10月17日(土)のアップデートで実装された「Legends/冥人奇譚」。シングルプレイでのオープンワールドゲームだった『Ghost of Tsushima』本編とは異なり、ステージクリア制のオンライン協力型マルチプレイモードとなっている。
2人用の“奇譚”、4人用の“九死”、後日実装予定のレイド“大禍”と、複数のモードが存在するほか、4つの“役目”が持つ固有技に加えて、より強力な武具や道具を手に入れられる成長要素など、多くの“冥人たち”を熱くさせる内容が数多く盛り込まれている。
本記事では、実際にプレイしてみてわかったこれらの要素と、手ごわい戦いを生き残るためのポイントなどを紹介していこう。
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「Legends/冥人奇譚」で本編とは異なる成長要素を楽しもう!
まず本アップデートをプレイして驚いたのが武具に名品や絶品といったレアリティが設定されており、それらを更新していくことで強くなる、いわゆる“ハック&スラッシュ”的な要素。武具は本編のように依頼を達成したり、神社に参拝して手に入れるのではなく、各モードクリア後に褒美として入手できるようになっている。武具にはさまざまな特殊効果があるため、自分好みのプレイスタイルを追求できるし、“役目”の特徴を伸ばしてロールプレイを堪能することも可能だ。
初めはなんの効果も持たない凡品からはじまるが、品質が上がるにつれて特殊効果が追加され、絶品以降になると特殊効果がふたつ付く。また、くないを一度に5本投げる“隠刃”や、刀に火をまとわせる“焔の剣”といった技能も存在するので、さまざまな効果を組み合わせる楽しさは本モードならではと言える。
武具が名品以降であれば“恵み”と“意気”と“誉れ”を消費して“改良”ができ、ランダムで特殊効果や技能などを変更できる。例えば回復薬の回復量を上げる特殊効果を狙ったり、炎上の特殊効果を持つくないを用意したりと遊びの幅はかなり広い。
牢人は暗具のダメージを上昇させる技を持っているので、それを加味してダメージが上昇する特殊効果をそろえたりと、“役目”に合った効果を意識していくのも手だ。
操作できる4つの“役目”は、装備できる武具が少し異なる。基本的に長弓は“弓取”だけが装備でき、遠距離での優位性を確立している。闇討ちや隠密の得意な“刺客”は吹き針で敵に状態異常を付与できたりと、個性付けも面白い。
とはいえ、全員が武具を共用できる点はうれしいところ。これはつまり「別の“役目”が装備している武具が装備できない」ということが専用武具以外にはいっさいないということ。さまざまな武具を使い回せる手軽さによって、別の“役目”を始めようと思った時の敷居が低く、いろいろ試せるという意味でもワクワクした気持ちになってくる。
冥人の強さは強力な武具の存在だけでなく、装備している武具の強さの平均を表す“気”の値で決まる。そのため、次々に武具を更新していくのがプレイのコツだ。
また各モードには赤銅、白銀、黄金、百鬼と難易度が存在。それぞれで出現する武具の気の最大値が決まっているので、まずは赤銅で基本的なことを学びつつ、白銀、黄金、百鬼とステップアップしていくのがいいだろう。最終的には後日実装予定のレイドバトル“大禍”が待ち受けている。
冥人同士の共闘プレイで死線をくぐり抜ける!
成長要素こそ独自のものを持つ「Legends/冥人奇譚」だが、操作方法は本編と同じ。本編の発売から今回の配信まで少し期間があったことを考慮してか、初めて「Legends/冥人奇譚」を選ぶと、本モードと4つの“役目”のチュートリアルを丁寧に教えてくれる。久しぶりに『Ghost of Tsushima』に戻ってきた“冥人たち”にも優しい作りとなっているのもうれしいところ。
遊べるのは、ステージクリア型の2人用モード“奇譚”、陣地を守りながら数十回、敵の襲撃(ウェーブ)を耐える4人用モード“九死”がある。どちらのモードでもマッチングの有無を選べるので、簡単に共闘を楽しめるし、気軽にシングルプレイで練習もできる。ちなみにランダムマッチの“即興”も用意されている。
“奇譚”では、最初に選べる赤銅で死亡しても何度でもリトライでき、また失敗しても褒美は減らない。クリアできれば確実に褒美が得られ、強くなれる。白銀以降は全滅に回数制限が設けられているので、アクションが苦手であれば赤銅での基本練習を重ねて挑むのがいいだろう。とはいえ本編と違い、隣には心強い冥人がいるので、マルチプレイのほうがラクに進めるだろう。
白銀以降はステージの流れこそ赤銅と同じだが、出現する敵が毎回変わるため、誰から闇討ちしていくのか? どこで奥義を使うか? といった攻略の組み立てがポイントになってくる。“境井仁”と同様に“策を講じる”ことが大切だ。
さらに手練れの冥人たちのために、高難易度な要素も用意されている。ステージに隠された巻物を探す、“行善(ぎょうぜん)の巻物”。“鬼の宝”は、調べると強力な鬼や天狗が複数出現するが、すべて倒せばより多くの褒美を入手できる。“行善(ぎょうぜん)の呪い”は、共闘している冥人と離れすぎるとダメージを受けたり、体力の最大値が減るが、その呪いを受けたままクリアできれば“改良”に必要な“恵み”が手に入る。
“奇譚”は「Legends/冥人奇譚」におけるストーリーモードといった位置づけで、怪しげな語り部・行善がさまざまな冥人の物語を語ってくれる。ゲームの進行状況に応じて「力強い足音が迫る」「冥人は太刀を抜いた」など、天の声としてささやいてくれる様は、さながらテーブルトークRPGのゲームマスターのようで、非常に面白い演出になっている。
敵は蒙古兵だけでなく、鬼や天狗、姿の見えない死霊兵と一風変わった存在が相手。独特な術を使ってきたり、無数のカラスを飛ばしてきたりと予想外の攻撃を繰り出してくる。非常に厄介な相手だが、仲間の冥人と協力して挑めば討伐するのも容易い。逆に、ひとりで挑むのはとても危険なので、常に仲間と行動をともにし、強敵相手には畳み掛けるように連携して戦うことが大切だ。
「Legends/冥人奇譚」ならではの楽しみ方はほかにも!
シングル、マルチプレイの選択とは別に、フォトモードも選べる。「Legends/冥人奇譚」のステージは地形こそ本編同様に対馬のものだが、巨大な満月が浮かぶ海岸など、シチュエーションはおどろおどろしく、スクリーンショット映えするものばかり。フォトモードには新しいスタンプも追加されているので、アクション映えする“役目”の奥義を写真に収めてみるのもオススメしたい。
マルチプレイでは「行くぞ!」「恩に着る」といった簡易チャットやモーションでやり取りができる。また目標にピンを刺して合図も送れるので、ボイスチャットなしでも意思疎通を図る手段が豊富に用意されている。特筆すべきは笛! 本編のように天候は変わらないが、マルチプレイで笛を吹くと自然と合奏となり、連帯感が生まれる。実際に“奇譚”や“九死”の終わりにオンラインでマッチした見知らぬ者同士で合奏することもたびたびあり、その際の感動はひとしおだ。
冥人の見た目を変更できる装具は、本編の“仁之道”クリアで得た面頬が反映されている。また、“役目”ごとに異なる特定のアクションや白銀以上の難易度で見つかる“行善の巻物”を集めれば、装具やエモートが入手できるコレクション要素もある。高難易度かつ条件付きのほうが得られる装具は豪華なので、マルチプレイ時には一目置かれること間違いなし!
プレイを重ねて武具を更新していく喜び、特殊効果を重ねて自分のプレイスタイルを追求する楽しみを『Ghost of Tsushima』で堪能できるのは嬉しいところ。不死の術を使う敵や姿の見えない死霊兵など、本編とはまた違った世界観での戦い、そして冥人同士の共闘は唯一無二の要素となっている。
ひとつのタイトルで違った楽しみ方を味わうことができて、アクション、ロールプレイ、カスタマイズ好きのプレイヤーたちに強くオススメできる1本。これらの要素が無料アップデートで遊べるうえ、さらに後日実装予定のレイド“大禍”も待っている。まだまだ『Ghost of Tsushima』の展開から目が離せない。
Ghost of Tsushima (ゴースト・オブ・ツシマ)
・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:オープンワールド時代劇アクションアドベンチャー
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 6,900円+税
ダウンロード版 通常版 販売価格 7,590円(税込)
ダウンロード版 デジタルデラックスエディション 販売価格 8,690円(税込)
ダウンロード版 デジタルデラックスアップグレード(*) 販売価格 1,100円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:Z(18才以上のみ対象)
*通常版をデジタルデラックスエディションにアップグレードします。
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