
※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。
昨年、PlayStation®5版『Microsoft Flight Simulator 2024』の発売が発表された際、誰もがこう問いかけたはずです。
「PlayStation®VR2には対応するの?」
Asobo StudioとMicrosoft Game Studiosが即座に出した回答は「イエス」。2026年内に配信予定の無料PS VR2アップデートに伴い、最先端のフライトシミュレーターで新たな高みを体験できるようになります。とはいえ、ほかのVRモードと同様に、魔法のボタンひとつで実現できるものではありません。
「『Microsoft Flight Simulator 2024』のコックピット操作は複雑です」と、「Microsoft Flight Simulator」シリーズ責任者のJorg Neumann氏は語ります。「操作できる計器やつまみ、スイッチ類は膨大な数にのぼります。PlayStation VR2 Sense®コントローラーを使って自然かつ直感的に操作できるよう、すべてのインタラクションモデルを再設計する必要がありました」
操作面に加え、チームは技術面でもさまざまな課題に直面しました。特に、本作のようなビジュアル面での要求水準の高いゲームにおいて必要不可欠な、滑らかなフレームレートに関連する課題が大きかったといいます。Jorg氏は「Flexible Scale Rasterization(FSR)を用いたフォビエートレンダリングを適切に実装することは、かなりの難題でした」と言います。「これはレンダリングパイプライン全体に影響するものであり、開発中のわずかなピクセルの誤差が生じるだけで、品質に深刻な問題を引き起こす可能性があります」
「PS VR2対応に向けて特別に開発されたもうひとつの技術がフレーム複製です。これは、メインスレッドの1フレームに対してレンダリングスレッドが2回処理を行ない、その間にカメラ位置を更新する仕組みです。この技術的なアプローチが、PS VR2に必要なフレームレートを実現するうえで重要な役割を果たしました」
着想とフィードバック、そして楽しさ
技術的な品質を重視するあまり、ゲームの面白さを生み出し、それを維持するという視点を見失ってしまうリスクは常にあります。しかし開発チームは、これまでのバージョンに対するコミュニティーからのフィードバックに重点を置くことで、明確なビジョンを維持していました。Jorg氏は、『グランツーリスモ7』がVRを効果的に活用している点から着想を得ていたことも明かしています。プレイヤーを高性能な乗り物の運転席に座らせるという明確な共通点もあり、『Microsoft Flight Simulator 2024』が提供する空中での体験を、VRでも完全な形で再現することが重要だと考えていたといいます。
「重要なのはスケール感です」とJorg氏は話します。「平面の画面では山を“見る”だけですが、VRではヘリコプターでそのすぐ横にホバリングすると、岩壁の圧倒的な質量を“感じる”ことができます。また、嵐のなかを飛行する際も、フロントガラスに残された一部のクリアな箇所に身を乗り出して視界を確保できるため、まったく異なる体験になります」
100種以上の航空機を操る体験
VR版に向けて考慮されなければならないもうひとつの要素は、航空機のタイプごとに異なる特性や挙動があり、それぞれに応じた対応が求められる点でした。Jorg氏は「開発中は旅客機、特にボーイング737-8をよく使用していました」と言います。「通例、旅客機は高い性能要求に加え、コックピットの複雑さや視認性、操作性の観点から、最も難易度の高いタイプの機体です。しかし、現在ではすべてが非常にうまく機能しており、VRで737を離陸させる体験は格別です」
※映像は英語版です。
「ギンバル・カブリG2のようなヘリコプターも、VR体験において特に魅力的で高い没入感をもたらします。なぜなら、これらの機体は周辺視野の広さが際立っているためです。VRでは、単にヘリコプターを操縦するだけでなく、まるで空中に浮かんでいるような感覚を味わえます。景色を楽しむ手段としても最適です」
また、さまざまな環境を自由に楽しめることも本作の大きな魅力ですが、VRでスリルを味わえる瞬間について尋ねられると、Jorg氏は明確なお気に入りを挙げました。「PS VR2で体験するレッドブル・エアレースは圧巻で、臨場感はまったく新しい次元に到達しています。ハイGターン中に視線を向けて次のパイロンを捉える体験は、驚愕のひと言に尽きます」
「現実さながらの体験」
最大125種類の航空機を操縦でき、その多くがVRによって大きく異なる体験をもたらす『Microsoft Flight Simulator 2024』は、ファンから初めてプレイする方まで幅広いプレイヤーに向けて、よりリアルな飛行シミュレーション体験を届けることを目指しています。そして高所が少し怖いという方にとっても、実際に航空機を操縦する感覚に限りなく近い体験ができる点は、まさに画期的なことです。
「パイロットである私たちからしてみれば、VRでシミュレーションを行なう際の体の動きが、実際に航空機を操縦するときの動きと驚くほど似ているのが印象的です」とJorg氏は言います。「肩越しに滑走路を確認したり、側面の窓から機体の位置や向きを確認したり……。実際の動作や身体に染みついた感覚は、本物の飛行機を操縦するのと非常に似ています。VRはフライトシミュレーションを現実さながらの体験へと進化させており、PS VR2版『Microsoft Flight Simulator 2024』によって、コンソールユーザーも初めてこの素晴らしい感覚を味わうことができるのです」
Microsoft Flight Simulator 2024
・発売元:Microsoft Corporation
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:シミュレーター
・発売日:発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 9,700円(税込)
ダウンロード版 販売価格 Standard Edition 9,700円(税込)
ダウンロード版 販売価格 Deluxe Edition 13,000円(税込)
ダウンロード版 販売価格 Premium Deluxe Edition 16,300円(税込)
ダウンロード版 販売価格 Aviator Edition 26,000円(税込)
・プレイ人数:1人(オンライン専用)
・CERO:A(全年齢対象)
PS Blogの『Microsoft Flight Simulator 2024』記事はこちら









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