広大かつ精細に作り込まれたニューヨークを舞台に、ゲームオリジナルのストーリーが展開!
2018年発売予定のPlayStation®4用ソフトウェア『Spider-Man』。「ラチェット&クランク」シリーズや『RESISTANCE 〜人類没落の日〜』などを手掛けたInsomniac Gamesの開発による、まったく新しいスパイダーマン体験を楽しめる期待作だ。
フランス・パリのゲーム見本市「Paris Games Week(パリゲームウィーク) 2017」に先駆けて開催された、ソニー・インタラクティブエンタテインメントヨーロッパ(SIEE)主催の「PlayStation® Media Showcase」では、本作の最新トレーラーも公開されている。
「PlayStation® Media Showcase」の翌日、現地時間10月31日(火)にはメディア向けセッションが実施され、Insomniac Gamesで本作のCreative Directorを務めるBryan Intihar氏への質疑応答が行なわれた。本作のストーリーやアクションのポイント、さらにはオープンワールドでデザインされたニューヨークのフィールドスケールなどが語られたので、その内容を紹介しよう。
Insomniac Games Creative Director
Bryan Intihar氏
――ゲームの舞台は映画『スパイダーマン:ホームカミング』と関係のない世界になるのでしょうか。
はい。映画の世界とは関係なく、オリジナルのストーリーが展開されます。
――すると、ゲームオリジナルのピーター・パーカーを作る必要があると思いますが、どのように映画のキャラクターとの差別化を図っているのでしょうか。
本作のピーター・パーカーの年齢は23歳。自分のパワーを持て余してトラブルを招いていた映画の彼より年上で、より経験を重ねたキャラクターです。そのため街のことをよく知っているし、スパイダーセンス、ダイナミック・スキル、アクロバティック・アビリティ、新しいスーツに熟練したキャラクターになっています。
――登場するヴィランもオリジナルキャラクターがいるのでしょうか。
ゲームオリジナルのヴィランは登場しません。みなさんにおなじみの、Marvelのヴィランが登場します。PGW 2017で公開したトレーラーに見るヴィランはほんの一部で、とても多くのキャラクターが登場するので楽しみにしていてください。
――本作のストーリーはどのように展開されていきますか?
ピーター・パーカーとしての自分と、スパイダーマンとしての自分、両方の生活が描かれ、2つの生活のバランスを楽しむことができます。また、ヴィランとも個人的なつながりを持っていて、たとえばMr.ネガティブの昼の顔は、メイおばさんが働いているシェルターを運営している人物です。さらに、チャプターによっては特殊なミッションとして、ヒロインのメリー・ジェーンを操作することもできます。このように、敵やさまざまなキャラクターとの個人的なつながりの深さが、本作のストーリーのポイントになると思います。
――ストーリーには、ラブロマンスのような展開も?
ラブストーリーも少しありますが、みなさんもご存知のように、スパイダーマンのロマンスはちょっと複雑ですね(笑)。
――アクション要素でこだわったポイントはありますか?
それを語るには時間が足りませんね(笑)。ウェブ(蜘蛛の糸)を使ったスイングはスパイダーマンの特徴ですが、戦闘などのアクションも含めて、いかにスムーズに表現するかをこだわりました。ウェブ、格闘、環境を利用したアクション、ガジェットという4つの要素がポイントになり、これらを通すことでスパイダーマンになりきって世界を探索することができるのです。
――ガジェットにはどのような種類があるのでしょうか。
戦闘に使えるものや、街のどこに敵がいるかを感知するもの、敵同士をぶつけて倒すものなど、ユニークなアイテムがたくさん登場します。ただし、一度に装備できるガジェットには制限があります。
――ゲームの舞台の広さはどれくらいありますか?
本作はオープンワールドアクションゲームです。私たちは過去に『Sunset Overdrive』というゲームを作りましたが、そのニューヨークの街よりもはるかに大規模になります。スパイダーマンの移動スピードはとても速いので、フィールドも大きくする必要がありました。また、象徴的な建造物がたくさんあり、実際に訪れたことがない方でもニューヨークらしさを感じてもらえると思います。
――ニューヨークのどこまでの範囲がフィールドになるのでしょうか。
正確な範囲はお答えできませんが、ニューヨークで思いつくような有名な地区やスポットは入れる予定です。また、フィールドをスイングして移動していると、Marvelらしい要素も見つけられます。こちらも今回公開したトレーラーに映っているので、よくご覧になってみてください。
――スパイダースーツのデザインについて、こだわったところを教えてください。
スーツの質問をしてくれて嬉しいです(笑)。私たちは最初から独自のスパイダーマンを作りたくて、スーツのデザインもオリジナルにしました。このデザインの意味は、ゲームを進めていく中でわかるようになっています。デザイン的には、やはり胸の白い蜘蛛が特徴的で気に入っていますね。
――スパイダーマンをゲーム化しようと思ったきっかけを教えてください。
私も含めて、Insomniac Gamesにはスパイダーマンを子どものころから大好きなスタッフがたくさんいます。そんなスタッフが集まっていることで、スパイダーマンのゲームを作ったら素晴らしい作品ができると思いました。1つ確実に言えるのは、いま私はやりたかった最高の仕事をできているということです。
このプロジェクトはSIEから提案されたもので、話をもらった瞬間に「絶対に逃さない!」と食いつきましたね(笑)。普段なら自分たちで企画を提案したいと思っていますが、こういう企画なら喜んで受け入れます。このプロジェクトを私たちに提案してくれたことが光栄ですし、お互いが素晴らしい作品にしようという気持ちになっている、とても良いプロジェクトになっていると思います。
質疑応答中、Intihar氏の言葉からは、原作への愛情とゲームへの自信がたびたび感じられた。スパイダーマンのファンが開発スタッフとして集まるInsomniac Gamesが放つ新作に、ぜひ期待しよう。
© 2017 MARVEL © 2017 Sony Interactive Entertainment LLC. Developed by Insomniac Games, Inc.
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