いよいよ明日11月2日(木)に発売を迎えるPlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『STAR OCEAN THE SECOND STORY R(スターオーシャン セカンドストーリー アール)』(『SO2R』)。本作は1998年に初代PlayStation®で発売され、「ダブルヒーローシステム」「3D戦闘」「スキルシステム」「プライベートアクション」「マルチエンディング」などで好評を博した、星の海を冒険するRPG『スターオーシャン セカンドストーリー』(『SO2』)のフルリメイク作品だ。
かつての感動はそのままにビジュアルや遊び心地をさらに洗練させ、かつてのドットキャラクターたちがフル3D化されたフィールドやダンジョンを縦横無尽に駆けめぐる。そして”誰でも簡単”かつ”ド派手に爽快”なリアルタイムアクションバトルが、新要素の搭載によってさらに進化を遂げている。
今回は製品版のプレイレビューをお届けしよう。過去の記事では9月に開催された「東京ゲームショウ2023」に出展されていたバージョンの試遊レビューも行なっているので、そちらもぜひチェックを。
最新の映像技術によって生まれ変わった『SO2』の世界を探索する驚きと興奮
本作の大きな特徴は、最新の映像技術を駆使してフル3D化されたフィールドだ。主人公のひとりであるレナの故郷のアーリア村を訪れた際は、清涼な小川や豊かな木々の美しさはもちろん、木の葉が舞っていたり木々や稲穂が揺れていたりといった”動き”により、この世界が息づいていると感じさせてくれることに感動を覚えた。そんな世界をドットで描かれた2Dキャラクターで動き回っていると、懐かしさだけでなく新鮮な気持ちも込み上げてくるのが味わい深い。
洞窟などのダンジョンも、ただ薄暗いだけではなく、ランタンといった光源がある場所では光と影のコントラストをしっかり描写することによって臨場感がアップしている。状況に合わせて変化するキャラクターのライティングは、明るい場所か暗い場所かの2段階ではなく、光源の強さや影の深さによって少しずつその濃さが変わるのもポイントだ。これにより、ドットで描かれた2Dキャラクターとフル3D化されたフィールドが自然な形で融合していると感じられるだろう。
ワールドマップではPSP®「プレイステーション・ポータブル」で登場した『スターオーシャン2 Second Evolution』(『SO2SE』)のようにカメラを回転させて視点を変えることができる。美麗かつ緻密に生まれ変わった世界を見渡すと、かつて『SO2』をプレイしていた人はもちろん、『SO2SE』をプレイしていた人でもワクワクしてくるはずだ。街やダンジョンなどではカメラが固定だが、これらの場所でも視点を自由に変更できると個人的には迷いやすくなってしまうので、固定のままで助かった。
敵との遭遇がシンボルエンカウント方式に変更
『SO2』では敵と遭遇する際のエンカウント方式はランダムエンカウントだったが、本作ではワールドマップやダンジョンで動いている敵に操作キャラクターが接触するとバトルに突入するシンボルエンカウントに変更された。先を急ぐ際やHPやMPが心もとないときなどには、巧みな操作で敵を避ければバトルを回避できる。
とはいえ、広いワールドマップでは敵を避けやすいものの、ダンジョンでは狭い通路に敵がいたり、進行方向にいきなり敵が現われたりして、バトルを余儀なくされることもある。しかし、バトルから逃げるとその敵は消え、再び先へ進むことができるのはありがたい。
細かなファストトラベルで快適な移動と攻略を!
ワールドマップや街、ダンジョンなどで方向キーの上を押すとガイドマップが開き、一度行ったことのある街やダンジョンへファストトラベルが可能だ。しかもそのエリアの入り口だけでなく、街では宿屋や武器屋などの各施設。ダンジョンではボスの手前となる深部など、ワープする場所を細かく指定できるのがうれしい。ダンジョンの深部で経験値稼ぎをしている際に、HPやMPがなくなったらファストトラベルで街の宿屋へ瞬時に戻り、回復したら再びファストトラベルでダンジョンの深部に飛んで経験値稼ぎを再開する、といったこともできて快適だった。
ストーリーの進行に応じてキャラクターたちとの個別のイベントを楽しむプライベートアクション(PA)というシステムは、さまざまな場所で発生するうえに、その数は膨大かつ期間限定のものもあるため、『SO2』や『SO2SE』では見逃してしまうことがあった人もいるだろう。しかし、本作ではガイドマップにPAの発生している場所や期間限定かどうかが表示されるので、見つけやすくなっている。PAはキャラクターごとのドラマを体験できるシステムでありエンディングにも影響を及ぼす重要なシステムなので、かなりうれしい調整だ。
より爽快かつ戦略的なバトルを実現する、「ブレイク」や「アサルトアクション」などの新システム
バトルの基本操作は、○ボタンで通常攻撃、×ボタンでバックステップ、△ボタンでバトルメニューの呼び出し、□ボタンで号令変更、L1とR1ボタンで術技の発動、L2トリガー+左アナログスティックでターゲット切り替え、R2トリガー+左アナログスティックで操作キャラの切り替え、そして方向キーが新要素の「アサルトアクション」となっている。
シールド値を削って敵を「ブレイク」し、大ダメージを叩き込め!
ブレイクは、本作のバトルにおいて最も大きな新要素と言えるだろう。本作の敵には「シールド値」が設定されていて、それを削りきると敵は一定時間動きが停止する「ブレイク状態」となって被ダメージが増大する。その隙に攻撃すれば、大ダメージを叩き込めるというわけだ。また、まれに登場する強力な「リーダーエネミー」をブレイクすると、周囲の敵にダメージを与えながら連鎖的にブレイクさせる「ブレイクエフェクト」が発生。巻き込んだ敵が多いほど、ブレイクエフェクトのダメージがアップする。
リーダーエネミーはバトル開始直後にさまざまな強化を敵全体に付与し、その効果はリーダーエネミーを倒さない限り消えないので、まずはリーダーエネミーのブレイクを狙うとよさそうだ。各キャラクターの必殺技は、ダメージを与えることに特化した「HP」、シールド値の削りに特化した「ブレイク」、HPもシールドも削れる「バランス」と、3つのダメージタイプに分かれているので、戦況に応じて必殺技を使い分ける必要がある。
バトルメンバー外のパーティメンバーも攻撃に参加できる「アサルトアクション」
アサルトアクションは、バトルメンバー以外のパーティメンバーをバトル中に召喚して援護してもらうことができる新システムだ。画面左下にバトルメンバー外のパーティに対応した「アサルトゲージ」があり、時間の経過などによって上昇。満タン時に対応した方向キーを押すと、そのパーティメンバーのアサルトアクションが発動する。発動する技は、パーティメンバーごとに設定可能だ。
操作キャラクターが攻撃している最中やダメージを受けてのけぞっている際などにも発動できるので、コンボを伸ばしたりピンチ時に回復してもらったりすることで、戦闘の幅を大きく広げることができる。敵に背後からエンカウントされると、気絶状態からバトルがスタートする「バックアタック」となるのだが、その最中にもアサルトアクションは発動できた。いざというときのために、アサルトゲージをひとつ残しておくのも面白そうだ。
ゲームを進めて特殊なアイテム「ジュエル」を入手すると、「スターオーシャン」シリーズの歴代主人公たちをアサルトアクションのメンバーに組み込める。これまでのシリーズ作品をプレイしてきたファンなら、ニヤリとしてしまうかも? 昨年の10月に発売された『スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE』のレイモンドとレティシアも、本作に合わせて2Dのドットキャラクターで描かれている。
バトルでやられてもリトライできるほか、難易度の変更も可能!
力及ばずバトルでやられてしまっても、その戦闘の開始前からやり直すことが可能だ。その際には、プレイヤーの状況に応じてヒントが表示されるという親切設計。一度全滅してしまった際に”スキルや必殺技を強化できるキャラがいるので強化してみよう”といったアドバイスがあったので、スキルや必殺技を見直して再戦してみたところ、あっさりと勝つことができて驚いた。
本作は難易度を3段階から選択できるほか、ゲームを開始したあとでも変更できるので、難しいと感じたら難易度を下げるのも手だろう。
進化した「アイテムクリエイション」やミニゲームなど、やり込み要素も充実
素材を組み合わせてさまざまなアイテム作成できる、シリーズおなじみの「アイテムクリエイション」が進化しているのも見逃せない。武器や防具、アクセサリーは作成時に「ファクター」と呼ばれる特殊効果が付与されることがあり、「体力が回復する剣」や「MPが回復し続けるアクセサリー」など、これまでにはなかった最強の武器や防具をつくることができるという、ロマンあふれる仕様となっている。強い武器に思い通りの効果を付けたいとなったら、かなりやり込む必要がありそうだ。
また、ワールドマップや街、ダンジョンには、川や海はもちろん井戸や小さな水場といったさまざまな「釣り場」があり、ミニゲームの「釣り」を楽しめる。釣り上げた魚は「魚図鑑」に登録でき、その進捗をフィッシュマスターを自称する新キャラクター「リール」に報告することで、進捗に応じて釣りでしか手に入らない報酬をゲットすることも可能だ。この世界には伝説の「ヌシ」がいるという噂もあるので、釣り場を見かけたらぜひ挑んでみよう。
最新の映像技術によって描かれた美麗な3Dフィールドと懐かしの2Dドットキャラクターの融合や、バトルを盛り上げる戦略的な新システムに加えて、さまざまな調整でさらに遊びやすく生まれ変わった『SO2』。かつてプレイしていた人はもちろん、まだ未体験という人も、この機会にシリーズ屈指の人気を誇る”愛と勇気のRPG”に、ぜひ触れてみてほしい。
セーブデータを製品版へ引き継げる体験版が配信中!
PlayStation®Storeでは、本作の体験版『STAR OCEAN THE SECOND STORY R – DEMO』が配信されている。ゲーム冒頭からダンジョン「クロス洞穴」までか、3時間までプレイ可能だ。セーブデータは製品版へ引き継ぐこともできる。
『STAR OCEAN THE SECOND STORY R – DEMO』をPS Storeでダウンロードする
※体験版ではひとつのセーブデータで遊べる時間は3時間までとなっております。
※体験版ではセーブデータを3つまで自由に作成可能です。
※各プラットフォームでのトロフィー/実績は開放されませんが、製品版にセーブデータを引き継いだ際に順次トロフィーが開放されます。
※体験版ではキャラクターのLvが12になると、EXP、FOL、SP、BPがバトルから入手できません。
※フィールドマップ上のいくつかのマップには入れません。
※SPを消費する成長要素「IC/特技」の強化はできません。
※チャレンジミッションは「ビギナー」以外解放されません。
※OPムービーは収録されていません。
STAR OCEAN THE SECOND STORY R
(スターオーシャン セカンドストーリー アール)
・発売元:スクウェア・エニックス
・フォーマット:PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル:RPG
・発売日:2023年11月2日(木)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 6,578円(税込)
ダウンロード版 販売価格 6,578円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:B(12才以上対象)
PS Blogの『STAR OCEAN THE SECOND STORY R』記事はこちら
『STAR OCEAN THE SECOND STORY R』公式サイトはこちら
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