『METAL GEAR』シリーズは”敵を倒すのではなく、敵に見つからないように行動して目的達成を目指す”ステルスゲームとして登場。従来のアクションゲームとは真逆のコンセプトは、多くのユーザーに衝撃を与え、さらには主人公・スネークのキャラクター性、東西冷戦をはじめとする現代史をモチーフにしたリアルな世界観、映画的な演出など、数々の要素で全世界のユーザーを魅了してきた。そんな大作アクションの最新作『MGSV:TPP』は、シリーズの集大成とでもいうべき作品。その魅力的な要素の数々について紹介しよう。さらに、先日催されたメディア先行体験会『MGSV:TPP BOOT CAMP 2015』で実際に本作をプレイして得られた情報も、あわせて掲載するので注目してほしい。
■最先端のクオリティで構築されたヴェノム・スネークの復讐の物語
『METAL GEAR』シリーズには、伝説の傭兵として冷戦時代の米ソや世界各地の内戦などで活躍したBIGBOSSことネイキッド・スネークと、冷戦終結後や近未来を舞台に戦い、世界の危機を何度も救った英雄ソリッド・スネークという、2人の主人公がいる。『MGS V:TPP』の主人公は前者だ。彼は前作『MGSV: GROUND ZEROES(MGSV:GZ)』で、敵対組織であるサイファーの襲撃により仲間と自分の左腕を失い、昏睡状態に陥る。本作の舞台はその9年後の1984年。昏睡から目覚めたスネークが、仲間の復讐のためにヴェノム(蛇の毒、怨恨などを意味する)・スネークと化し、私設部隊「Diamond Dogs」を組織して、世界各地を転戦しつつサイファーを追う物語が描かれていく。伝説の傭兵とまで呼ばれた彼は戦いの果てに何を見るのか。そしてなぜ彼が、のちに初代『METAL GEAR』で世界中を敵にまわす”悪”の存在となったのか、興味は尽きないところだ。
本作のゲームエンジンには、高性能な「FOXエンジン」が採用されており、人物やフィールドを美しいフォトリアルなグラフィックで表現。広さは前作『MGSV:GZ』のフィールドの200倍にもなり、荒野や岩場、森林地帯など、地形のバリエーションも豊富だ。フィールド上には兵器開発などに使える物資や植物、野生動物などもおり、周囲を探索してこれらを収集&捕獲することもできる。さらに、昼夜の概念や天候の変化まであり、常に変化する状況下でのフィールドワークを楽しむことが可能だ。
■あらゆる手段で目的達成を目指す”自由潜入”を実現
本作では、出撃する「メインミッション」を選択し、クリア条件を満たすことでストーリーが進行していく。ミッションにはストーリー進行に関係しない(一部例外あり)「サイドOPS」もあり、そちらのプレイを進めたり、ミッションの合間に自由にフィールド探索をすることも可能だ。またミッションには、目標の破壊や暗殺を行ったり、捕虜を救出したりと、さまざまな種類が存在。目的を達成してもそれで終わりではなく、敵の追撃から逃れつつホットゾーン(危険区域)から離脱することでクリアとなる。基本的には敵に見つからないように行動することが理想だが、本作では敵へのアプローチや攻撃手段が豊富に用意されており、任務をサポートするバディ(パートナー)まで選択できる。ときには戦闘用の装備やバディをそろえて、戦闘前提でミッションに挑んでもOK。よって、従来のシリーズの”ステルスアクション”は、本作ではあくまで潜入方法のひとつにすぎない。自分の好きなように行動して目的達成を目指せる”自由潜入”を、思う存分楽しもう。
敵地に潜入する際は、双眼鏡で観察することで敵兵をマーキングしたり、敵兵をホールドアップして無力化&尋問したり、さまざまなアクションが利用可能。シリーズおなじみのダンボールで敵の目をあざむいたり、フルトン回収装置で敵兵を捕まえたりと、アイテムを活用する手もある。また、フィールドには草むらやゴミ箱といった、身を隠すのに適した地形はオブジェも多数存在。プレイヤーの発想の数だけ、潜入ルートは存在する。
敵と戦闘状態に陥った場合は、その場から離脱するか、CQC(近接格闘術)や銃火器を使って敵を制圧する必要がある。敵が近くにいるならCQCの投げや打撃で、遠くにいるなら銃器で攻撃するのが有効だ。銃器にはハンドガンやアサルトライフル、狙撃銃やミサイルまで、さまざまな種類が存在。装甲車にはミサイルを撃つなど、相手に適した装備を用意して対処したい。なお、ミッションに持ち込める装備は開始前にいくつか選択することになるが、支援要請を行うことで装備中以外の武器や弾薬の補充が可能。そのおかげで、拠点となるマザーベースに帰還せず、連続してミッションに挑むといったことも可能になっている。
なお、公式サイトではスネーク役の大塚明夫氏の解説付きで、自由潜入の解説デモが公開されている。こちらもチェックしてほしい
◆「GAME PLAY DEMO -自由潜入編- 日本語音声版 (解説:スネーク/CV:大塚明夫)」はこちら
■頼れるバディとともに任務を遂行せよ
ミッションに連れて行けるバディは、現在のところ4種類が判明。それぞれがミッションに役立つ長所を備えており、行動をともにすることで性能も強化されていく。さらに、バディ専用の装備を開発することまで可能。以下では各バディの特徴を紹介しよう。
<D-Horse>
序盤のミッションから連れて行ける白馬で、長距離の移動に最適。一度離れても、口笛を吹けばすぐ近くまで来てくれる。装備は防御力を高めるフェイスカバーなどが開発可能。
<D-Dog>
ミッションに連れて行くと周辺にいる敵兵や捕虜、兵器の位置を自動でマーキングしてくれる忠犬。序盤のミッションで子犬を捕まえ、拠点であるマザーベースに連れ帰ったあと、条件を満たすと成長し、バディに選べるようになる。敵兵に絡ませて注意を引いたり、専用武器を開発して敵兵を攻撃させたりすることも可能。
<Quiet>
言葉をしゃべらない謎多き女スナイパー・クワイエット。最初は敵として登場するが、のちにスネークの協力者になってくれる。姿を消して高速移動を行い、敵兵の狙撃や周囲の索敵、弾薬の補充など、さまざまな行動でミッションクリアをサポートしてくれる。開発で狙撃用の銃器や麻酔銃を作ることが可能。
<D-Walker>
二足歩行型の機動兵器で、後部の搭乗席に乗って操作可能。移動時に音を出さない静音移動のほか、高速移動も行える。ガトリングガンを標準装備しているが、ほかの銃器も開発可能。腕部で敵兵を殴ったり、捕まえて投げつけることまでできる。
■マザーベースを強化して最強部隊を編成せよ
拠点であるマザーベースの強化&拡張が行えるのも、本作の大きな魅力のひとつ。これを行うには、フルトンやヘリで兵士を回収し、「研究開発班」などの班に所属させよう。こうして人員を充実させることで各班のレベルを上げると、ミッションクリアに役立つさまざまな恩恵が得られる。たとえば「研究開発班」なら、新しい兵器やアイテムが開発可能に。「支援班」ならミッション中の敵兵の位置を事前に把握できたりする。班にはほかにもさまざまな種類があり、ゲームの進行に応じてオープン。また、資金や物資を投入することで、各班の規模を拡張し、所属人数の上限を増やしたりすることも可能だ。ミッションの進行に行き詰ったときなどは、マザーベースの拡張に専念し、ミッションへの備えを万全にしておくのも手だろう。ちなみにマザーベース内は、自由に探索することが可能。シャワーを浴びて体の汚れを落としたり、部下に稽古をつけて士気を上げたりすると、のちのち何かの役に立つことがあるかもしれない。
■注目のオンライン要素「FOB ONLINE」の詳細に迫る!
FOBとは”Forward Operating Base”の略で、前線基地を意味する軍事略語。本作のストーリーをある程度進めると、マザーベースとは異なるFOBを構築できるようになる。そのあとは、本作をネットワークに接続してプレイすることで、ほかのユーザーの作ったFOBに潜入可能に。同時に、自分のFOBにほかのユーザーが潜入してくるようになる。これが「FOB ONLINE」だ。ほかのユーザーのFOBに潜入する場合、警備網を潜り抜けて最深部まで到達できれば、相手の資金や物資、人材などを奪取可能。逆に、他ユーザーに最深部まで到達されれば、自分の資金などが奪取される可能性もある。これを防ぐために、FOBを守る「警備班」に優秀な人材を配備したり、資金を投入して警備体制を強化しておきたい。また、監視カメラや盗難防止装置など、対侵入者用の設備も開発可能。これらの設備を充実させておくことも、侵入者を防ぐのに役立つ。
侵入者が現れた場合、侵入されたプレイヤーのプレイ画面に警報が出る。その際は、ミッションやフィールド探索を一時中断し、侵入者の迎撃に向かうことも可能だ。また、FOBでは他ユーザーと協力関係を築くこともでき、侵入者が現れた場合の警告は、協力関係を結んでいるすべてのユーザーに向けて行われる。もし自分が間に合わなくても、味方のユーザーが代わって侵入者を迎撃してくれる可能性もあるわけだ。他ユーザーとどう接するかはプレイヤーしだい。「FOB ONLINE」にはランキングもあるので、世界のユーザーとときには敵対、ときには協力し合い、頂点を目指そう。
■通常版や限定版特典でお宝グッズを手に入れろ!
本作は限定版はもちろん、通常版の特典も充実している。どの特典も、ファン垂涎のアイテムばかりだ。購入予定の人は以下や公式サイトをチェックして、欲しいグッズを逃さずゲットしてほしい。
<通常版 PlayStation®Store限定特典>
【通常版PlayStation®Store予約限定特典ダウンロードコード】
・野戦服(ピクセルサンド)
砂地/緑地にてカムフラージュ効果を発揮し、敵に見つかりにくくなる野戦服。
・マザーベーススタッフ(Viridian Hound、Emerald Hound)
マザーベースに配置されプレイヤーのミッション遂行を支援するスタッフ。緑色の髪を持ち、FOX HOUNDモチーフのフェイスペイントが施されている。諜報班適性/医療班適性が高い。
【通常版(ダウンロード版)PlayStation®Store購入限定特典ダウンロードコード】
・標準型戦闘服(ブラックオセロット)
夜間にカムフラージュ効果を発揮し、敵に見つかりにくくなる。オセロットの私兵部隊が着用。
・ダンボール箱(山岳仕様)
山岳迷彩が施されたダンボール箱。岩場でカムフラージュ効果を発揮し、敵に見つかりにくくなる。
・ラスプ ショートバレルショットガン ゴールド
強力な猟銃を片手で扱うためにソードオフしたショットガン。ゴールドに輝く『鑢(やすり)』の威力はまさに狙ったものを削り取る。
・パーソナルバリスティックシールド ゴールド
ゴールドで塗装された防弾盾。金属とアラミド繊維からなり、高い防弾性能を実現している。
・エンブレムパーツ「ヴェノム・スネーク」
オリジナルデザインのエンブレム用パーツ。スネークの右肩や支援ヘリの機体、マザーベースの壁面に配置されるエンブレムは、パーツの組み合わせやカラーを変更するなどしてカスタマイズができる。
・マザーベーススタッフ(Crimson Canine、Garnet Canine)
マザーベースに配置されプレイヤーのミッション遂行を支援するスタッフ。赤色の髪を持ち、DIAMOND DOGSモチーフのフェイスペイントが施されている。拠点開発班適性/諜報班適性が高い。
<SPECIAL EDITION(初回生産限定版)>
・ゲームソフト『METAL GEAR SOLID Ⅴ: THE PHANTOM PAIN』 (PlayStation®4 / PlayStation®3版のいずれか)
・フィールドマップ
アフガニスタンをはじめとする広大な『MGSV:TPP』のフィールドマップを収録。
・アートブック
『MGSV:TPP』の設定資料をはじめとする数々のイラストを収録。
・特典映像(Blu-ray Disc™)
『MGSV:GZ』から『MGSV:TPP』まで『METAL GEAR SOLID V』制作の裏側の密着取材に基づく、他では見ることのできないここだけのメイキングを含む特典映像。
・特製ケース
特典映像(Blu-ray Disc™)を収納したパブロ内田氏描き下ろしの特製ケース。
【『MGSV:TPP』用ダウンロードコード】
・標準型戦闘服(ブラックオセロット)
・ダンボール箱(山岳仕様)
・ラスプ ショートバレルショットガン ゴールド
・パーソナルバリスティックシールド ゴールド
・エンブレムパーツ「ヴェノム・スネーク」
【『MGO』用ダウンロードコード】
・XPブースト
『MGO』プレイ時に獲得する獲得経験値を一定期間、増加させることができ、サービス開始から差をつけられる。
・AM MRS-4 ゴールド
ゴージャスな金箔張りのアサルトライフル。従来品に対しタクティカルアドバンテージはないが、優雅な気分を演出する。
・WU S.PITSOL ゴールド
レアな金箔張りのサプレッサー付麻酔銃。洗練されたスタイルを持ちながら敵を眠らせることができる。
・メタルギア REX ヘルメット
シリーズで一番愛されているパワフルなメタルギアREXのヘルメット。これを頭に被ることで戦場にて畏怖と尊厳をかきたてることができる。
◆「SPECIAL EDITION (初回生産限定版) 紹介映像」はこちら
<THE PHANTOM PAIN EDITION(オリジナルデザインPS4™本体同梱版)>
・SPECIAL EDITION(初回生産限定版)の内容すべて
・オリジナルデザインPlayStation®4本体(HDD500GB)
モデル:CUH-1200シリーズ(2015年7月時点最新モデル)
・オリジナルデザインワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK®4)
・PlayStation®4専用オリジナルテーマプロダクトコード
◆「THE PHANTOM PAIN EDITION (オリジナルPS4™本体同梱版) 紹介映像」はこちら
以上で、『MGSV:TPP』の特集第1回を終える。今後も本作の魅力により深く迫る記事を展開していくので、期待してほしい。次回は本作の主人公であるヴェノム・スネークが、復讐の道を歩むに至った経緯を、スネーク役・大塚明夫氏へのインタビューを交えてお伝えしていく!
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『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』公式サイトはこちら
『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』ソフトウェアカタログはこちら
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