
ゲームを楽しむうえで気になるお子様の遊びすぎや課金、知らない人とのやりとり。PlayStationの見守り設定の具体的な活用法を、商品企画担当者に聞きました。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、あらゆるプレイヤーが安心して楽しいゲーム体験を共有できる場であり続けるため、さまざまな環境づくりに取り組んでいます。
その取り組みのひとつが、PlayStation®のペアレンタルコントロールです。お子様の年齢やご家庭のルールに合わせて、ゲームプレイ環境を保護者が管理・調整できる機能であり、あそぶ時間の管理や利用限度額の設定、ほかのプレイヤーとのコミュニケーションの制限などを通じて、ご家庭ごとに適した環境を整えることができます。
それでは、こうした仕組みはどのような考え方で設計されているのでしょうか。企画担当者のインタビューを通して、その背景と活用法をご紹介していきます。
【インタビュー】お子様と保護者、双方に安心を
2025年9月にリリースした「PlayStation Family™ アプリ」により、お子様のゲームプレイ環境の把握はより簡単に。『マインクラフト』に夢中な小学生の娘を持つ保護者でもある、商品企画担当・宮澤日奈子に、お子様も保護者も安心してゲームを楽しめる環境づくりについて話を聞きました。

宮澤日奈子
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
Product Planning and Management
シニアプロダクトマネジャー
お子様のプレイ環境を把握・管理できる機能を提供
──PlayStationのペアレンタルコントロールは、保護者のどのような不安を解消するためのものなのでしょうか。
保護者にとっての不安は、大きく分けて3つあります。ひとつ目は、ゲームの遊びすぎ、時間の使いすぎといったスクリーンタイムに関する不安です。ふたつ目は、お金に関する不安です。使いすぎや意図しない支出、あるいはお子様自身が課金だと認識しないままお金を支払ってしまうといったトラブルも含まれます。3つ目は、知らない人とのやり取りに起因するリスクです。オンライン上でのコミュニケーションをきっかけに、トラブルに巻き込まれてしまうのではないかという懸念です。
こうした不安を少しでも軽くし、ご家庭に合ったルールで見守れるよう、PlayStationではお子様のプレイ状況を簡単に確認し、必要に応じて設定を調整できるペアレンタルコントロールを提供しています。保護者用とは別に、お子様専用のアカウントを作成することで、年齢に応じた設定や利用制限を適用でき、お子様に合わせたゲーム環境を整えることができます。設定はPlayStation®5本体やWebサイトでもできますが、PlayStation Family アプリを利用すれば、よりシンプルな操作でお子様のプレイ環境を一元管理できます。

PlayStation Family アプリについて詳しくはこちら
──ペアレンタルコントロールの代表的な機能について教えてください。
PlayStation Family アプリの「アクティビティダッシュボード」では、お子様がいつ・どのくらいの時間・どのゲームをプレイしているのかをひと目で把握できます。そのうえで、利用可能な時間帯、1日のあそぶ時間を曜日ごとに細かく設定することが可能です。例えば平日は就寝時間に影響しない範囲に抑え、週末は少し長めに設定するなど、生活リズムに合わせた柔軟な運用ができるのが特徴です。「今日は早めに宿題が終わったから」など、その日の状況に応じてあそぶ時間を延長するなど、臨機応変な調整も行なえます。

また、あそぶ時間を設定しておくと、終了時間が近づいたタイミングで、お子様がゲームをしている画面に、残り時間を知らせる通知が表示されます。たとえば「残り30分」「残り15分」といった形でお知らせされるため、お子様自身も時間を意識しながら遊ぶことができます。
さらに、設定したあそぶ時間が終わったあとにどうするかは、保護者が「ログアウトする」または「通知のみ」の2種類から選ぶことができます。お子様の年齢やご家庭のルールに合わせて、適切な見守り方を選べるのが特長です。
金銭面では、月ごとの利用限度額を設定することが可能です。これにより、PlayStation®Storeでの意図しない購入や課金トラブルを未然に防ぐことができます。

また、コミュニケーション機能やプライバシー設定を通じて、知らない人とのやり取りの可否も管理できます。PlayStationでは、ほかのプレイヤーにテキストメッセージを送信したり、ボイスチャットをしたりすることが可能ですが、その機能を制限することができます。フレンドまで許可することや、全く許可しないことなど、ご家庭ごとに柔軟にルールを決めることができます。
PlayStationのペアレンタルコントロールについて詳しくはこちら
スマホで簡単にお子様のゲーム環境を見守れるPlayStation Family アプリ
──お子様のゲームプレイを見守りたいと思っていても、忙しい日常のなかで継続的に状況を把握・管理することは簡単ではありません。PlayStation Family アプリは、そうした保護者のどのような課題を解決するために生まれたのでしょうか?
これまでペアレンタルコントロールの機能は、Webサイトや公式コンパニオンアプリ「PlayStation App」、あるいはPS5/PlayStation®4本体から提供してきました。ですが、保護者の中にはコントローラーの操作にあまりなじみのない方もいます。そこで、普段ゲームをされない方でも使いやすいよう、新たなモバイルアプリを開発しました。保護者のニーズに特化し、シンプルで使いやすくすることで無理なく継続的に利用していただける、そんなアプリを目指しました。

──PlayStation Family アプリは、保護者の日常の中で、どのような場面で役立つことを想定しているのでしょうか。
アプリならではの特徴として、外出先からでもサッと手軽に使える点が挙げられます。使い慣れたスマホから、ログインの手間なくお子様のプレイ状況を素早くチェックでき、あそぶ時間の延長などのリクエストにも応えられます。こうした一連のアクションを、忙しい日常の中で無理なく行なえるようにした点が、PlayStation Family アプリのアピールポイントです。
ご利用いただいている保護者の方からも、「子どもがどのくらい遊んでいるのか、ダッシュボードを見ればパッとわかるのがいいよね」「使いやすくなり、負担が減った」といううれしい声をいただいています。
PlayStation Family アプリをApp Storeからダウンロードする
PlayStation Family アプリをGoogle Playからダウンロードする
──忙しい日常のなかでも、お子様のプレイ環境を無理なく見守れるようにするため、特に重視したポイントはありますか
近年、特に強化してきたポイントはふたつあります。ひとつは、先ほどお話ししたあそぶ時間の「見える化」です。これは、私たちのリサーチにおいても、保護者からニーズが高かった機能です。
もうひとつは、シンプルな操作性です。近年は共働き家庭の比率も増えていますし、皆さんお忙しいと思います。こうした中、継続的にお子様のゲームプレイ環境を見守るには、できるだけ負担の少ない仕組みが求められます。そこで私たちは、誰でも直感的かつ手軽に使えるよう、操作性を重視して設計を行なってきました。こうしてハードルを下げることが、安全・安心の継続につながると考えています。
──機能設計の際に、特に重視しているのはどのような点でしょうか。
重要なのは、「安全性」と「子どもの自由」を二者択一にしないことです。安全を優先するあまり、お子様の楽しさが損なわれたり、逆に自由を優先することでリスクが高まったりするのではなく、どちらも両立できる設計を目指しています。
ただし、そのバランスはご家庭の状況やお子様の年齢、性格などによって異なります。そのため、ゲームタイトルごとに細かい調整ができたり、1日ごとにあそぶ時間を設定できたりと、きめ細やかにカスタマイズできる柔軟性を持たせています。こうした調整機能を、できるだけわかりやすく、使いやすい形で提供するよう心掛けています。
ゲームを通してどんな世界を見ているのか、お子様の話を聞くことが大事
──ゲームを遊ぶ時間や使えるお金を決める際には、お子様との話し合いも重要です。ルールを決める際のコツはありますか?
正解がある話ではないのでとても難しいのですが、大前提として「一度決めたら終わりではなく、ルールはつねに見直すものだ」という認識を持つことでしょうか。
そのうえで、お子様の成長や生活環境の変化に合わせて、継続的に話し合いの場を持っていただきたいですね。話し合いと言っても、家族会議のような固いイメージではなく、日常生活の中でカジュアルに話題にするのがいいと思います。
また、保護者側から「もっと知りたいな」「ゲームのことを話したいな」というオープンな姿勢を示すことも重要です。ゲームに限った話ではありませんが、日頃から「知らない人から連絡が来たらどうする?」「遊びにお金がかかるときはどうすればいい?」と話し合っておくと、トラブルを避けるためのシミュレーションになると思います。
──お子様はゲームに夢中だけれど、保護者本人はゲームにあまり関心がないというご家庭もあると思います。こうした場合、保護者が気をつけるべきポイントは?
ゲームになじみがない保護者の場合、心理的な距離が生まれるのは当然です。だからこそ、お子様がゲームを通してどんな世界を見ているのか、ぜひ話を聞いてほしいと思います。
例えば「このゲームのどんなところが楽しいの?」「何が難しいの?」「最近どんなことを成し遂げたの?」と聞けば、お子様がどんなことに興味を持っているのか、なぜゲームに没頭するのか、理解することができます。お子様も、親が自分の好きなことに関心を持ってくれたら、きっとうれしいのではないでしょうか。
また、日頃から会話を重ねておくことで、万が一トラブルが起きたとしてもお子様の状況を理解しやすくなります。前提となる文脈が共有されていれば、お子様も「この前話したあのゲームでね」とスムーズに相談できるのではないかと思います。
──宮澤さんにもお子様がいらっしゃるそうですが、家庭ではどのようにゲームと向き合っていますか?
娘は日常的にゲームに触れています。彼女が好むゲームには私がまだ遊んだことのないゲームも多いので、積極的に質問をするようにしています。
彼女は『マインクラフト』が得意なのですが、遊んでいるときに後ろから「これ、どうやってつくったの?」「素材はどうやって集めたの?」と聞くと、目をキラキラさせながら自信満々で教えてくれます。その話を聞くと、彼女の目を通してどんな世界が広がっているのかわかりますし、私にとっても面白いんですよね。こうした日常的なやり取りを積み重ねることで、将来的にもしトラブルが起きたときにも、子どもが相談しやすくなるのではないかと思います。
家庭内のルールは、継続的な見直しと改善が必要
──オンラインセーフティーにおいて、PlayStationが大切にしている考えを教えてください。
これまでお話ししてきたとおり、リスクは「スクリーンタイム」「課金などお金のトラブル」「他人との接触」という3つの領域に分けられます。重要なのは、これらを個別に捉えるのではなく、相互に関連するものとして総合的に管理することです。
例えば、遊ぶ時間が長くなりすぎることでゲームへの没入度が高まり、結果として課金が増える可能性もあります。また、遊んでいる状況を保護者が把握することで、お子様との会話が生まれ、適切なルールづくりにつながることもあります。このように、ひとつの対策が別のリスクの軽減にもつながるため、PlayStation Family アプリなどを通して全般的に管理していくことが重要だと考えています。
──PlayStationは、今後オンラインセーフティーにどのように向き合っていくのでしょうか。
オンラインセーフティーは、一度対策を講じれば完了するものではなく、継続的な見直しと改善が必要です。例えるなら体調管理のようなもので、定期的に健康診断やマッサージを受けるのと同じように、随時メンテナンスが必要です。
しかも、外部環境もどんどん変わっていきます。新しいゲームが発売されれば、新しい機能が生まれるかもしれませんし、お子様の年齢が上がれば成熟度も上がっていくため、ゲーム環境を見直す必要があります。 PlayStationでは、そうした変化に合わせて、保護者が無理なく見守りを続けられるよう、ペアレンタルコントロールやPlayStation Familyアプリをより使いやすく進化させていきます。お子様の「楽しい」を大切にしながら、安心して遊べる環境づくりを支えていくことが、私たちの大切な役割だと考えています。










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