一体化させようと思っていました。また、Area Xをスーツで体験してほしいということも、2.0の大きなミッションでした。すでに海外ではお披露目をしていて、「SXSW 2017」(「サウス・バイ・サウスウエスト」。米国・オースティンで開催された音楽、映画、インタラクティブの祭典)でも大きな反響がありました。
――以前は振動を10種類に厳選していたそうですが、今回は振動の種類を変えていますか?
水口:実際に感じてもらえたと思いますが、種類を増やして、ちょっと強くしています。まだまだ改良を加えたいし、チューニングを続けている状況です。
オリジナル『Rez』の音楽性はテクノなのに対して、Area Xはもっと感情的でオーガニックなものです。全編通しての振動設計はこれからですが、エンディングまで完成したら、すごくエモーショナルな体験ができると思います。
3.0の構想も頭の中にあって、どうやって実現させようか考えています。ふつうのゲームは、リリースすることがゴールになることが多いですが、『Rez Infinite』はまったく逆。リリースした瞬間から、いろいろなことが始まっています。シナスタジア・スーツの実験によって、『Rez Infinite』のVR体験をもっと拡張させたい。この先も、きっと進化を続けていくと思います。
――バージョン3.0が実現したとき、ユーザーはどんな体験ができますか? また、その先にある将来的な構想は?
水口:それはまだ秘密です。言い出したら止まらなくなってしまうので(笑)。ただ、やりたいことはたくさんあって、最短で実現するために少しずつ進んでいるところです。
シナスタジア・スーツは、ライゾマティクスと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科との産学連携のような形で研究しているわけですが、『Rez Infinite』というコンテンツが始まりではあっても、それだけのためではなく、VRの未来のためにとの思いもあります。
この体験を、一般ユーザーが家庭で気軽に味わえる時代は必ずやってきます。どれだけ早く実現できるか。シナスタジア・スーツの研究は、そのためのプロジェクトなのかもしれません。
シナスタジア・スーツ体験会招待チケットも付属! 国内限定88セット『Rez Infinite コンプリート・パック』が本日より再販売受付開始!
米国iam8bit社の日本ストア「iam8bit japan」にて、本日5月22日(月)より国内限定『Rez Infinite コンプリート・パック』のアンコール販売がスタート!
本商品は、パッケージ版『Rez Infinite』に加え、制作スタッフのインタビューを交えてその歴史や制作背景を綴ったブック付きのサウンドトラック(2LP+1EP)の3枚組レコード・セット、Tシャツ2種、ピンバッジ2種を、水口氏の直筆サイン入りボックスに収録した究極パッケージとなっている。
また、日本盤限定の特典として、レコード・セットに含まれない楽曲を収録したサウンドトラックCD、非売品のステッカー、そして今後開催予定のシナスタジア・スーツ2.0体験会への招待チケットも同梱される。世界に1着しかないシナスタジア・スーツの体験会に参加できるのは貴重だ。
Infiniteを表わす記号「∞」にちなみ、88セットの数量限定。先着での販売受付となっているので、手に入れたい方は今すぐチェックしよう!
Rez Infinite コンプリート・パック(限定特典付き)
<価格>
33,888円(税込/送料別)
<商品内容>
・『Rez Infinite』ゲームソフト(PS4®パッケージ版)
全世界でiam8bitからのみ販売されている『Rez Infinite』のパッケージ版。これまでもファンから多くのリクエストがあったパッケージ版がついに登場。リージョンフリーで日本でも使用できる。
※単体販売価格 5,500円(税込/送料別)
・レコード・セット(日本限定特典付き)
『Rez Infinite』のオリジナル・サウンドトラック・アルバムは、最新リマスタリングを施した『Rez』サウンドトラック収録曲に『Rez Infinite』Area Xの収録曲「Singularity X」と「Butterfly Effect」の2曲を7盤で追加。さらに『Rez』から『Rez Infinite』のこれまでの歩みを、水口哲也氏他へのインタビューや貴重な写真等でまとめた64ページブック(英語)および日本語対訳ブックレットを日本盤限定特典として同梱。
※単体販売価格 8,800円(税込/送料別)
・Tシャツ
Level 01 Player Formのデザインと、人気ゲーム『Fez』のデザインで高い評価を受けているフィル・フィッシュのデザインの2種がラインナップ。100%リングスパン糸使用したユニセックスTシャツで、Level 01 Player Formはメタリック・ゴールドの箔プリント、フィル・フィッシュ・デザインはオレンジとネック部分のホワイトの2カラープリント。サイズはS~XXXLまで、6サイズを用意。
※単体販売価格 Level 01 Player Form 3,900円(税込/送料別)
Exclusive Design by Phil Fish 3,500円(税込/送料別)
・ピンバッジ
Level 01 Player FormデザインとPlayer Form 00デザインの2種類のピンバッジ。銅と真鍮の合金にエナメルを加え、ひとつひとつが手磨きされている。
※単体販売価格 各1,500円(税込/送料別)
<日本盤限定特典>
・サウンドトラックCD
Area Xの楽曲中、レコード・セットに未収録、謎の音楽ユニット「Hydelic(ハイデリック)」による「Starlight Infinite」のオリジナル曲、sasakure.UKによる同曲リミックスの2曲を収録。
・非売品『Rez Infinite』ステッカー
・「シナスタジア・スーツ2.0(最新版)体験会」へのご招待チケット
今秋、東京で開催予定の「シナスタジア・スーツ2.0(最新版)体験会」に参加することができる、パスカード型シリアル付きチケット。
『Rez Infinite』を100人で体験! 「VR to Dome 実験: Rez Infinite」を6月3日(土)日本科学未来館にて開催!
『Rez Infinite』を使ったイベント「VR to Dome 実験: Rez Infinite」が、東京・江東区の日本科学未来館で6月3日(土)に開催される。
本イベントは、世界中で急速に開発と普及が進むVRコンテンツの新しい可能性を探る試み。世界的に活躍するクリエイターである水口氏が開発した『Rez Infinite』を用い、通常はヘッドマウントディスプレイを装着して1人で楽しむVRコンテンツのプレイ映像を、半球のドームシアターに投影し、約100名の鑑賞者と同時にゲームの世界を体験する実験的なイベントだ。
観客は、ドームシアターに投影される印象的なビジュアルと迫力のサウンドを体感。イベント後にアンケートを実施され、アンケートの結果は今後のゲーム開発に役立てられることとなっている。
日本科学未来館の「VR to Dome 実験: Rez Infinite」イベントページはこちら
VR to Dome 実験: Rez Infinite
<開催日時>
2017年6月3日(土)17:30 ~ 22:15
<スケジュール>
(1)17:30 ~ 18:00
(2)18:00 ~ 18:30
(3)18:30 ~ 19:00
(4)20:15 ~ 20:45
(5)20:45 ~ 21:15
(6)21:15 ~ 21:45
(7)21:45 ~ 22:15
<開催場所>
東京都江東区青海2-3-6 日本科学未来館 6階 ドームシアターガイア
<定員>
各回100名(プレイヤーは各回1名)
<参加費>
無料
<参加方法>
「鑑賞のみ」の方は事前予約不要。ドームシアターの入り口(6階)にて17:00から整理券配布。
「プレイヤー」は事前申込みによる抽選となります。未来館ホームページよりお申込みください(各回1名)。
<申込期間>
2017年5月12日(金) ~ 5月26日(金)17:00
(「プレイヤー」は抽選。抽選結果は5月29日(月)以降、応募者全員へメールにてお知らせします)
“被験者”求む! 100人の共有体験をやってみたらどうなるか?
本イベントの開催に向けて、水口氏は「ドームシアターでのヘッドセットを使わないVR実験と言えばいいのかな。PlayStation®4 Proを持ち込んで、1人のプレイヤーのプレイ映像を4Kプロジェクターでドームに投影して、大音量で流す。それを100人で共有したらどうなるか、まずはやってみようと思いました」と語る。
「あくまで実験なので過度に期待せず、気楽に来てください(笑)」と続けたが、これもVRの可能性と未来を拡張するための試みのひとつ。今後も、いろいろな実験を試していくとのことだ。
また、当日はドームシアターの外にPS VRの試遊台が用意され、『Rez Infinite』を自由にプレイすることができる。PS VRをまだ体験したことのない方にとっても貴重な機会となるので、ぜひ参加してみよう!
PS VRがなくても楽しめる『Rez Infinite』! PS4®Proがあればさらに映像表現も強化!
PS VR対応タイトルの『Rez Infinite』は、VRモードで極上の共感覚体験を味わうことができる。そのため本作をVRありきのゲームと思っている方がいるかもしれないが、PS VRがなくてもTVモードで楽しむことが可能だ。完全リマスターされたオリジナルステージに加え、パーティクルがきらめくArea Xは、モニターでのプレイでも気持ちいい。
また、本作はPS4®Proがあれば、より高画質な映像、より安定もしくは向上したフレームレートでの表示が可能。しかも、ネイティブ4Kコンテンツ(HDR非対応)として開発されているため、Area 1~5とArea Xのすべてのステージが3840×2160の解像度でレンダリングされる。PS4®Proのアップスケール機能に頼ることなく、4Kそのままの解像度で出力され、微細でなめらかな映像表現がさらに際立つことになる。
「PS VRを持っていなからプレイできない」と思ってしまうのはもったいない。まだ体験していない方は、『Rez Infinite』の光と音と振動がもたらす共感覚の魅力を、すぐにでも味わってほしい!
オンライン配信版 ¥3,463
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Rez Infinite
・発売元:エンハンス・ゲームズ (Enhance Games)
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:共感覚シューティング
・配信日:好評配信中
・価格:ダウンロード版 販売価格 3,400円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:A(全年齢対象)
※PlayStation®VR対応
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© 2001 SEGA
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