『プロ野球スピリッツ2024-2025』試遊レビュー! 打球感覚はまさに本物、新モード2種も遊び応え抜群!【特集第1回】

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『プロ野球スピリッツ2024-2025』試遊レビュー! 打球感覚はまさに本物、新モード2種も遊び応え抜群!【特集第1回】

10月17日(木)発売予定のPlayStation®5用ソフトウェア『プロ野球スピリッツ2024-2025』は、リアル系野球ゲーム「プロ野球スピリッツ」シリーズの20周年記念作品。節目の年に登場する最新作は、ふたつのエンジンを搭載してグラフィックや挙動を一新し、野球ゲームを新たな次元へと引き上げている。

特集第1回では、メディア向けに開催された試遊会において、基本となる「対戦」モードや新モードの「myBALLPARK」と「白球のキセキ」を体験したレビューを紹介する。また、別記事では開発スタッフへのインタビューも掲載しているので、あわせてご覧いただきたい。

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『プロ野球スピリッツ2024-2025』開発インタビュー! プロ野球の再現度と没入感のアップを目指して──【特集第2回】

【対戦モード】体験してすぐにわかるスタジアムの臨場感と現実的なゲームプレイ

試遊会では時間の許すかぎり、好きなモードをプレイすることができた。最初に選んだのは「対戦」モード。PlayStation®フォーマットではPlayStation®4/PlayStation®Vita向けの『プロ野球スピリッツ2019』以来となる作品であり、今回初めてPS5で発売される最新作でシリーズの進化を体感するには、純粋に試合をプレイする基本のモードが最適だと思ったからだ。

さっそくスタートするとオーダー発表とともに試合開始前の様子が映し出され、この時点でいきなり驚かされた。「Unreal® Engine」で表現されるグラフィックはとてもリアルで、選手の顔も当然のようにそっくりなことに加え、肌やユニフォームの質感まできめ細かく描写されている。アップにすると産毛まであるそうで、CGっぽさを感じさせない。見せ方としてはこれまでと同じくテレビ中継的ではあるが、自分がグラウンドにいるかのように思えてくるほどリアルだ。また、レーザースキャン計測によるスタジアムの再現度も非常に高い。

スタジアム表現とサウンドの響きによる相乗効果

グラウンドにいるような臨場感は、サウンドの効果も大きい。本作は「インパルス・レスポンス」と呼ばれる音響データを導入しており、これは各スタジアムで音の響き方を実際に測定し、ゲーム内のサウンド効果として実装したものだ。贔屓球団の本拠地で何度も聞いたスタジアムアナウンスの響き方と確かに似ているし、その後数試合試してみると屋外球場とドーム球場で音の抜け方がまるで違う。

観客の声援も凝っている。ホームチームが活躍すると一塁側・ライト側が盛り上がり、ビジターチームが活躍すれば三塁側・レフト側の声が大きくなる。ほかにもいろいろな声や雑多な音が聞こえてくるから、この立体音響を楽しむため絶対にヘッドホンをつけてプレイしたほうがいい。

ゲーム的な表現を控えたリアルな打球の飛び方

試合を続けてホームランをかっ飛ばしたとき、これまでのシリーズ作品にはない打球の飛び方に気が付いた。勢いよく飛び出した打球が、徐々にスピードを落としながらスタンドに入ったのだ。

本作は次世代の野球エンジン「eBaseball™ Engine」を搭載し、ボールの物理挙動が現実に則したかたちで見直されている。これまでの「プロ野球スピリッツ」シリーズ作品を含めた多くの野球ゲームは、ゲームプレイの爽快感を表現するために現実とは異なる打球の伸びを”演出”していたが、本作ではその”演出”を控えて正しく失速する。球場で生観戦しているときのフライボールを思い出してもらえれば、この意味がわかるだろう。

ガツーンと打ち、集中線付きでグングン伸びていくホームランはたしかに気持ち良い。しかし本作は、これまで以上のリアルを徹底的に貫いている。野球ゲームに長く親しんできた方は戸惑うかもしれないが、この打球表現の中でもホームランになる打球は速く強く飛んでいき、しっかりと爽快感を味わえるはずだ。

モーションキャプチャーで再現されるプロの守備動作

試合のアクション面でいえば、洗練された守備モーションも見逃せない。本作は福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也選手、埼玉西武ライオンズの源田壮亮選手と外崎修汰選手の協力を得て、シリーズで初めて現役プロ野球選手の守備の動きをモーションキャプチャーで収録している。もとより「プロ野球スピリッツ」はリアルな守備モーションに定評があったが、本作でさらに磨きがかかった印象だ。

キャッチャーは、際どいコースのボールに対してミットをクイッと絞りながら捕球するフレーミングの動作を見せる。野手はイージーな打球をさばくときと厳しいタイミングのときとで動きの強度が変わり、モーションキャプチャーをしているのだから当然だが、じつにプロっぽい身のこなしになっている。流れるようなダブルプレーなどは、攻撃側でも見惚れてしまうほど美しかった。

数字が大好物の野球ファンを唸らせるトラッキングデータ

近年の野球界は記録だけではなく多様な数字がデータとして確認できるようになり、本作にもトラッキングデータをリアルタイムで表示する機能が搭載された。打球の速度や角度、ミートポイント、ファーストベースまでの走破タイムなど、試合中にさまざまなデータが表示される。これらは大きく主張することはなく新要素として目立ちにくいかもしれないが、数字やデータが好きな野球ファンをウキウキさせてくれる機能だ。「アウトになったけれど打撃内容はよかった。数字もそれを証明している!」とか、「この選手はいい打球を飛ばせるな! これから注目してみよう」など、ゲームプレイを豊かにしてくれる素敵な新要素といえるだろう。

さて、ここまで試合の新要素を中心に紹介してきたが、肝心のゲームプレイはどうかといえば、これが抜群に面白い。見た目も動きも、環境までもリアルなプロ野球の世界で遊ぶのは楽しく、1球1球に集中できて高い満足感を得られた。今回はコンピュータとのシンプルな対戦だったが、対人戦はもっと盛り上がるだろうし、「ペナントレース」や「スタープレイヤー」など長丁場で遊ぶモードなら確実に沼にハマるだろう。

【myBALLPARK】GM兼社長として自分のチームを運営強化

続いてプレイしたのは、本作から追加された新モードの「myBALLPARK」。プレイヤーはプロ野球チームのGM兼社長となって「シーズン」を戦い、GMとしては選手の獲得や育成を、社長としては設備投資と収益アップを担っていく。事前情報としてここまでは知っていたが、実際に試してみると球団を経営するだけのシングルプレイモードではなく、「シーズン」で育成したチームを「リーグ」で他プレイヤーと競わせる、ソーシャルゲーム的な性格を持っていた。

スカウトガチャで選手獲得

ゲームスタートの際、プレイヤーはお気に入りの球団と選手、秘書を選択。初期の所属選手はお気に入り球団に選んだチームの選手だけで構成されるのではなく、他球団の選手も大勢入っていた。新たな選手を獲得するには、「エナジー」を消費して「スカウト」のガチャを引く。同一選手でもレアリティによって能力や成長力が異なる仕様であり、期間限定のスカウトガチャも開催されるようだ。

編成を決定して「シーズン」へ

ガチャで獲得した選手なども登録して編成を決定したら、「シーズン」をプレイ。このとき登録したメンバーはシーズン途中での変更が不可となっている。「シーズン」が終了した時点で「リーグ」に登録するためのチームを書き出すことができるので、「シーズン」を繰り返しながら「リーグ」で勝てる強いチームを作っていくことがこのモードのサイクルだ。

「シーズン」は4つのセクションに分かれ、セクションごとに設定された目標を達成すると、選手や監督といった人材契約、設備強化の資源などのアイテムが報酬として獲得できる。強いチーム作りには、各セクションの目標を確実に達成していくことがポイントになるだろう。

なお、各セクションの目標とは別に、球団としての最大目標は日本シリーズで優勝することにある。セクション3の期間にあたるレギュラーシーズン終盤でクライマックスシリーズ出場を逃すと、ポストシーズンのセクション4期間に進めず「シーズン」が途中終了。その時点でチームの書き出しが行なわれ、貴重なチーム強化期間を逃すことになってしまう。

球団経営をサポートする秘書の存在

秘書はお気に入りで選んだひとりに加え、他プレイヤーの秘書を借りて3人体制になる。彼女たちは球団経営をサポートする役割を担っており、「権利契約」で資金を増やす、「ファンサービス」でファンを増やす、「練習機材」で選手の育成効果を上げるといった仕事を割り振っていく。

秘書には仕事の分野に関する能力と体力が設定されており、これによって仕事の成功率が変化。どの秘書にどの仕事を、どのタイミングで割り振るかはプレイヤーの手腕が問われるところだ。

試合は観戦かスキップで進行

選手の育成は、コーチに練習メニューを指示することで行なわれる。コーチの指導力が影響するほか、特定期間におけるメニューの選び方によっては効果の高い「熱血指導」が発生することもあるようだ。

「myBALLPARK」では試合におけるプレイヤーのアクション操作がなく、観戦するか日程スキップで進む。アクションが苦手なプレイヤーでも球団経営を楽しめるモードということになるが、その中で勝敗を左右するのがチームの「フィーチャーパワー(FP)」だ。選手の能力とチームの状態が計算され、チームの総合力となるFPが高いほど試合を有利に進められる。

そもそも「シーズン」には難易度が設定されており、その難易度で日本一になれば次の難易度を選べるようになる。当然、最初は最も低い難易度から始まるため相手が弱い。今回のプレイでは、シーズン100勝以上を記録して個人タイトルも総ナメ、クライマックスシリーズと日本シリーズも完勝する結果となった。おそらく難易度が高ければ簡単には勝てず、その代わり報酬も豪華になっていくのだろう。

シーズン報酬を獲得して「リーグ」にチームをエントリー

「シーズン」が終了すると、セクション目標達成などの内容に応じた報酬を獲得できる。この時点でチーム編成を変更できるようになるので、能力が成長した選手や新たに獲得した選手などを吟味して再編成。強くなったチームを「リーグ」にエントリーする。

リーグは1から9までのランクに分けられており、1週間戦った成績に応じて昇格や降格が決まる。現在のリーグに応じた報酬を獲得できるので、正式サービスが始まれば上位リーグは猛者プレイヤーたちがしのぎを削ることになっているはずだ。

「リーグ」の戦いが行なわれる一方で、プレイヤーは新たな「シーズン」でチームをさらに強化していく。今回はシーズンを1年プレイしたが、シーズンを重ねるほどに選手の獲得や育成が進み、球団設備も充実することで、効率よく強化ができるようになるだろう。そして自慢のチームを「リーグ」に送り出すという、魅惑のゲームサイクルが待っているのだ。

【白球のキセキ】リアルなプロスピ世界で監督となり甲子園優勝を目指す

試遊時間の最後は、こちらも新モードとなる「白球のキセキ」をプレイした。プレイヤーは高校野球の監督としてナインを鍛え、甲子園出場と全国制覇を目指す。「パワフルプロ野球」シリーズで人気の「栄冠ナイン」と同様のコンセプトであり、それを「プロ野球スピリッツ」のリアルな世界で遊べるということでファンの期待も高いモードだ。

まずは監督として率いる高校がある都道府県を選ぶところからスタート。どこを選ぶのもプレイヤーの自由だが、参加校数が多い地域ほど予選試合が多く、甲子園出場への道のりは険しいものとなる。

監督や学校の詳細設定を終えると、新入部員がチームに合流する。我が校の野球部は各学年6人ずつ合計18名が在籍し、投手が6人もいるのはけっこうすごい。しかし評価としては「弱小」と呼ばれているようだ。

コストを意識した練習メニュー

大会がない期間の野球部は練習の毎日だ。練習メニューはコスト制になっており、コストの多いメニューほど効果も高い。1週間単位で最大3項目のメニューを選択できるが、監督の残りコストと相談しながらやりくりする必要がある。

練習のコマンドアイコンは1週間経過するたびに左へ流れていき、一番左にあるアイコンが削除される。次週に低コストの練習を実行しようと思っても温存できないのが悩ましい。アイコンに音符マークやドクロマークがついているのは、実行時にイベントが発生するサイン。音符マークなら良い効果が起こるが、ドクロマークはトラブルをもたらすかもしれない。

戦術指示やアクション操作でプレイ方法を選べる試合シーン

「白球のキセキ」の試合シーンは、監督視点で戦術を指示する「戦術試合」に加え、チーム全員を実際に操作する「チームプレイ」や、ひとりの選手になりきって操作する「フィールドプレイ」でプレイすることができる。また、交代策や伝令以外は観戦する「試合観戦」、高速試合で自動進行する「自動試合」、試合内容を見ずに結果までスキップする「試合結果」も選択可能だ。特に「チームプレイ」「フィールドプレイ」はアクション操作をともなうプレイ方法であり、これは本作独自の要素となっている。

「戦術試合」は戦術カードを選んで選手に指示を与えながら試合を進める。カードの数字が大きいほど指示が成功しやすくなる要素があり、戦況とカードの効果を照らし合わせながら適切な指示を選ぶことが監督の仕事だ。また、実行回数に制限がある「伝令」と、選手ひとりにつき1回だけ使える「固有戦術」は、有利な効果が発動する強力な切り札。これらを使うタイミングによっては、劣勢をひっくり返せるかもしれない。

もっとも、チーム総合力の差による影響は大きく、格上の高校を相手に勝つのは難しい。「弱小」である我が校が最初の練習試合で「そこそこ」の高校と対戦したところ、失点を重ね、負けを喫してしまった。

プロ野球選手のそっくり球児が登場

試合の前はマネージャーから相手校のデータが報告され、そこで何人かの注目選手が挙げられる。彼らは同姓のプロ野球選手に憧れており、フォームまでそっくりだという。そして、該当するプロ野球選手が「プロ野球選手図鑑」に登録される。詳細は不明だが、プロ野球選手と同じプレイスタイルの球児が登場し、図鑑を埋めていく要素があるようだ。もしかしたら、自分の高校にそっくり球児が入部してくることもあるのだろうか……?

今回の試遊では1年目の途中までプレイして1勝3敗、公式戦の地区予選も初戦敗退という結果だった。やはり弱小高校が最初から簡単に勝てるほど甘くなかったが、それでも4点差を追いついて最終回に決勝スクイズを決めたときは、高校野球らしい展開にとても熱くなった。

プロとはまた違って1試合にすべてを懸ける高校野球の面白さと、弱小高校が少しずつ力をつけて全国制覇を狙う成長物語が、「白球のキセキ」の醍醐味といえるだろう。

パッケージ版早期購入特典は「大谷翔平選手×プロスピ2024」パッケージスリーブ!

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プロ野球スピリッツ2024-2025

・発売元:KONAMI
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:野球・育成
・発売日:2024年10月17日(木)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 9,790円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 通常版 9,790円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 デジタルデラックス版 14,850円(税込)
・プレイ人数:1~4人(オンライン時:1~2人)
・CERO:A(全年齢対象)


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