2016年2月18日(木)、全世界の期待を一身に集めていた『ストV』がついに発売されました。現役対戦格闘プレイヤーのみなさんは、今回も自分を可能な限り高みへ導く!! と早くも対戦に明け暮れていることでしょう。ですが、ちょっと待ってください。確かに『ストV』のメインはオンライン対戦ですが、そのほかにも1人で遊べるモードがいくつも用意されているのです。そんな1人プレイ用モードの見どころを紹介していきましょう。
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前回までの特集記事はこちら
キャラクターやシステムなど、『ストリートファイターV』の概要をあらためて解説【特集第1回/電撃PS】
予約購入受付が開始された『ストリートファイターV』への軌跡は? ファイターたちの長きに渡る歴史を知れ!! 【特集第2回/電撃PS】
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■さらなる展開が気になる物語
まず1つ目の1人用モードは「STORY」。このモード内には各キャラクターの視点から物語の断片が描かれる「キャラクターストーリー」と文字通り基本を学べる「チュートリアル」があるのですが、そのどちらもアドベンチャーゲーム風のエピソードとバトルで構成されています。個々のエピソードはそこまで長いものではありませんが、逆に断片的に語られているからこそ想像力をかき立てられます。
しかも「キャラクターストーリー」で各キャラクターが着ているコスチュームには、通常とは異なるものも。ドレス姿のかりんや、シャドルー時代の制服を着ているバーディーなどが楽しめます。
さらに、今夏には『ストV』の物語のすべてがわかる(!?)本格ストーリーモード「ゼネラルストーリー」の無料配信が決定しています。見ればわかると思うのですが「キャラクターストーリー」は、まだまだ気になる部分が明らかにされていません。今後の展開も含めて『ストV』のストーリーは期待大ですよ!!
■リバーサルまでフォローした鍛錬ができる!!
対戦格闘ではもはやおなじみといえる「TRAINING」。『ストV』でも体力や位置関係などさまざまな状況を設定して練習プレイができます。もちろん、相手の行動を記録して自分でその対処法を探すといったより実戦に即したプレイも可能。と、ここまでは対戦格闘を普段からプレイしている人ならそこまでめずらしいものとは感じないでしょう。
ですが、『ストV』の「TRAINING」にはほかの対戦格闘のいわゆる”練習モード”ではまず見ることのない特徴があります。それは相手のガード硬直が切れたときと、相手がダウンから復帰したときに取る行動を記録できる点。これのおかげで「ガードされても昇龍拳で反撃を受けない攻撃は?」「このタイミングで起き上がりを攻めると相手は反撃可能?」といった本気で対戦に取り組むならぜひ調べておきたいことが自分1人で確認できるわけです。
なにか非常に細かいことを書いているようにも見えますが、対戦格闘を普段からプレイしている人ならこの便利さがわかるはず!! 『ストV』で久々に対戦格闘に復帰する人は、昔は友だちと協力しなければ検証できなかったことが1人でできるようになっていると思ってもらえれば間違いはないかと思います。
■スコアをやりくりして生き残る!!
1人用のモードとして最後にオススメしておきたいのが「SURVIVAL」。限られた体力でどこまで勝ち抜くことができるか? というこれもまた対戦格闘ではおなじみのモードです。
ただ、大きく違うのは1戦勝利するごとにスコアを消費して「バトルサービス」を受けられること。
「バトルサービス」の内容は体力回復やEXゲージの増加などさまざま。次の試合限定で攻撃力や防御力が上がるといったものもあります。さらに体力減少などのデメリットを受ける代わりに次の試合でのスコアが増加するといった「バトルサービス」も用意。まるでスコアがお金のような扱いになっています。
スコアは稼ぎたいけれど、体力回復の「バトルサービス」を得ないといつかは力尽きてしまう。けれども「バトルボーナス」で攻撃力を上げれば、ダメージを受ける機会は減る。といったようにどの「バトルボーナス」を受けるか悩むこともしばしば。バトルボーナスの内容にランダム性もあり、トラブルが混ざるなか限られたスコアをどうやりくりしていくかが楽しいのです。
個人的な感想ですが「SURVIVAL」ではVトリガーに頼ることなく立ち回れるキャラクターが活躍しやすい気がします。これはVゲージが1試合ごとにリセットされるため。よほど能動的にVゲージをためなければ、Vトリガーの発動は厳しいかと思います。Vトリガーを発動するなら「バトルボーナス」で「Vゲージ:FULL」の効果を受けたときだけにとどめたほうがよさそうですね。
■8時間半に及ぶ特大イベント『ストV』完成発表会!!
さて、そんな『ストV』ですが、去る2月11日(木)に「完成発表会」が行なわれました。この完成発表会は同日に開催された『ウルトラストリートファイターIV』の大学対抗戦と『ストリートファイターII』の大会とセットになったもの。大会2つに発表会ですから、その総時間は約8時間半という特大イベントとなりました。
大学対抗戦は今回で第2回。前回優勝の駒澤大学と前回準優勝の新潟大学が参戦しており、この2校に多くの人の注目が集まっていました。しかし、勝負は実力だけでなく運も必要。両校とも予選敗退というまさかの結果になりました。
決勝トーナメントに勝ち上がったのは南山大学、西南学院大学、北海道科学大学、慶應義塾大学の4校。各校3名ずつ計12名で覇を競うことに。
南山大学VS西南学院大学、北海道科学大学VS慶應義塾大学の2試合から始まった決勝トーナメントは、正直すべてが見どころ。選手たちもプロゲーマーに勝るとも劣らない真剣な表情で試合に臨んでいたのが印象的でした。
両試合を制し、決勝にコマを進めたのが南山大学と北海道科学大学。個人的な感想としては、南山大学はナリ君選手のエレナの動きがとくに冴えわたっていましたね。対する北海道科学大学は実況席がどよめくほどの中Kによる対空など、随所に大胆な動きを混ぜたサターン選手が印象的でした。
そんな両校の決勝戦、どちらも大学の看板を背負った負けられない試合ですが残念ながら優勝できるのは1校だけ。最終的に南山大学のナリ君選手が操るエレナが北海道科学大学の大将でるぴえろ選手のサガットを打ち倒し、第2回『ウルトラストリートファイターIV』大学対抗戦の覇者の座は南山大学のものとなりました。
もう1つの大会『ストリートファイターII』全国大会は、なんと20数年ぶりの公式大会。20数年ぶりというのは、適当にごまかしているわけではありません。どの大会が最後の正式な公式大会だったのかが諸説分かれるほど久々の大会ということです。こちらの大会は現役プロゲーマー8名を含めた計16名によるトーナメント戦。全参加者中ガイルが5名、ダルシムが3名という”らしい”大会でした(笑)。
そんな大会ですから、そこかしこでガイルとダルシムのぶつかり合いが多数。「自分のリングネームだから!」と板橋ザンギエフ選手、チョコ(チョコブランカ)選手、コモダブランカ選手の3名はそれぞれキャラ愛あふれる選択をしていましたが、優勝までは届かず。
最終的に一般公募から参加したジャイ選手のダルシムが、『ストリートファイターII』最強という栄冠を手にしました。優勝コメントで練習につきあってくれた友人だけでなく、練習に行くことを許してくれた奥さんと子どもにも感謝をしていた点も長い歴史ある『ストリートファイターII』らしさなのかもしれません。
そして2つの大会が終わると、いよいよメインイベント『ストV』完成発表会へ。司会に流れ星の2人を迎え、杉山プロデューサーと綾野アシスタントプロデューサーも登壇。『ストV』の最新情報の発表から始まりました。
新情報として注目だったのは、追加キャラクターの第1弾がアレックスであるということ。さらに、各キャラクターのアレンジコスチュームや新モードの情報なども公開されました。
ひとしきりの発表が終わると、佐藤かよさん、倉持由香さん、日野麻衣さんの3名に加えて流れ星の瀧上伸一郎氏が春麗のコスプレで登場。さらに再現度の高さで一部界隈を騒がせた清水泰地さんと、流れ星のちゅうえい氏がザンギエフのコスプレ姿で舞台に姿を見せました。ここからが第2幕”ミス春麗決定戦”の開幕です。
この決定戦は『ストV』の腕前、春麗らしいポーズ、キックの鮮やかさの3つの項目で勝負を競うものでした。いえ、競うもののはずでした。
3つの審査が終わり、厳正な審査の結果栄えあるミス春麗の座に輝いたのは……ザンギエフ姿の清水泰地さん!! あまりにも意外過ぎる展開でしたが、これが真実。カプコン公式のミス春麗はザンギエフです。
ミス春麗のサイドチェスト
そんな華も笑いもある決定戦を終えると、完成発表会はクライマックス!! 発売前の『ストV』でプロゲーマーがぶつかり合うスペシャルマッチへと移りました。このスペシャルマッチは、ももち選手、ふ~ど選手、マゴ選手、ハイタニ選手のももちチームと、かずのこ選手、板橋ザンギエフ選手、ときど選手、ボンちゃん選手のかずのこチームによる4on4のチーム戦。勝者にはトロフィー、敗者にはミス春麗(ザンギエフ)の熱い抱擁ということもあって両チームとも気合十分でした。
発売前のタイトルですが、動きの仕上がりはさすがにプロといったところ。どの試合も目が離せない内容でした。
一進一退の攻防を続けた末、最終的に勝者となったのはかずのこチーム。ももちチームのリーダー、ももち選手には清水泰地さんからの熱いお姫様抱っこが贈られ、『ストV』完成発表会は幕を閉じました。
なお、この完成発表会及び2つの大会は2月25日(木)までニコニコ生放送のタイムシフトで視聴可能です。プレミアム会員なら事前に予約していなくても見られるので、ぜひチェックしてみてください。とはいえ、この動画は9時間という超長丁場。休日に丸ごと見るか、数日かけて少しずつ見るのがオススメです(笑)。
■ラーメン食べていい汗かこうぜ!!
対戦格闘の新たなスタンダードとなるであろう『ストV』ですが、なんと「らあめん花月嵐」とのコラボレーションが実施中!! 2月12日(金)、2月13日(土)に新宿で2日間限定で食べられた「ストリートファイターV コラボ嵐げんこつらあめん BLACK MONSTER 電刃波動拳ボール付」が本日2月18日(木)より全国の店舗で980円(税込)で食べられます。こちらは激辛ラーメンとのことなので、舌に自信のある猛者はぜひ挑戦してみてください。
これまで長い間PS.Blogで特集してきましたが、『ストV』の歴史はまだスタートラインに立ったところ。現役対戦格闘プレイヤーだけでなく、久々に対戦格闘を始めようかと思っている人も熱くなれること間違いなしのタイトルですのでぜひプレイしてみてください。
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ストリートファイターV
・発売元:カプコン
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:対戦格闘
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格:7,990円+税
ダウンロード版 販売価格:7,398円+税
ストリートファイターV HOT!パッケージ 希望小売価格:8,990円+税
・CERO:B(12才以上対象)
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