死ねばずっと一緒にいられる……。本日7月30日(木)に発売となったPlayStation®4用ソフト『夜、灯す』。｢心を通い合わせた女子生徒同士の心中話｣が怪談として伝わる女学園が舞台のホラーアドベンチャーとなっている。歴史ある女学園で、いったい何が……？

鈴が夢で見た少女とそっくりの転校生、彼女との出会いから物語は始まる

高校二年生の夏休み初日、神楽原女学園・箏曲(そうきょく)部に所属する鈴たち4人は、あるひとつの怪談を耳にする。それは昔、｢疑似姉妹｣という秘密の契約を結んで心中をしたふたりが、今もこの学園に霊となってさまよっているというもの。怪談を聞いた鈴はなぜかその少女の姿を鮮明に思い描くことができたのだが……。そんな矢先、その少女とそっくりの女生徒が学園に転校してくるのだった。

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物語は主人公の鈴と箏曲部の部員たちを中心に描かれていく

夏休みの初めという妙な時期に転校してきた有華は、休み明けの筝曲コンクールに参加するためにやってきたという。しかし、本人は｢皆と練習するつもりはない｣と、部の面々と足並みを揃えようともしない。｢楽しい｣演奏を大事にしてきた部の雰囲気は、彼女の入部を境にギクシャクしたものとなっていくが……。

物語序盤で語られる、とある怪談話

秋のコンクールに向け、鈴の住むお寺で夏休みの自主合宿にはげんでいた箏曲部の面々。合宿の初日、夏の夜といえば……という話題から、学園にまつわる怪談話を累が語りだす。

それは大正時代。休日の外出も禁止された、町の外れにひっそりとたたずむ全寮制のお嬢様学校では、卒業までの間｢姉妹｣になる、｢疑似姉妹｣という秘密の遊びが流行していた。お互いの一番大事なものを交換し、お互いが特別な存在であるという誓いを交わす彼女たち。

怪談話は、疑似姉妹のふたりが誓いの象徴を抱きしめたまま心中したが、これを当時の教師が事故死として｢所有物を元に戻した｣ことで未練を残し現世をさまよっているという話である。

死ねば引き裂かれることはないと決意した彼女たちの想いが、死してなお｢絆が引き裂かれた｣無念。時を経て、廃校となった学校には、何かを探す女生徒が現れてはすすり泣く声が聞こえるという。

｢　カ　エ　シ　テ　｣

と。

鈴が見る不思議な夢、その内容は……？

自主合宿をした初日から、見ず知らずの｢お姉さま｣を夢に見るようになる鈴。この人物は誰なのか、例の怪談に関係しているのか、と不思議に思う鈴だったが、夢の中の｢お姉さま｣との時間は心地良く、鈴は特に気にもとめていなかった。

平穏だった鈴の日常は、次第に狂いはじめていく

鈴が見る不思議な夢、時期外れの転校生、そして幽霊が出るという旧校舎……。平穏だった鈴たちの日常は、絡み合う縁によって少しずつ変わり始める。

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一緒の時間を過ごすうち、深まっていく真弥、麗子、累……そして、有華との絆。一方で、さらなる惨劇が鈴たちの周囲で巻き起こるのだった。

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女の子たちが主役の、仲睦まじい関係性の中に潜む狂気、愛情、そして恐怖体験……。夏の夜長に楽しむ納涼アイテムとして、ホラーアドベンチャー好きならチェックしたい一作だ。

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