『DARK SOULS Ⅲ』、無限の奥深さを秘めたオンラインマルチプレイの魅力に迫る【特集第4回/電撃PS】

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『DARK SOULS Ⅲ』、無限の奥深さを秘めたオンラインマルチプレイの魅力に迫る【特集第4回/電撃PS】

フロム・ソフトウェアが贈るアクションRPG「DARK SOULS」。やり込みがいにあふれたゲーム性と、荒廃した美しくも闇深い世界観で数多くの人々を虜にしてきた本シリーズもついに3作目がリリースされ、2作目までの世界シリーズ累計販売本数850万本という記録を大きく伸ばし続けている。特集ではこれまでも最新作『DARK SOULS Ⅲ』の情報をお伝えしてきたが、最終回となる今回は多くの新要素が盛り込まれた「オンラインマルチプレイ」に注目。その魅力と、プレイの鍵となる「誓約」について詳しく触れていこう。

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前回の特集記事はこちら

「ロールプレイング」の面白さの原典がここにある。『DARK SOULS Ⅲ』の魅力を語る特別企画【特集第1回/電撃PS】

「DARK SOULS」が描いてきた、儚くも美しい枯れた世界とは?『DARK SOULS Ⅲ』の魅力を語る特別企画【特集第2回/電撃PS】

多彩なロールプレイと戦術を可能にする、「素性」と「戦技」を動画付きで解説。『DARK SOULS Ⅲ』の魅力を語る特別企画【特集第3回/電撃PS】

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■『DARK SOULS』シリーズのマルチプレイが持つ魅力。言葉が存在しないからこそ感じる、察する、相手の意志

本作のプレイヤーは各個に”自分の世界”を持っており、自分の世界にほかのプレイヤーを協力者として召喚したり、逆に協力者(敵対者)としてほかのプレイヤーの世界へ赴くことができる。そこで待ち受けているのは、世界中から集まった仲間とともに強敵を倒す喜びや、知恵持つ”プレイヤー”という存在との息を飲む死闘であったりするわけだが、いずれにせよ本作(本シリーズ)のマルチプレイには、大きな特徴がある。それは他者とのコミュニケーションにおいて、基本的に”言葉”が存在しないということ(※)。

プレイヤーはそれぞれ相手のジェスチャーや動き、マルチプレイ参加時のそもそものお約束(協力、敵対など)によって相手の目的を察する必要があるのだ。言葉がいらないぶん、気楽に”ゆるいつながり”で遊べる反面、言葉がないからこそ「相手のやりたいことは何なのか」を観察して考え、目的にそって動く必要がある。ある意味では不自由と言えるかもしれないが、そこが本作(本シリーズ)のマルチプレイに独特の味わいを生んでいることは間違いない。

※周辺機器を使用し、協力者同士でボイスチャットなどのコミュニケーションをとることは可能です。

例えば、攻略協力のために呼び出された面々はそれぞれ思い思いのジェスチャーで挨拶し、ホスト(火の宿主)の選ぶ道にあわせて護衛にあたるわけだが、隠し道などがあったりすると召喚されたプレイヤーがジェスチャーで訴えたり、ボス前ではジェスチャーでやる気を示してみたりと、ダークな世界観とは裏腹の、どこかほんわかした雰囲気を味わえる。

かと思いきや、モンスターや突如侵入してきた闇霊(敵対プレイヤー)にホストが倒されて全員元の世界へ戻される……なんてこともしばしば。また、侵入してきた闇霊とお互い一礼のうえで1対1の決闘が行なわれたり、プレイヤーと闇霊、白霊(プレイヤーの攻略を助ける協力者)がなぜかジェスチャーで意気投合し、戦わないまま手を振って別れたり……などなど、本作の世界にはマルチプレイ1回1回に、予想できないドラマが生まれることが多い。言葉のない気楽なつながりではあるけれど、相手の行動そのものに注視してその意図を読み取ろうとしているからこそ、ときおり生まれるそんなドラマが貴重に感じられ、起きた出来事が鮮烈に感じられる。そのドラマはときにコミカルに、ときに劇的に、滅びの世界を巡る旅路を盛り上げてくれるのだ。

■マルチプレイの基本、使用するアイテムや霊体、誓約の種類

プレイヤーは特定のアイテムを使うことでマルチプレイに参戦するが、その際は、使用するアイテムや、そのとき設定していた「誓約」に応じて、プレイヤーの役割が変わってくる。また、役割ごとに自キャラクターの色も変化。下記でまとめているので、まずは確認しておこう。ちなみに、自分以外の世界に呼び出された際は、基本的にエリアの主であるボスを撃破するとマルチプレイセッション成功となって元の世界に戻るほか、その世界のホスト(火の宿主)か自分が死ぬことでもマルチプレイが終了し、元の世界に戻ることになる。また、マッチング相手は、基本的にレベルが近い者、武器の強化度合いが近い者から選ばれる。キャラクターの能力があまりにもかけ離れている相手とはマッチングされないと覚えておこう。

●マルチプレイ時に使用するアイテム

・白いサインろう石

他プレイヤーに協力を申し出るためのサインを地面に書き込むアイテム。サインを他プレイヤーが調べると、プレイヤーは(基本的には)霊体としてほかのプレイヤーの世界に召喚される。

・赤いサインろう石

他プレイヤーに敵対するサインを地面に書き込むアイテム。他プレイヤーがサインを見て召喚を行なうと、そのプレイヤーの世界に敵対者として登場する。対人戦がしたい場合に活用される。

・ひび割れた赤い瞳のオーブ/赤い瞳のオーブ

他プレイヤーの世界に強制的に侵入するためのアイテム。「ひび割れた赤い瞳のオーブ」は1回使用するごとに1個ずつ消費するが、「赤い瞳のオーブ」は何度でも使える。

・干からびた指

マルチプレイに参戦できるプレイヤーの数を増やし、闇霊に侵入されやすくなるアイテム。使うと、最大で霊体を3人呼べるようになる代わりに、闇霊も2人まで侵入してくるようになる。

●マルチプレイにおける、プレイヤーの状態

・火の宿主

ほかのプレイヤーを自分の世界に招けるが、「残り火」を使って身体に火を纏っている状態にしていないと地面に書かれたサインが見えず、ほかのプレイヤーを召喚できない。ただし、ほかのプレイヤーの侵入を受けてしまうこともある。

・白霊(協力)

ほかのプレイヤーに協力するため呼び出された状態。カラーは白。マルチプレイのホスト(火の宿主)がそのエリアのボスを倒すと目的達成となり、自身の世界に戻れる。なお、ボスの撃破に成功すると、自らの世界に戻った際に火の力を宿した状態になることができる。

・闇霊(敵対)

ほかのプレイヤーに敵対すべく侵入したか、召喚された状態。カラーは赤。その世界の火の宿主を倒すと目標達成となり、自身の世界に戻れる。特定の条件下を除き、モンスターには攻撃されない。また、ボスエリアには入れない。

・青霊(協力)

火の宿主が闇霊に侵入されると自動でその世界に召喚される。侵入してきた闇霊をすべて倒すか、火の宿主をエリアのボスまで送り届けると目標達成となり、自身の世界へ戻る。ボス戦での協力はできない。

・狂った闇霊(敵対)

すべてに敵対する状態。カラーは紫。「白のサインろう石」を書いて召喚された場合、モンスターにもプレイヤーにも攻撃が可能(「赤いサインろう石」および「赤い瞳のオーブ」の場合はプレイヤーにのみ攻撃可)。霊体を規定数(火の宿主が霊体などを呼んでいると数が増える)倒すか、火の宿主を倒せば目標達成となり、自身の世界に戻る。ボスエリアには入れない。

・誓約霊(敵対)

特定エリアへの侵入を阻むために召喚された状態。カラーは青と赤の複合。誓約に対応するエリアに立ち入ったプレイヤーの世界に自動で召喚され、そのプレイヤーを倒すと目標達成となる。目標達成時にもらえるアイテムは誓約ごとに異なる。ボスエリアには入れない。

●マルチプレイ時の役割(ロールプレイ)に大きく影響する「誓約」

「誓約」とは、マルチプレイ時にプレイヤーがどういった遊び方をしたいか選択するためのもの。誓約は多数存在し、対応するアイテムを装備すれば誓約を結べる。誓約を変えたい場合は、装備画面で新たな誓約を装備し直すだけでOKだ。

仮に同じ状況でマルチプレイに臨んでも、装備している誓約が異なればマルチプレイでの立ち位置も変わる。また、誓約を装備したままマルチプレイで目標を達成すれば特定のアイテムを入手でき、誓約の中には、対応した場所(人)にそのアイテムを一定数捧げることで特別なアイテムがもらえるものもある。ちなみに、誓約は特定のNPCとのイベントを進めて受け取ったり、エリアのどこかで拾ったりすることで入手が可能だ。

・青教

手に入るエリア:ロスリックの高壁
闇霊に侵入されたとき、「青の守護者」の誓約者に助けてもらえる。

・太陽の戦士

手に入るエリア:不死街
自身が「白いサインろう石」を使った際、太陽の戦士として召喚されるようになる。目標を達成すると「太陽のメダル」を入手可能。

・青の守護者

手に入るエリア:生贄の道
「青教」の誓約者が闇霊の侵入を受けた際、その世界に自動で召喚される。闇霊を倒すか、青教の誓約者がボス部屋にたどり着くと目標達成となり、その際に「約定の証」を入手可能。

これらは数ある誓約のほんの一部だ。自らの足で世界をくまなく探索するのも『DARK SOULSⅢ』の楽しみなので、ぜひ細部まで歩き回り、すべての誓約を見つけ出してほしい。

■『Ⅲ』ならではの盛り上がり……誓約同士の絡み合い、戦技による白熱の戦い

これまでも数々の熱い勝負が繰り広げられてきた「DARK SOULS」シリーズの対人戦。最新作『Ⅲ』では新たな趣の誓約が追加されたことで、誓約同士が絡み合った戦いが起こり、一瞬の油断も許されないバトルが各地で頻発している印象だ。また、1対1の戦いにおいても、「戦技」によってプレイヤー側のとれる行動の幅が大きく広がり、プレイヤー同士の読み合いがより熱くなっている。

もしかしたらこの記事を見ている方の中には、他人とのバトルはなるべく避けたいという方もいるかもしれないが、本作(本シリーズ)のオンライン要素は、様々なプレイヤーたちによるロールプレイで成り立っており、その役になりきる楽しさを存分に味わうことができる。プレイヤーのみなさんには、幻影や血痕、メッセージといった非同期コミュニケーションはもちろん、協力や敵対プレイもぜひ体験してもらいたい。

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DARK SOULS III

・発売元:フロム・ソフトウェア
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:アクションRPG
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格:7,430円+税
    ダウンロード版 販売価格:7,484円(税込)
・CERO:D(17才以上対象)

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『DARK SOULS III』公式サイトはこちら

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