
※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。
長年、フロム・ソフトウェアはメカ系のアクションゲームで有名でした。そのなかでも特に外せないのが「ARMORED CORE」シリーズです。初代PlayStation®に初登場してから、20年以上にわたって熱烈なファンを集めるシリーズとなりました。
そして、「PlayStation®Plusプレミアム」のクラシックスカタログに『ARMORED CORE』『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』『ARMORED CORE MASTER OF ARENA 』の3作品が追加された今こそ、その歴史をたどる絶好の機会です。
『ARMORED CORE』| 初代PlayStation | 1997年
「ARMORED CORE」シリーズは、フロム・ソフトウェアとアニメーション界を代表するメカニックデザイナー、河森正治氏の協力によって誕生しました。初代PlayStation®時代の黎明期、フロム・ソフトウェアと河森氏は“プレイヤーがカスタマイズ可能なメカ”を題材にしたゲームを考え出しました。やがて、そのコンセプトは組み立て式のパーツを“アーマード・コア”と呼ばれる中枢ユニットに装着できるアイデアへと進化します。そこから、“大破壊”によって壊滅した地球、企業が支配するディストピア世界、そして金以外の何者にも忠誠を誓わない傭兵パイロット「レイヴン」にまつわるストーリーが生み出されました。
『ARMORED CORE』は1997年に日本と北米で、1998年にヨーロッパで発売されました。このゲームで際立っていたのは奥深いカスタム性やリソース管理、ミッション主導のゲーム進行だけではありません。複雑ながらもやり応えのある操作性によって、プレイヤーは自分が自由に組み立てたメカのコックピットに乗り込んだかのような感覚を味わえました。また、選択したミッションによってストーリーの展開が変わることから、周回プレイのしがいがあるゲームになっていました。
『ARMORED CORE』は、「PlayStation Plus プレミアム」で3月18日(火)から配信中です。

『ARMORED CORE:ROJECT PHANTASMA』| 初代PlayStation | 1998年
『ARMORED CORE』へのプレイヤーの熱意とフィードバックに応える形で、ふたつの続編がすぐに登場しました。『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』は『ARMORED CORE』の前日譚となる作品で、よりストーリーを重視した展開が持ち味です。プレイヤーが他のメカと一騎討ちすることによってランクを上げ、豪華な報酬を獲得できる大人気モード、”アリーナモード”が実装されました。
『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』は、「PlayStation Plus プレミアム」で3月18日(火)から配信中です。

『ARMORED CORE:MASTER OF ARENA』| 初代PlayStation | 1999年
『ARMORED CORE MASTER OF ARENA』はそのタイトルが示すとおり、前作のアリーナモードを中心に、さらにそれを作り込んだ作品です。『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』の直接的な続編である本作では、前ニ作品のセーブデータを取り込むことが可能で、自分が苦労して手に入れた武器やカスタマイズを、すべて引き継ぐことができました。初代PlayStationの「ARMORED CORE」三部作は、現在のシリーズに至るまでの特徴的な要素を作りあげ、その後の土台を築いたのでした。また、河森氏もその後のシリーズを通して関わり続け、「ARMORED CORE」シリーズのメカに唯一無二の外見と雰囲気を与えてきました。
『ARMORED CORE MASTER OF ARENA』は、「PlayStation Plus プレミアム」で3月18日(火)から配信中です。
『ARMORED CORE 2』| PlayStation®2 | 2000年
フロム・ソフトウェアは、PlayStation®︎2のパワーをいち早く活用したデベロッパーのひとつでした。PS2が発売されて間もなく、同社が発売したタイトルのなかにあったのが、『ARMORED CORE』の続編『ARMORED CORE 2』でした(実際、北米では2000年にPS2が発売された際のローンチタイトルでした)。『ARMORED CORE 2』のストーリーは初代PlayStation三部作から数十年後、人類が住める環境になった火星が舞台です。内乱の渦巻く火星にレイヴンが降り立ちます。グラフィックの大幅な向上に加え、「ARMORED CORE」シリーズ初の“オーバードブースト”システムを導入。エネルギーを急速に消費するものの、メカの高速移動が可能になりました。また、“ラジエータ”や“エクステンション”、“インサイド”といったパーツも追加され、メカのカスタマイズの幅を広げています。
程なくして発売された続編『ARMORED CORE 2 ANOTHER AGE』では、舞台を地球に戻して政争を描くストーリーのほか、出撃できる新規ミッションが100以上用意されました。『ARMORED CORE 2 ANOTHER AGE 』が「PlayStation®2専用ネットワークアダプター」を用いてオンラインプレイができるPS2の最初期のゲームだったことを考えると、2001年に本作が日本で発売されたことは重要な意味を持っています。
『ARMORED CORE 3』| PS2 | 2002年
2002年、「ARMORED CORE」シリーズは引き続きPS2で新作を発表しました。3作目となるナンバリングタイトル『ARMORED CORE 3』では、ストーリーこそ過去作とは直接つながってはいませんが、その設定には非常に馴染みがありました。地上が荒廃した地球では、人類が“レイヤード”と呼ばれる地下の特別居住区で生活しており、“管理者”という謎めいた、悪意すら見えるAIに統制されています。ゲームプレイでは新たに、ミッション中にプレイヤーを支援してくれる“僚機”ユニットや、ミッションの最中に武器を捨てることで軽量化やパフォーマンスの向上を図る機能などが加わりました。また『ARMORED CORE 3』では、『ARMORED CORE 2 ANOTHER AGE』で実装されていなかったアリーナモードが復活しました。
『ARMORED CORE 3』の続編には、同じゲームエンジンを使用した『ARMORED CORE 3 SILENT LINE』が登場しました。タイトルになっている「サイレントライン」とは、『AC3』で起きた出来事によって生じた地表の新たな脅威のことです。このストーリーは、2004年の『ARMORED CORE NEXUS』にも引き継がれました。ただし、ゲームプレイに変更点(武器の追加や削除、調整など)があったため、プレイヤーは過去の『AC3』からデータを引き継ぐことができなくなりました。『NEXUS』からの続編となる『NINE BREAKER』と『LAST RAVEN』の2作をもって、『AC3』の物語は完結しました。この時期のタイトルは、PlayStation®︎Portableにも移植されているものがいくつかあります。
『ARMORED CORE 4』| PlayStation®3 | 2006年
『ARMORED CORE 4』は、高解像度(HD)のメカ戦闘を颯爽と引っ提げてPlayStation®︎3に登場しました。今回も、ストーリーは“企業が地球の市民の生活を支配し、傭兵を雇って汚れ仕事をさせる”という馴染みやすい設定で仕切り直しています。“ネクスト”と呼ばれる新世代のアーマード・コアには、“プライマルアーマー”といった新たな高性能技術や多彩なブーストオプション、そして“AMS(アレゴリー・マニピュレイト・システム)”と呼ばれる新たなパイロット・インターフェイスなどが備わっています。AMSはあまりに高性能すぎて、“リンクス”というごく限られた能力を持つ人間にしか扱うことができません。
『ARMORED CORE 4』では操作体系を一新し、新規プレイヤーだけでなく歴戦の古参プレイヤーもより直感的な操縦体験を楽しんでもらうことを目指しました。熱量管理システムが廃止され、新たに“クイックブースト”が移動のオプションとして搭載されたことで、メカの操作性と機動性に大きく影響を与えました。ビジュアル面では、PS3の描画処理性能の高さによって、周囲の環境の超精密な描写が可能になり、メカの戦闘アクションが環境に直接作用するようになりました。また、『ARMORED CORE 4』のストーリー終結から10年後を舞台とする『ARMORED CORE for Answer』が2008年に発売。『ARMORED CORE for Answer 』では、安全を求めて“クレイドル”と呼ばれる浮遊都市に逃れた人類と企業の衝突、そして企業の支配的な影響に地上から抗う反体制組織“ORCA旅団”の物語が描かれます。
『ARMORED CORE V』| PS3 | 2012年
『ARMORED CORE Ⅴ』は、2012年初頭にPS3で発売されました。地球は再び壊滅状態となり、生き残った人類が集められたのは、ただひとつ残された居住可能な都市。そこは“代表”と呼ばれる、権力に取り憑かれた人物が支配する地です。プレイヤーは“代表”の独裁体制を破るべく、“レジスタンス”に傭兵として参加します。
タイトルがローマ数字に変わったことは、内容にもいくつかの変更があることを示唆しています。『ARMORED CORE Ⅴ』のゲームプレイは、直近の作品に見られたスピーディーでアクション主体の戦闘から、初代PlayStation時代の作品に回帰するような、慎重で戦略的なプレイスタイルへと変化しました。アーマード・コアの機体が物理的に小型化されたことで、環境要素を利用して物陰に隠れたり奇襲を仕掛けたりすることが可能になりました。今作のミッションでは、全体の指揮を執る“オペレータ”を伴いながら、複数のACで部隊を組んで戦うことが可能になりました。新要素の“オーバードウェポン”は、機体を大きく損傷するぶん途轍もないパワーを発揮し、同じく新要素の“スキャンモード”は非戦闘モードに移行することで敵の分析やリソースの節約を可能にしました。
2013年の『ARMORED CORE VERDICT DAY』は『ARMORED CORE Ⅴ』で起きた出来事から100年後から物語が再開します。謎の技術に満ちた“タワー”が新たに発見されたことで、プレイヤーはその支配権を巡って争う3つの強大な組織間の闘争へと身を投じることになります。“UNAC”と呼ばれるカスタマイズ可能なAI統制アーマード・コアを織り交ぜることによって、『ARMORED CORE Ⅴ』のチーム戦に特化したゲームプレイがさらに進化しました。
『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』| PlayStation®5 | 2023年
ついに『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』に辿り着きました。『ARMORED CORE VERDICT DAY 』の発売から10年、ファンがこぞって待ちわびていた「ARMORED CORE」シリーズの完全新作がようやく発売されました。『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』は、待ちに待った名作シリーズが復活を遂げたというだけでなく、メカ系の戦闘ゲーム自体にまったく触れたことがない多くの新規ファンを同シリーズに引き込むことにも成功しました。『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』が大成功を収め、高い評価を得ていることに、シリーズの新たな時代の到来を感じます。フロム・ソフトウェアがここから「アーマード・コア」シリーズをどこへ導いていくのか、目が離せません。
『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』をPS Storeで購入する
ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
(アーマード・コア シックス ファイアーズ オブ ルビコン)
・発売元:フロム・ソフトウェア
・フォーマット:PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル:アクション
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 通常版 8,690円(税込)
パッケージ版 希望小売価格 コレクターズエディション 29,700円(税込)
ダウンロード版 販売価格 通常版 8,690円(税込)
ダウンロード版 販売価格 デジタルデラックスエディション 9,680円(税込)
・プレイ人数:1人(オンライン対応予定)
・CERO:C(15才以上対象)
※ダウンロード版は、PS5版とPS4版の両方をダウンロードすることができます。
※PS4パッケージ版を購入した方は、追加費用なくPS5ダウンロード版を入手できます。
※PS4パッケージ版を購入した方は、PS5ダウンロード版をダウンロードしたりプレイしたりするには、その都度ディスクをPS5に挿入する必要があります。PS4パッケージ版をお持ちの方でも、ディスクドライブを搭載していないPS5デジタル・エディションの場合は、PS5ダウンロード版を追加費用なしで入手することはできません。
PS Blogの『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』記事はこちら
『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』公式サイトはこちら
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