PS VR2『Hello Neighbor: Search and Rescue』プレイレビュー! ギミック満載の隣人宅から友達を救うVRホラーパズル!

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PS VR2『Hello Neighbor: Search and Rescue』プレイレビュー! ギミック満載の隣人宅から友達を救うVRホラーパズル!

PlayStation®VR2専用タイトル『Hello Neighbor: Search and Rescue』は、不気味な隣人の家に忍び込み、友達を救出するVRホラーパズルゲームだ。「Hello Neighbor」シリーズおなじみのエキセントリックな隣人ミスター・ピーターソンの家の中は、今作も複雑な構造でパズルのようなギミックが満載。プレイヤーは5人の子どもによる救出チームを操り、ギミックの謎を解く快感や隣人の追跡から逃れるスリルを、PS VR2ならではの臨場感とともに楽しめる。

CHECK POINT①
特技が異なる5人の子どもを切り替えながら探索!

本作のプレイアブルキャラクターは5人の子どもたち。ミスター・ピーターソンにさらわれた友達を救うために救出チームを編成し、隣人宅への潜入を試みる。操作するキャラクターは、手元のトランシーバーですぐに切り替えることが可能だ。

5人の子どもたちはユニークなキーアイテムやスキルを持っており、それぞれの特技を活かしてパズルギミックだらけの隣人宅を多方面から攻略していく。例えばパチンコが得意な子どもなら、狙い撃った球で離れた場所や高い場所にあるギミックを作動させることが可能だ。

ほかの子どもたちは、虫眼鏡を使ってふだんは見えない痕跡やヒントを発見する、バットを振って破壊可能な板塀を突破する、懐中電灯で暗い通路を明るく照らす、といった特技を持っている。それぞれの行動可能エリアには特技に対応するギミックが用意されているため、謎解きに詰まったら特技を使える場所を探してみるのが基本だ。

5人目の子どもは救出チームの拠点で待機しており、作戦ボードを随時更新している。メンバーの進行状況を整理して潜入経路を指示する、チームの指揮官といった役割になるだろうか。この作戦ボードはスタート時点でかなり正確な情報が記されており、彼の調査能力は子どもながらにかなり高そうだ。

地下室の鍵を入手して解錠役に届けよう

作戦ボードによれば、さらわれた友達は隣人宅の地下室にいるらしい。地下室への扉には何重もの錠が掛けられているため、救出チームの当面の目標はこの鍵を集めることにある。ただし、子どもたちはそれぞれの行動可能エリアが決まっており、扉にアクセスできるのはひとりだけ。鍵を手に入れた子どもは、壁の穴やトイレの通気口などに鍵を入れ、操作を切り替えて次の子どもが受け取り、アクセス役の子どもに届けるというバトンリレー形式で攻略する必要がある。

もちろん、各メンバーが鍵を見つける過程でも数々のギミックを解かなければならない。ナンバーロックのパスワードを探したり、機械を動かすためのバッテリーを集めてセットしたり、マネキン人形の衣装を完成させるという何が目的で作られたのかわからないギミックまである。これらの場所にたどり着くためのルートを確保するだけでもひと苦労。家の内部は迷路のように入り組み、暖炉の煙突や外壁を伝って屋根裏部屋に忍び込んだり、ジップラインを使って庭の小屋に突入したりすることも。

そしてすべての場面で、ミスター・ピーターソンの警戒をかいくぐって行動しなければならない。もしも見つかって捕まったら、拠点からリスタートとなり、せっかく手に入れたキーアイテムが別のどこかに隠されてしまうこともある。

この豊富すぎるギミックと隣人とのかくれんぼに悪戦苦闘しながらも、謎を解いてゴールに近づいていく快感は「Hello Neighbor」シリーズの醍醐味であり、本作でもたっぷりと楽しめる。最初は誰を操作して、どんなギミックがあるかもわからないまま手探りで探索していくが、ひとつの謎解きをきっかけに芋蔓式に次々とギミックを突破していく流れに乗ると本当に気持ちいい。とはいえ油断していると、ミスター・ピーターソンに見つかって追い出されてしまうことになるのだが……。

CHECK POINT②
VRで体験する探索アクションや隣人が迫るスリルは臨場感抜群!

PS VR2専用タイトルである本作では、救出チームの子どもになりきって潜入するリアルな臨場感を味わえる。隣人に見つからないように移動しつつ、周囲をうかがう、ドアを開ける、ギミックアイテムを拾う、あるいはパチンコで狙い撃つ、バットを振るといった動作ひとつひとつが、VR視点でのプレイヤー自身の動きによるものだ。ボルダリングのように壁をよじ登ったり、ポールを掴んで滑り降りたり、風車の羽にしがみついて高い場所に行くシーンもあり、巨大なアスレチックコースで遊んでいるような楽しさも。現実ではボルダリングなんてキツすぎてできないけれど、バーチャルなら軽快に登れて気分がいい。

PlayStation VR2 Sense™コントローラーのハプティックフィードバックによるリアルな手触りはもちろん、フィンガータッチ機能でハンドサインのジェスチャーも可能。メンバーに向かって手を振ったりサムズアップしたりすると、同じように返してくれて芸が細かい。

リアルな臨場感を味わえるのは、体を使ったアクション要素だけではない。ミスター・ピーターソンに見つかり、捕まってしまうかもしれないというスリルも「Hello Neighbor」シリーズの特徴であり、本作のVRで感じる恐怖はテレビモニターでプレイするそれと比べ物にならない。

ミスター・ピーターソンは物音に反応して警戒し、音がした場所を確かめにくる。ギミックを動かして大きな音を立ててしまったら、すぐに近くのクローゼットに身を隠すべきだ。悠長に探索を続けていると、自分とは別の足音が近づいてきて、ミスター・ピーターソンの顔面アップとともに捕まえられる。

探索失敗して捕まるたびに驚き、全身がゾワゾワしてしまう。過去のシリーズ作品をプレイしたときはだんだんと慣れていったけれど、本作は最後まで怖さに慣れなかった。VRの臨場感は、やっぱりすごい。

ちなみに、ミスター・ピーターソンの警戒が強くて身動きが取れなくなった場合には、救出チームメンバーの連携で危機を乗り越えることができる。ミスター・ピーターソンは物音に反応するため、別の子どもに切り替えてから大きな音を立てて注意を引き、隠れている仲間の場所から遠ざけてやるわけだ。幸い、物音を立てる手段はいくらでもある。テレビや音楽プレーヤーのスイッチを入れたり、トイレの水を流したり、玄関のチャイムを鳴らすピンポンダッシュも効果的だ。ふだんはできるだけ音を立てないように行動するのに対し、仲間をサポートするときは子どものイタズラ心を全開にして音を鳴らし、恐怖の隣人を右往左往させるのはかなり痛快!

CHECK POINT③
なぜ子どもを誘拐するのか──謎めいた隣人の秘密に迫る

本作を含め、「Hello Neighbor」シリーズはゲーム中の説明が全くない作品だ。初めて本シリーズに触れる人は、情報の少なさにびっくりするだろう。冒頭でストーリーや状況の説明がないままゲームプレイが始まり、キャラクターの考えを読み取れるような手紙や日記もない。というか、ゲーム中にテキストそのものが存在しない。キャラクターボイスはあるが掛け声程度で、意味のあるセリフが語られることもない。だから、ミスター・ピーターソンが子どもをさらい続けているという事実はあっても、その明確な動機はわからない。熱心なファンのあいだでは、シリーズ作品やスピンオフコンテンツの内容をもとに、ミスター・ピーターソンの謎について長く考察が行なわれてきた。

本作でも説明らしい説明はないが、探索をしていると幸せそうな家族写真などが見つかり、ピーターソン家の過去を垣間見ることができる。今はひとりで暮らすこの家で何が起こり、家族はどこにいってしまったのか……。ミスター・ピーターソンが子どもをさらい、尋常ではない数の罠を張りめぐらせた家に魔改造するようになるまでには、きっとなにかしらの事情があったことは間違いない。

また、ゲーム冒頭のチュートリアルでは、探索を進めるうちに重力がなくなったかのような空間に入り込み、巨大なミスター・ピーターソンに捕まる謎めいたシーンがある。シリーズファンなら見覚えがあるだろう、カラス姿の”何か”も登場する。こうした怪奇現象はゲーム中盤以降も目にするようになり、それが現実なのか、あるいは夢や幻なのかわからなくなっていく。

「Hello Neighbor」シリーズは、パズルギミックを解く楽しさや隣人に追われるスリルを味わうと同時に、ミスター・ピーターソンの謎について考えさせられる作品だ。本作でその一端に触れることができるのか、ぜひプレイして確かめてみてほしい。

『Hello Neighbor: Search and Rescue』プレイ動画

PS VR2『Hello Neighbor: Search and Rescue』プレイレビュー! ギミック満載の隣人宅から友達を救うVRホラーパズル!

Hello Neighbor: Search and Rescue

・発売元:TINYBUILD LLC
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:ファミリーフレンドリーホラーパズル
・配信日:好評配信中
・価格:ダウンロード版 販売価格 4,180円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:IARC 7+(7才以上対象)

※IARC(the International Age Rating Coalition)は、世界のゲーム評価機関により管理される国際年齢評価連合です。
※ダウンロード専用タイトル
※PlayStation VR2専用


PS Blogの『Hello Neighbor: Search and Rescue』記事はこちら


『Hello Neighbor: Search and Rescue』公式サイトはこちら(海外サイト)

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