
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、PlayStation®5用ソフトウェア『アストロボット』を開発したTeam ASOBIのメンバーとプレイヤーが一緒に楽しむファンミーティング「Team ASOBI ファンミ!」を、2月27日(木)に開催しました。ここでしか見られないコンセプトアートなどの展示、開発者のトークセッションやクイズ大会などで大いに盛り上がったイベントの模様をレポートします。

「Team ASOBI ファンミ!」には、2024年12月13日(金)に配信された冬のアップデートを記念したフォトコンテストキャンペーン「『アストロボット』フォトコンテスト」に応募した方の中から抽選で選ばれた10名が参加。『アストロボット』のファンと直接触れ合える貴重な機会として、Team ASOBIのメンバーもとても楽しみにしていたイベントです。
会場にはコンセプトアートやグッズが盛りだくさん!
会場入りした参加者を待っていたのは、たくさんのコンセプトアートやアストログッズ。イベントが始まるまでの時間いっぱい、じっくり見入ったり写真撮影したりと『アストロボット』の世界を楽しんでいました。



会場の一角には、プログラミングを楽しみながら学べるロボットトイ「toio(トイオ)」と『アストロボット』がコラボレーションした展示も。ペーパークラフトのアストロや仲間たちが同時多台数制御で動く「toio」の上に乗り、マスゲームのような一糸乱れぬ動きを展開します。コラボ映像も公開されているので、ぜひご覧ください。


【集団行動】アストロと仲間たちをtoioに乗せて踊らせてみた

『アストロボット』を自由に遊ぶことができるゲームプレイコーナーも用意されてあり、親子で参加したファンが遊んでいる様子を満面の笑顔で見守るTeam ASOBIメンバーの姿が印象的でした。

アストロの先祖は研究開発から生まれた! トークセッション「アストロ誕生秘話」
いよいよイベントがスタート。Team ASOBIからはスタジオディレクターのニコラ・ドゥセ(通称「ニコ」)をはじめとする7名が登壇。参加者はほぼ全員が『アストロボット』ですべてのボットをレスキューしているとのことで、感謝の拍手が起こりました。

ニコラ・ドゥセ(スタジオディレクター)

森田玄人(シニアゲームデザイナー)

吉田匠(シニアゲームプレイプログラマー)

中井俊彦(シニアコンセプトアーティスト)

セバスティアン・ブルクナー(アートディレクター)

杵渕美帆(3Dアーティスト)

川口真由(リードエンバイロメントアーティスト)
最初のコーナーは「アストロ誕生秘話」と題した、クリエイターによるトークセッション。現在はPlayStation Studiosの一員としてゲームを開発するTeam ASOBIは、もともと研究開発(R&D)を行なう小さなチームでした。AR技術の研究によって制作したデモは、コントローラーに小さなキャラクターを吸い込んだり吐き出したりするもので、これがPlayStation®4にプリインストールされていた『プレイルーム』につながっていったといいます。

『プレイルーム』にはミニゲーム「NINJA BOTS for THE PLAYROOM」があり、Team ASOBIとして初めて自分でキャラクターをコントロールするものでした。つまりこれが「アストロのご先祖様」なのです。

Team ASOBIはPlayStation®VRの研究も進めていました。その成果が『THE PLAYROOM VR』としてまとめられ、コンテンツのひとつ「ロボットレスキュー」はアストロの歴史の中でも重要なものになったそうです。「ロボットレスキュー」はVRでのジャンプアクションゲームの研究によって生まれました。操作キャラクターがプレイヤーに顔を向ける可愛らしい仕草や、□ボタンと×ボタンのシンプルな操作性はこの頃に考え出され、最新作『アストロボット』まで続いています。

『THE PLAYROOM VR』の「ロボットレスキュー」は1マップだけのミニゲームでしたが、高い評価を得たことで『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』の制作が決定します。作品が好評で次回作につながる循環は、後の『ASTRO’s PLAYROOM』、そして『アストロボット』にも続いていきました。
ちなみに、「ロボットレスキュー」のキャラクターはチーム内で「ヒーローくん」と呼ばれており、「アストロ」と名づけられたのは『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』でのことでした。ニコは名前の由来について、「いろいろなVRゲームがある中で、ストアでアルファベット順に並んだときASTROの”A”が最初にくるから(笑)」ということも考えていたそうです。

シニアゲームデザイナーの森田はこれまでを振り返って、「技術を研究して、面白いと思ったものを世に出したら評価してもらえて、じゃあもっと作ろうと。そのサイクルでやってきて、アストロとともに育ってきました。そして今日、ファンミーティングまでできたのは、めちゃめちゃうれしいです!」と感謝を伝えました。
ファンの疑問に答えます! Team ASOBIへの質問コーナー
トークセッションに続いては、Team ASOBIへの質問コーナーへ。ユニークな質問と回答も飛び出したので紹介していきましょう。

──アストロくんたちはエネルギー補給をどうしていますか?
ニコ そこまで考えてない……(笑)。開発中、キャラクターに口をつけたらどうなるか、アーティストさんにお願いして作ってもらったことがありますが、アストロの可愛さが変わってしまいました。口のアニメーションもきちんと作らないといけないし、いろいろと問題があったので口はつけないことにしました。でも、ゲームの中ではポップコーンを食べていることもありますね。細かいルールは決めていませんが、口がないのに食べているのは面白いと思います。(中井に向けて)そこのところはどう?
中井 公式の発言として捉えられると、ちょっと……(笑)。それらしいフリをしているのかなと僕は思いますが、チームの中でも見解が分かれるところです。
──大量の宝石が降ってくる場面でも動きが重くならず、とても感動しました。ほかにも、裏ではすごい処理をしているシーンがあれば教えてください。
吉田 PS5の処理能力の限界ギリギリまで使っているものとしては、宝石のほかにも水の表現があります。スポンジになってバシャバシャしているところはフレームレートが安定しなくて、最後の最後まで最適化をがんばりました。あとは最初のステージで、丸太をホバリングで切ることができますが、裏では重い処理をしています。あそこはスルーしてしまう人が多くて、実況動画を見ていても「切ってくれ、切ってくれ!」と思っています(笑)。
──どうしてたくさんのボットを入れたのでしょうか?
森田 さきほどのトークでもお話しした最初のARデモの頃から、たくさんのキャラクターをわちゃわちゃ動かす面白さを感じていました。今回はPS5の性能でより多く出せますし、PlayStation®の30周年でいろいろなキャラクターが使えることもあって、たくさん登場させるようになりました。

──『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』のボスは巨大生物がモチーフになっていると思いました。今回の『アストロボット』ではボスたちのモチーフをどのように考えましたか?
中井 基本的に、プレイヤーの皆さんには遊びに集中してほしいと思っていて、見たこともない奇抜なモチーフはチョイスしないようにしています。世界中の誰が見てもわかりやすいことを大事にしているので、タコ、ヘビ、カメレオンのように、わかりやすいモチーフをチョイスしています。
──『アストロボット』では日本語のようなボイスが聞こえてきます。このようにしたきっかけを教えてください。
ニコ よく気づいてくれました。『アストロボット』では『ASTRO’s PLAYROOM』よりも全部レベルアップさせたいと思いました。キャラクターアニメーションも、ゲームプレイも、フィジックスも、そして音もそうです。キャラクターを作るとき、動きや音はアイコニックにしたかったので、世界中の人がマネできるような音にしようと思いました。どの言語を使うのが正しいかの答えはありませんが、日本語はオノマトペがあって可愛らしく、マネしやすい、本当にキレイな言語だと思います。キャラクターのアクションが、うれしいとき、恐いとき、痛いとき、少しだけ英語が入っていますが、ほぼ日本語です。
中井 海外の人にも、意外とすんなり受け入れられている?
ニコ そうですね。以前はロボットっぽいビープ音でしたが、今回は言語に近いのでマネしたくなります。

難問続出でもファンは一枚上手!? アストロクイズコーナー
続いてはレクリエーションとして、『アストロボット』にちなんだクイズ大会が行なわれました。3択または4択で回答する全7問が出題され、上位入賞者にはアストログッズがプレゼントされます。ゲームをやり込んだプレイヤーしかわからないような問題や、勘違いしてしまいそうな引っ掛け問題もあり、クイズの難度はかなり高め。この記事を読んでいる皆さんも、何問正解できるかチャレンジしてみてください。
Q1 アストロがはじめて登場したゲームはどれ?
THE PLAYROOM VR/ASTRO’s PLAYROOM/ASTRO BOT:RESCUE MISSION
Q2 「ピポピポ ピポゲッチュ」のステージでは合計何体のサルをゲッチュできる?
9体/10体/11体/12体
Q3 このスペシャルボットの名前は?
キトゥン/トロ/クロ

Q4 ラスボス「ネビュラックス」との戦闘時に出てくるルーレットの選択肢はいくつ?
4/5/6/7
Q5 この試練の名前は?
挑め/避けろ/燃えろ/濡らせ

Q6 アストロのパワーアップのうち、生き物モチーフではないものは何種類?
1/2/3/4
Q7 今現在、『アストロボット』でレスキューできるボットの数は全部で何体? ただし『ASTRO’s PLAYROOM』で入手できる4体は除く(※2025年2月27日(木)19時時点)
312/316/320/324

【クイズの答え】
Q1 THE PLAYROOM VR(またはASTRO BOT:RESCUE MISSION)
Q2 10体
Q3 クロ (画像をよく見ると「ノー天気なオヤジネコ」と書かれています)
Q4 6
Q5 濡らせ
Q6 3
Q7 320
さあ、何問正解できたでしょうか? 1問目の正解はアストロのもとになったキャラが登場する『THE PLAYROOM VR』を予定していましたが、トークセッション中にアストロの名前が初めてつけられたのは『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』と話していたこともあり、どちらも正解になりました。2問目は、ステージボスのスペクターもサルなので、すべて含めると10体が正解。7問目は、最初からいるボットが301体、2024年10月配信の追加ステージで10体、2024年12月配信の追加ステージで7体、そして2月14日(金)に配信された追加ステージで2体、これらの合計で320体となります。
イベント参加者の成績はというと、優勝者はなんと全問正解! 優勝者からは『アストロボット』の好きなところについて、「家族全員で楽しめているところです」と素敵なコメントをいただきました。また、6問正解や5問正解の方も多く、難問だらけと思われたクイズでもプレイヤーのやり込みが一枚上手という結果になりました。
これでイベントのプログラムはすべて終了。Team ASOBIを代表して、ニコ、森田、吉田、中井から参加者の皆さんにお礼の挨拶が。
ニコ 今日はありがとうございます。皆さんが僕たちのゲームを毎日遊んでくれていることが、大きなプレゼントです。本当にありがとうございました。
森田 技術とファンに支えられてアストロが育ってきたという実感があります。今日、皆さんにお会いできて、本当にうれしく思っています。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。
吉田 今日はあまり話題に挙がりませんでしたが、アストロフォト部の写真はチームのみんなが見ています。素敵なスクリーンショットがたくさんあって、すばらしいと思っています。ありがとうございます。
中井 アストロくんが皆さんに愛されて、チームとしてうれしく思います。これからも、アストロくんが日本でも世界でもたくさん活躍できるように、僕たちチームもがんばっていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。

最後は全員で記念撮影を行ない、「アストロ~!」の掛け声とともに最高の笑顔がそろいました。また、中井、セバスティアン、杵渕、川口のアートメンバーが進めていた直筆のイラストカードが完成し、参加者全員にプレゼントされました。

アストロボット
・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:アクション
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 7,980円(税込)
ダウンロード版 販売価格 通常版 7,980円(税込)
ダウンロード版 販売価格 デジタルデラックス版 8,980円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:A(全年齢対象)
©2024 Sony Interactive Entertainment Inc. Developed by Team Asobi. Astro Bot is a trademark of Sony Interactive Entertainment LLC.
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