2015年7月11~12日、京都・みやこめっせで開催されたインディーズゲームの祭典「BitSummit 2015」。SCEはPlayStation®ブースを設け、国内未発表ゲームを含むPlayStation®4/ PlayStation®Vita全18タイトルをプレイアブル出展。大盛況だったブースの模様や注目タイトルをPS.Blog取材スタッフがレポート!
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インディーズゲームの祭典「BitSummit 2015」PlayStation®ブースで18タイトルを試遊出展!
「BitSummit 2015」で国内初プレイアブル出展されたPS4™『The Tomorrow Children』を体験レポート!
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京都府のPRを担っている京都府広報監”まゆまろ”がゲームファンをお出迎え!
■クリエイターの情熱を体感! PlayStation®ブース
会場で、最も多くのゲームを出展していたのがPlayStation®ブース。国内初のプレイアブル出展となる『オクトダッド -タコと呼ばないで-』や『EARTH WARS』、日本語版初出展の『Mighty No.9』など期待のタイトルから、同人界のメガヒットシューティングゲーム『東方Project 幻想の輪舞』『東方Project 不思議の幻想郷』、宇宙スープ市場で独占を目指す『Nom Nom Galaxy』などの既発売タイトルまで幅広くそろい、連日多くの来場者でにぎわっていた。
ピグミースタジオとBaiyon氏によるPS4™/PS Vitaソフト『MUSE: Together Is the New Alone』も会場で発表。
魅力的なタイトルが並ぶなかで、特にPS.Blogが注目したのは『宇宙戦士ガラクZ』と『オクトダッド』、そしてインディーズ応援タイトルとして出展された『The Tomorrow Children』だ。
『宇宙戦士ガラクZ』はPS4™専用シューティングゲームだ。
360度全方位に自機を移動させ、敵を倒していく……というとシンプルな2Dシューティングだが、それだけでは終わらない。Lスティックで方向転換、R2ボタンでブーストという独特の操作を取り入れている上、機体が慣性で動くため独特の浮遊感を味わえる。また、敵機は高度なAIにより連携して攻撃を仕掛けてくるので、見つからないようにステージを進むステルスゲームのような楽しさも。
さらに、ステージはランダム生成なので、毎回新鮮な気持ちでプレイできる。懐かしのロボットアニメを彷彿とさせるビジュアルも、グッと来る人が多いはず。
スタッフによると、リリースは「本当にもうすぐです!」とのことなので、そう長く待つことなくプレイできそうだ。
『オクトダッド』は、主人公のタコ親父が人間のふりをして生活するアドベンチャーゲーム。
タコ人間の珍妙な動きが目を引き、子供から大人まで多くの来場者が足を留めていた。しかしキャッチーなビジュアルに反し、このゲーム、なかなかのクセモノ。
R2ボタンとL2ボタンで8本中2本の足を動かすのだが、最初はぺったんぺったん歩くだけでも苦戦する。おまけに、モノをつかんだり、離したりするような何気ない動作もまともにできない。しかも、あまり派手に動くと周囲にタコだとバレてしまう! タコが人間として生きるのは、かくも大変なことなのか……。この”ままならなさ”がクセになり、つい夢中でプレイしてしまう。
海外ではすでに発売済みだが、国内では8月6日(木)にPS4™とPS Vitaで発売予定だ。
3台の試遊台を設け、終日行列の絶えなかったPS4™オンライン配信専用タイトル『The Tomorrow Children』のレポートはこちら!
■”クリエイティビティ、フリーダム、そしてオーナーシップ”
7月11日(土)には、SCEワールドワイド・スタジオ プレジデントの吉田修平による基調講演が行なわれた。
今回初めて「BitSummit」を訪れたとのことだが、インディーズゲームは大好き。そもそも1994年にPlayStation®を発売した当初から、「ゲーム業界に新しい風を起こしたい」との思いで、新しいタイプのゲーム、新しいクリエイターを呼び込んできたという。
その後も「ゲームやろうぜ!」「PlayStation® C.A.M.P!」でクリエイターの発掘を支援し、『TOKYO JUNGLE』『風ノ旅ビト』などのゲームをサポート。SCEのカルチャーとして、インディーズや新しいクリエイターをサポートするのは自然なことだと考えていると語り、現在もデベロッパーリレーションズという部署を設けたり、ネット配信番組に自ら出演したり、SNSで注目タイトルについて発信したりと、精力的な活動を行なっている。
また、今後日の本のインディーズシーンを盛り上げるための戦略として、3つのポイントを提示した。
第一に、海外の良作インディーゲームをたくさん発売すること。
「毎週のように優れたゲームをリリースし、日本のユーザーにデジタルストアでゲームを購入する習慣をつけてもらいたい」と語る。
第二に、日本の著名クリエイターを海外市場に送り込むこと。
「日本のゲームで育った海外の人は多い。日本のクリエイターに直接海外に出ていってほしい」とのこと。過去の人気タイトルを活用し、稲船敬二氏、五十嵐孝司氏、鈴木裕氏のような成功者に続いて海外進出を果たしてほしいと、期待を語っていた。
そして最後は、VRで日本でしか作れないコンテンツをつくって勝負すること。
日本はバーチャルアイドルやキャラクターものを楽しむ文化があるが、欧米にはその土壌がない。「日本のクリエイターにしかできない作品で、世界を攻めるべき」と主張した。2015年6月にロサンゼルスで開催されたゲームショウ「E3 2015」では、電子の歌姫・初音ミクのVRデモが出展されたが、インディーズディベロッパーからも同作のようなタイトルの登場が期待される。
「インディーズはクリエイティビティ、フリーダム、そしてオーナーシップ」との言葉で幕を閉じた基調講演。創造力を自由に羽ばたかせること、そして作品が成功すれば成果が自分のものになることがインディーズの醍醐味。ディベロッパーのますますの奮起、そしてさらなる名作の誕生に期待したい。
インディーズゲームをサポートするSCEのスタッフたちも壇上に。
PlayStation®ブース以外にも、様々なディベロッパーがPS4™/PS Vita対応タイトルを多数出展。ゲームクリエイターの情熱とアイデアが光る斬新なゲームの誕生に、期待せずにはいられない!
『The Tomorrow Children』公式サイトはこちら
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