『SYNDUALITY Echo of Ada』CBTレビュー! パートナーAIと過酷な地上を探索し、機体や拠点を強化せよ!

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『SYNDUALITY Echo of Ada』CBTレビュー! パートナーAIと過酷な地上を探索し、機体や拠点を強化せよ!

PlayStation®5用ソフトウェア『SYNDUALITY Echo of Ada』は、PvPvE形式の新作サードパーソンシューター。プレイヤーは二足歩行メカを駆り、パートナーAIとともに過酷な地上を生き抜く。

『SYNDUALITY Echo of Ada』 Gameplay Trailer

『SYNDUALITY Echo of Ada』CBTレビュー! パートナーAIと過酷な地上を探索し、機体や拠点を強化せよ!

本記事では、3月28日(木)から4月1日(月)にかけて実施されているクローズドβテスト(以下、CBT)のプレイレビューをお届けする。

ドリフターとなり、メイガスとともに生きていく

CBT版では、操作方法とゲームプレイのチュートリアルを経て、本作のメインモードであるオンラインレイドの一連の流れを体験することができた。

チュートリアルは、プレイヤーが「ドリフター」になるための最終試験に臨むという設定。本作の世界は有毒な雨と異形の生物「エンダーズ」によって人類が地下生活を続けており、エネルギー源の「AO結晶」や貴重な物資を獲得するために過酷な地上を探索する者たちをドリフターと呼ぶ。ドリフターは二足歩行メカ「クレイドルコフィン」を操縦し、人類双対思考型AI搭載ヒューマノイド「メイガス」をサポートパートナーとしている。

相棒となるメイガスをクリエイト

試験に合格したプレイヤーにはクレイドルコフィンと専属メイガスが支給され、ここでメイガスのキャラクタークリエイトを行なう。ボディを女性型と男性型から選び、AIのシステムを5種類から選択できる。

選んだメイガスのシステムによって、以下のように得意とするサポート機能や使用できるスキルが異なる。今回選択した「防衛型」の安定感には満足しているが、「天候適応型」の雨雲レーダーや、「対エンダーズ型」「対クレイドル型」の敵体力を表示する機能はとても便利そう。それぞれの長所が強調されており、選んだシステムによってプレイスタイルも変わりそうだ。

■天候適応型
気象観測に特化したシステム。マップに雨雲レーダーを表示でき、有毒な雨を防ぐスキルを持つ。AO結晶の探知範囲が広い。

■クレイドル整備型
クレイドルの整備に特化したシステム。リペアキットの使用速度が高速になり、機体回復を促進するスキルを持つ。対クレイドル分析能力が高い。

■対エンダーズ型
エンダーズとの戦闘に特化したシステム。エンダーズの体力を表示でき、複数同時攻撃可能なスキルを持つ。クレイドル分析、AO結晶探知能力は低い。

■対クレイドル型
クレイドルとの戦闘に特化したシステム。クレイドルの体力を表示でき、範囲内にいる敵の動きを抑制するスキルを持つ。クレイドル分析、AO結晶探知能力は低い。

■防衛型
攻撃よりも防衛に重きを置いたシステム。各種グレネードからの被害が軽減され、防壁を展開するスキルを持つ。対クレイドル分析能力が高い。

また、メイガスの見た目も細かく設定することができる。顔や体型はここで確定するが、髪型やメイク、衣装はゲーム中でも変更可能だ。

地上での探索・戦闘と、ガレージでの機体整備・拠点拡張によるゲームサイクル

ドリフターには拠点となるガレージが与えられ、ここから地上での活動に出撃できる。地上にはエンダーズと、他プレイヤーのクレイドルコフィンがいる。エンダーズは全プレイヤー共通の敵だが、他プレイヤーは味方になる存在であると同時に物資を奪い合う敵になる存在でもあるため、PvEやPvP、そしてPvPvEのシチュエーションも起こり得るというわけだ。

もっとも、ドリフターの目的はあくまで物資を回収して持ち帰ることにある。プレイヤーは各々のタイミングで出撃し、物資を回収して帰還エレベーターで地下に帰ればレイド終了。無理に他プレイヤーと戦わなくていいし、回収した成果を競う必要もない。これが本作の基本的かつ特徴的なルールだ。

無事に帰還すると、回収したAO結晶は換金される。素材はガレージの改築、クレイドルコフィンのパーツや武器をクラフトするために利用できる。ガレージの機能を拡張して機体を強化すれば、次の出撃ではより効率的な探索が可能だ。こうして地上への出撃とガレージでの強化を繰り返していくことが本作のゲームサイクルとなっている。

依頼をこなしてガレージをアップグレード

ガレージは本作のメインメニュー画面にあたる。出撃の準備や決定のほか、ゲーム進行によって「改築」や「クラフト」といったメニューが解放されていく。メニュー解放のキーとなっているのが「依頼」だ。ドリフター振興協会本部や旧アメイジア暫定政府、メイガスラボ、アーティファクト・フォーラムという各組織からさまざまな依頼が舞い込んでくるので、それらを達成すると新たなメニューが有効化されていく。

【出撃】

「出撃」メニューの「出撃準備」画面では、クレイドルコフィンのカスタマイズや出撃時に持ち込むアイテムを選択できる。クレイドルコフィンの機体はボディ、アーム、レッグの3パーツで構成される。それぞれに耐久値と対候性(雨によるダメージを抑えるシールド)が設定されており、その合計値が機体としてのステータスとなる。ボディは積載能力と活動時間、アームは実弾武器とエネルギー弾武器の装備可否、レッグはブースト性能と旋回速度に影響する要素がある。また、クレイドルコフィンには「ボウイラビット」「シンスパイダー」などの機体シリーズがあり、各パーツを同一シリーズでそろえると性能が大きく向上するボーナスがつく。

武器は実弾武器とエネルギー弾武器に大きく分かれ、そこからアサルトライフルやサブマシンガン、スナイパーライフルといった多彩な武器種を選んでふたつまで装備できる。注意しなければならないのは、実弾とエネルギー弾で装備できるアームが決まっていることと、武器それぞれに指定の弾薬があること。とくに弾薬は、十分な数の指定マガジンをインベントリに入れておかないと、探索中に弾切れになってしまう。ただし、機体には重量制限があり、弾薬以外にリペアキットも持ち込みたいが、インベントリに入れすぎると今度は探索中に見つけた物資を持てなくなることも。このマネジメントは非常に悩ましい。

「アイテムショップ」画面では、武器や弾薬、パーツなどの売買ができる。序盤の品揃えはわずかだが、依頼をこなしてゲームを進めると多くの品が並ぶようになる。

ちなみに、この世界でクレイドルコフィンは消耗品と考えられており、戦闘で大破した際は機体を乗り捨て、装備していた武器も持っていたアイテムもすべて失う。その後、新たな機体を買うお金がないと出撃できなくなってしまうところだが、救済措置として最低限のスペックを持つ機体「ジャックボックス」シリーズと、「イージーサブマシンガン」「イージーアサルトLE」の武器ふたつは無償で手に入れることができる。

【依頼】

依頼の内容は各組織によって傾向が異なり、AO結晶を集める、盗賊団を倒す、メイガスのスキルを発動させる、旧時代の遺物を回収するなど、じつにさまざまだ。ドリフターの主な仕事は物資の回収ではあるが、前述のように依頼達成によって新たなメニューが解放されたり、依頼を達成するために特定の場所へ向かううちにマップの構造を自然と覚えられたりするため、序盤は依頼内容に沿ってゲームを進めていくとよさそうだ。なお、依頼を達成したら、ガレージの「依頼」画面で達成報告をすることで報酬を手に入れられる。

【改築】

ドリフターの拠点となるガレージだが、最初は床も天井も使いものにならないほどボロボロ。ほとんど廃墟のような状態だ。これを「改築」メニューで少しずつ修繕・強化していくことになる。改築する項目は、ガレージ機能をアップグレードする「プロダクトスペース」、機体を整備する「ピットスペース」、居住空間を快適にしてメイガスの機能も拡張する「リビングスペース」に分かれている。それぞれでさらに細かな改築が可能になるが、どれも最初は壁と天井、床の修繕から手をつけなければならない。

プロダクトスペースのクラフトライン製造や、ピットスペースのアイテム倉庫拡張などは、ゲームを進めるうえで必須の項目。改築の条件を満たし、必要な素材を集めて、いち早く整えておきたいところだ。

リビングスペースは機能的な効果でいえば重要度は低く、どちらかと言えば見た目の変化が楽しい要素。建物は汚くても、テーブルやベッドが整うだけでも心が豊かになるというものだ。どの改築にも費用と素材が必要となるが、コツコツと豪華にしていくことも本作の楽しみのひとつだろう。

【クラフト】

「クラフト」のメニューは、改築でクラフトラインを製造すると有効になる。必要な素材と費用を使って、武器や機体パーツ、消費アイテムを作ることができ、作成決定後、一定時間経過で完成する。

作成できるアイテムはゲーム進行によって増えていき、アイテムショップで購入できるようになるまえにクラフト可能になるアイテムが多かった。また、アイテムショップに並ばないパーツや武器もあり、これらは総じて高性能。レア素材を集めるのは大変だったが、作成できたときの喜びはひとしおだ。

【メイガス】

「メイガス」メニューでは、メイガスの衣装やメイクをカスタマイズするほか、改築でクリーニングルームを作るとメイガスをお風呂に入れてやることもできる。お風呂とはいっても、CBT版では貧相なドラム缶風呂に入ってもらうことになったが……。

【コレクション】

アーティファクト・フォーラムの依頼では、主に旧時代の遺物を発見・回収することが目的となり、持ち帰って解析すると「コレクション」メニューに追加される。同時に、この世界の歴史がわかる「アメイジアタイムライン」が充実していくことになる。

過酷な地上の探索は無事に帰ることが最大目標

ガレージで出撃を確定させて地上に飛び出すと、いよいよレイドスタート。AO結晶を採掘したり依頼を達成したりと、探索でやりたいことはいろいろあるが、本作において絶対的な最大目標は「無事に帰ること」だ。マップにはいくつかの帰還用エレベーターがあり、出撃のたびにそのうち2カ所が利用できるものになる。道中で貴重なアイテムをどれだけ回収しようとも、エレベーターから帰還できなければすべてが水の泡。機体も武器もインベントリのアイテムも、最悪の場合はメイガスさえも失うことになる。エレベーターから帰るだけなら簡単と思うかもしれないが、それを阻む障害はとても多い。

まずは敵の存在。エンダーズと呼ばれる危険な生物や、盗賊団としてクレイドルコフィンを駆るNPCは、こちらを発見すると躊躇なく襲ってくる。もちろん、PvP要素のある本作では他プレイヤーも敵対する可能性があり油断はできない。

天候や時間との戦いもある。地上に降り注ぐ雨は有毒であり、機体の対候性がどんどん減っていく。豪雨のときは大人しく雨宿りするのが吉だが、そう悠長にしてもいられない。機体のボディパーツによって活動時間が決まっており、バッテリーが切れるとその場から動けず終了となってしまう。初期機体の活動時間は16分程度、バッテリー性能の高い機体でも25分程度。スペアバッテリーで延長することもできるが、使用できるのは一度の探索につき1回だけだ。また、帰還用エレベーターにたどり着いても、帰還要請を出してから地下へ下降するまで1分程度の時間を要する。

機体が大破したり活動限界で動けなくなったりしたら、機体と持ち物のすべてをロストする。機体が破壊されたときはベイルアウトでメイガスとともに緊急脱出するコマンドが表示されるが、これに遅れるとメイガスが取り残され、しばらくのあいだメイガスのサポートを受けられなくなる。なお、取り残されたメイガスは「はぐれメイガス」になり、ほかのプレイヤーの「はぐれメイガス」を持ち帰ると多額の報酬をもらえる。

帰還を阻む障害は多く、探索は非常にシビアだ。お金で取り戻せる損失ならまだいいが、クラフトや探索中の回収で手に入れた高性能の機体と武器をロストしたときの精神的ダメージはとてつもなく大きかった。油断せず計画的な行動で帰還すること、これは本当に大切だと痛感した。

武骨な挙動の機体を乗りこなす

以前の試遊レビュー記事でも紹介したように、クレイドルコフィンの動きは武骨で重厚だ。このメカメカしい挙動はメカ好きの心に刺さりまくるが、戦闘においてはプレイヤースキルが試されるものでもある。戦闘体勢になったエンダーズの素早い動きに狙いを定めるのは簡単ではなく、さらに大抵の場合は荷物が多すぎて余計に動きが重くなっていたりする。ブーストを吹かしすぎるとオーバーヒートを起こすし、リロードや武器チェンジは瞬時に行なえない。被弾したときのダメージが大きく、強引な攻撃は通用しないため、慣れないうちは戦闘のたびピンチになるはずだ。

そんな本作の戦闘で重要なのは、間合いを保ちながら遮蔽物を使って敵の射線を切ることだ。あるいは、こちらに気づいていない敵を狙撃して先手を取ったり、そもそも接敵しないように迂回したりと、ダメージを受けるリスクを減らしていく立ち回りも必要になるだろう。戦いに負けて機体やアイテムをロストしまくった、へっぽこドリフターの出した答えがこれだ。

敵対か共闘か、緊張感が漂う他プレイヤーとの遭遇

レイド中にPvPの戦闘が発生するかどうかは、プレイヤーの気分しだいだ。お目当ての物資は取られるまえに回収したいし、相手を倒せば持ち物を強奪できるし、メイガスが「あの人、いいものを持っていますね」などとそそのかして(?)くることもある。また、プレイヤーキルを重ねると、賞金首の懸賞金リストに名を連ねることになり、これを強者の証明に感じるプレイヤーもいるはずだ。そのため探索中に他プレイヤーの機体が近づくと、「もしかしたら襲ってくるかもしれない」という緊張感が走る。戦っても勝つ自信がない私は、コミュニケーション機能を使って手を振ったりお礼を言ったり、交戦の意思がないことを最大限に示しまくっていた。

しかし、こちらに戦う意思がなくても、全員が友好的に見逃してくれるほどこの世界は甘くない。AO結晶を採掘中に狙撃されたり、一緒にエンダーズと戦っていると思っていたら続けざまにこちらを撃ってきたり。遭遇したら即戦闘になるPvPではなく、敵対する可能性を含めたPvPというのが本作の絶妙なところだ。

一方で、「協力要請」に応じることで一時的にチームを組めるなど、味方となって協力しあえる場合もある。だからといって完全に信用できるわけでもなく、無害そうに見える相手にも背を向けないようになってしまったのだが。

心細さを感じさせないメイガスのサポート

ドリフターの相棒であるメイガスは、プレイヤーをさまざまにサポートしてくれる。AIシステムごとの特殊能力も有能だが、状況に応じた情報力がとにかくすばらしい。

近くの敵やアイテムをプレイヤーが認識していなくても、メイガスが知らせて画面にマークしてくれるし、わずかに聞こえる銃声やほかの機体の駆動音も教えてくれる。学習能力も持ち合わせており、レアなアイテムを入手した場所やエンダーズが出没する場所を知識として蓄積し、異なる依頼の目標に応用して行き先を提案してくれることもある。戦闘でも索敵はもちろん、射線の視覚的サポート、交戦した敵を追撃するか否かの判断も的確。レイドスタート時のルート想定から、ポイントごとのアドバイスや残り活動時間を考慮した帰還提案まで、頼れるバディに任せていられる。

また、メイガスは情報やアドバイスをひっきりなしに喋り続けるため、探索中はいつもにぎやか。ソロプレイであっても、仲間とふたりで旅をしている感覚になって心細さを感じさせない。盗賊団を他プレイヤーが倒したとき、「ざまあみろ、ですね」とコメントするお茶目なところもグッド。サポート能力が攻略に役立つことと同じくらい、バディとともにいる安心感を与えてくれることは、メイガスの大きな魅力だ。

今回のCBTで基本となるゲームサイクルや機体と拠点の強化要素が明らかになった『SYNDUALITY Echo of Ada』。テストに参加して楽しんだ方もこの記事で興味を持った方も、今後のさらなる展開に注目していこう。


SYNDUALITY Echo of Ada

・発売元:バンダイナムコエンターテインメント
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:サードパーソンシューター
・発売日:未定
・価格:未定
・プレイ人数:未定
・CERO:審査予定


PS Blogの『SYNDUALITY Echo of Ada』記事はこちら


『SYNDUALITY Echo of Ada』公式サイトはこちら

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©MAGUS
©Bandai Namco Entertainment Inc.

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