和太鼓リズムゲーム『太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル』が、PlayStation®5用ソフトウェアとして11月7日(木)に発売される。他機種で発売されたオリジナル版の移植となり、120fps対応や4K対応といったグラフィック面の強化のほか、新規要素が追加されて登場する。
その試遊会がメディア向けに開催され、演奏ゲームをはじめとする各種モードを体験することができた。本作のプロデューサーを務める上田彩乃氏へのインタビューとあわせて紹介しよう。
【試遊レビュー】グラフィック強化は一目瞭然! 見やすい画面で演奏もうまくなる!?
PlayStation®フォーマットでは2017年にPlayStation®4で発売された『太鼓の達人 セッションでドドンがドン!』以来、じつに7年ぶりとなる作品。試遊会では、ソフトと同時発売予定のPS5向け「太鼓の達人専用コントローラー 太鼓とバチ」も用意されていた。
今回の移植にあたってはいくつかの強化・追加要素があり、最大4Kおよび120fps対応となったグラフィックは大きな特徴だ。実際にPS5版の演奏ゲームを試してみると、きめ細かいグラフィックはとても見やすく、120fpsの高フレームレートによる動きも滑らかだ。音符が重なるように流れてくる難しい場面でも、枠に合わせて叩くタイミングが取りやすく感じられた。
PS5版は新しい楽曲とぷちキャラに一部変更されている。ぷちキャラとは着せ替えアイテムの一種であり、頭や体の衣装アイテムとは別に、どんちゃんの隣にセットできるキャラクターのこと。『ペルソナ5』をはじめとした人気ゲームとコラボレーションし、それぞれの楽曲とぷちキャラが使用可能だ。演奏する楽曲とぷちキャラを合わせれば、さらにノリノリで楽しめる。
モルガナ(『ペルソナ5』)
バラエティ豊かなゲームモードを搭載し、どんなプレイヤーでも楽しめる
家庭用向けの「太鼓の達人」は、ゲームモードがとても豊富だ。『ドンダフルフェスティバル』もプレイヤーの好みや腕前に応じて楽しめる多彩なモードを搭載し、本作の舞台である「オミコシティ」がメインメニューとなり、ここから各種モードにアクセスできる。また、それぞれのモードで遊ぶと「太鼓ポイント」と「どんコイン」を獲得でき、「太鼓ポイント」がたまることでメインストーリーが進んだり、ご褒美として楽曲や着せ替えアイテムが追加されたりする。
「太鼓ランド」はパーティーゲームの詰め合わせ。ひとりで遊ぶこともできるが、人数分のコントローラーを用意してみんなでワイワイ遊ぶほうが盛り上がるだろう。
ドンカツおもちゃ大戦
自分を有利にしたり相手をジャマしたりするおもちゃを集めてデッキを組み、おもちゃの効果が入り乱れるなかで演奏対決をする。シングルプレイのシナリオを進めると新しいおもちゃを入手できるようになり、より強力なデッキを組むことが可能だ。ユニークな対決を楽しめる一方で、コツコツとおもちゃを集めてデッキを充実させる面白さも味わえる。
どんちゃんバンド
最大4人の協力型パーティーゲーム。4人が異なる音色を担当し、それぞれが自分のパートを演奏することでひとつの曲を完成させる。基本的には自分のパートに集中して演奏していくが、順番に演奏をつなぐ「リレー音符」や、全員が同じタイミングで叩く「手つなぎ音符」は、ひとりでも失敗すると全体のミスになる。みんなで和やかに楽しみながらも、責任と緊張も感じられるモードだ。
走れ!ニンジャ道場
オリジナル版ではアップデートで追加された「走れ!ニンジャ道場」も、最初から選ぶことができる。最大4人で遊べるレース形式のモードで、流れてくるさまざまな攻撃音符をうまく捌くことで前進し、ミスすると後退する。途中で襲い掛かる炎や風の試練は、上手に叩けると大きく前進するチャンスになる。曲が終わったときに最も前に位置していたプレイヤーの勝利となるが、前にいるほど音符を見極める時間が短くなって難しい。「太鼓の達人」に慣れたプレイヤーが圧勝するとはかぎらず、初心者にも勝つチャンスがめぐってくるのがポイントだ。
初心者は「上達サポート」機能で、上級者は「オンラインランクマッチ」で腕を磨こう
『ドンダフルフェスティバル』の注目機能として搭載されているのが「上達サポート」だ。選択した楽曲を演奏すると、次回演奏時に自分のリプレイが並んで表示され、ベストタイミングからズレて「可」だった音符は、ウサギ(早い)とカメ(遅い)のアイコンで教えてくれる。ベストタイミングの「良」で叩くための修正をしやすくなり、楽曲の一部区間だけを繰り返し演奏することもできるので、初心者がうまくなるための指針を持って練習するのに役立つ機能だ。
今回の試遊ではプレイできなかったが、「オンラインランクマッチ」も搭載されている。腕前の近いプレイヤーとマッチングし、勝利すると「ランクポイント」を獲得。ランクアップをかけた昇格戦に挑み、より上位のランクを目指していく。上級者のガチプレイヤーたちは、ここでしのぎを削ることになるだろう。
好きな楽曲をリラックスして演奏するのも、真剣に練習してランクマッチに挑むのもプレイヤーしだい。家族や友達が集まってパーティーゲームで遊ぶのも楽しい。家庭用「太鼓の達人」らしい豊富な遊び方が用意されており、どんなプレイヤーも長く楽しめる作品といえるだろう。
【インタビュー】「太鼓の達人」をさらにワールドワイドに広めたい
試遊終了後、上田彩乃プロデューサーに話をうかがうことができた。PlayStationで7年ぶりにシリーズ作品を遊べるようになる背景には、「太鼓の達人」を世界中に広めたいという願いがあったという。
上田彩乃
『太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル』プロデューサー
──「太鼓の達人」シリーズがPlayStationフォーマットで発売されるのは『太鼓の達人 セッションでドドンがドン!』以来となります。今作をPS5に移植した理由をお聞かせください。
ドンダフルフェスティバルは、ライトなファンからコアなファンまで幅広く楽しんでいただけるモードや、数百曲が遊べる家庭用初の楽曲サブスクリプションなど、家庭用「太鼓の達人」の決定版といえるタイトルです。このタイトルを、より多くの人に遊んでいただけるように、PS5をはじめとしたマルチプラットフォームでの展開を決めました。PS5は海外でも人気のプラットフォームなので、海外のお客様にも手に取っていただきたいです。
──「太鼓の達人」シリーズの海外での人気はどれくらい高いのでしょうか。
他機種で発売したシリーズ前作は約240万本のうち半分が海外での売上です。プレイ回数などを分析してみると、日本のアニメソングが多く遊ばれているので、日本のアニメやジャパンカルチャーを好きな方が買ってくれているようです。
──アミューズメント向けの作品も海外で展開しているのでしょうか。
アミューズメント版も海外で展開しています。アジア地域では2008年より展開を行なっており、さらに2024年11月からは満を持して北米地域での展開も開始します。今回の『ドンダフルフェスティバル』の移植を含めて、「太鼓の達人」を海外にも広めていくことは私たちの目標のひとつになっています。
──PS5版は120fpsに対応していますが、これは家庭用機で初めてのことになりますね。
アミューズメント向けの最新作が120fpsなので、せっかく『ドンダフルフェスティバル』を新しいプラットフォームに移植するにあたり、120fps対応はぜひやりたいと思っていました。難易度「かんたん」や「ふつう」ではそれほど気にならないかもしれませんが、「むずかしい」や「おに」で音符が増えてくると、その違いがはっきりとわかると思います。ゲームセンター版の「太鼓の達人」も120fsなので、ゲームセンター版のプレイヤーにも満足いただけるのでは、と思っています。体験版をプレイした方のSNSでも「すごくいい!」という投稿をしていただいているのを見かけました。発表してからすぐに体験版をプレイして、SNSで反応してくれるのはコアなシリーズファンだと思いますので、その方々が楽しんでくれているのは私たちもうれしいです。
──オンラインプレイのクロスプラットフォームやリージョン対応について教えてください。
クロスプラットフォームは非対応で、PS5版のユーザーどうしで遊べます。クロスリージョンには対応していますので、PS5版どうしで全世界のユーザーと遊んでいただけます。
多彩なモードやお得なサブスクは多くのユーザーに長く遊んでもらうために
──追加楽曲は有料楽曲サブスクリプションサービスの「太鼓ミュージックパス」を利用することになるのでしょうか。
『ドンダフルフェスティバル』からの新要素なので、ぜひサブスクを体験してみていただきたいですが、有料DLCでの楽曲販売も用意しています。サブスクに抵抗がある方もいらっしゃると思いますので、サブスクとDLCで好きなほうを選んでいただければ。お試しで使ってみれば、700曲以上遊び放題の良さが伝わるかと思いますので、初回限定の7日間無料体験をご用意しています。また、PS5版は自動継続のありとなしを選択できますので、自動継続が不安な方は「なし」を選んで購入していただくこともできます。
オリジナル版で展開しているサブスクは毎月新しい曲を追加していますが、PS5版は発売したタイミングで、一部を除いてオリジナル版で配信中の楽曲と同じ楽曲を遊べるようにしています。各プラットフォームでできるだけ足並みをそろえられるように調整していますので、ぜひお試しください。
──『ドンダフルフェスティバル』にはバラエティ豊かなモードや機能が用意されています。プロデューサーおすすめの遊び方を教えてください。
まだ慣れていない方たちでワイワイ遊びたいなら、「太鼓ランド」のパーティーゲームがおすすめです。仲良く協力して遊びたいなら「どんちゃんバンド」を、対戦で1位を勝ち取りたいなら「走れ!ニンジャ道場」を、コツコツ楽しむならオジャマアイテムを集めて対戦する「ドンカツおもちゃ大戦」をと、いろいろな遊び方を楽しめます。
「太鼓の達人」はコアユーザーもいればライトユーザーもいて、『ドンダフルフェスティバル』は幅広い方に楽しんでもらえるように作っています。コアな方は「ドンドコタウン」の「オンラインランクマッチ」で競い合ってもらいたいですし、うまくなりたいけれどどう練習すればいいかわからないという方は「上達サポート」を試してほしいです。
もちろん、楽曲の好みもいろいろあると思います。サブスクには最近の人気曲や懐かしい曲、挑戦しがいのある難しい曲もたくさん入っています。
全部おすすめしてしまいましたが(笑)、好みや腕前が違う皆さんが楽しめる作品になっているので、いろいろ試してほしいです。
──PlayStationユーザーにとって、久しぶりのシリーズ作品になります。待ち望んでいたファンに向けてメッセージをお願いします。
PlayStationフォーマットでの発売は約7年ぶりです。オリジナル版を発売したとき「PlayStationにはないのか」という声もありましたが、今回お届けすることができてうれしく思っています。また、初めて遊ぶ方、ゲームセンターで遊んでいたという方もいらっしゃると思います。専用コントローラーの「太鼓とバチ」もホリさんから発売されるので、ぜひ太鼓を叩いて遊んでほしいです。サブスクの楽曲追加も毎月がんばっていきます。みなさんには長く長く遊んでほしいので、よろしくお願いします!
無料体験版や予約購入の詳細はこちらの記事をチェック!
太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル
・発売元:バンダイナムコエンターテインメント
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:バラエティ和太鼓リズムゲーム
・発売日:2024年11月7日(木)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 6,578円(税込)
ダウンロード版 販売価格 通常版 6,578円(税込)
ダウンロード版 販売価格 ソングコレクションセット 9,460円(税込)
・プレイ人数:1~4人(オンライン時:2人)
・CERO:A(全年齢対象)
PS Blogの『太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル』記事はこちら
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