こんにちは、Thomas Welshです。『Cloudpunk』のリードライターとストーリーデザイナーを務めています。本作に登場するサイバーパンクな街ニヴァリスで皆さんが出会う、個性的キャラクターたちを作ったのも私です。
他のプラットフォームで『Cloudpunk』をリリースして以来、本作の多様でカラフルなキャラクターたちに対する、プレイヤーの皆さんの反応を楽しく見させていただいています。皆さんそれぞれにお気に入りのキャラクターがいて、『Cloudpunk』のアンドロイド、人間、そしてサイボーグたちを、コミュニティーの皆さんが受け入れてくれたことにとても感動しています。
今回は、PlayStation®プレイヤーの皆さんに、激しい雨とネオンが特徴的な『Cloudpunk』の旅で出会う4人と1匹の重要なキャラクターたちについてお話ししたいと思います。
私が初めてこのプロジェクトに参加したとき、『Cloudpunk』には空飛ぶ車であふれた美しいボクセルの世界はありましたが、キャラクターと物語はまだできていませんでした。しかし私たちは『Cloudpunk』が白髪交じりのサイボーグ警察や、路地で撃ち合うロボットギャングの抗争のような、ありふれたサイバーパンクの物語ではないことは確信していました。
それどころか私たちは、サイバーパンク世界に住む普通の人間が普通に暮らす物語を描きたいと考えていました。どうやって生活費を払っていくのか。友達やライバルはいるのか。配達会社で夜勤務しながら、脈動するシンセサイザーのサウンドトラックを聴いて、空飛ぶ車でビルの間を飛び、街で興味深い人々と出会う生活はどのようなものなのか。この答えを知るには、まずヒーローが必要です。そしてそのヒーローが「ラニア」なのです。
ラニアはニヴァリスの外からきた移住者で、腕のいいドライバーです。彼女はこの街に来たばかりで、プレイヤーと同じく、この街について学ぶことがたくさんあります。ラニアは賢く、少しひねくれていて、そして簡単には騙されません。またお酒は飲みませんが、屋台への愛を通してニヴァリスの街と繋がります。チェリーパイから餃子まで、どんなアツアツで安い食べ物が売っているのか確認するまで、決して屋台を通り過ぎようとはしません。
夜間ラニアに指示を出すのは「オペレーター」という人物です。オペレーターは年を取った無気力な男ですが、よく笑います。危険な仕事に就くドライバーたちに執着してはいけないとオペレーターは自分に言い聞かせるのですが、どうしてもラニアの心配してしまうようです。オペレーターの謎めいた過去はストーリーのなかで少しづつ明らかになります。オペレーターはデスクの引き出しに酒を入れていて、夜勤が終わってからすぐにそれを飲むことを楽しみにしています。
ラニアの親友は犬(車)の「カミュ」です。ニヴァリスに来る前、カミュはペットのロボットだったのですが、ラニアは借金を返すため、カミュのフレームを売るしかありませんでした。カミュの人格はデータドライブに保存されていて、ラニアの初任給はカミュを車両にアップロードすることに使いました。カミュはラニアの良心としての役割を持っており、ときおりラニアの自分勝手な決断や、ひねくれた判断を考え直させます。カミュは人間の食事を食べませんが、興味はあります。いつか“ドーナツコーヒー“を試してみたいようですが、ラニアはその食べ物の存在を疑っています。
ラニアが夜勤中に出会うキャラクターのなかでも特に変わっているのは、『Cloudpunk』ファンに人気のアンドロイド「ハクスリー」です。ハクスリーは“ニヴァリスで最高、最安の私立探偵”で、オーバーヒートするCPUのせいでノワール犯罪小説のナレーターのような話し方をします。またハードボイルドなものであればなんでも食べてしまいます。
最後に、シンウェーブナイトクラブのオーナーであり、ミッドタウンの犯罪組織を取り仕切るボス、「ロモ」を紹介します。ロモはニヴァリスの権威主義警察部隊「CorpSec」に拘束されそうになったラニアを助け、その恩を返すよう要求してきます。ロモがラニアに「お前の手は汚れてなさすぎる」と言うように、それが長く続くことはありません。ロモが愛飲している飲み物は値段の高いウイスキーです。
今回紹介したのは、ニヴァリスで出会えるフルボイスを搭載したキャラクターたちのほんの一部です。『Cloudpunk』をPlayStationでリリースすることで、たくさんの新しいプレイヤーにラニアの配達業務を体験していただけることを楽しみにしています!
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