◆2019年3月26日(火) 一部内容を日本国内向けに更新いたしました。
John Garvin
クリエイティブ・ディレクター、ベンドスタジオ
『Days Gone』(デイズ・ゴーン)は壮大なスケールのオープンワールドゲームで、そのスケールに相応しい奥深いストーリーを備えています。最近メインストーリーのみをプレイしましたが30時間以上かかりました。作り手の私でもそれはとても感情深い体験でした。
本作は、主人公ディーコン・セントジョンと、彼の最愛の妻サラを巡る後悔と喪失の物語です。先日公開した「ウェディングトレーラー」では過去を忘れきれず危険をさておきサラの写真を守ろうとするディーコンの姿をお見せしました。
また、深い友情を描いた物語でもあります。相棒のブーザーとディーコンが肩を並べ、戦いながら極限の世界を生き抜こうとしています。過去を描いた「ウェディングトレーラー」でもブーザーが唯一の招待客として結婚式に出席しています。
そしてもちろんのこと、過酷な世界でサバイバルする物語でもあります。今までのトレーラーや体験版でもこの荒廃した世界のシーンや、次々襲いくる敵をお見せしてきました。「ウェディングトレーラー」ではパンデミックが起きる前のディーコンが描かれ、この崩壊してしまった残酷な世界を生き抜くために変わり果てた彼をお見せしました。このゲームではフリーカー、感染した動物、野盗、リッパー、大群…全てがプレイヤーに牙をむく、敵だらけの世界であることをお伝えしてきました。
これら全てが『Days Gone』の本作の軸となっています。「忘れられない記憶」では過去のシーンを通してサラとの関係を知りながらディーコンの喪失と後悔が感じられます。相棒のブーザーに対する絆と兄弟愛も「兄弟」というストーリーをプレイして体験できます。他にも世界の過酷さを表現したストーリーラインがあり、ディーコンの賞金稼ぎとしての現状が分かります。
このような沢山のストーリーラインが織り重なり、物語全体を彩っていくでしょう。
今回のトレーラーではサラとの過去やブーザーとディーコンのサバイバルが中心でありながら、他のテーマやサイドストーリーを紹介したいと思いました。
コープランドは生存者のキャンプリーダーです。今回のトレーラーでは彼の新たな側面を見せ、ディーコンとの傭兵関係を紹介します。
他にも新しいキャラクターが紹介されています。「こいつがどんな男かはよく知っている それがどうした?」と言っているキャンプのリーダーアイアンマイクはコープランドとはまた違う哲学でこの世界を生き延びていることが分かります。
アイアンマイクのキャンプのメンバー、リッキーとアディ―も世界の再構築に努め、希望を感じさせる強いキャラクターになります。ゲームが進むにつれディーコンが単なる賞金稼ぎでは無く、弱者を守る男だということ明らかになっていきます。
NEROの存在も紹介しています。「NERO調査」というストーリーではこの謎に包まれた団体と彼らの持つ技術とこの世界の背景となること、集団墓地、検問所、難民キャンプと「死者の電車」のことが明らかになってゆくでしょう。
最後にカルト集団のリッパーについて少しだけ。「引き裂く者」というストーリーでは彼らがこの世界の危険さと残酷さを表した存在というだけではなく、服従と執念にかられた人達でもあり、それは、人間社会の暗い部分を考えさせられるでしょう。
これらを全て語ってもまだゲームのストーリーと登場人物の半分にも及びません。ディーコンとともにプレイヤーも変貌してしまう「大群スレイヤー」では、命がけ大群に立ち向かい、フリーカー殺しの名人となり、この世界に生きる40程の大群を探し出して戦うようになるでしょう。
このように『Days Gone』はストーリー中心の壮大なゲームです。しかしながらストーリーラインの数、長さやカットシーンの数よりも、ゲームを通した感情的な体験こそが重要です。ディーコンの葛藤と生き甲斐を求める様子に興味がなければプレイも進まないと思います。メインキャラクターのディーコン、ブーザーとサラの物語が最終的にどうなると思いますか?
4月26日(金)に発売を迎え、皆様が本作をプレイするとき、その物語の展開にびっくりすることを楽しみにしております。
※「State of Play」での発表内容です。日本での発売など詳細は未定のものが含まれます。
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