『鉄拳8』クローズドネットワークテストにシリーズ経験者と初心者が参戦! 新たなバトルシステムを体験!

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『鉄拳8』クローズドネットワークテストにシリーズ経験者と初心者が参戦! 新たなバトルシステムを体験!

シリーズ累計5,400万本以上の世界販売本数を誇る3D対戦格闘ゲーム「鉄拳」シリーズの最新作として開発が進められている、PlayStation®5用ソフトウェア『鉄拳8』。本作のクローズドネットワークテスト(以下「CNT」)の「Week1」が、7月21日(金)から7月24日(月)にかけて行なわれた。

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CNTではオンラインの対戦プレイ(ランクマッチ)を通じて、新たなバトルシステム「ヒートシステム」はもちろん、『鉄拳8』のバトルコンセプトである「アグレッシブ」なバトル、そして初心者向けの新操作方法「スペシャルスタイル」などを体験することができた。今回は「鉄拳」シリーズの経験者と初心者というふたりの視点から、CNTのプレイレビューをお届けしよう。

【クロスレビュー①:シリーズ経験者】
圧倒的な没入感と壮快感を味わえる、美麗かつアグレッシブなバトルに熱中!

PS5クオリティでグラフィックが超進化!

まず目を奪われるのは見た目の進化。グラフィックはPlayStation®4で登場した『鉄拳7』と比較しても、ひと目でわかるほど高精細に、色鮮やかになっている。個々のキャラクターも質感がさらに高められており、レイジアーツや登場時、勝利時デモなどのキャラがアップになるシーンでは、表情はもちろん、筋肉も脈動するかのような張りを感じさせる。ちなみに筆者の持ちキャラはファランなのだが、前作のデモシーンでちょっと気になっていた髪の毛の生え際なども、しっかり頭皮から生えているのを感じさせてくれる見た目になっていた。

今回のCNTの対戦ステージは質感の異なる5種類(+練習用のワイヤーフレーム風ステージ)が用意されていた。いずれの場所も、地形のディテールの細かさもさることながら、それぞれの環境に合わせた光の表現が特に目を引いた。

木々に囲まれたステージであるYAKUSHIMAやSANCTUMは、差し込む光がフィールドに雰囲気たっぷりの明暗を作り出していたし、都市ステージのURBAN SQUAREは少し靄がかった夕闇に光るネオン、水たまりの反射光など、異なる光が入り混じった街の光景を楽しめる。REBEL HUNGERとARENAは、それぞれ基地と格闘技大会の会場風で、都市とはまた違った人工的な光の演出が目を引くステージだ。こちらもほかとは違ったちょっと冷たい光源がちりばめられ、独特の雰囲気が味わえた。

これまで以上に攻めの姿勢を保つことが重要に

ゲームの操作そのものや操作の感触は『鉄拳7』から大きく変化してはいない印象。『鉄拳6』以降あたりのシリーズを触ったことがあれば、ヒートシステムなどの新要素以外は、特に違和感を覚えることなくプレイできると思われる。とはいえ、技の性能が変化していたり、コンボのつながりが変わっていたりと、さまざまな部分で調整は行なわれており、そこはやはり「新作」。前作をやりこんだ人も、また覚えなおして挑戦することになりそうだ。

攻防の傾向は、ヒートシステムと体力回復システムが導入されたことで、オフェンシブな行動が全体的に有利に働くようになり、意識して攻勢に出ることがかなり重要になっていた。ヒートは発動で性能が上がる技があったり、発動時の攻撃を空中コンボの繋ぎ技として使えたりと、ダメージを増やすほかに相手を壁際に押し込むためにも活用できる便利なもの。まさにデメリットなしの「攻め」のためのシステムという印象だ。

テストということで、自分を含めてうっかりヒートを発動せずにラウンドを終えてしまうプレイヤーも見られたが、今後多くの人が習熟することで『鉄拳7』とは違った熱い攻防を楽しめそうだと感じた。また体力回復システムも、攻撃を当てることで失った体力の一部を取り戻すことができ、こちらも攻めることが直接のメリットとなっている。実際に対戦していてタイムアップで勝負が決まる試合がまったくなかったのは、『鉄拳8』制作陣の狙いがしっかりプレイヤーたちの行動に反映された結果といえるだろう。

逆にいうと、守りをがっちり固め、距離を取って相手の行動を待って対応する慎重派のプレイスタイルは、システム上ではメリットを受けにくそうだ。もちろん、相手の攻撃を確実にガードすることの重要さは今までと変わらないが、ヒートシステムでガード中も体力が削られるようになったことで、比較的軽量級で手数の多いキャラを相手に守勢に回ると厳しくなってしまうケースも多かった。

また、あくまでも個人的な印象だが、バックステップや横移動といった動作がわずかに「重く」なったような感触も……? 今回はまだテスト版ということでいろいろ調整が行なわれるとは思うが、新システムの導入によってスピーディでダイナミックな「攻め」重視の勝負が楽しめる仕上がりを期待したい。

【クロスレビュー②:シリーズ初心者】
新操作「スペシャルスタイル」で誰でも手軽に「鉄拳」デビューを!

「鉄拳」シリーズといえば、左パンチ、右パンチ、左キック、右キックに対応した、4つのボタンで攻撃を繰り出せる直感的な操作が大きな特徴だ。レバーや方向キー、ボタンの同時押しといった組み合わせによって、さまざまな技が繰り出せる。とはいえ、使用できる技がかなり多く、覚えるのが大変で空中コンボも難しい……という印象を持っていた。

格闘ゲーム経験はあるものの、「鉄拳」シリーズはあまりプレイしてこなかったので、「いきなり参加してキャラを動かせるのだろうか?」「うまい人にボコボコにされるだけかも……」と思っていた。しかし、そんな不安を解消してくれたのが新たな操作方法の存在だった。

得意技や空中コンボをボタンひとつで繰り出せる!

『鉄拳8』には、キャラの四肢に対応した4つの打撃ボタンを駆使する従来の操作方法「アーケードスタイル」に加えて、シリーズの醍醐味である空中コンボや、状況に応じたアクションをワンボタンで簡単に繰り出せる「スペシャルスタイル」という操作方法が用意されている。

「スペシャルスタイル」では、□ボタンでそのキャラの得意技、△ボタンで相手を浮かせる技、×ボタンで相手の攻撃を食らいながらも技を繰り出すパワークラッシュ属性の技、そして○ボタンで足もとを狙う下段攻撃が繰り出せる。しかも、△ボタンで相手を浮かせたあとにいずれかの攻撃ボタンを連打すると、自動的に空中コンボをつなげてくれるという優れものだ。さらに、ヒート状態やレイジ状態になると、割り当てられたボタンがその状態に応じたアクションへと変化し、さまざまなボタンを連打しているだけで、なんだかすごいことをしているような感覚を味わえるのが気持ちいい。

慣れてくると、相手を浮かせたあとに空中コンボを少し決めてボタン連打をやめて、攻撃しながらヒート状態を発動する「ヒートバースト」を決め、ヒート状態でのみ使用できる強力な「ヒートスマッシュ」を叩き込む、なんてこともできる。もちろんシリーズのベテランであればもっとすごいコンボを決められると思うが、事前に技の出し方を覚えたり練習したりしなくても、ある程度まとまったダメージを与えられるのは、初心者が経験者に挑むうえで大きなポイントとなるはずだ。

操作が共通なので、さまざまなキャラクターに手を出しやすい

「スペシャルスタイル」のさらなる特徴が、すべてのキャラで操作が共通していること。もちろん技のモーションや繰り出す速度などはキャラによって異なるものの、得意技や浮かせ技、パワークラッシュ、下段攻撃のボタン割り当ては同じだ。最初はひとりに絞ってプレイしようと思っていたが、どのキャラでも手軽に得意技や空中コンボを繰り出せるので、いろいろなキャラを試すことができた。

また、L1ボタンを押すことで、「スペシャルスタイル」と「アーケードスタイル」をバトル中でも瞬時に切り替えることができるのも特徴のひとつだ。簡単操作で状況に応じた技を繰り出せるのが「スペシャルスタイル」のいいところではあるものの、使用できる技が「アーケードスタイル」より少ないのもまた事実。同じ技ばかりではCNTに参加するような気合いの入った猛者たちには対応されることが多かったので、ときには切り替えて戦ってみたことも。まあ、付け焼き刃なので、そううまくはいかなかったのだが……。こればかりは練習が必要だろう。

とはいえ、中段や下段といった技の読み合いや、相手の攻撃をかわして浮かせ技を入れたり、相手の攻撃を食らいながらもパワークラッシュを叩き込んだりする駆け引き、華麗な空中コンボを決める壮快感など、「鉄拳」の醍醐味をさまざまなキャラを使用して誰でも手軽に味わえるのは「スペシャルスタイル」の大きな魅力だ。

ヒート状態やレイジ状態では、同じボタンでも繰り出せる技が変化するので、大技であるレイジアーツを交えた空中コンボを自動的に繰り出せたときはビックリ! 「スペシャルスタイル」のおかげである程度はキャラを動かすことができ、たまに勝つこともできたのが本当にうれしい。

『鉄拳8』に興味はあるけれど楽しめるか不安に思っている人は、ぜひ「スペシャルスタイル」で「鉄拳」デビューを飾ってみてほしい。


鉄拳8

・発売元:バンダイナムコエンターテインメント
・フォーマット:PlayStation 5
・発売日:未定
・価格:未定
・プレイ人数:1~2人(オンライン時:1~2人)
・CERO:審査予定


PS Blogの『鉄拳8』記事はこちら


『鉄拳8』公式サイトはこちら

『鉄拳』公式Twitterはこちら

TEKKEN™8 & ©Bandai Namco Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。

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