3匹の犬が荒野を駆け巡る! 爽快シューティングアクション『メタルドッグス』プレイレビュー!

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3匹の犬が荒野を駆け巡る! 爽快シューティングアクション『メタルドッグス』プレイレビュー!

PlayStation®4用ソフトウェア『メタルドッグス』は、2021年5月に30周年を迎えたRPG「メタルマックス」シリーズ初のスピンオフ作品。柴犬のポチをはじめとする3匹の犬が、銃を背負ってダンジョンを駆けめぐる”わんわん撃ちまくりアクション”だ。

3匹の犬がミッションに挑む! 愛らしくも勇ましいシューティングアクション

「メタルマックス」シリーズで人間たちを助けてくれた柴犬のポチたちが主役に大抜擢! 『メタルドッグス』は、かわいい犬たちがダンジョンを走り回り、銃器で敵をやっつけるシューティングアクションゲーム。2022年発売予定の『メタルマックス ワイルドウエスト』の前日譚にあたるエピソードも収録されている。とはいえ、シリーズ未経験でもまったく問題ない。爽快アクション好き、ハック&スラッシュ好き、もしくは犬を愛する人なら予備知識なしでも十分楽しめる。

物語の舞台は、富士山の麓にある”アオキガハラ・ヘヴンヒル”の廃墟。人類が姿を消したこの地で、ある科学者が柴犬ポチと出会う。やがて集結する3匹の戦闘犬を操り、この地域を襲った悲劇の謎を解き明かそう。

ゲームモードはノーマルとハードコアの2種類。今回はノーマルモードでプレイしたため、弾薬を無尽蔵に使用でき、死亡時のペナルティもなし。ハードコアモードは、死亡時にアイテムが消滅するなど、より厳しい条件でミッションに挑むことになる。腕に覚えのある人は、ぜひハードコアモードにもチャレンジしてほしい。

CHECK POINT ①
主役は3匹の犬! キュートなわんこがダンジョンを駆けめぐる!!

最大の見どころは、何と言っても主役の犬たち! 戦闘犬である彼らは、ダンジョンに潜り、巨大生物の討伐などさまざまなクエストに挑んでいく。敵を倒したり、宝箱を開けたりすると新たな装備が手に入るので、どんどん付け替えて犬たちを強化しよう。キュートなわんこがダンジョンを駆けまわる愛らしさと、背中に装備したゴツい武器を撃ちまくる勇ましさのギャップに、犬好きならずとも心を奪われるはずだ。

主役を務めるのは、柴犬のポチ、ドーベルマンのベル、ブルドッグのボナンザの3匹。序盤で操作できるのはポチのみだが、ストーリーが進行するとベル、ボナンザでプレイできるようになる。オールマイティなポチ、動きの素早いベル、体力自慢のボナンザとそれぞれ特徴が異なるが、難しいことは抜きにして好きな犬種でプレイすればOK。新しく加わった犬はLv.1からスタートするが、高性能な武器や防具を装備させればあっという間にレベルアップしていく。

とにかく、この犬たちのかわいらしいこと! 手足をせっせと動かしてフィールドを駆けまわる姿、揺れるしっぽを見ているだけで心が和む。たとえ敵にやられても科学者が復活させてくれるが、倒された時の悔しさ、申し訳なさはひとしお。できるだけ元気な状態で拠点に帰してあげるために、一生懸命プレイせずにいられない。

犬なので当然言葉は話さないし、触れ合うようなシーンも特にない。しかし、犬たちが活躍するにつれて、機械の体だった科学者も元気になっていき、不思議な友情が芽生えていくのも面白い。やはり、犬は人類の最良の友なのだと思わせてくれる。

犬好き必見! じっくり眺めるモードも!

犬が主人公とあって、犬好きのツボを押さえたモードも搭載。その名も「犬を見る」。このシンプルにして力強いネーミングが、実に素晴らしい。好みの装備を身につけた犬たちを、360°回転させて眺めるもよし、走る姿をじっくり鑑賞するもよし。好きな背景とフレームを組み合わせて、スクリーンショットを撮るのも楽しい。ゲーム本編とはまったく関係ないのだが、どの装備の組み合わせがいちばんかわいいのか、夢中になって試してしまうはずだ。

CHECK POINT ②
ダンジョンで新たな装備を手に入れ、犬たちを強化!

ダンジョンを駆けまわる犬たちは、武器を使って敵に立ち向かう。噛みついたりひっかいたりという近接攻撃はなく、攻撃は銃器オンリーというのが潔い。武器は連射可能な「機銃」、高威力の「大砲」、特殊効果が狙える「S-E(スペシャル・イクイップメント)」の3タイプあり、1匹あたり最大3つまで装備可能。小さな敵が大量に出現するエリアでは、大砲は装備せず機銃で戦ったり、巨大生物と戦う時はすべての武器をS-Eにしたりと、ミッションに応じて装備を組み替える戦術性を味わえる。

アクションもいたってシンプル。3つのボタンで銃器を発射すると、特に照準を合わせなくても敵めがけて弾が飛んでいく。背後にいる敵も自動的に攻撃してくれるので、走って逃げながらでも弾を当てることができる。リロードは手動でもできるが、弾を使い切れば勝手に補充されるのもありがたいところ。アクションが苦手な人でも、手軽に爽快感を味わえる。さらに、首輪やアクセサリーを装備した状態で敵を攻撃してゲージを溜めれば、L1ボタンで一撃必殺の”ラッシュ”も発動! 強敵に囲まれた時など、ピンチに陥った場面で役立つはずだ。

装備品の数々は、基本的にダンジョン内で入手する。ダンジョンに潜っては新しい装備品を見つけ、新しい敵を倒してはまだ見ぬ装備品を手に入れる。そんなハック&スラッシュ要素も、このゲームの醍醐味のひとつだ。ダンジョンは入るたびに構造が変わり、一度クリアしたクエストは何度でもチャレンジできる。そのため、攻略に行き詰まった時は前のミッションに戻って強力な装備品を探したり、レベルアップしたりと時間をかければ、打開策が見つかるようになっている。

同じ武器・防具でも、性能が微妙に違うのも面白いところ。武器や防具にはスロット数が設定されており、その数だけ効果を付与できる。そのため、同じ「7mm機銃」でも攻撃力、リロード時間、発射間隔、射程距離などに個体差がある。「このミサイル、攻撃力は高いけれどリロード時間が長いのが難点。それなら、装弾数が多いこっちのミサイルを装備するか」「この防具、防御力はいまひとつだけどHP自動回復効果があるので便利」など、あれこれ試しながらお気に入りの装備品を探すのも楽しい。

「兵器実験室」で装備を強化! 性能が上がるも下がるも運次第!?

ゲームが進むと利用できる「兵器実験室」では、素材とお金を消費することで装備に特殊効果を付与できる。ただし、どんな効果が加わるかはあくまでもランダム。必ずしも性能が上がるとは限らず、逆にそれまで付与されていた効果がなくなり、性能が下がってしまうことも。「お気に入りの武器をさらに強化しようとしたら、パワーダウンしてしまった!」ということもよくあり、その歯がゆさ、悔しさも含めて楽しみのひとつになっている。なお、兵器実験室ではゲームを進めると、より緻密な実験が可能になるとのこと。物語を進めながらいろいろ試してみよう。

CHECK POINT ③
昆虫のような巨大生物やモンスターなど、クセの強い敵が次々出現!!

ダンジョン内には、アリやカブトムシなどの昆虫のような巨大生物、毒や氷を吐き出すモンスター、戦車などさまざまな敵がいる。一部のクエストでは、特に強力な「WANTED」、つまり賞金首が出現。巨大ムカデや巨大イソギンチャクといった巨大生物、仲間の戦車を次々呼び出す大型戦車など、クセの強い敵が立ちはだかる。こうした難敵に、小さなわんこが単身立ち向かうのが実に痛快。ちょこちょこ走りながら戦う犬たちの勇姿にグッとくる。

弾幕攻撃を仕掛けてきたり、突然姿を消して別の場所にワープしたり、体を回転させて毒のあるしっぽを振り回したりと、敵の攻撃方法もさまざま。パターンを読み、隙を見て威力の高いミサイルを放ったり、”ラッシュ”で攻撃したりと、敵をじわじわ攻略していく楽しさを味わえる。

ただし、装備によっては苦戦を強いられることも。「これは勝てない」と思ったら、戦線離脱するのもひとつの手段。前のダンジョンに戻って、強力な装備を探し、何度もチャレンジを繰り返せば、必ず勝てるはずだ。見事に敵を倒せば、多額の報奨金をゲットできる!

“わんわん撃ちまくりアクション”と銘打たれているとおり、シンプルな操作で敵をガンガン倒す爽快感を味わえる『メタルドッグス』。15分もあれば、ミッションをクリアできるという手軽さもうれしい。なにより見逃せないのは、犬たちの愛らしさ! 笑っているかのような柴犬の表情、もちっとしたボディ、立ち止まった時の揺れるしっぽなど、細部まで丁寧に描かれていて犬好きも納得。一度クリアしたクエストも、出撃犬を変えれば何度でも楽しめる。3匹の勇姿をぜひ見届けてほしい。


メタルドッグス

・発売元:角川ゲームス
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:シューティングアクション
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 通常版 3,900円(税込)
    パッケージ版 希望小売価格 限定版 わんわんダフルエディション 7,480円(税込)
    ダウンロード版 販売価格2,970円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:A(全年齢対象)


PS Blogの『メタルドッグス』記事はこちら


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