4月11日(火)、都内にてPlayStation®4用ソフトウェア『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』の発売日発表会が開催された。シリーズ11番目となる本作は、勇者の生まれ変わりであり「悪魔の子」と呼ばれる主人公の物語。広大な世界「ロトゼタシア」を舞台に、壮大な冒険が描かれる。
会場には「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親である堀井雄二氏をはじめ、プロデューサー、ディレクターらが勢ぞろい。さらに、スペシャルゲストとして女優・モデルの本田翼さん、司会としてタレント・モデルのJOYさんも登場し、実機デモンストレーションを交えながらゲームの見どころを紹介した。ニコニコ生放送、YouTube Liveでも配信された同イベントの模様をレポートしよう。
11番目の冒険は、7月29日(土)に幕を開ける!
発表会が始まると、司会のJOYさんが登場。『ドラゴンクエストXI』オープニング映像を披露すると、ラストに7月29日(土)発売の文字が! 続いてスクウェア・エニックス 「ドラゴンクエスト」シリーズ エグゼクティブプロデューサー・三宅有氏が登壇し、発売日に関する説明と現状報告を行なった。
1986年5月に誕生した『ドラゴンクエスト』シリーズは、2016年に30周年を迎えた。かねてより『ドラゴンクエストXI』は2017年5月までのアニバーサリーイヤーのうちに発売を目指すと伝えられてきたが、そのタイミングを逸することとなった。その点について、三宅氏は「堀井雄二さんともお話しし、最終的なブラッシュにあと2ヵ月必要だと判断しました。楽しみにしているファンのみなさんには申し訳ございませんが、今しばらくお待ちください」とコメント。「ドラゴンクエスト」関連タイトルの発売、ライブスペクタクルツアーなど30周年の取り組みについても語り、ファンに感謝の言葉を述べた。
続いては、スクウェア・エニックス マーケティング部 リード宣伝プランナーの村上洋平氏、市川友美氏によるプロモーション施策の説明が行なわれた。「発売日までの間、ファンのみなさんにどのように盛り上がっていただけるか考えました。通常のパブリシティ、発売時期のテレビCMだけでなく、3つの大きな柱を用意しています」と語ると、3大プロジェクトを発表した。
第一の柱は、「みんなのスライム」。著名人やファンがオリジナルスライムを自由にデザインし、みんなの作品でWeb上のフィールドを埋め尽くす参加型アートプロジェクトだ。本日4月11日(火)から特設サイトがオープンし、すでに「ドラゴンクエスト」ファンの著名人、漫画家の作品が公開されている。5月27日(土)からは、一般参加もスタートする予定。「発売を楽しみに待つ時間も、思い出に残る『ドラゴンクエスト』体験のひとつ。ぜひファンのみなさんにも楽しんでいただきたいです」と市川氏は語った。
会場では、絵が苦手だというJOYさんが描いたスライムも公開。ジーニアス(天才)とスライムを融合させた「ジーニアスライム」を披露し、「頭のいいスライムで、倒すと『かしこさのたね』が手に入るんです」と熱弁をふるったが、会場のウケはイマイチ……。次のコーナーに登場した齊藤陽介プロデューサーからも、「JOY君、滑ってたね」といじられていた。
第二の柱は、「ドラクエライフ」。「あったらいいな」と思う夢の「ドラゴンクエストライフ」を、Twitterにハッシュタグ「#ドラクエライフ」をつけて投稿する企画だ。寄せられたアイデアをもとに、「『ドラゴンクエストXI』がはかどるオリジナルグッズ」やサービスを順次展開予定。5月8日(月)までの期間限定プロジェクトなので、アイデアは早めにツイートしよう。
そして第三の柱が、「ドラゴンクエストXIカウントダウンカーニバル」。『ドラゴンクエストXI』の発売前に、全国5都市で行なう体験会だ。市川氏によると「発売前に遊べるのは、この体験会だけ」とのこと。しかも試遊だけでなく、ステージイベントも行なわれ、全会場に堀井雄二氏が来場予定! お近くの方は、ぜひ参加を!
【開催概要】
5月27日(土)、28日(日) あべのキューズモール(大阪)
6月10日(土)、11日(日) ソラリアプラザ (博多)
6月17日(土)、18日(日) mozoワンダーシティ(名古屋)
7月8日(土)、9日(日) サッポロファクトリー(札幌)
7月16日(日)、17日(月・祝) 二子玉川ライズ(東京)
※会場、日程は変更になる場合がございます。
※詳細は後日公開予定です。
他にも、ローソンとのタイアップにより「でからあげクン かいしんのいちげき味」の発売も決定。「でからあげクン」というだけあって、通常の「からあげクン」よりサイズは大きめ。5月6日(土)より全国1万2000店舗で発売となり、各店先着100個はスライム型のふたつきパッケージでの提供となる。このタイアップは第1弾とのことで、今後の展開も気になるところだ。
さらに、モバイルゲーム3作品とのコラボも検討中とのこと。『ドラゴンクエストXI』の発売まで、関連タイトルやグッズも含めてさまざまな展開が待っていそうだ。
パッケージイラストを公開! PS4®本体同梱版も発売決定
続いて登場したのは、『ドラゴンクエストXI』のゲームデザイン&シナリオを担当した堀井雄二氏、スクウェア・エニックス 『ドラゴンクエストXI』プロデューサーの齊藤陽介氏。堀井氏が「発売日が30周年に間に合わなかったお詫びというわけではありませんが、いろいろな映像、材料を持ってきました」と挨拶すると、齊藤氏も「ようやく発売日を発表できました。酔っぱらってポロッと話してしまわないか、心配で仕方ありませんでした(笑)」と話し、会場の笑いを誘っていた。
ふたりがまず発表したのは、本邦初公開のパッケージイラスト。齊藤氏が「鳥山明さんから最初にあがってきたのがこのイラスト。ほぼ一発で決まりました」と話せば、堀井氏も「主人公の脇を固める仲間たちがすごくいい。雰囲気のあるパッケージです」と満足げな表情を浮かべた。
その後、価格と早期購入特典を発表。パッケージ版は8,980円+税、ダウンロード版は9,698円(税込)。早期購入特典は、戦闘後に入手する経験値が増える「しあわせのベスト」と、戦闘後に入手するゴールドが増える「なりきんベスト」を先行入手することができる。堀井氏いわく「持っていると、序盤の冒険がサクサク進みます」とのことだ。なお、PlayStation®Storeではダウンロード版の予約を受付中。詳しくは、以下の記事を参照してほしい。
さらに、PS4®本体とソフトの同梱版も発売決定! 詳細は後日発表予定だ。また、齊藤氏によると「PS4®版は今冬以降にアジア版も発売予定」とのこと。こちらも詳細は追って発表される。
本田翼さんが実機プレイに挑戦! 新たなモンスターやシステムが明らかに!
ここで、現在の開発状況を見てもらうため、実機プレイが披露されることに。ステージには本作のディレクターを務める内川毅氏、プロデューサーの岡本北斗氏と横田賢人氏が加わった。さらに、この日のスペシャルゲストとして、女優の本田翼さんが登場! 齊藤氏から「相当な『ドラクエ』ガチ勢」と紹介された本田さん、開発スタッフ以外では初の実機プレイに挑戦することとなった。
まずは、主人公の故郷であるイシの村からスタート。あるイベントを終えて村に帰ってきたシーンで、主人公の自宅に向かうことになる。しかし、本田さんは移動やジャンプの操作を確かめると、「家にはすぐに帰りませんよ? 探索します!」と村のあちこちをチェック。村の中を流れる川に降りてバシャバシャと歩いたり、宝箱からおなじみの武器「ひのきのぼう」を発見したりと、自由度の高さをさっそく楽しんでいた。
「ドラゴンクエスト」での探索といえば、民家の内部も見逃すわけにはいかない。主人公の幼なじみであるエマの家に入り、カボチャを蹴ったり樽を割ったり、本棚からは「ダジャレノート」を発見。岡本氏が言うには、この「ダジャレノート」には「エマには言エマせん!」など内川氏渾身のダジャレが詰まっているそうだ。
また、冒険中は追従する仲間と会話することができ、メニューの「なかま」コマンドで実行。会話の内容については堀井氏もかなりの量を書いたそうで、シナリオが少し進むだけでも内容が変化し、道に迷ったときに聞くとヒントを教えてくれることもあるという。
さらに、ジャンプなどのアクションを使った立体的な探索も披露。自宅横の小屋の上に光るポイントを見つけると、木箱を足場にジャンプを駆使しながら屋根の上へ。アイテムを発見したほか、高い場所に上って美しい景色を楽しめるのもPS4®版の醍醐味になりそうだ。
さまざまな機能の乗り物に乗る、新システムに驚きの声が!
村の探索を終えた後は、岡本氏のプレイによってダンジョンとバトルの紹介が行なわれた。今回の舞台はヒノノギ火山・内部上層。「火山のダンジョンなので、溶岩とかマグマのグラフィック部分を見てほしいです。過去にも火山のダンジョンはありましたが、ここまでキレイに表現できるようになりました」(内川氏)、「遠くにいるモンスターが見えるのがいいんだよね」(堀井氏)など、グラフィック面への自信がうかがえた。
ダンジョンの内部では、さまざまな動きを見せるモンスターを確認することができ、賢いドラゴンが先生になって小型モンスターに授業をしているようなユニークな場面も! 内川氏は「それぞれの生活感を見られるので、立ち止まって観察するのも楽しいと思います」と述べた。
また、道中で新モンスターのバロンナイトを倒すと、敵が使っていた乗り物を奪取。自分が乗って移動したり、特殊なアクションを使ったりできる、新システムが紹介された。バロンナイトが残した乗り物は「とっしん」ができ、フィールド上のモンスターと戦うことなく吹き飛ばせるほか、大きな岩を破壊してショートカットルートやアイテムを発見することができる。ほかにも、ジャンプしたり空を飛んだり、さまざまな種類の乗り物が用意されるそうだ。
その後、ダンジョンの奥に進んだところで、人食い火竜とのバトルが。本作では仲間だけでなく、主人公もAI操作に切り替えることができ、このバトルでは堀井氏の提案で全員が「ガンガンいこうぜ!」に設定。自動的にカメラアングルが変化する「オートカメラモード」ともに、強敵とのバトルを手ぶらで鑑賞することになった。
ところが、全員「ガンガンいこうぜ!」という強気の設定をした途端、「つうこんのいちげき」を受けたカミュが倒れるピンチに。僧侶職のセーニャを「いのちをだいじに」に変え、回復の役割を入れて戦闘続行。「ちょっとやりすぎたかな(笑)」(堀井氏)というように苦戦しながらも、なんとか撃破することに成功していた。
このバトルを見た本田さんは、「見ているだけでわくわくする。早く遊んでみたいです!」と述べ、JOYさんも「モンスターに乗れる新要素にはビックリです」と興奮した様子だった。齊藤氏は「高いジャンプができるようになると、崖や壁を上れるようになります。敵を倒して乗り物に乗って、いろんなフィールドを冒険してほしいと思います!」と新たな探索の楽しさを強調していた。
また、堀井氏から、本作の目玉機能として、過去作で使った「ふっかつのじゅもん」を利用できることが紹介された。こちらは昔の「ふっかつのじゅもん」に記録された強さや所持金のおおよそが反映され、序盤のプレイを進めやすくなる要素。古い「ふっかつのじゅもん」ノートを残している方にとって、また使って楽しめる日が訪れることになる。
最新プロモーション映像を公開!
ここで最新のプロモーション映像が公開された。「編集で何度も見ているけれど、感動する」(齊藤氏)、「鳥肌が立ちました。ストーリーが深そうで、やりこんでいくうちに感情移入するでしょうし、かみしめながらプレイしたいと思います」(本田さん)といった感想が聞かれた映像を、その目でチェックしてみよう。
最後に、登壇者からメッセージが送られた。
「サブタイトルにちなんで……というわけではありませんが、今までの『ドラゴンクエスト』が全部入った作品なんだと感じています。今日のイベントでは新曲もたくさん出てきましたが、『過ぎ去りし時を求めて』というサブタイトルどおり、音楽にも過去とつながる演出が盛り込まれています」(岡本氏)
「今回お見せしたのはゲームの一部分です。ストーリーをクリアするだけでも50時間、しっかりやりこもうと思えば100時間は遊べるほどのボリュームです。ようやくここまで来たかという思いもありますが、堀井さんを中心に開発陣一同とても楽しく制作を進めてきました。残り3ヵ月、みなさんにより良いものを届けるために精一杯頑張りますので、楽しみにお待ちください」(内川氏)
「なんとか30周年のうちに発売したいと思っていましたが、堀井さんと相談してもうひと踏ん張りしてより良いものをお届けしようということになりました。まさに今、最後の最後の調整をしているところです。ゲームの肝になるところは、ほぼ完成しているといっても過言ではありません。堀井さんの最後の踏ん張りでさらに良いものに仕上がると思います」(齊藤氏)
「『ドラゴンクエスト』シリーズは、ほとんどプレイしています。伝統を引き継ぎつつ、新しい機能もどんどん増えています。以前の要素を復活させるという、新しい挑戦も楽しみです。ファンとして発売を心待ちにしています」(本田さん)
「30年前、初めて『ドラゴンクエスト』を作った時には、こうして30年経っても盛大な発表会ができるなんて思ってもみませんでした。ファンのみなさん、スタッフに本当に感謝しています。30年間の思いは、全部このソフトに詰まっています。それこそ、音楽も見た目もパフパフも(笑)。今後、全国5都市で体験会ツアーを行ないますが、僕も全箇所行く予定です。みなさん、会場でお会いしましょう」(堀井氏)
それぞれが発売日への期待をにじませながら、1時間30分に及ぶ発表会は幕を閉じた。
ダウンロード版の予約受付中! 早期購入特典は2つの便利な装備!
PlayStation®Storeでは、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』ダウンロード版の予約を受付中。早期購入特典として、冒険のスタートダッシュに役立つ便利な装備「しあわせのベスト」と「なりきんベスト」を先行入手することができる!
▼PS4®『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』のPS Storeでの購入はこちらから!
——————————————
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
・発売元:スクウェア・エニックス
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:RPG
・発売日:2017年7月29日(土)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 8,980円+税
ダウンロード版 販売価格 9,698円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:A(全年齢対象)
——————————————
『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』公式サイトはこちら
© 2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
※画面はすべて開発中のものです。
コメントの受付は終了しました。