※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。
世界中のPlayStation®.Blog読者の投票によって、今年最も優れたタイトルを決める投票イベント「PlayStation®.Blog ゲーム・オブ・ザ・イヤー 2021」。いよいよ、全16部門の受賞タイトルを発表します。
今年も皆さんからたくさんの投票をいただき、締め切り直前まで順位が変動するなど、複数のカテゴリーで白熱した戦いが見られました。投票に参加してくださった皆さんに感謝するとともに、ノミネート作品を制作し、今年もゲーム業界の発展に貢献してくださったソフトウェアメーカー各社の皆さんにもお礼を申し上げます。
それでは、受賞タイトルの発表です!
ベストニューキャラクター賞
「ドミトレスク夫人」:『バイオハザード ヴィレッジ』
納得の結果と言うべきでしょうか。今年最も人気のあった部門において、「オルチーナ・ドミトレスク伯爵夫人」の得票数が他の候補を圧倒しました。深い魅力と恐怖や悪を兼ね備えた本シリーズのなかでも、ドミトレスク夫人は際立っていました。贅を尽くした邸宅の廊下でプレーヤーにつきまとい、伸縮自在のかぎ爪で攻撃し、厳しい叱責を浴びせるなど、ドミトレスク夫人は忘れがたい存在感を発揮しました。
「リベット」:『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』
「丶蔵」:『Ghost of Tsushima Director’s Cut』
「アレックス・チェン」:『ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ』
ベストストーリー賞
『バイオハザード ヴィレッジ』
ベイカー家のカビ臭いバイユーの家から、ドミトレスク城を取り囲む危険な地域まで、「イーサン・ウィンターズ」には一息つく暇もありません。『バイオハザード ヴィレッジ』のストーリーは一見単純なようで、実は複雑です。ひとりの男性と新しい家族、そして悲劇的な過去が苦難に満ちた未来と交差します。イーサンの娘をめぐる壮大な旅を丁寧に構築したカプコンの手腕は特筆ものです。爆発的なフィナーレの残り火が消えたあと、この物語が静かな家のなかで一体どのように始まったのかと、不思議な気持ちになるかもしれません。
『ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ』
『Marvel’s Guardians of the Galaxy』
『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』
ベストアートディレクション賞
『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』
ベストアートディレクション賞の票レースはハラハラする展開でしたが、『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』が首位を奪取しました。PlayStation®2版の第1作目より、Insomniac Gamesが磨き続けてきた銀河を舞台とする鮮やかなアートスタイルが、シリーズ初となるPS5タイトルの輝きを支えています。ラチェットとクランクの表情をさらに豊かにしているのは、新たなレベルに達した緻密なアニメーション。PS5の超高速SSDは万華鏡のような衝突を演出――次元がすばやくぶつかり合う様子と芸術的なコントラストを生み出しました。壮大なスケールの冒険であるにもかかわらず、熱狂的なゲームプレイから映画のようなカットシーンへの転換は実に滑らかです。2位はゾッとするような場面描写の『リトルナイトメア2』、3位は“リトル・ピープル、ビッグ・ワールド(大きな世界の小さな人間)”の美しい表現が魅力的な『It Takes Two』が獲得しました。
『リトルナイトメア2』
『It Takes Two』
『Hades』
ベストサウンドトラック賞
『Marvel’s Guardians of the Galaxy』
『Marvel’s Guardians of the Galaxy』の癖になる魅力は、歯切れのいい会話や、目を見張るようなエイリアンの描写だけに留まりません。Eidos-Montréalは、1980年代にヒットチャートを席巻したナンバーを詰め込み、その圧倒的な興奮をゲームプレイでも実現。さらには、現代のヘビーメタルファンにも違和感なく受け入れられる、架空の80年代メタルバンドを登場させました。戦闘や冒険シーンのなにげない音にも、こだわりが感じられます。
『Ghost of Tsushima』: 「壹岐之譚」
『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』
『NieR Replicant ver.1.22474487139』
ベストマルチプレイヤー賞
『It Takes Two』
離婚と和解をめぐる感動のストーリー、冗談好きの“喋る本”、規律正しいリスの軍隊など――『It Takes Two』が誇る数ある見どころがかすんでしまうくらい、本作のゲームプレイは鮮烈な印象を残しました。Hazelight Studiosが仕掛けるこのジャンルを越えた冒険は、ふたり協力プレイが基本です。パートナーの道を作るために壁に釘を打ち付けているときも、時間を巻き戻して死から救うときも、カエルに乗って庭を一緒に移動するときも、この楽しい冒険の傍らには、いつも相棒がいます。登場して間もない作品ですが、すでにマルチプレーヤーの殿堂入りです。
『コール オブ デューティ ヴァンガード』
『Battlefield 2042』
『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ』
ベストスポーツゲーム賞
『FIFA 22』
次世代のサッカー体験を目指したEAの『FIFA 22』は、その期待に違わぬ出来でした。HyperMotionテクノロジーは、さらにリアルで滑らかなサッカー体験をもたらし、3Dオーディオはプレーヤーをかつてないほど試合に引き込みます。これにDualSense™ ワイヤレスコントローラーのハプティックフィードバックとアダプティブトリガーが加わることで、ピッチで繰り広げられる試合を手に取るように感じられます。EAはシリーズで最もリアルなサッカー体験を実現しました。
『HOT WHEELS UNLEASHED』
『ライダーズ リパブリック』
『NBA® 2K22』
ベストアクセシビリティ賞
『Ghost of Tsushima: Director’s Cut』
サッカーパンチ・プロダクションズの『Ghost of Tsushima: Director’s Cut』では、数々のアップデートとともに、ゲームのアクセシビリティも大幅に改善されています。4つの新しいプリセットコントロールレイアウト、テキストと字幕サイズの拡大、敵をロックオンするオプション、DualSense ワイヤレスコントローラーで“風”の方向を感じさせるハプティックフィードバックによる表現など、ますます多くのプレーヤーを圧倒的な冒険にいざないました。
『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』
『ファークライ6』
『Marvel’s Guardians of the Galaxy』
DualSense™ ワイヤレスコントローラー賞
『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』
DualSense ワイヤレスコントローラーを独創的な武器に見立てて魅力を引き出したゲームプレイは、それほど多くありません。そんななか『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』は、DualSense ワイヤレスコントローラーのハプティックフィードバックとアダプティブトリガーを実にうまく取り入れました――威力の小さい「バーストピストル」を撃ったときと、「ネガトロンコライダー」の爆発的な威力の違いを、明確に感じられるのです。Insomniac Gamesはさらに、R2アダプティブトリガーの押し具合によって操作を調整できるようにしています(50%押して軌跡を表示し、最後まで押して発射するなど)。臨場感あふれるゲームプレイからコントロール性の向上まで、ぜひ皆さんの手で感じてみてください。
『Ghost of Tsushima: Director’s Cut』
『Returnal』
『バイオハザード ヴィレッジ』
ベストグラフィック賞
『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』
皆さんの投票の結果、その圧倒的なゲーム表現の美しさで、Insomniac Gamesがベストアートディレクション賞とベストグラフィック賞の2冠を達成しました。『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』のフォトモードは、本作のディテールへのこだわりを印象づける素晴らしい機能でもあります。ラチェットの特徴的な顔の短いランバックス族の毛や、小さな茶色の鼻の質感まで見て取れます。さらに、このゲームの画期的な武器をリアルに見せるビジュアルエフェクトとライティングも圧巻です。屈強なボスに「トピアリースプリンクラー」を発射したとき、敵が無数の小さな落ち葉で瞬時に覆われていく光景は忘れがたいでしょう。こうしたすべての要素が、癖になる明るいビジュアルに組み込まれています。
『バイオハザード ヴィレッジ』
『ファークライ6』
『Kena: Bridge of Spirits』
ベストリメイク・リマスター賞
『Ghost of Tsushima: Director’s Cut』
『Ghost of Tsushima Director’s Cut』は、単なるリメイクではありません。サッカーパンチ・プロダクションズの華麗な冒険に、まったく新しい島での新たなストーリーチャプターが追加され、混沌としたマルチプレイモード「Legends/冥人奇譚」もアップデートされました。そのほかにもDualSense ワイヤレスコントローラーの機能はもちろん、PlayStation®5でしか得られない超高速ロード、3Dオーディオ、高解像度、フレームレートオプションに対応しています。『Ghost of Tsushima』は常に息をのむような体験が得られることが特徴ですが、『Ghost of Tsushima Director’s Cut』では、さらなる進化を実現しています。
『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』
『Mass Effect Legendary Edition』
『NieR Replicant ver.1.22474487139』
ベストインディーズゲーム賞
『Kena: Bridge of Spirits』
この部門は最も接戦となり、投票期間中はふたつのゲームが僅差で並ぶ展開でした。最終的に『Kena: Bridge of Spirits』がプラチナトロフィー、『Hades』がゴールドトロフィーに輝きました。シルバーを獲得したのは『ドキドキ文芸部プラス!』、ブロンズは『Disco Elysium』へ。今年のこのカテゴリーでは、インディーズスタジオの優れた手腕とゲームプレイ体験の多様さが印象に残る結果となりました。
『Hades』
『ドキドキ文芸部プラス!』
『Disco Elysium – The Final Cut』
PlayStation®VRゲーム・オブ・ザ・イヤー
『ヒットマン 3』
「エージェント47」のPlayStation®VRへの登場がファンに大反響だった『ヒットマン 3』は、このカテゴリーで圧倒的な票を集めました。暗殺の世界をVRのプラットフォームに導入したことで、プレーヤーはIO Interactiveの濃厚で緻密なディテールのサンドボックスを堪能できるようになり、まったく新しい方法で独創的な暗殺方法を体験できました。さらに、予想外のボーナスとして、過去の2作品もVR対応しました。
『DOOM 3: VR Edition』
『Sniper Elite VR』
『I Expect You To Die 2』
PlayStation®4ゲーム・オブ・ザ・イヤー
『バイオハザード ヴィレッジ』
爽快なガンプレイ、記憶に残る出会い、予期せぬ展開の連続など、カプコンが仕掛けるイーサン・ウィンターズのシリーズに賞賛が集まりました。しかし、賞賛すべきはそれだけではありません。同スタジオは大胆にも、4人の高貴なボスが登場するサブジャンル4つを複雑に組み合わせて、ひとつの壮大ストーリーを作り上げたのです。『バイオハザード ヴィレッジ』では、すべてのプレーヤーが恐怖のシーンと遭遇し、「バイオハザード」シリーズの正典の新たな側面を見出すことになります。
『It Takes Two』
『Marvel’s Guardians of the Galaxy』
『ファークライ6』
PlayStation®5ゲーム・オブ・ザ・イヤー
『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』
『ラチェット&クランク』の復活は、愛すべきコンビの帰還を祝うだけでなく、PS5の最先端テクノロジーを引き出し、DualSense コントローラーの臨場感あふれる機能を開放するものとなりました。次元を飛び越えて惑星を巡る冒険は、スリリングでますます独創性が高まる戦いやミニゲームなど、たくさんの刺激にあふれています。もちろん、新たにPlayStation®を象徴するようになった「リベット」と「キット」の存在も欠かせません。
『バイオハザード ヴィレッジ』
『Returnal』
『Marvel’s Guardians of the Galaxy』
2022年注目ゲーム賞
『Marvel’s Spider-Man 2』
『Marvel’s Spider-Man 2』を初公開した「PlayStation®Showcase 2021」では、「ピーター」と「マイルズ」の次回作を少しだけお見せしました。そして来年も、たくさんのエキサイティングなニュースが控えています。まずは、『Elden Ring』と『Horizon Forbidden West』が2022年2月に発売されます。
『Elden Ring』
『Horizon Forbidden West』
『ホグワーツ・レガシー』
スタジオ・オブ・ザ・イヤー
Insomniac Games
昨年末に登場したスーパーヒーローのインパクトを考えると、仮にこの1年間、Insomniacが鳴りを潜めていたとしても、無理はないと思うでしょう。しかし、同スタジオは2021年も手綱を緩めず、PS5のショーケースタイトルとして『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』をリリースし、さらに来るスーパーヒーロー体験を公開して、今年を締めくくろうとしています。間違いなくスタジオ・オブ・ザ・イヤーにふさわしいでしょう!
スクウェア・エニックス
カプコン
バンダイナムコエンターテインメント
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