すでに『MGSV:TPP』本篇をかなりやり込んでいるプレイヤーも多いと思うが、今回はメインストーリー部分とはまた違った、独自の魅力を持つ2つのオンライン要素に注目。まずは全世界のユーザーと繰り広げられる、前線基地・FOBをめぐる戦いの詳細を解説。さらには、多くのオンライン対戦ファンが待ちわびている「MGO」の概要を解説していこう。とくに「MGO」の詳細は今回が初公開。重厚な本篇とはまた違った、気軽かつ白熱の戦いが楽しめる「MGO」の世界をぜひチェックしてほしい。
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【FOB編その1】オンライン上で繰り広げられる”報復の連鎖”の戦いの中へ!
FOBとは”Forward Operating Base(前線基地)”の略称で、マザーベースとは別の海域に個別に建設可能な「もうひとつのマザーベース」とでもいうべき存在だ。これはオンラインに接続かつ、メインストーリーを進めてMISSION 22をクリアすることで建設することができる。FOBの主な特徴は以下の3つだ。
1:建設することで各班の最大人数が増加し、班のレベルがアップ&より多くの資源を入手できるようになる。
2:FOBを1つ建設するごとに、派遣ミッションの派遣可能部隊数が2増える
3:他のプレイヤーのFOBに潜入して、スタッフや資源を奪取することが可能になる。
なお、3に関しては当然リスクもあり、他人のFOBに一度でも潜入した場合は、自分のFOBにも潜入される可能性が出てくる。またスタッフなどを奪われた場合は、その相手のFOBに潜入することで、再び奪い返すことも可能だ。まさに”報復の連鎖”というべき戦いが、FOB同士で繰り広げられることになる。
FOBでの戦いは、自分が他ユーザーの、もしくは他ユーザーが自分のFOBに潜入することでスタート。その後の具体的な流れは下記のとおりだ。
① 潜入側は1人。スネーク以外のスタッフも出撃可能だが、「直属契約」以外のスタッフだと殺傷されたときは戦死扱いになり、回収された場合は「営倉(FOB)」に捕らえられ、時間が経つと相手のスタッフになってしまう。スネークもしくは「直属契約」のスタッフが倒されたり回収された場合は、身代金(GMP)を支払うことに。
② 防衛側は警備班に配備されたスタッフがFOBを警備。戦闘になった場合の増援も警備班スタッフが出撃する。またゲームプレイ中であれば、プレイヤー自身が出撃して侵入者を撃退することもできる(PS4®版の場合、本人の防衛出動にはPlayStation®Plusへの加入が必要)。
③ 潜入側が相手のFOBの最深部に到達するか、ワームホールから撤退する、または潜入側の操作キャラが無力化されると戦闘終了。潜入側が最深部に到達した場合、防衛側のスタッフ(警備班以外も含む)最大10名&資源に加えて、それまでにフルトン回収したすべてのものが得られる(潜入側が死亡、または途中撤退した場合はそれまでにフルトン回収したもののみ)。
④ 潜入終了後、行動に応じたGMPや英雄度、エスピオナージポイントが得られる。防衛に成功した場合はかなりのGMPが入手可能。
なお戦闘終了後は、潜入先のFOBに一定以上の被害を与えるか、FOB MISSION中に発見されて戦闘態勢になった場合、潜入側の名前が相手の報復リストに載る(報復リストに載る期間は、相手に与えた被害が大きいほど長い)。潜入された側は報復リストから相手を選んで潜入し、成功した場合は奪取されたスタッフを奪い返すことが可能になる。
【FOB編その2】潜入側と防衛側、それぞれが覚えておきたいこと
FOB戦では、潜入側と防衛側、それぞれで状況が異なる。それぞれのシチュエーション別に、基本として以下のことを覚えておこう。
◆潜入側の心得
まずは攻め込むプラットフォームの特徴を知ることが重要。FOBのプラットフォームは、ユーザーごとに多少増設の段階が異なるものの、大まかな構造や最深部の位置は同じ。潜入の前に自分のマザーベースを探索して、各プラットフォームの特徴や最深部の位置を把握しよう。なお、最深部に到達しても、敵と交戦状態のとき(ドアのランプが赤いとき)はドアを開けることができない。敵から身を隠してやり過ごしてからドアの奥へ進もう。また、基本は敵に見つからずに最深部へ到達するのがベスト。相手のスタッフが欲しいからといって、むやみにフルトン回収していると察知されやすくなるので注意したい。また武器はもちろん、使用すると一定時間周囲の敵が表示される「NOCTOCYANIN」などのアイテムも最大限活用したい。
◆防衛側の心得
防衛側は、まず警備班のレベルをなるべく高めにしておくことで、FOBの防衛態勢を強化可能。班機能の「海域封鎖」で相手の潜入時間を減らすこともできる。さらに、警備班が装備可能な武器(開発時に「警備班スタッフが装備可能」と記載されているもの)や、警備用の装置を開発しておけば、より警備を強固にすることが可能だ。次に警備設定は、警備に費やすコストを決めるだけの「簡易設定」と、細かい部分まで自分で決める「詳細設定」の2種類がある。最初のうちは簡易設定でいいが、装備やスタッフが充実してきたら詳細設定でカスタマイズしてみよう。なお、防衛に失敗した場合は、フルトン回収された警備班スタッフはもちろん、それ以外のスタッフも奪われる可能性がある。奪われたくない重要なスタッフは「STAFF MANAGEMENT」で直属契約(L2)しておけば、奪われる可能性が低くなることを覚えておこう。
潜入側・防衛側、それぞれに一定のリスクがあるFOB MISSIONだが、そのぶん潜入or防衛に成功した場合は、通常のミッションやSIDE OPSをはるかに超える報酬が入手できる。まだ本格的に参戦していない人も、ぜひこの独自のオンライン戦に挑戦してみてほしい。
【MGO編その1】ついにその全貌が明らかになった究極の「MGO」!
そして本作のオンライン要素として、忘れてはならないのが「MGO」。これは10月6日(米国太平洋標準時)にサービス開始予定で、『MGSV:TPP』購入者ならストーリー進行とは関係なく、誰でもすぐにプレイが可能なオンライン対戦モードだ。操作キャラクターは最大3人まで作成可能で、最初の1人は『MGSV:TPP』本編で作成したアバター。残り2人は性別を含めて自由に作成できる。ボイスも男性・女性ごとに各4種類ずつ用意されている。
そしてキャラクターを作成したら、その中から1人を選んでゲームスタート。自分がホストとなって対戦メンバーを募ってもいいし、メンバー募集中のホストのセッションに参加してもいい。なお、武器やアビリティはキャラクターのレベルが上がるごとに入手・習得していき、「特定のアビリティを一定回数使い込む」といったことは不要だ。装備やアビリティの組み合わせは複数登録でき、対戦時には自由に選ぶことができる。また、帽子や服などの装身具は「MGO」内の通貨であるギアポイント(GP)で購入。本篇のGMPとは別の通貨となるこのGPは、対戦を繰り返すことで稼ぐことが可能だ。
さらに今回の「MGO」の注目点の1つとして、操作キャラクターに「偵察」「重装」「潜入」の3クラスがあることがあげられる。「偵察」は標準的な身体能力で、双眼鏡での偵察や、スナイパーライフルでの遠距離からの援護などが得意。「重装」の特徴は、耐久力が高く、強力な武器が持てるが、動きは鈍い。「潜入」は動きが素早く、ステルス迷彩などの潜入向きの装備を使用できるが、耐久力は低め。この3つのクラスを、どうチーム内で編成するかも重要なポイントになりそうだ。
【偵察】
【重装】
【潜入】
さらに、ユニークキャラクターは今作でも健在! ホストがミッション設定でユニークキャラクターの項目を「ON」にすると、対戦の際にユニークキャラクターとして、プレイヤーの誰かがランダムでスネークorオセロットになる。スネーク独自の能力は、義手を利用したロケットアームやアクティブソナーなどのアクションが可能なこと。そしてオセロットは、二丁拳銃「TORNADO-6」を使った射撃が可能で、敵をマーキングしていた場合は跳弾でその相手をホーミング攻撃できる。また、尋問を素早く行なって、メンバー全員に敵の場所を知らせるといったことも可能だ。
【MGO編その2】3つのミッションには「MGO」ならではの魅力が満載!
次に気になるMISSION(ルール)について。今回サービス開始時に選べるのは、「BOUNTY HUNTER」「CLOAK AND DAGGER」「COMM CONTROL」の3つで、それぞれ本作ならではの以下のような内容になっている。
◆BOUNTY HUNTER(バウンティハンター)
いわゆる「チームデスマッチ」に近いミッション。敵をキルするかフルトン回収すると、相手チームのチケットを1つ減らすことができ、先に相手チームのチケット数を0にしたほうが勝利となる。しかしそれだけではなく、敵を殺害したプレイヤーは”賞金首ポイント”が上昇。この賞金首ポイントを所持した敵プレイヤーをキルではなく、フルトン回収で生け捕りにすると、これまでその敵プレイヤーがキルした(賞金首ポイント)ぶんのチケットを奪えるようになっている。そのため、最後の最後まで大逆転の可能性があるという、緊迫感のある戦いが楽しめる。
◆CLOAK AND DAGGER(クローク&ダガー)
潜入チームと防衛チームに分かれて、データディスクをめぐって対戦。潜入チームはデータディスクを回収し、回避ポイントでアップロード(特定の場所にとどまる)を完了させれば勝利となる。一方の防衛チームはデータディスクを守りきれば勝利だ。潜入チームは全員がステルス迷彩を装備しており、使える武器は非殺傷兵器のみ。一方の防衛チームは、殺傷兵器のみ装備できるという、従来の「チームスニーキングミッション」と似たミッションになっている。
◆COMM CONTROL(コムコントロール)
攻撃チームと防衛チームに分かれて、攻撃側はマップ上にある通信タワーの制圧を、防衛側は通信タワーの防衛を目指すミッション。制圧は、通信タワーのある拠点内に一定時間留まることで徐々に行なえる。マップ内には通信タワーが数カ所あり、どれか1つでも制圧すると機密書類のダウンロードが開始。これが100%完了になると、攻撃側の勝利となる。また、制圧した通信タワーの数が多いほどダウンロード速度は上昇していく。
これらのミッションは、森林、基地、ダムなど、さまざまなシチュエーションのマップで対戦可能。なかでも『MGSV:GZ』の舞台となった基地の9年後をモチーフにした「BLACK SITE」は注目のマップだ。これらのマップはルール設定時に、「ラッシュモード」でマップの広さを小さくすることも可能。行動範囲が狭ければ、激戦になること間違いなし! また、どのマップも時刻設定で昼夜の選択ができる。また、『MGSV:TPP』と同様に、ランダムで雨が降ったり砂嵐が発生するため、同じマップでも異なる状況での対戦が楽しむことができるのだ。
なお、3つのミッションのうち、本日から開催される東京ゲームショウ2015(一般公開日は9月19(土)~20日(日))では、「BOUNTY HUNTER」のミッションを試遊可能。気になる人は幕張メッセまで足を運び、その目で新たなる「MGO」をチェックしてほしい。
以上、今回はFOBと「MGO」、2つのオンライン要素を解説したが、もちろん本篇のミッションにも、まだまだ遊び尽くせない要素があふれている。次回はそれらのなかでも、ゲームを進めることで使用可能となるさまざまなな武器・装備品をチェックしていく予定だ。
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METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN
・発売元:コナミデジタルエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation®4/ PlayStation®3
・ジャンル:タクティカル エスピオナージ オペレーション
・発売日:好評発売中(2015年9月2日(水)発売)
・希望小売価格
PS4®版ダウンロード版 販売価格 9,072円(税込)
PS3®版ダウンロード版 販売価格 9,072円(税込)
・CERO:D(17才以上対象)
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