
※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。
6月の「State of Play」で初公開され、先日「EVO ラスベガス2025」でプレイアブル出展が実施された『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』。アークシステムワークス、Marvel Games、PlayStation Studiosが集結し、鮮やかでスタイリッシュな世界観をとともに、チームバトルというジャンルに新たな風を吹かせます。今回は、8月1日(金)から「EVO 2025」で実施された、約30分間の白熱した試遊体験についてお届けします。再び”Tōkonファイター”になれる日が待ち遠しい限りです!
※映像は英語版です。
4対4のチーム構築
「4対4という形式を選んだ理由は、キャラクターの交代が可能な格闘ゲームのなかで、実はそれが今までになかったものだったからです」とアークシステムワークスのゲームディレクター兼リードバトルデザイナー、関根一利氏は語ります。「新しいチームバトルタイトルを作るという挑戦をしたかったのです」

※画像は英語版です。
試遊では、キャラクターセレクト画面で4 人のチームを編成できました。
- ドクター・ドゥーム:動きは遅いものの、魔法とトリッキーな遠距離攻撃で強力な打撃を与える。
- ミズ・マーベル:素早い動きから繰り出すハイリスク、ハイリターンな攻撃が持ち味。
- ストーム:空中戦に長け、めくり攻撃が非常に強力。
- アイアンマン:対空攻撃や強力な反撃で敵を寄せ付けない。
- スター・ロード:銃器の切り替えと派手な空中コンボを駆使する、最もテクニカルなキャラクター。
- キャプテン・アメリカ:多才なオールラウンダーであり、新規プレイヤーにも扱いやすい入門キャラクター。
キャラクターをいくつか試した結果、ストームとスター・ロードをメインにプレイすることを決めました。彼らのコンボ、個性、そして雰囲気がそれぞれのキャラクターに忠実だったのが気に入りました(特に印象的だったのは、ある場面でストームがふざけているスター・ロードを“クイル”とたしなめるやり取りでした)。ストームの弱攻撃と中攻撃は初心者でも扱いやすく、R2キーで発動するキャラクター固有のクイックスキルに繋がるコンボも効果的です。また、スター・ロードで突撃し、クイックブラスターと近接攻撃のコンボから、R1キーを押すだけで発動するアルティメットスキルへと繋げるのも効果的でした。
操作方法は至ってシンプルです。▢、△、◯はそれぞれ弱攻撃、中攻撃、強攻撃、✕ボタンはアッセンブルボタンです。特殊攻撃とスキルはすべてトリガーボタンに割り当てられています。L1は素早いダッシュ、L2はクイックアッセンブルアビリティ、R1とR2は独自攻撃とクイックスキルです。
キャラクターの交代システム
これまでのチームバトル制の格闘ゲームでは、試合終了までにチーム全員を交代させる必要がありました。しかし、本作ではチームでひとつの体力バーを共有します。つまり、効果的に戦うためにチーム全員をすべて使いこなす必要はなく、プレイヤーの必要に応じてこれまでの格闘ゲームと同じアプローチも可能です。試合開始時はリードキャラクターしか操作できませんが、闘いの最中で、ラウンドに負けたり、投げ技を繰り出したり、相手をステージの別のセクションに叩き落としたりすることで、アシストキャラクターに切り替える能力がアンロックされます。これにより、プレイヤーは相手の攻撃の選択肢を増やさないように注意しつつ、自分はできるだけ早く拡張ロスターを活用し、最初に呼び出すバックアップキャラクターを戦略的に選ぶことができるという、奥深い駆け引きが生まれます。

「これまで、チームバトルをプレイするには複数のキャラクターを操作する必要がありました」と関根氏は説明します。「しかし、本作では操作キャラクターがひとりだけでも完成するように設計することが重要でした。ゲームを楽しむにはひとりのキャラクターの操作を覚えるだけでも十分ですし、ほかのチームキャラクターを戦いに参加させる選択もできます」
従来はパーティメンバーを切り替えるための専用ボタンがありましたが、本作ではアシスト中に切り替えます。アシストを呼び出すと短い猶予時間が発生し、その間に切り替えが可能です。この切り替えにより、戦闘の混沌とした状況のなかでも自然な切り替えが可能になり、キャラクター間のスタイリッシュな交代の瞬間が生まれます。本作は常に画面上の演出にこだわっており、コンボの最中や静止状態、あるいは空中であってもキャラクターを切り替えることできます。そうするとキャラクター同士が軽くタッチを交わしたり、ヘルプが必要だと冗談を言ったりするなど、ユニークなアニメーションが展開されます。
※映像は英語版です。
さまざまなプレイヤーの戦闘スタイルに対応
プレイ中に相手の動きを観察していると、別のアプローチを取るプレイヤーを見つけました。スーパースキルに重点を置き、チーム全員を呼び出して画面いっぱいに演出を展開してくるのです。各キャラクターが素早いコンボで相手を宙に浮かせ、地面に叩きつけ、最後はまるでスーパーヒーローポーズの嵐でした。綿密に組み立てる戦い方と、熱狂的に畳みかける戦い方がぶつかり合い、楽しい駆け引きが生まれました。そして、本作は、どちらの戦術にも対応し、それぞれ異なる満足感を味わわせてくれます。
「ゲームデザインにおいては、簡単に始められると同時に、その先にさらに奥深さがあることを非常に重視しています」と関根氏は語ります。「特に注力した点のひとつは、始めたばかりのプレイヤーが扱えないようなメカニクスや攻撃の種類は絶対に作らないようにすることでした。そういった要素は、新規プレイヤーのゲーム体験を阻害してしまうからです」

「また、アッセンブルボタンを押すと、状況や試合の流れに応じてアシストユニットが登場し、その瞬間に適したアクションを実行します。この設計によって、プレイヤーにアシストユニットを呼び出すべきタイミングを明確に伝え、よりよりプレイしやすく仕上がっています」
アニメ調のヒーローたちの活躍
「Marvel Gamesでは、開発者がマーベルユニバースでオリジナリティを表現できるようにすることが非常に重要だと考えています」とMarvel Gamesのシニアプロダクト開発マネージャー、マイケル・フランシスコは語ります。「アークシステムワークスの場合、Marvelとアメリカンコミック、そして日本のアニメーションや漫画が融合しており、キャラクターデザインのアートスタイルにもそれが反映されています」
キャラクターは全員とても魅力的ですが、背景にもワクワクするようなディテールが詰まっています。鋭い観察力を持つファンなら、ヒーローやイベントを暗示する興味深い看板、画面上のアクションに反応する歩行者、そして随所に散りばめられた小ネタなどにも注目してみてください。この世界観を作る際に、細心の注意が払われていることが見てとれます。
※映像は英語版です。
「チームバトルならではの視覚的な盛り上がりを演出することが、私たちにとって非常に重要でした」とアークシステムワークス プロデューサー 山中 丈嗣氏は言います。「本作は4対4のチームバトルなので、最大8名のキャラクターが同時に画面に表示されることになります。ですから、その興奮を余すことなく表現できるよう、画面構成には細心の注意を払っています」
4対4の戦いは来年に
『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』 は 2026 年発売予定です。このゲームで登場するすべてのヒーローやさまざまな編成、ステージを見るのが楽しみですが、最後に開発チームに、格闘ジャンルでこれまでにない新しいものを作ることについてどう感じているか尋ねてみました。
「スリルと興奮、爽快さと恐ろしさが同時に存在する作品になっています。当初から、私たちはMarvelの豊かな歴史と伝統を尊重しつつ、自分たちなりの道を切り開き、新しく革新的なものを創り出していきたいと思ってきました。三者間のコラボレーションによって生まれたこの新しい作品を、ファンの皆さんが楽しみにしてくれることを心より願っています」
– マイケル・フランシスコ
MARVEL Tōkon: Fighting Souls
・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation®5
・ジャンル:格闘
・発売日:未定
・価格:未定
・プレイ人数:未定
・レーティング:未定
『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』公式サイトはこちら
© 2025 MARVEL
© 2025 Sony Interactive Entertainment Inc.
Developed by ARC SYSTEM WORKS CO., LTD
コメントの受付は終了しました。
1 コメント
Loading More Comments