PS VR2版『HITMAN World of Assassination』の開発チームにインタビュー! VR版ならではのゲームプレイや開発の舞台裏についてお届け!

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PS VR2版『HITMAN World of Assassination』の開発チームにインタビュー! VR版ならではのゲームプレイや開発の舞台裏についてお届け!

エージェント47がさらに危険な存在に! ただいま発売中のDLC「HITMAN World of Assassination – VR Access
」では、PlayStation®VR2で『HITMAN World of Assassination』が楽しめます。今回はシニアゲームデザイナーのエスキル・モール氏(以下、エスキル)とリードテクニカルデザイナーのトーキ・クライナー氏(以下、トーキ)が本DLCに関する重要な情報をお届けします。

PS VR2版『HITMAN World of Assassination』の開発チームにインタビュー! VR版ならではのゲームプレイや開発の舞台裏についてお届け!

VR版ならではのゲームプレイを教えてください。

エスキル:私たちはこれまでにないほど多くの新しいインタラクションを追加しました。例えば、金庫の暗証番号を手に入れるシーンでは、メモを実際に手のなかで確認できるんです。メモを直接見るという触覚的な感覚は素晴らしいものです。これまでゲーム内のすべてのギミックはボタン操作でしたが、今作では実際に手を伸ばして触れることができます。最初は、視覚的にも音響的にも違和感が出るのではと心配していましたが、VRに落とし込んでみるといい意味で驚かされました。もうひとつの例として、フラッシュバンを避ける際に目をそらすことができるのも新しい要素です。

トーキ:ゲームをプレイする方法は数多くありますが、VRではより良い体験ができると思います。可能性がさらに広がるのです。

エスキル:この前、トーキは両手にそれぞれ何かを持っていて、それを空中に投げてからつかんだんです。そして3つのものでお手玉をしてみようと言いました。「技術的に可能なはずだろう」と。

VR版で戦闘はどのように変わりましたか?

エスキル:大幅に改善されました。ゲームを一時停止するのではなく、アイテムと武器のホイールを使用できるようになりました。そして武器を持つと今まで以上にパワフルに感じられます。VRの前は、戦闘に入るということは死ぬ可能性が高く、ほぼ失敗に近い状態でした。しかし、VR版では戦闘を楽しめるようになりました。

背中に銃を背負えますし、手でマガジンを出す必要もあります。もう片方の手で新しいマガジンを持ち、それを入れて武器をリロードするのです。導入するのには時間がかかりましたが、その甲斐はありました。

ゲームをすべて一人称視点にしておきたい気持ちはありましたか?

エスキル:もちろんです。例えば、スープを混ぜている場面で一人称視点のプロトタイプを作ったのですが、ぎこちなく、少し混乱しやすい印象でした。ほかにも、自分がいるエリアをうまく把握できない場面がいくつかあり、特に敵の位置がわかりにくいことがありました。そのため、特定の場面では戦略的に優位に立てる、安全な場所のように感じられることが重要で、実際に三人称視点のほうがしっくりきました。

プレイヤーがゲームの世界をVRで見られるようになったことで、よりインタラクティブにする必要性を感じましたか?

エスキル:そうですね。一人称視点ではゲームの認識とインタラクトする物の感触が変わります。しかし、ゲームのバランスを考慮すると、すべてをインタラクティブにはできませんでした。

トーキ:オリジナル版からいろいろと引き継いでいるので、私がレベルデザイナーだったころは、各ロケーションにアイテムを配置して、拾えるアイテムのバランス取るようにしていました。ただ、すべてを拾えるようにすると小道具ばかりになってしまいます。もしVRですべてをインタラクト可能にしていたら、投げられるオモチャだらけの空間になってしまったでしょう。それは少し滑稽ですよね!

プレイヤーが立体的で直感的な操作をするようになったことで、難易度のバランスを調整する必要はありましたか?

エスキル:個人的にその点はかなり心配でした。何でも両手で使えるようになり、クイックスローの機能などによってプレイヤーは以前よりもずっとパワフルで機敏になっています。

トーキ:しかし、自由度が上がった一方で、これまで自動だったアクションを実際に行なうという点で責任も大きくなります。照準を合わせる際にはより慎重に動く必要がありますし、リロードには時間がかかり、アイテムの位置も物理的に把握しておく必要があるのです。

エスキル:そうですね。そういった理由もあって、結果的にバランスが取れたのだと思います。

PS VR2版『HITMAN World of Assassination』の開発チームにインタビュー! VR版ならではのゲームプレイや開発の舞台裏についてお届け!

開発中、VRへの移行において突破口が開けたと感じた出来事はありますか?

トーキ:当初、まだゲームの忠実度を試している段階で、初めてドアをバールでこじ開けたとことろ、突然その動作が現実的な感じがしました。「ああ、VRゲームになった」というか。それが、そのほかすべてのインタラクションを設計するうえでの指標となりました。

エスキル:確かにあれは本当に気持ちいい瞬間でした。当初、もともと鍵を使っていた場面では、プレイヤーにただ鍵を持たせてドアの前に持っていくことで、ドアが自動的に開く仕様でした。しかし、トーキがその一歩先を行って、実際に鍵を穴に入れて回すことでドアが開くようにすることもできると言ったんです。最高の気分でしたね。

VRで経験した結果、お気に入りのミッションは変わりましたか?

トーキ:個人的には電車のステージでしょうか。一本道を進んで行くようなステージなのですが、プレイヤーの評価も分かれていましたし、実際に開発に携わった私自身も同じように感じていました。しかし、VRで驚くほど多彩な武器を使ってプレイできるようになったことで、一気に遊び場のようなステージに変わりました。次々と強力な武器を与えられ、投げられるものもたくさんあり、重装備の敵がたくさん襲いかかってくるので、操作をしっかり練習しなくてはいけません。今では本当に楽しいステージになりました。

エスキル:このステージは典型的な「Hitman」のステージではなく、アクションゲーム寄りなステージだったのですが、VR版では最高のステージとなっています。私は同じような感覚をコロラドのステージでも感じました。プレイヤーが選ぶ人気ランキングでは、よく下のほうに入っていますが、銃を撃ちまくるゲームプレイは、とにかく楽しいんですよね。

「HITMAN World of Assassination – VR Access」は発売中です。


HITMAN World of Assassination

・メーカー:IO Interactive A/S
・フォーマット:PlayStation®5
・ジャンル:アクション
・発売日:好評発売中
・価格:ダウンロード版 販売価格 通常版 8,250円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 Deluxe Edition 11,770円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:Z(18才以上のみ対象)


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HITMAN World of Assassination – VR Access

・メーカー:IO Interactive A/S
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:アクション
・発売日:好評発売中
・価格:ダウンロード版 販売価格 1,320円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:Z(18才以上のみ対象)


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