新たな挑戦を詰め込んだ非対称対戦サバイバルホラー!
ラクーンシティで秘密裏に行なわれている人体実験を背景に、今までになかった新たな恐怖を描き出すPlayStation®4用ソフトウェア『PROJECT RESISTANCE(プロジェクト レジスタンス)』。本作は、あの「バイオハザード」の世界観の中で1人対4人のオンライン対戦を楽しめる、注目の非対称対戦サバイバルホラーだ。
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※動画には過激な表現が含まれますので、ご注意ください。
不気味な施設内で、1人で被験者を監視しつつ内部の状況を操るマスターマインドと、4人で協力して施設からの脱出を目指す被験者=サバイバーたち。プレイヤーがその2つの役割のどちらかを選択し、対戦を繰り広げる本作。従来の「バイオハザード」シリーズにはなかった新たな挑戦が行なわれる注目タイトルとして、「東京ゲームショウ2019」の会場でも大きな注目を集めていた。
ゲームの概要については以下の記事で紹介しているので、まずはチェックを!
マスターマインドとサバイバー、それぞれのプレイをチェック!
「東京ゲームショウ2019」にプレイアブル出展されていたのは、5人のプレイヤーのうち1人がマスターマインド、4人がサバイバーに分かれ、オンライン対戦プレイを楽しめるバージョンだった。マスターマインド側はダニエル、サバイバーはサム、ジャン、ヴァレリー、タイローンが選択可能で、3つのエリアに分かれたステージを舞台に本作の基本的なシステムを存分に楽しめるものになっていた。
【サバイバー】
それぞれが持った異なるスキルと、仲間同士の協力が重要!
サバイバー側の勝利条件は、画面上に表示されている制限時間が過ぎる前に、エリア内に設定された出口に4人そろって到達すること。ただし、出口となる扉を開けるにはカードキーを発見して複数のセキュリティロックを外したり、特定のゾンビを倒して鍵を手に入れたりと、「バイオハザード」らしい探索が必要な条件も用意されており、4人のサバイバーが協力して手早くエリア内を探索する必要があった。
ステージ内にはおなじみの回復用ハーブや弾薬といった使用アイテムのほか、通貨のようなものが落ちており、エリアの各所に置かれたアイテムボックスではそれを使って武器やアイテムが購入可能。ただし各サバイバーが集めた通貨は共有されており、誰かが高価なアイテムを買ったことでほかの人が何も買えなくなることも。高価で強力な武器を誰か1人に持たせるか、みんなで使いやすい武器を揃えるか、サバイバー間で相談して決めるのが良さそうだ。
加えて脱出に重要だと感じたのが、それぞれのサバイバーが持つスキルだ。サバイバーたちは「パーソナルスキル」と「フィーバースキル」を所持しており、例えばサムならスキルで2種類の強力な近接攻撃が繰り出せ、ヴァレリーならアイテムや設備を光らせたり、仲間を回復できたりと、それぞれ固有の能力となっている。最初のうちは使うタイミングがいまいちわからなかったりもしたが、慣れてくるとタイミングよくスキルを使って味方を助けられるように。誰かが瀕死になったときも、仲間の救援で助けることができ、遊ぶうちに協力する楽しさと重要性が少しずつわかってくるシステムになっていた。
スキルをはじめ、サバイバーの個性がわかってくると試したいことがどんどん増える!
今回の試遊ではハッカー技能を備えたジャンと、高い防御力を持ち近接攻撃に長けたタイローンの2人を使ってみた。女性サバイバーのジャンは、スキルとして監視カメラを一定時間使用不可能にする「オーバーロード」と、マスターマインドのカードの使用コストを増やす「EMP」を持つサポート型。一応、スキルは使用可能になるたびに使っていたのだが、その効果は見た目には感じにくく「これ、ちゃんと効いてるのかな?」と思いながらの慎重さ重視のプレイを心がけた。一緒にプレイした仲間も同様に慎重さを心がけたようで、全員ゾンビに殺されたりはしなかったものの、3つめのエリアで時間切れとなって無念の敗北。自分のプレイが良かったのかどうか半信半疑で初戦を終えることになった。
しかし、いざ自分がマスターマインド側でプレイしてみると、カメラを潰されたエリアには一定時間手出しができなくなるし、カードのコストが増えたことで強力なカードが一定時間使えなくなるしと、彼女が実はかなり嫌な存在であることに気付かされた。マスターマインドが罠をはりそうな場所で先行してカメラを潰したり、タイラントが出てほしくないときに使用コストを増やして出現を防いだりとテクニカルな立ち回りも思いつき、いろいろな行動を試してみたくなるサバイバーであることが実感できた。
次にプレイしたタイローンは、いかにも強そうなガタイをした近接系サバイバー。複数のゾンビに囲まれたときも角材やスレッジハンマーをぶんぶん振り回して対抗できる当たりの強さを持ち、ゾンビが隠れていそうな場所に先行して、ジャンやヴァレリーといった打たれ弱い仲間の露払いをする突進プレイを満喫できた。前方に強力な前蹴りを放つ「突き蹴り」、仲間の防御力を上げられる「サバイバル・エール」とスキルの効果もわかりやすく、使えるようになったら即使ってOK! 先にプレイしたジャンとはまったく違った爽快なプレイ感に、本作の奥深さを感じることができた。
とはいえ、調子に乗ると痛い目をみるのもお約束。1人で出口に通じる通路を突き進んでゾンビを殴っていると、退路を塞ぐようにタイラントが出現し、逆にボコボコにされるという失態を演じてしまった。そのまま瀕死状態になり、這って仲間の近くまで逃げようとしたが、タイラントがいるために救助を受けられずあえなく死亡。復活してゴールを目指すも途中でタイムアップを迎え、脱出には防御力の高さを過信せず、押すときは押し、引くときは引きながら仲間と足並みを合わせることが重要なのだと実感させられた。
結局、今回の試遊では脱出を果たせず、非常に悔しい思いをすることに…。10月から行なわれるクローズドベータテストでは、今回触ることのできなかったサムやヴァレリーでもプレイして脱出を成功させ、絶対にマスターマインドを悔しがらせてやろうと誓った体験プレイとなった。
【マスターマインド】
サバイバーの動向やカードのコストを考慮した戦略が勝利のカギ!
マスターマインドの勝利条件は、サバイバーの脱出を阻止すること。マップに表示されるアイコンと、「眼」とも言える複数の監視カメラを駆使してサバイバーの動向をチェックし、クリーチャーを配置したり罠を仕掛けたりなどの妨害を行なっていく。
クリーチャーや罠の配置は、配られたカードを使うことで実行できる。カードの種類は、「ゾンビの配置」や「トラバサミの設置」、「監視カメラから銃で攻撃」など多種多様。今回の試遊では常に4枚のカードが手元に配られるようになっており、使用すると新たなカードが補充されるという仕組みだった。
ただし、それぞれのカードには使用するために必要なコストが設定され、強力な効果を持つカードほど高めに設定されている。ちなみに、今回は「ゾンビ犬」のカードは2コスト、「タイラント」のカードは10コスト。マスターマインドには10コスト分のカードを使用する権利があり、カードを使用するとそのコスト分だけ減少するものの、時間の経過と共に回復していく。「リッカーやタイラントといった強力なクリーチャーをガンガン配置していけば楽勝じゃないの?」と思っていたのだが、そう簡単にはいかないというわけだ。
安全な場所からサバイバーを追い詰める愉悦! 恐怖だけでなく面白さも演出する手腕が問われる?
チュートリアルを終えて、いよいよ対戦! そこで、操作を解説してくれたスタッフから「慣れないうちはサバイバーがとても不利なので、最初は手加減してあげてください」とのアドバイスがあったため、少し様子を見てみることにした。
監視カメラでサバイバーの動向をチェックしていると、最初からマップに配置されているゾンビや罠などが効果的に作用し、サバイバーたちは苦戦している様子。確かに、この状況でさらにクリーチャーや罠を追加すると、あっという間に全滅してしまいそう……。
とはいえ、ただ見ているだけではつまらないので、少しだけ妨害にチャレンジ! 1人のサバイバーが入った部屋の照明をオフにし、さらにドアをロックしてみた。驚いたサバイバーは振り返ってドアに駆け寄るのだがもちろん開かず、焦っているところに部屋の中にいたゾンビが襲いかかる(笑)。その様子が監視カメラに映し出されたときは、思わずニヤリとしてしまった。ドアをロックしたり照明を消したりといった行動は地味ではあるものの、コストを使用しないうえに、うまく決まった際の”してやったり感”がたまらない。
ただし、サバイバーの1人であるジャニアリーが持つ、監視カメラのハッキング能力がとてもやっかいだった。サバイバーたちへの関与は基本的に監視カメラから行なうため、それが使用できない間は、その監視カメラがあるエリアは無防備になってしまう。マスターマインドの行動に直接関与できる能力を持つジャニアリーへの対処は、重要なポイントとなりそうだ。
そのあとも弱めのゾンビを配置したり、ドアをロックしたりなどの妨害を重ねていたところでタイムアップ。マスターマインド側の勝利となった。今回は余裕の試合運びといった感じだったが、それ故にいかに面白い展開にするかという、演出家の気分も味わえたのは驚きだった。今後の開発や10月4日(金)から始まるクローズドベータテストによって、バランスはどんどん改善されていくはず。全力でサバイバーたちを妨害できる日が、とても楽しみ!
開発を手掛ける川田プロデューサーに直撃インタビュー!
試遊のあとは、本作の開発を率いるカプコンの川田将央プロデューサーにインタビュー。『PROJECT RESISTANCE』のコンセプトや、本作が目指している完成形がどのようになるのかをうかがった。
――『PROJECT RESISTANCE』はどのようなアイデアから生まれたのでしょう。
「バイオハザード」シリーズを作るとき、僕らカプコンのスタッフは毎回、ステージの中にゾンビをどう配置すればプレイヤーを驚かせ、かつダメージやプレッシャーを与えられるのかを考えます。配置がうまく決まってプレイヤーを驚かせることができるとすごく楽しいんですが、その”配置する楽しさ”をゲームに落とし込めたら、今までにない面白いものができるんじゃないかという発想が『PROJECT RESISTANCE』の出発点でした。さらにそこに、複数のプレイヤーが協力して仕掛けられた罠に立ち向かう”COOPプレイの楽しさ”を加えることで、「バイオハザード」らしさを備えた新しい面白さを持つゲームができるんじゃないかと考えたんです。それが今回のアイデアのベースです。
――もとからオンラインゲームとして企画されていたんですか?
今回「東京ゲームショウ2019」に出展したのはオンライン対戦形式のものですが、「バイオハザード」シリーズのファンにはストーリーに期待される方が多いですし、ひとりでも遊べて満足していただけるストーリー重視のオフラインモードも用意します。ですので、今回はいわゆるオンラインモードをお見せしたと考えていただきたいです。
――4人での協力プレイは、過去の『バイオハザード アウトブレイク』を思い出させます。
ユーザーの方の中には、リメイク版だと考えていらっしゃる方もいるようですが、そこは違うんですよね。サバイバー側のキャラクターは一般市民なので、その点は開発内でも『バイオハザード アウトブレイク』をイメージした部分がありました。でも、今回はマスターマインドという大きく異なる要素が存在しており、ゲーム自体は違うものとして開発しています。
――本作の大きなポイントとなっているマスターマインドは、どういった人物なのでしょう。
ざっくりいうと、アンブレラ社の配下として一般市民を拉致してきて、彼らにストレスを与えたり、ゾンビと遭遇させて反応を見ることでどう恐怖を感じているかを研究し、ウイルス開発に役立てようとする者たちです。今回の出展バージョンに登場するのはダニエルだけですが、ほかにもいろいろなバリエーションのマスターマインドがいます。同じようにサバイバー側も今回の4人だけでなく、いろいろなスキルや見た目を持った人々が追加されていく予定ですね。
――試遊の印象ではマスターマインドがかなり強く感じたのですが……? 特にタイラントが……。
プレイしはじめの方はタイラントのインパクトもあってマスターマインドが強すぎると感じられる方が多いようですね。でも、サバイバー側がマップに慣れてくるとそう簡単に勝てなくなると思います。実際に社内のテストプレイだと、僕がマスターマインドでプレイしてもサバイバーでのプレイに慣れたスタッフにはなかなか勝てません(笑)。サバイバーが近づいてきたところにゾンビやトラップを置くような単純なやり方だと、効率よく行動する4人に対応しきれなくなってしまうんです。スキルも使い方次第でかなりの効果を発揮しますし。
――そういえばマスターマインドでプレイしているときは、ジャンのスキルが厄介に感じました。
ジャンのスキルはある意味、マスターマインドに対して直接打撃を与えられる能力といえますからね。ジャンに限らず、サバイバー側のスキルにはマスターマインドをじわじわ追い込むようなものがけっこうあるので、4人それぞれがスキルをうまく活用できればかなり有利に脱出を進められるはずです。加えて、ゲーム中にサバイバーがレベルアップするような仕組みも用意しますし、どちらが有利とは言い切れないバランスにするつもりです。
――マスターマインド側はどうサバイバーに対抗するのがよいのでしょうか。
地味ですが、ドアのロックをうまく使って、固まって行動するサバイバーを分断していくとか、いろいろコツはあります。あと、マスターマインドでのプレイが上手い人を見ていると、ゾンビを直接操作する”スレイブ”を使うときも、単純に殴りかかるのではなく、わざと通路のすみに隠れてサバイバー側を待っていたりするんですよ。それで相手が通り過ぎて油断しているところに噛み付いて大きなダメージを与える。「バイオハザード」で敵配置のデザインを決めるときに僕らがしているのと同じような発想をすると、うまくハマったりします。そういう攻撃をされるとサバイバー側も曲がり角で慎重になるし、より「バイオハザード」らしい戦いが繰り広げられるようになるんじゃないかと思います。
――ゲームバランスの調整には苦労されているようですね。ほかにも意識されていることはあるのでしょうか。
今回、”非対称対戦”と銘打ってはいるのですが、僕としてはこのゲームは1人対4人の対戦にとらわれず、参加した5人のプレイヤー全員が最後までしっかり楽しんで遊んだほうが面白いゲームにしたいと考えています。敵味方がお互いにハプニングやピンチを乗り越えて「ギリギリで逃げきれなかった!」「なんとか逃げ延びた!」と、最後のせめぎあいまで楽しんでもらえたときに、勝った方だけでなく負けた方もきちんと評価してあげられるような仕組みを用意したいですね。もちろん、ゲームの中は真剣に勝敗を競う対戦が楽しめるよう作りますが、発売に向けて本作を仕上げていくにあたっては、勝敗にこだわらずに楽しんでもらえる要素をもっと考えていかないとならないと思っています。
――最後にPS.Blogの読者のみなさんにメッセージをお願いします。
『PROJECT RESISTANCE』は開発中のタイトルなので、まだ全容を語ることはできないのですが、まずは今回のオンラインゲーム部分を見ていただいて、「ユニークだな」とか「マスターマインド面白そうだな」と感じられた方にはぜひ遊んでいただきたいです。COOPプレイで協力して難関をくぐり抜ける「バイオハザード」らしい面白いアレンジができていると思いますので、ぜひクローズドベータテストにも参加してもらって、発売を期待していただけると嬉しいです。
10月4日(金)よりクローズドベータテスト開催決定! 参加者募集中!
『PROJECT RESISTANCE』のクローズドベータテストが開催決定! 「バイオハザード」の世界観の中で描かれる、「非対称対戦サバイバルホラー」を体験するチャンスだ! 応募条件をしっかりと確認して参加しよう。
『PROJECT RESISTANCE』のクローズドベータテスト概要
<実施期間>
2019年10月4日(金)16:00 ~ 10月7日(月)16:00予定
<応募受付期間>
2019年9月12日(木)10:00 ~ 9月19日(木)0:00まで
※応募受付の終了時間にご注意ください
<応募条件>
・「バイオハザードアンバサダー」会員の方
・PlayStation 4もしくはPlayStation 4 Pro所有の方
・クローズドベータテスト実施期間に参加可能な方
・「バイオハザードアンバサダー」からのメールマガジンが受信可能な方(ダウンロードコード配布のために使用します)
<応募方法>
「バイオハザードアンバサダー」に登録後、クローズドベータテスト応募フォームに必要事項をご入力のうえ、ご応募ください
※ご応募多数の場合は、抽選となります。
<当選発表>
2019年9月30日(月)16:00予定
※クローズドベータテストへの参加方法につきましては、当選者の方にご案内のメールをお送りさせていただきます。
※当落選のお問い合わせに関してはお答えすることはできません。
・本テストは、諸般の事情により予告なく実施期間の変更、または中止する場合があります。
・本ベータテスト版はオンライン専用です。オフラインでは遊べません。オンライン状態でお楽しみいただくにはインターネット環境が必要です。
・一部実施対象外の地域がございます。
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PROJECT RESISTANCE(プロジェクト レジスタンス)
・発売元:カプコン
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:非対称対戦サバイバルホラー
・発売日:未定
・価格:未定
・プレイ人数:未定
・CERO:審査予定
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『PROJECT RESISTANCE(プロジェクト レジスタンス)』公式サイトはこちら
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