『SILENT HILL: Townfall』世界最速試遊レビュー! 周囲の観察と状況判断が鍵となる新たな霧の町の探索とは?

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『SILENT HILL: Townfall』世界最速試遊レビュー! 周囲の観察と状況判断が鍵となる新たな霧の町の探索とは?

サイコロジカルホラー「SILENT HILL」シリーズ最新作を特徴づける9つのポイントとは? 新たな舞台「セントアメリア」をめぐる旅路の世界最速試遊レビューも!

9月24日(木)に発売されるPlayStation®5用ソフトウェア『SILENT HILL: Townfall(サイレントヒル タウンフォール)』。本作は、全世界でシリーズ累計販売本数が1,710万本を超える(※)サイコロジカルホラー「SILENT HILL」シリーズの最新作だ。一人称視点を採用し、より直感的な視点で霧の町を探索できる。
※2026年3月末時点
※サブスクリプションサービスにおけるプレイ人数を含む

灰色の海に流され、スコットランドの冷たい海に浮かぶ孤島「セントアメリア」へ漂着したサイモン・オーデル。しかし、町に人の姿はなく、深い霧と静寂に支配されていた。「状況を正す」という目的だけを頼りに、町や住民と自身との繋がりを探しながらさまようサイモンは、やがて町の深淵へと足を踏み入れる。散りばめられた謎と断片的な物語が結び付き、徐々に明かされていく凄惨な過去。町の深淵を覗くことは、皮肉にもサイモン自身の覚悟と向き合うことだった──。

メディア向けに開催されたイベント「『SILENT HILL: Townfall』 Media Premiere」では、本作の世界最速試遊を行なうことができた。会場内にはシリーズの特徴的な霧を連想させるスチームが漂い、赤い照明が不穏な空気を漂わせる。舞台となるセントアメリアの広場にあるモニュメントや、スローガンが記されたプラカードなども配置され、本作の世界観を演出していた。

この記事では、開発陣のコメントによるゲーム紹介と試遊レビューをお届けする。

この社会は、不条理を赦す。──特徴となる9つのポイント

本イベントは、シリーズ最新作として注目を集める本作がどのようなゲームであるかを、あらためて紹介するところからスタート。コナミデジタルエンタテインメントの岡本基氏(「SILENT HILL」シリーズプロデューサー)と、本作の開発を担当したスコットランドのデベロッパー「Screen Burn」のライター&ディレクターであるJon McKellan(ジョン・マケラン)氏が登壇し、本作を特徴づける9つのポイントが語られた。

① 脳裏に深く刻まれる新しい「SILENT HILL」

ジョン:本作は完全に独立した新しい作品となっています。舞台は「セントアメリア」。主人公のサイモンも見覚えのない町並みを探索するという物語です。本作は一人称視点を採用しており、「シネマスコープ」という2.35:1の特殊な画面比率で描かれます。これはゲーム内の設定で変更することが可能ですが、このワイドスクリーン型の演出は、われわれがこの作品にとって最も適切であると感じていますので、ぜひこちらをお試しください。

岡本:本作は最も社会派な「SILENT HILL」だと思っています。個人と社会、個人と企業の枠組みで物語を描いているのが特徴です。

② 4Kで描かれる美しいスコットランドの町並み

岡本:1990年代の閑静なスコットランドの町並みを、湿度すら描写するような4Kのグラフィックで描いています。真実と虚構が曖昧に混ざり合ったセントアメリアの町がプレイヤーを深みへと誘います。

ジョン:東京もかなりの湿度を誇ると思いますが、スコットランドの場合は東京とは違って暑さではなく、冷たさを感じられる湿度が特徴です。本作の舞台作りにあたっては、実際にスコットランドの風景をロケハンし、スコットランドらしい町並みを徹底的に再現しています。この再現度によって、ぜひプレイヤーの皆さんには本作の舞台設定に愛着を持っていただきたいと考えています。

③緊張を高めるサウンド

ジョン:サイコロジカルホラーにおいて欠かせないのはやはりサウンドだと思いますが、本作ではオーディオデザインを担当した「Arrival」、そして作曲家であるPilotpriest氏の協力を経て、プレイヤーに合わせた体験だと感じられるように、随時変化を続けるようなサウンドトラックを作り出しています。プレイヤーのすべてのアクションだけでなく、敵の行動などにも連動するようなサウンドデザインとなっています。

岡本:「SILENT HILL」といえば、やはりサウンドが命というか重要なのですが、特に本作は一人称視点で視界が狭いということもあり、よりプレイヤーにとってサウンドが重要になります。

④「CRTV」による新しい体験

岡本:本作ではシリーズの定番であったラジオに代わって「CRTV」というデバイスを用いることになります。周囲の敵を発見したり、パズルを解くのに使ったりなど、さまざまなゲームプレイに活用することになります。

ジョン:私個人としてはこのデバイスの制作が、本作における開発で特に思い入れがあり、楽しかった部分でもあります。このデバイスの映像を収録するにあたっては、本作のゲーム映像やカットシーンを実際に録画し、古い機材や古いポケットテレビで実際に再生してどのような映像になるかを確認しました。それだけでなく、機材につながれているケーブル類をあえて傷つけたり機材に磁石などを当てたりして、映像がどう歪むのかなどを確認して反映させました。

⑤緊張感あるコンバット体験

ジョン:本作のゲーム性としては、コンバットとステルスがあります。コンバットにおいては、近接武器を使う、もしくは射撃武器を使って遠距離から攻撃するという方法があります。近接武器の場合は武器を振って攻撃するか、敵の攻撃をガードするかの選択がかなり重要です。闇雲に敵に突っ込んで正面突破しようとしても返り討ちにあってしまうので、考えながら戦うことになります。射撃は遠距離から攻撃できますが、発砲音が問題になる場面もあります。

岡本:本作は一人称視点なので従来の「SILENT HILL」よりも没入感があり、より緊迫感がある戦闘になっています。

⑥戦略的なステルス体験

岡本:敵を倒したり逃げたりするだけでなく、ステルスによって危険を回避しながら進めることもできます。ただ隠れるだけでなく、物陰から敵の位置を探ったり、音で敵を誘導したりなど、戦略的なゲームプレイが可能です。

ジョン:敵とどのように対峙するかには、さまざまな選択肢があります。敵の動きもプレイヤーの行動によって変化しますので、その状況ではどんな行動が一番いいのかということを、悩みながら試していただければと思います。

⑦ナラティブに深く紐づいた謎解き

ジョン:Screen Burnのゲームをプレイしたことのある方ならご存じだと思いますが、このようなゲームではナラティブと謎解きというゲーム性が密接に関わってきます。もちろん本作においても例外ではなく、ナラティブを演出するうえで謎解きをどう活かすのか。単に謎解きでゲーム性を求めるだけでなく、ナラティブが謎解きによってどのように見えてくるのかというところも重視しました。

岡本:「SILENT HILL」はストーリーが大事なゲームなのですが、単にカットシーンでストーリーを楽しむだけではなく、謎解きを通してより深くストーリーに接していくことが重要です。Screen Burnはナラティブに紐づいたパズルを作るプロフェッショナルなので、安心してお任せすることができました。

⑧マルチエンディング

岡本:本作には隠しエンディングも含めて、全部で5つのエンディングが用意されています。プレイヤーの行動によってエンディングが変化するので、楽しみにしてください。

ジョン:単純な二択によってエンディングが変化することはありません。私自身も過去に遊んできた「SILENT HILL」と同様に、プレイヤーがとってきた数々の行動の積み重ねがエンディングに影響します。

⑨PS5版ならではの特徴

ジョン:本作ではPS5の性能を十分に発揮しています。ハプティックフィードバックやアダプティブトリガーによって、武器の重みだけでなく敵の足音を手の中で感じられるようになっています。また、直感的な操作方法としてジャイロ機能にも対応しています。一部の武器や場面では、実際にDualSense® ワイヤレスコントローラーを傾けての操作が可能です。初期設定ではオフになっていますが、より直感的な体験を求める方はぜひオンにしてください。アンリアルエンジンの機能やPS5のレイトレーシングなども駆使することによって、グラフィックもさらに向上させています。

岡本:「SILENT HILL」は、サウンドとビジュアルがとても優れていると評価されてきたタイトルなのですが、PS5世代になって、”触覚”の部分にも注力するようになりました。

【試遊レビュー】1996年のスコットランドを舞台に描かれる、新たな霧の町の物語

今回の試遊では、サイモンがセントアメリアを訪れるゲーム冒頭のパートと、ピストルを手に入れたサイモンが危険な環境でメディカルセンターを目指すパートをプレイすることができた。

町を覆う深い霧と一人称視点がもたらす緊張感が、歩みを遅らせる

物語は、サイモンがセントアメリアの波止場に流れ着いたところから幕を開ける。すでに町全体が霧に覆われており、人の気配も全くない。本作は一人称視点ということもあって没入感が高く、不穏な町を歩いている際の緊張感はかなりのもの。まだ武器もないのにいきなり敵と遭遇なんかしないよね……と思いながらも、つい周囲を警戒しながら歩いてしまう。リアルな霧は冷気と湿度を感じさせ、探索の歩みをさらに遅らせた。

緻密に描写されたスコットランドの町並み

本作の舞台となる時代は1996年。当時のスコットランドについて詳しくは知らないものの、ストリート、建物、家屋など、細部まで緻密に描写されたセントアメリアの町は寒々しくも美しく、歩いているだけで目と心を奪われてしまう。これで霧が出ていない晴天だったら、さぞかし絶景だっただろうに……。本作をプレイし終えたら、スコットランドへ聖地巡礼したくなりそうだ。

序盤の謎解きでは、とある家の電力を復旧させるため、その家にある端末にチャージ式の電力カードを読み込ませるというシーンがあった。なじみのないシステムだが、スコットランドで生まれ育ったジョン氏によると、当時のスコットランドでは普通のことだそうだ。ただし、Screen Burnの若いメンバーの中には知らなかった人もいるという。そういった知識や体験が得られるのも、本作の面白いところだ。

CRTVをレーダーのように使って敵を察知

探索を進めていくと、本作の大きな特徴となるポケットテレビ「CRTV」を入手できる。従来のシリーズ作品ではラジオから聞こえるノイズによって敵の接近を察知できたが、本作ではこのCRTVを用いて敵の脅威や物語の断片、謎解きのヒントなどを探すことが可能になっている。

CRTVを構えると、周囲にいる敵の数や場所がレーダーのようにわかるのがポイントだ。壁や建物などの障害物を挟んでいても問題なく、安全な室内に隠れながら室外の敵を把握することもできる。敵の動きが視覚的にリアルタイムでわかるため、背後から襲い掛かったり、ステルスでやり過ごしたりする際にも役立った。このCRTVを構えて画面を直接のぞき込むという動作と演出は、一人称視点ならではの要素だろう。

過去の出来事の追体験や町の生活を垣間見られる謎解き

随所に挿入されるパズル要素も、「SILENT HILL」シリーズの特徴のひとつ。今回の試遊では、先に紹介した電力カードによる電力復旧や、鍵の開錠ナンバーを探り当てるパズルなどに挑戦できた。本作の謎解きはサイモンの行動と密接に関わるナラティブに紐づいており、謎解きを通して過去の出来事を追体験したり、町での生活を垣間見たりすることができるのが面白い。一見しただけではわからない謎のヒントも、CRTVで探すことができた。

敵との戦闘はスリル満点! 一瞬の油断が命取りに

ゲームを進めていくと木材を入手でき、敵と戦えるようになる。近接戦闘では、武器による殴り攻撃と、武器で身を守るガードが基本の行動となっていた。さっそく戦ってみたのだが、序盤にも関わらずあっさりと敗北……。殴りかかると敵はすぐに反撃してくるため、しっかりガードしないと簡単にダメージを受けてしまう。敵の種類によるかもしれないが、連続で殴りかかろうとしても次の攻撃が間に合わない。リメイク版『SILENT HILL 2』や『SILENT HILL f』のような回避アクションはないため、焦らずに、殴る→ガード→殴るというサイクルを意識するのがポイントのようだ。

ただし、武器には耐久度が設定されており、殴ったりガードしたりしているとそのうち壊れてしまう。そうすると新しい武器を探さなければならないのが悩ましい。探索が甘かったのか、回復アイテムに余裕がなかったのも辛かった。敵を倒してもアイテムなどは基本的にドロップしないため、戦闘は極力避けたほうがいいかもしれない。

さまざまな手段を用いて戦闘を回避できる

本作には敵との戦闘を回避する手段が豊富に用意されている。先に紹介したように、CRTVを用いて敵の巡回パターンを把握すれば、隙を突いて簡単に通り抜けることが可能。ビンを投げたり車を殴ったりして物音を立て、敵をおびき寄せることもできる。敵に見つかるともちろん追跡してくるのだが、本作のマップにはクローゼットや物置などの隠れられるスポットがいくつか用意されており、そこに入ると追跡から逃れることができた。通常の室内に逃げ込んでも扉を開けて侵入してきたときは驚いたが、鍵付きの扉なら内側から施錠してやり過ごすことも可能だ。

ピストルは使いどころに要注意!? 選択肢を模索して危険地帯を突き進め

ピストルを手に入れたあとにメディカルセンターへ向かうパートでは、周囲の様子が一変。赤い霧が町を覆い、多数の敵が徘徊する危険な場所へと変貌する。このパートは手に入れたばかりのピストルによる遠距離攻撃はもちろん、これまでに培ったアクションやステルス技術を駆使して危険地帯を突き進む、スリリングなパートとなっていた。

ピストルは遠距離から敵を攻撃できる頼れる武器だが弾薬には限りがあるため、どこで使うかの判断が重要となりそうだ。さらに一発では倒せなかったこともあり、遭遇する敵すべてにピストルを用いていては、あっという間に弾薬が尽きてしまう。隠れる場所や物音を立てられるものが近くになく、ステルスでやり過ごすのが難しい際に使用するのがいいかも? 本作にはさまざまな選択肢が用意されているので、周囲を確認し、状況に合わせた適切な行動を模索するのがまた楽しい。

路地を突っ走って建物を通り抜け、なんとかメディカルセンターへ辿り着いたところで今回の試遊は終了。ネタバレを避けるためにあえて触れないが、物語もかなり魅力的な内容になっており、サイモンがこの先どうなってしまうのか気になって仕方ない。さらなる敵との邂逅や、今回試すことができた選択肢以外の方法もあるのかなどにも期待が高まる。本作が発売されたら、ぜひじっくりとセントアメリアを探索してみたいところだ。


SILENT HILL: Townfall

・発売元:KONAMI
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:サイコロジカルホラー
・発売日:2026年9月24日(木)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 7,480円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 Standard Edition 7,480円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 Deluxe Edition 8,580円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:D(17才以上対象)


PS Blogの『SILENT HILL: Townfall』記事はこちら

『SILENT HILL: Townfall』公式サイトはこちら

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