野球ゲームの決定版こと「パワプロ」シリーズ最新作『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』が、ついに本日7月9日(木)に発売! その魅力に、電撃PS編集部が迫る連載企画も第3回を迎えた。
今回は、本作を実際にプレイした担当ライターのインプレッション記事を掲載。大ボリュームを誇る「パワプロ」最新作の各モードの触り心地や、それらをトコトン楽しむためのポイントをお伝えしていく。
対戦をはじめ、より完成度を増した各種モード
特集第2回で紹介したように、本作のゲームモードは非常に多彩。対戦プレイからペナントレースのシミュレート、オリジナル選手育成など、さまざまな形で野球を楽しむためのモードが多数用意されている。
これらのモードは、個人の好みにもよるが、自分は正直どれを遊んでも楽しい。「対戦」はCOM相手でも、難易度を調整すれば自分の腕に合った相手と戦えるし、対人戦は相手との熱い駆け引きを含め、言わずもがなのおもしろさだ。4人プレイで操作する選手を分け合っての対戦も、なかなか新鮮で楽しめた。「大会」で複数のプレイヤーが参加するリーグ戦やトーナメントを開けば、1試合だけでは決着しない、大会ならではの醍醐味も味わえる。
近くに一緒に遊ぶ相手がいないなら、「チャンピオンシップ」でオンライン対戦に挑むのもあり。こちらでもさまざまな大会が定期開催されるとのことなので、腕試しにはもってこいだ。
選手育成モードはどれもより遊びやすく!
選手育成モード「サクセス」は、今回もいい感じ。街のうろつき要素がなくなり、全体的なランダム性は低くなったものの、そのぶん安定していい選手を育てやすくなった印象だ。3本あるシナリオも、プレイ期間が76週で統一され、序盤からデートやアルバイトも可能になるなど、だいぶプレイしやすくなっている。
シナリオの内容もそれぞれ個性的。とくにエジプト大学編は、ピラミッドを再建造して経験点を稼いだり、古代の魔術の力で育成効率をアップさせたりと、はっちゃけたストーリー展開がツボだった。意外に熱い性格のカリスマファラオ・ホールスアン4世をはじめ、登場人物のキャラクターが立っているし、どのイベントもおもしろい。
お祭りモードの「パワフェス」は、試合前のルーレットが先攻・後攻とDHの有無のみを決めるものに。以前はルーレットで決まっていた、勝利時の仲間の加入人数はチームごとの条件に変わり、戦力確保の計画が立てやすくなったのが地味にうれしい。各チームから、すべての主力選手を図鑑に登録するともらえるメダルで育成効率を上げられるのも、やり込みがいがあって良い追加要素だと思う。
これらのモードで育てたオリジナル選手は、「マイライフ」の主人公にしたり、「アレンジ」でプロ野球12球団やオリジナル球団に所属させて、「対戦」や「ペナント」で使うのがセオリー。ほかにも「LIVEパワプロ」を使って、自分のオリジナル選手をアップロードすることもできるし、ほかのユーザーのオリジナル選手をダウンロードして使うのもありだ。
「ほかのユーザーが使いたくなるような名選手を育てる」、「ダウンロードした名選手に負けないくらいの選手をいつか育てたい」というのは、選手育成モードをプレイする際のモチベーションになりうる。本作でも「LIVEパワプロ」にはお世話になりそうだ。
高校野球部をまるごと育てる「栄冠ナイン」は、スクラップブックなどの新要素が追加され、監督としてのモチベーションがアップ。個人的には、新入部員のスカウトができるようになったのが一番大きいと思う。これまでは、運よく有望な選手が入ってくれるのを待っていたのが、こちらから能動的に動けるだけでうれしいものだ。
このモード専用のオンライン大会に、好きな世代のチームで参加できるのも「栄冠ナイン」のいいところ。監督として何年も見守ってきた高校野球部のチームのなかで、最強の世代を大会に送り出し、その活躍に期待するというのは、まさに監督冥利に尽きる。今年も「栄冠ナイン」をひたすらプレイし続ける日々が始まりそうだ。
新モードを含めたそのほかも超充実!
そのほかで目を引いたのは、特殊ルールのオリンピック大会を勝ち抜く新モード「東京2020オリンピック」。
日本を含め、アメリカ、イスラエル、オーストラリア、オランダ、カナダ、韓国、キューバ、チャイニーズタイペイ、メキシコの計10カ国が参戦。アレンジチームも参加でき、そのなかから任意に選んだ6チームで優勝を争っていく。
どの国もナショナルチームだけに、選手のレベルは総じて高い。さらに、最初のグループの振り分けや勝敗で、決勝までの対戦相手も毎回変わってくるので、一度や二度のプレイでは優勝までたどり着くことができなかった。まさしく世界を相手にした最高峰の大会といった感じで、かなり燃える! ぜひプレイして、日本代表のユニフォームを背負った侍となる気持ちを味わってほしい。
あとは細かいことだが、野球や「パワプロ」用語について調べられる「パワプロ辞典」の新登場もうれしいところ。「パワプロ」シリーズの特殊能力や、選手の能力を統計学的見地から数値化したセイバーメトリクスの略称など、わかっているようでわかっていなかった項目の詳細も、この辞典でチェックできる。「パワプロ」ユーザーはもちろん、野球ファンでも読み込んで損なしの内容だ。
さて、本作をプレイしてみた感想としては、各モードの充実ぶりは言うまでもなく歴代シリーズ最高。加えて、ほかのユーザーと一緒に楽しめるコンテンツがかなり本格化してきた印象もある。それは、オンラインでの対戦であったり、大会であったり、オリジナル選手の共有であったり、理由はいろいろだ。
ひとつをプレイするだけでも楽しいゲームモードが、ひとつどころではない。そのうえで、プレイの楽しさをほかのユーザーと共有する手段も増えてきている。野球ゲーム好きなユーザー同士のつながりを深めるコンテンツとして、「パワプロ」はまた一歩前進したように思える。少しでも興味が沸いたら、ぜひ一度プレイを!
eBASEBALLパワフルプロ野球2020
・発売元:KONAMI
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:野球・育成
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 7,980円+税
ダウンロード版 通常版 販売価格 8,778円(税込)
ダウンロード版 パワフルエディション 販売価格 10,978円(税込)
・プレイ人数:1~4人(オンライン時:1~2人)
・CERO:A(全年齢対象)
※PlayStation®VR対応
PS.Blogの『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』記事はこちら
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