『Marvel's Spider-Man 2』発売記念インタビュー! ゲームのオープニング、手話、アクセシビリティ機能などについて語る!

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『Marvel's Spider-Man 2』発売記念インタビュー! ゲームのオープニング、手話、アクセシビリティ機能などについて語る!

ウェブ・スイングの時間です! 『Marvel’s Spider-Man 2』が全世界で発売となった今、みなさんもウェブ・スイングやウェブ・ウィングを駆使して、マンハッタン、ブルックリン、そしてクイーンズを飛び回っている頃かもしれないですね。もしくは、マスクをかぶったピーターとマイルズが犯罪を止めたり、新たに出現する脅威に立ち向かったり、新しいスーツやスーツスタイルを楽しんだり、さまざまなアクセシビリティ機能を試していただけている頃でしょうか?

もし当てはまるならば、本作の序盤をすでに終え、壮大なオープニングを楽しみ、スパイダーマンの能力を駆使して序盤のミッションをいくつかクリアしていることでしょう。そして、このインタビューで本作のシニアクリエイティブディレクターであるブライアン・インティハー氏が語ったオープニングアクトについてのお話しに関する疑問を抱いているかも知れません。

これから紹介するのは、インティハー氏との会話のなかからゲーム序盤の具体的な場面から一部を抜粋し、長さとわかりやすさを考慮して編集したものです。

ネタバレ注意:このインタビューは、ゲームの第1幕のストーリーとミッションについて触れています。

『Marvel's Spider-Man 2』発売記念インタビュー! ゲームのオープニング、手話、アクセシビリティ機能などについて語る!

オープニングチュートリアルは開発初期に提案された

前作『Marvel’s Spider-Man』では、プレイヤーはキングピンとの対決を通じてピーター・パーカーのアクションを学びました。『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』では、新たに誕生したスパイダーマンが暴れ回るライノに挑みました。そして『Marvel’s Spider-Man 2』では、さらに壮大なチュートリアルをInsomniacが用意しています。もっと、もっと壮大なものです。

「サンドマンの登場は、本当に早い段階で決めたことのひとつでした」とインティハー氏は説明します。「私が会議で”チュートリアルをサンドマンで始めたい”と言ったんです。『Marvel’s Spider-Man 2』をPlayStation®5で発売することは非常に早い段階で把握していました。私たちはPS5とその能力について十分に理解しており、その能力をどのように活用したいかもわかっていました。そして、ふたりのスパイダーマンが登場することもわかっていました。次世代機、大きな続編、そしてふたりのヒーロー。これらにふさわしいオープニングはどのようなものか──私たちの答えはサンドマンでした」

「私たちは、オープニングのミッションに長い時間をかけて取り組みました。本当に、長い、長い時間を……。というのも、サンドマンがオープニングにおいて重要なキャラクターであることはもちろんですが、建物のなかを出たり入ったり、ヒーローをシームレスに切り替えたり、サンドマンのビジュアルを良く見せるために必要な技術やアートの量など、技術的なチャレンジがあったからです。私たちはオープニングを大胆なものにし、そして皆さんにすぐにこのゲームを理解してもらいたいと考えました。いつも冗談で、「ふたりのスパイダーマンがいるから『Marvel’s Spider-Man 2』なんだ」と言っています。しかし、私たちにとっては最初の20~30分で、すべてが前作よりレベルアップされていることを皆さんにどのように見せることができるかが重要でした」

「人々の度肝を抜くような壮大なオープニングを用意しつつ、同時にゲームの遊び方を教えること……。つまり、信じられないようなスペクタクルな展開を作り上げながら、同時にプレイヤーにウェブ・スイングの方法、パンチの仕方、回避方法、初期の能力の使い方を教えなければいけないのです。ほかにも、空中での回避方法、ウェブ・ウィングの使い方など……私たちは、プレイヤーに多くのことを教えようとします。それは、ただただ反復、テスト、さらなる反復を通じて体得されるのです」

スタジオは、マーベルのニューヨークに影響が残るような出来事を望んでいた

「今まであまり話さなかったり、話せなかったりしたのは、ふたつ目のミッションについてです。社内では”The Aftermath”(余波)と呼んでいるのですが、これは過去作とは違い、大きな出来事が起こるその原因と結果を示したいからです。言い換えれば、プレイヤーはサンドマンの大事件によって破壊された街の惨状を見ることとなります。例えば、『Marvel’s Spider-Man』(2018年)の建設現場でのミッションでは、一番最後にピーターがヘリコプターに糸を張りますよね? そして、ふたつのビルの間に蜘蛛の巣を張ります。 凄くかっこいい演出です。ここで映像のマジックが始まります──そのミッションを終え、すぐに現場に引き返すと、ヘリコプターは消えているのです。まるで何事もなかったかのように。私たちは、すべての大事件に原因と結果を持たせ、その余波を感じたかったのです。そのため、あのミッションにしろ、ゲーム内のほかのミッションにしろ、ゲーム全体を通して因果関係が感じられるようになっています。それが、過去作と比較して、私たちの世界で表現したかったことのひとつです」

ヘイリーとゲームにおけるアメリカ手話(ASL)の表現

『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』では、マイルズや仲間たちとアメリカ手話でコミュニケーションをとる才能豊かなアーティスト、”ヘイリー”が登場します。彼女は『Marvel’s Spider-Man 2』で再登場し、(軽いネタバレになりますが)あるミッションで重要な人物となります。

「そのあるクエストは、(あまり詳しくは書かないようにするつもりですが)間違いなく本作で私が一番好きなパートのひとつです。その内容だけでなく、そのクエストが生まれた経緯も含めてです。今だから言えますが私たちのチームはあのクエストを作るために本作に取り掛かったわけではありません。それは確かです。ただ、このクエストはチームで話し合いのうえで提案されました。しかし、ひとつ課題があったのはスケジュールに合わなかったということです。とにかく無理だったのです。ですが、チームはこのクエストを実装することにとても情熱をもっていて、最終的に彼らはこのクエストの実現に挑戦することにしたのです。そしてチーム全体で、どのようにしたら実現できるかを模索しました。実際、最後の最後で私がレビューしたもののひとつが、そのミッション、そのクエストでした。皆さんにネタバレしたくないのでとても大雑把な言い方をしていますが、実際にプレイしていただくと必ず私が言っていることが分かると思います。この出来事は私にとって本当に特別なことです。あのクエストは、私がクリエイティブ・ディレクターであり、ゲームのビジョンを定義することが私の責任の一部であることを示す良い例です。しかし、チームが本当に素晴らしいアイデアを持っていて、それがプレイヤーをワクワクさせるだけでなく、ゲームをより良くするものであれば、それを後押しするのも私の仕事です。そして、あのクエストはチームにゲーム作りの権限を与えることで、自分が想像していた以上に良いゲームができるという素晴らしい例だと思います」

ゲームのアクセシビリティ機能と、スタジオと業界にとってのアクセシビリティの重要性について

「先日、ここ5年~10年のゲーム業界で最も進歩したことは何かと聞かれました。私はすぐに”アクセシビリティ”だと答えました。Insomniacだけでなく、PlayStation®ファミリー全体、そして業界全体が、ゲームにアクセシビリティ機能を追加し続けています。私たちにとっては、『Marvel’s Spider-Man』から始まり、『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』、そして「ラチェット&クランク」と、どんどん追加してきました。そして今回の『Marvel’s Spider Man 2』でもアクセシビリティ機能を実装しています」

「私たちの目標は、より多くの方にゲームをプレイしてもらう方法を見つけることです。多くの意味で、スパイダーマンは大きな存在です。ピーターとマイルズというキャラクターは、ポップカルチャーで大きな存在となっています。いろんな意味で、最も人気のあるスーパーヒーローのふたりなのです。だからこそ、プレイヤーが私のような年寄りでも、若い人でも、誰もがスパイダーマンになりたがるのです。私たちはすべてのゲームにアクセシビリティ機能を追加し続ける努力をするだけでなく、発売後もさらに機能を追加し続けるよう努力しています。戦闘やスイングのタイミングを変更するさまざまな設定、スライダー、視覚的な設定、音声……。できる限り多くの人がプレイできるようにするためには、何ができるのか……。私たちの多く、特に私にとって、これは経験したことがないことであり、自分自身で今も学んでいることです。そして、それは非常に重要なことだと思います。私たちはいつもほかのゲームでプレイヤーが何をしているのかをつねに見ています。今後、ますます多くの業界関係者が集まり、この分野に関する知識を共有するようになると思います。なぜなら、これは業界全体をもっともっと良くするものであり、私たちのゲームを誰でもプレイできるようにすれば、ゲームというメディア全体をより高いレベルに引き上げることができると思うからです」

ブライアン・インティハー氏が本作で個人的に好きな瞬間と、なぜそれがスパイダーマンの本質に触れているのか

「ゲームの序盤でプレイするミッションなので、あまりネタバレにはならないと思いますが、私のお気に入りはハリーとピーターが登場するクイーンズでのミッションです。というのも、このミッションはいろいろな意味で、本作のなかで最もスパイダーマンっぽさが少ないコンテンツだからです。にも関わらず、私たち全員がこのミッションを非常に重要だと感じました。なぜなら、ふたりの関係性と友情はゲームとストーリーにとって非常に重要であり、このゲームの物語がどこに向かうのか、そしてふたりの関係がゲーム全体を通じてどのように変化していくのかを理解するために必要不可欠だからです。私たちは、ふたりの親友の背後にある歴史をプレイヤーに理解してもらいたかったのです」

「これは最もスパイダーマンらしくないことのようなものですが……最初からいつもこう言っていました。”私たちはヒーローになれるというファンタジーを提供したい。それがウェブ・スイングであれ、スーツであれ、戦闘であれ。私たちは、”スーパーヒーローファンタジー”を提供したい……。しかし、私たちのゲームを特別なものにする要素は、マスクを外したヒーローたちの生活をどうやって表現するかだと思う。もし私たちが彼らの旅、彼らの欲求、彼らの問題をプレイヤーに見せたらどうなるか? マスクを外した彼らをどのように表現すべきか?”。そして、私はクイーンズのミッションが上記の問いを100倍にして詰め込んだようなものだと感じています。そして、このミッションには特別仕様のものがたくさんあります。このミッションの開発では、本当に意図したことがうまくいくかどうかをしっかり見極め、チームを信用する必要があります。。しかし、チームはそんな疑念を打ち砕き、私が今まで想像していたよりもはるか高いクオリティに仕上げてくれました」

「本当に素晴らしかったのは、皆さんがこのミッションを好むかどうかにかかわらず、ユーザーテストをするたびに私がいつも最初にチェックするミッションだったことです。というのも、もし気に入ってもらえたら、残りのストーリーやキャラクターを気に入ってもらえるということを意味するからです。サンドマンのシークエンスは明らかにかっこいいものです。”これぞスーパーヒーロー”という感じがするからです。しかし、クイーンズでのハリーとピーターのミッション……それは私がつねにスパイダーマンのゲームに望んでいたものです」

『Marvel’s Spider-Man 2』はPS5で発売中です。PlayStation.comで『Marvel’s Spider-Man 2』の新情報をチェックしましょう。

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Marvel’s Spider-Man 2

・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation®5
・ジャンル:オープンワールドアクションアドベンチャー
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 通常版 8,980円(税込)
    パッケージ版 希望小売価格 コレクターズエディション 31,980円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 通常版 8,980円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 デジタルデラックスエディション 9,980円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:C(15才以上対象)


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