
連携を生むゲームプレイに施された仕掛けに迫る
※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。
『Ghost of Yōtei』の無料DLC「Legends/冥人奇譚(くろうどきたん)」に登場するレイドミッション“大禍”は、マルチプレイモードのエンドゲームコンテンツです。冥人たちは悪霊と化した羊蹄六人衆の最後のふたり、“龍”と“斎藤”に立ち向かうことになります。もっとも、相手は彼らだけではありません。押し寄せる戦士の大群や迷宮のような要塞を前に、4人のプレイヤーで協力しなければなりません。
配信開始から十分な時間が経ったので、リードデザイナーのDarren Bridges氏に“大禍”の制作舞台裏を伺いたいと思います。ネタバレが含まれますので、これから “大禍”に挑戦する方はこの記事をブックマークしておいて、ミッションをクリアしてからお読みください。
“大禍” のコンセプト
「初期のアイデアのひとつは、命を狙われる脱出ゲームのような体験でした。4人プレイの高難易度なコンテンツです。チームで協力しなければ突破できない謎解きと同時に、こちらの命を狙ってくる敵もいます。成功を収めるためには、チームで連携し、プランを実行に移すことが求められます」
『Ghost of Tsushima』の“大禍”から得た学び
「スタジオとして“大禍”のようなコンテンツに取り組んだのは『Ghost of Tsushima』「Legends/冥人奇譚」が初めてでした。たくさんのプレイヤーに楽しんでいただくことができ、高難易度コンテンツやチームでの連携が求められる体験を実現できました。一方で、ペース配分や長さといった点ではややバランスを欠いていた部分もありました。多くのプレイヤーにとってハードルが高かったのです。私が初めて友人たちと“大禍”の第2幕をプレイしたときは、確か6時間ほどかかりました。つまり、それだけの時間を割ける4人のメンバーを揃える必要があったわけです。壮大なコンテンツではありましたが、やや参加しづらいものでもありました」
「当然、私たちのゲームを遊んでくれる方プレイヤーにはさまざまな人がいます。コンテンツを作るときに忘れてはならないのは、本当に高難易度なコンテンツを求めている人もいれば、そこまで多くの時間を取れない人もいるということです。そこで、本作では同じように歯ごたえのある体験を提供しつつ、プレイヤーがより参加しやすいものにしたいと考えました。途中で中断しなければならなかったとしても、また再開できるようにしたかったのです」
「今回の『Ghost of Yōtei』「Legends/冥人奇譚」では、前作と比較するとミッションが一定のペースで進むようになっています。また、再プレイする際にはボス戦だけをプレイできるようにもしました。例えば、チームで謎解きを突破してもボス戦で苦戦して時間切れになってしまったり、誰かが離脱しなければならなくなったりした場合でも、次回は直接ボス戦から再開することができるわけです」
この先の戦いに備えるための“大禍”のミッション
「“大禍”の制作にあたって、ボス戦までのミッションにさまざまな要素を取り入れ、プレイヤーがこの先の戦いに備えられるようにしました」
「例えば、龍との戦いでは巨大な棒火矢が降り注ぎますが、そこに至るまでのミッションで棒火矢を少し体験できるようになっています。また、ほとんど回避不能な斎藤の大太刀についてもその要素をあらかじめ体験できるようにしておきました。奥義を発動すれば回避することもできますが、基本的にはダメージを受け止めるしかありません。こうした要素にきちんと意味を持たせ、プレイを通じて学んだことが生かされるようにしたかったのです」
ゲーム配信を見ていると、プレイヤーたちが名前の表示されていないものが現れたときにそれを説明し、互いにコミュニケーションを取ろうとするなかで、ゲーム内で自然と言葉が進化していく、そういう瞬間を見るのが大好きなんです」
プレイヤーを翻弄する新たな脅威
「龍との戦いでは、個々のプレイヤーに爆弾が降り注ぎ、走り回らなければならない場面があります。「Legends/冥人奇譚」では基本的にほかのプレイヤーに危害を加えることはできませんが、自分をめがけて爆弾が降りかかってくるので、あなたの行く先が危険な場所となるわけです。全員がパニックになるなか、誰かが自分のほうへ走って来てそのまますれ違えば、落下してくる爆弾でふたりとも吹き飛ばされてしまいます。だからこそ、巨大な爆弾を回避したり、破壊したりするために連携する必要があるのです」
脅威に対抗する思わぬ方法
「忍のアビリティで姿を消すと、爆弾の追跡が止まり落ちてこなくなります。さらに、チームメイトのそばに駆け付けて全員の姿を消すことができれば、爆弾が降り注ぐ攻撃を丸ごとスキップできます。実を言うと、この仕様は当初想定していたものではありませんでした。でも、テスト中に発見して「これはすごくいい」と思ったのです」
「私たちは、全員がチームとして息を合わせて動く“大縄跳び”のような瞬間を作りたいと考えました。一方で、誰かひとりがヒーローとなり、チームを引っ張ったり、支えたりできる瞬間も用意したかったのです」
連携を前提とした設計
「私たちの戦闘チームには、さまざまなゲームのレイド戦をプレイしているメンバーが大勢います。特にボス戦のようなレイドです。だからこそ、『Ghost of Yōtei』の世界観と戦闘システムでそうしたレイドを設計できることに全員胸を躍らせていました」
「私のお気に入り要素のひとつは、攻撃を仕掛けてくる斎藤の影です。プレイヤー同士が状況を伝え合う練習をする絶好の機会になっている点がお気に入りです。斎藤が召喚の準備をしているのに誰かが気づいたら、声に出して知らせることができます。そうしたら全員で準備を整え、素早く対応することができます。
連携を成功させるためのビルド
「私たちはさまざまな種類のビルドや異なるビルドを試せるようにしたいと考えました。プレイヤーが独自の工夫や理論を持ち込めるようにしたかったのです。そこで斎藤戦の開始地点には、必ず役目・装備を変更できる場所を配置するようにしました。チーム全員が倒されるたびに、ここでビルドを調整し、戦闘を再開できます。この戦闘では、影兵たちに対抗するために受け流しの極意を強化するバフが欲しくなるでしょう。それから、斎藤の体力を削る手段や爆発攻撃のダメージを軽減する手段も必要になります。回復でもいいですし、ほかの方法でも構いません。そうしたチーム全体のビルドが、体験に影響を与えるようにしたかったのです」
“大禍”を初めてクリアしたチームを見て
「ゲームを作っているときは、いつも「これは誰にも突破できないだろう、かなり手ごわいぞ、きっとプレイヤーの足止めになるはずだ」と思うものです。実際にそうなることもあれば、そうならないこともあります」
「世界で初めて斎藤を倒したチームは、確か2分ほどで撃破していました。その地点にたどり着くまではたしか1時間ほどかかっていたと思います。私は30分くらいかかるかな、と思っていたのですが、彼らは斎藤をヘッドショットで仕留めてしまいました。最も効果的で、最適な倒し方を見つけたのです。ああいったチームはプレイの仕方においても考え方が違いますね。まるで地元のチーム向けに作った障害物競走のコースに、オリンピック選手が挑んできたかのようでした」
「でも、それが最高なのです。何が起こるかを正確に予想することはできませんが、それこそが面白さの一部でもあります。ほかのチームの多くは、こちらが予想していたように2~3時間ほどかけて攻略方法を学び、繰り返し挑戦し、練習を重ねてそのボスを倒していました」
「ゲームの開発では、実際にコンテンツをリリースしてプレイヤーの皆さんがどのように反応するかを目の当たりにする機会はそう多くありません。レイドのようにチームで攻略するコンテンツでは、とりわけ皆さんのプレイを見るのが楽しいです。レイドを配信しているチームはたいていマイクをオンにしていて音声も流してくれるので、本当に面白いですね。プレイヤーたちが何を考えながらプレイしているのかが垣間見えますし、そのコミュニケーションも含めて、プレイしながらすべてが変化していく様子を見ることができます。彼らの体験全体を、非常にはっきりとのぞき見ることができる。。開発者として、こんなに楽しいことはありません」
物語の終わり
「“大禍”は、「Legends/冥人奇譚」で予定していた最後の大型アップデートです。「Legends/冥人奇譚」の羊蹄六人衆の物語は、これで完結します。皆さんがプレイし、今も遊び続け、楽しんでくださっている様子を見ることができて、本当に嬉しく思っています。素晴らしい体験でした」
『Ghost of Yōtei』「Legends/冥人奇譚」のマルチプレイモード全体とレイドミッション“大禍”は、現在PlayStation®5で配信中です。
Ghost of Yōtei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)
・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation®5
・ジャンル:オープンワールド時代劇アクションアドベンチャー
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 通常版 8,980円(税込)
パッケージ版 希望小売価格 コレクターズエディション 31,980円(税込)※
ダウンロード版 販売価格 スタンダードエディション 8,980円(税込)
ダウンロード版 販売価格 デジタルデラックスエディション 9,980円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:Z(18才以上のみ対象)
※『Ghost of Yōtei』ゲーム本編(ダウンロード)およびデジタルアイテムのプロダクトコードが封入されています。早期購入特典が含まれます。
PS Blogの『Ghost of Yōtei』記事はこちら
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