PlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『ONI – 空と風の哀歌』は、新進気鋭のクリエイターKENEI DESIGNによる3Dアクションゲーム。主人公は、鬼ヶ島の戦いでひとり生き残った小鬼の空太。精霊の風丸を相棒に、かつて桃太郎に敗れた鬼たちの魂がさまよう島で、さまざまな試練に挑もう。
CHECK POINT①
目指すは打倒・桃太郎! 小さくも美しい世界で繰り広げられる鬼と人の物語
舞台となる「鬼世島(きせじま)」は、四方を海に囲まれた小さな孤島。この島には、かつて桃太郎に倒された鬼たちの魂が眠り、試練に挑む者には鬼の力が宿るという。主人公の空太は、桃太郎との戦いでただひとり生き残った小鬼。「打倒・桃太郎」を誓い、強くなるために鬼世島へと単身渡ってきた。
島は3つのエリアに分かれており、12の試練をクリアすると次のエリアに進める。島内のあちこちにいる鬼の魂「幻影」に話しかけると、試練がスタート。どの試練も敵とのバトルだが、仲間を護衛しながら戦ったり、多くの敵に取り囲まれたり、見通しが悪い暗闇の中で敵に挑んだりと、さまざまなバリエーションが用意されている。
この島が、色彩豊かで実に美しい。面積はそれほど広くはないが、カラフルな草がたなびく平原、ほの暗い森などが広がり詩情を誘う。小高い丘からは海を見下ろすことができ、試練を受けにきたことを忘れてくつろぎたくなる。この小さな世界をちょこちょこ駆け回る空太も、なんとも言えずかわいくていじらしい。
ゲームを進めると、謎の少女・叶渚(かんな)との出会いも。交流を重ねるにつれ、彼女の生い立ちや胸中も明かされていく。小鬼の空太にとって、桃太郎と同じ人間は憎むべき存在。プレイヤーも空太に感情移入しながら物語を進めていくが、叶渚と言葉を交わすうちにだんだん気持ちが揺らいでいく。人間と鬼の関係性、桃太郎をめぐるストーリーも、このゲームの見どころになっている。
CHECK POINT②
肉体と心玉、ふたつを壊せ! 相棒・風丸との一心同体バトルアクション
空太が戦う敵は、「肉体」とは別に「心玉(こころだま)」を持っている。一般的なアクションゲームでは肉体を攻撃すればOKだが、このゲームの場合、肉体にダメージを与えた際に出現する心玉もしっかり壊さなければならない。心玉を破壊しないまま一定時間が過ぎると、敵が復活してしまうため注意が必要だ。
精霊の風丸と連携し、敵の心玉を抜き取ろう
心玉の破壊にあたって、力になってくれるのが精霊の風丸だ。風丸は、心玉を吸引して抜き取ることができる。つまり、空太が敵を直接攻撃しなくても、心玉を出現させることができるというわけだ。操作は少々複雑で、左スティックで空太、R1ボタンを押しながら右スティックで風丸を同時に操作し、L1ボタンで心玉を吸引する。慣れるまで少々時間がかかるが、習得すればサクサク気持ちよく戦えるはずだ。
ただし、吸引時には霊力を消費するため、無限に心玉を抜き取れるわけではない。また、心玉を吸引できない強敵も存在するので気をつけよう。近くにいる敵は空太が攻撃し、離れたところにいる敵は風丸が心玉を抜くという一心同体アクションが、このゲームならではの醍醐味になっている。
心玉を一気に連続破壊! 「心通連撃」が気持ちいい!
複数の敵から心玉を出現させると、連続で心玉を破壊する「心通連撃」というコンボ攻撃を発動できる。〇ボタンを連続して押すだけで、空太が心玉のもとへシュッと瞬間移動し、サクッと破壊。これが、何とも言えず気持ちいい。
コンボを長く続けるには、周辺の敵を一気に素早く倒す必要があり、そのための策を練るのも楽しい。回転斬りや必殺技で、周囲の敵をまとめて弾き飛ばせば爽快感抜群! 一撃で倒せない敵の場合は、風丸の心玉吸引をうまく取り入れたり、あらかじめ空太が軽くダメージを与えて置いたり、工夫しながら戦うことになる。心玉が体に戻ると敵が復活してしまうため、ギリギリまで粘って一気にコンボをつなぐスリルも味わえる。
「心通連撃」を発動すると、風丸の霊力が大きく回復し、心玉吸引や空太の体力回復ができる。ただ気持ちいいだけでなく、こうしたメリットがあるため、より長くコンボを続けたくなるはずだ。
魂を集めて、体力をアップ!
このゲームにはレベルや経験値といった概念がなく、基本的に装備品によって空太を強化する。敵を倒してもお金はもらえないので、採取したキノコをお金代わりにして、商人の銭助から武器や装備を購入しよう。必殺技は、各エリアのボスである伝説の小鬼を倒すことで習得できる。
空太の強化において、特にユニークなのが体力の最大値を上げるシステムだ。鬼世島には鬼たちの「魂」がさまよっており、この魂を救済すると最大体力が増える仕組みになっている。
ここでも、力になってくれるのは相棒の風丸だ。島を歩き回っていると、風丸の頭部に炎が灯り、画面右上のレーダーが反応することがある。この時、R2ボタンを押すと普段は見えない魂が可視化される。それを追いかけて捕獲し、お地蔵様のもとまで連れて行けば魂を救済できる。
ただし、魂を連れていると「くろん」という怪物に襲われることがある。「くろん」は頑張っても絶対に倒せないため、攻撃を回避しながら逃げるしかない。その際、活用したいのが「要石」だ。この石に近づくとバリアが張られ、空太が透明化して「くろん」に見つからなくなる。また、「身代わり人形」というアイテムを所持していれば、「くろん」に襲われても身を守ることができる。こうしたギミックを使いつつ、スリル満点の鬼ごっこをクリアして空太を強化しよう。
CHECK POINT③
やり込み要素も充実! 御朱印帳のミッション達成を目指そう!
島内の各エリアでさまざまな試練をクリアするごとに、メインストーリーが進んでいく。だが、このゲームの楽しみはそれだけではない。寄り道が楽しくなるような、やり込み要素も充実している。
そのひとつが「御朱印帳」だ。空太は2冊の御朱印帳を持っており、それぞれに「心通連撃20コンボ」「すべての武器を揃える」といったミッションが記されている。クリアすれば、アイテムや能力アップなどの報酬がもらえるため、達成を目指して島の隅々まで歩き回りたくなる。
ゲームが進むと、うり坊との出会いも待っている。うり坊はいつでも呼び出すことができ、徒歩よりも早く移動できる。エリアが広がってからは、うり坊のお世話になる機会も増えるはず。さらに、制限時間内にリングをくぐり抜けるミニゲームも遊ぶことができる。
ミニゲームだけでなく、一度クリアした試練に繰り返し挑むこともできる。どれだけ早くクリアできるかというタイムアタック、どれだけコンボをつなげられるかというチャレンジもできるので、腕試しをするのもいいだろう。
島には、宝箱やこの世界の一端が垣間見える文書なども点在している。これらを集めるのもやり込み要素のひとつ。幽体離脱という瞬間移動のテクニックを身につけてからでなければ開けられない宝箱もあるので、一度行った場所も何度も訪れたくなるはずだ。
色彩豊かなグラフィック、英語のボーカル入りの音楽などにより、独創的な世界を作り上げている『ONI – 空と風の哀歌』。バラエティに富んだ試練、鬼と人との物語がギュッと凝縮された小さな島を歩けば、どこか遠くへ旅したような気分が味わえるはずだ。ほんのひと時現実を忘れ、ささやかな冒険を楽しんでほしい。
ONI – 空と風の哀歌
・発売元:クラウディッドレパードエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル:3Dアクション
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 4,840円(税込)
ダウンロード版 販売価格 3,850円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:A(全年齢対象)
©2023 HAYAMA SANGYO, KENEI DESIGN. Licensed to and published by Clouded Leopard Entertainment Inc. Supported by SHUEISHA, SHUEISHA GAMES
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