「英雄コナン」の世界で過酷なサバイバル生活を! 『コナン アウトキャスト』クリエイターインタビュー!

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「英雄コナン」の世界で過酷なサバイバル生活を! 『コナン アウトキャスト』クリエイターインタビュー!

8月23日(木)に発売された、PlayStation®4用ソフトウェア『コナン アウトキャスト』。本作は、過酷な環境に抗い、敵対的な生存者たちと争いながら生き抜いていくサバイバルアクションゲームだ。舞台は、1930年代に出版されたファンタジー小説「英雄コナン」(以下「コナン」)シリーズをモチーフにした、広大なオープンワールド! 自由度の高い建築システムや最大40人での大規模マルチプレイなど、やり込み度の高い要素も豊富に用意されている。

今回は、本作の開発を手掛けた開発会社Funcomのクリエイティブディレクターであるジョエル・バイロス氏のインタビューをお届けする。過酷なサバイバル生活で得られる達成感、小説や映画のイメージを再現したオープンワールドなど、本作にギッシリと詰まった魅力やこだわりとは?

Funcom クリエイティブディレクター
ジョエル・バイロス氏

サバイバルアクション『コナン アウトキャスト』開発秘話

小説や映画のイメージを再現! 「コナン」の世界を探索&支配していく達成感を

──『コナン アウトキャスト』の開発に至った経緯を教えてください。

2016年にとあるゲームをリリースしたのですが、あまりうまくいかなかったんです。それまでは子供向けのゲームを多く手がけていたので、次は大人向けのゲームをつくろうということになりました。私たちFuncomの強みは、マルチプレイのゲーム。当時自分たちがプレイしていた『ARK: Survival Evolved』を参考に、取得できた「コナン」のライセンスを使ったサバイバルアクションをつくろうと考えたんです。

──Funcomは本作以前にも「コナン」を題材にしたゲームを手がけていますが、「コナン」シリーズの魅力とは?

ファンタジー小説「コナン」の世界は、野蛮というか残酷であり、アダルト向けで、とてもパワフル。世界中のさまざまな文化を取り入れたような世界観になっていることが、魅力だと思います。

──その世界観をサバイバルアクションで再現しようとした際に、力を入れたポイントはありますか?

野蛮かつ残酷な戦闘システムはもちろん、空腹や喉の渇きなどへの対処も必要なサバイバル要素、拠点に敵が押し寄せてくるシステムなどです。何が起こるかわからない、常に危険と隣り合わせである環境の構築に力を入れました。

──サバイバルアクションというジャンルの魅力は、どこにあるとお考えですか。

達成感を味わえるのが、サバイバルアクションの魅力です。レベルが上がった時だけでなく拠点を築いた際にも、それが自分だけのものという達成感を得られますしね。また、序盤はプレイヤーキャラを、少しストレスを感じるくらいの弱さに調整しました。その弱かった自分が成長し、過酷な世界で生きていけるようになっていくことも、達成感に繋がるんです。

──現在の主流であるオープンワールドのゲームについては、どのようにお考えでしょう。

オープンワールドは、冒険、探索すること自体が楽しいですよね。ただし、最初からマップにすべてが記載されているようなオープンワールドは、あまり好きではありません。マップ全体を探索し、自らの手でどこに何があるのか突き止めることが、オープンワールドの魅力だと思います。マップを埋めていくことで達成感も得られますし。

──それでは、本作のオープンワールド制作でこだわったポイントは?

今お話しした”自分で探索する”ということはもちろん、”ひとつの世界として成り立っている”ことにもこだわりました。「コナン」の世界は、一度滅びた廃墟の上に文明をつくっているようなところがあります。今生きている人だけでなく、以前にどんな暮らしがあったのか? どういう歴史があったのか? ということも知ってもらえればと。

──ここを見てほしい、といったオススメスポットはありますか?

全てが綺麗で見応えがあるのですが、強いてあげるなら火山地帯です。他のロケーションとはまったく異なる環境ですし、火山に登って振り返ると、これまで自分が旅をしてきた場所を見渡せるんですよ。

──オープニングに登場するコナンは、それ以降もゲームに登場するのでしょうか。

はい。この世界には、住民からは攻撃されない平和な街があり、その街のバーで会うことができますよ。「コナン」シリーズからキャラクターとして登場するのはコナンだけですが、小説や映画などに登場した小道具やモンスターなどは多数登場します。例えば、奴隷に回させる「苦難の輪」は映画とまったく同じ。そういった、ファンならニヤリとするようなものをたくさん用意しました。

さまざまな遊びを内包! 自分だけのサバイバル生活を満喫できる

──本作のコンセプトやテーマを、あらためて教えてください。

過酷な環境を生き抜く「SURVIVE」。自分だけの拠点を建築する「BUILD」。そして、奴隷を支配する「DOMINATE」。この3つが重要なテーマです。ゲームを始めると、プレイヤーは過酷なファンタジー世界に放り出されます。まずはサバイバル技術を身につけて、建築で拠点をつくり、支配した奴隷を招き入れましょう。それから世界の支配を目指すという流れで、ゲームを進めてほしいと思っています。

──開発時に、特に苦労したことはありますか?

実は、魔法の要素や、動物に乗ったりペットにしたりできるシステムも実装しようと考えていたんです。特に魔法は、ファンタジーにとって大きな魅力ですからね。しかし、どうしても間に合わず、泣く泣く断念……。それを決断することが、とても大変でした。

──それらを差し置いても、「コナン」らしさを表現するために奴隷システムを採用したわけですよね。

その通りです。「コナン」の世界観をゲームに落とし込むためには、やはり奴隷システムは欠かせません。魔法が使えず動物に乗れなくても、これだけは入れたかったんです。そのため、参考にした『ARK: Survival Evolved』にもない、本作ならではのユニークなシステムになったと思います。

──実際にプレイさせてもらいましたが、建築やクラフト要素にも夢中になってしまいました。

強いモンスターと戦うために強い装備をクラフトするという、RPGのような要素にも注目してほしいです。また、建築で使用できるパーツを多数用意していますので、クリエイティブな要素が好きな方にも応えられるかと。戦闘、建築、クラフトといった無数の楽しみがあり、何をするか選べる自由度の高さも本作のウリのひとつです。

──やはり、シングルプレイよりもマルチプレイを遊んでほしい、という感じですか?

私たちはもう、マルチプレイに特化したゲームを12年ほどつくっていますからね。しかし、シングルプレイで本作の内容を把握し、それからマルチプレイで遊ぶのもいいと思います。ほとんどのゲームは、友達と遊んだ方が楽しいんじゃないかな? まあ、(本作は他のプレイヤーの拠点に攻め込むこともできるので)信用できる友達であればですが(笑)。

──そのほかにも注目してほしいポイントはありますか?

洗練された戦闘システムや、各地に点在するダンジョンです。”ダンジョンがあってその奥にボスがいる”というのは、サバイバルアクションではあまりない要素ですよね。また、攻めてくる敵に対して奴隷をどう配置するか、どこを強固にするかなど、拠点を構築する際はさまざまな要素を考慮しなければならないことも、個性的なポイントとして注目して欲しいです。

──その珍しいダンジョン要素を盛り込んだ理由とは?

ファンタジーである「コナン」の世界観に合うのでは? と考えました。本作は自由度が高く、さまざまな要素があるので、例えば拠点づくりに疲れたときなどに「ちょっとダンジョンでボスと戦ってみよう」といった選択肢も、プレイヤーに与えたかったんです。

──本作は製品版のリリース前にアーリーアクセスが行なわれていましたが、反応はいかがでしたか? また、それによって変更した部分はありますか。

ポジティブな意見はもちろん、ネガティブな意見もありましたね。それを受けて、装備やダンジョン、モンスターなどを多数追加し、マップの広さが2倍になりました。また、アーリーアクセスではこちらが想定していないことをするプレイヤーもいますので、その対処も大変でした。

──強く印象に残っている想定外のプレイがあれば、教えてください。

投石機に自らが弾として乗り、空を2kmほども飛んで相手の拠点を襲撃してきたプレイヤーがいました(笑)。とても面白かったのですが、これを利用すると普段は行けない場所へ行くこともできてしまう。他のプレイヤーに関与しないものや、ゲームプレイに悪影響のないものなら残しておくこともあったのですが、さすがにこれは修正しました。

大好きなファンタジーゲームを、自らの手でつくる喜び

──お話を聞いていて、ジョエルさんは「コナン」だけでなく、”ファンタジーが好き”という印象を受けました。

大好きです! これまでに、日本のゲームもたくさんプレイしていましたよ。ただし、日本の会社と実際に仕事をするのは、これが初めてです。

──何がきっかけでファンタジーを好きになったのでしょう?

若い頃にファンタジー小説はもちろん、ゲームブックも読んでいましたからね。まずパソコンを入手してファンタジーのゲームをたくさんプレイするようになり、初代PlayStation®をゲットして、初めて「ファイナルファンタジー」シリーズをプレイしました。

──大好きなファンタジーのゲームを今は自分でつくっていることについて、何か思うことはありますか。

他の人が産み出した世界に、自分がつくった創作物を盛り込んでいるような感覚なんです。ゲームのメカニズムを利用して自分が思い描いたファンタジーを表現するのは、とても楽しい。詳細は未定ですが、本作には盛り込めなかった魔法の要素を、今後のパッチで追加できたらと考えています。魔法を盛り込むならこういうシステムにしよう、といったことも考えているのですが、それも楽しいです(笑)。

自分の考えをプレイヤーとどう分かち合うか、理解してもらうか、ということを考えるのが楽しいんですよね。そのうえで、プレイした人たちが笑顔になってくれるとうれしい。その瞬間のためにゲームをつくっていると言っても、過言ではありません(笑)。

──すでに本作をプレイしている人や、これからプレイしてみようかなという人に向けてメッセージをお願いします。

「コナン」の世界へようこそ! 本作を手に取ってくれた人たちが、この過酷な世界でもがき苦しむのを楽しみにしています(笑)。傷をいっぱいつくり、世界の英雄になれることをお祈りしています!

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コナン アウトキャスト

・発売元:スパイク・チュンソフト
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:オープンワールドサバイバルアクション
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 6,800円+税
    ダウンロード版 販売価格 7,344円(税込)
・プレイ人数:1人(オンライン時:1~40人)
・CERO:Z(18才以上のみ対象)

※ダウンロード版ご購入の際のご注意
このコンテンツをPS Storeでご購入いただくには、クレジットによる決済が必要です。

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『コナン アウトキャスト』公式サイトはこちら

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※画面は開発中のものです。

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